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FMラジオ

2013年2月15日 (金)

知らぬ間に筋トレ(骨トレ?)

平成25年2月13日FMレキオで骨(骨粗鬆症)について話をしました。

 

私達の骨には身体の保持、脳や心臓などの重要臓器の保護、カルシウムの貯蔵、造血組織などの役割があります。

 

私達の骨には負荷が加わると骨を強くする作用があります。なにもジムshoeに通う必要はありません。 私達は立っているだけ・座っているだけでも筋トレ(骨トレ?)を行っているのです。

 

Photo はて?と思われるかも知れません。 私達は地球上に住んでいるだけで重力に対抗して立ったり座ったりしています。地球からGという力の負荷を受けながら生活しています。

 

何となくピンと来ないと思いますので、宇宙飛行士を例にとって説明します。

 宇宙飛行士は宇宙に滞在中、秒単位のスケジュールをこなしてゆくわけですが、それでも一日23時間も筋肉トレーニングを欠かさず行っています。 宇宙でこんなに優雅に過ごせるという訳ではありません。やらないといけないのです。  

 

宇宙空間には重力がないため、骨に負荷がかからず、骨からカルシウムが溶け出して骨が弱くなってしまいます。 なにもしなければ10日間で約3.2%の骨の成分が溶け出してしまうというのですから、宇宙ステーションで半年、1年という長期間滞在して、地球に戻るとしたら、どれほど危険な状態になるか想像出来ると思います。

 

 無重力の宇宙では、骨だけでなく筋肉にも影響が現われます。筋肉が萎縮し、筋肉の結合組織も退化してきます。このような骨と筋肉の退化を避けるため、宇宙飛行士は日に23時間の加圧トレーニングを含めた運動をする必要があるわけです。

 

地上で暮らしている私たちは、重力を相手に知らず知らずのうちに、筋トレをして骨を鍛えているようなものなのです。

 

 地球での生命の誕生は35億年以前になるそうです。人類の起源は200万年前とも500万年前ともいわれます。  

 人類を含め地上で進化した生物にとって、重力に対応して進化を続けたわけですから、いきなりスペースシャトルや宇宙ステーションで宇宙空間の無重力の世界を経験するとなると、様々なことが起こるわけです。重力なしには私たちの生活は考えられないし、重力が私たちの骨を休まず鍛えているわけです。

 

2013年2月 7日 (木)

骨の構造や役割

今日(平成2526日)のFMレキオでは骨の構造や役割について話をしました。

 私達人間の骨は大小様々で、数はおおよそ206本です。おおよそとしたのはまれに腰椎が5本のところが6本あったり、足の小指の骨が1本少なかったりする方がいますので、多少のバリエションはあります(異常ではありません)

Sugarcane_2 冬の沖縄は製糖時期も真っ盛りですので、骨の構造を「さとうきび」の形を例に説明します。サトウキビの表面のぬめりみたいのものが骨膜で、骨の表面を薄く被います。その骨膜には神経が多数あり、骨折すると骨が痛いのではなくこの骨膜の神経が痛むのです。

 サトウキビの硬い皮の部分が、骨の強度をつくっている皮質骨と呼び、中心の甘く柔らかな部分が海綿骨となります。この海綿骨の部分には、血液の元をつくる骨髄があります(骨髄移植などは主に腸骨の部分から注射器のような物で硬い皮質骨を貫いて、内部の骨髄液を採取して移植します)。


骨は硬くて、石みたいに変化しないと思っているかも知れませんが、実は、髪の毛や皮膚と同じように、常に新陳代謝を繰り返しています。 骨における新陳代謝の役目を果たす細胞には、破骨細胞と骨芽細胞があります。


「破骨細胞」は弾力や固さを失った古い骨を分解する細胞です。骨の新陳代謝に欠かせない細胞ですが、女性の場合は、閉経を迎えると破骨細胞のはたらきを抑える女性ホルモンが減少し、そのことにより骨を溶かす細胞が力を増して、急速に骨の量が減ってしまう状態となります。これが閉経後に急速に骨粗鬆症の割合が多くなる理由となります。

 

「骨芽細胞」は私達の骨の土台となる部分(コンクリートのビルにたとえると、鉄筋にあたる部分)で、骨のコラーゲン・繊維をつくりながら、この繊維に絡めるように、血液中のカルシウムを骨にとりこんで、破骨細胞が壊した部分を修復する働きの細胞です。運動で骨に力が加わると、骨芽細胞のはたらきが活発になり、骨が丈夫になります。


骨の働きは身体を支持し運動を支える機能、骨髄における造血、そして血液や細胞のカルシウム濃度の調整という3つの主な働きに集約されます。                                       653_2

 

2012年11月15日 (木)

糖尿病について

(2012年11月14日FMレキオの放送要約です)

沖縄が長寿県であるのも過去の話となります。原因は肥満、特に男性の肥満にあります。中年男性の肥満率をマラソンに例えると、ぶっちぎり・ダントツ・桁違いのdash・・・・これぐらい表現できるほど、2位以下の団子状態の集団(都道府県)からみても、先を走っている姿が見えない程、違いがあります。

これが良いことなら・・嘆きはしませんがpig。この肥満と関連のある2型糖尿病について話をしました。

 糖尿病というと、その文字から「尿に糖が出る病気」だと思っている方が少なくありません。糖尿病はオシッコの病気ではなくて、血液の糖分すなわち、血糖値が高くなりすぎて、結果として尿に糖があふれ出てしまう病態なのです。しかし、「尿に糖が出ていなければ糖尿病ではない」とは言えません。

 

ではまず、血糖とはなんでしょうか? 血液の中のブドウ糖のことを血糖といいます。

Dsc00901  わたしたちが食事(炭水化物riceballbreadnoodle、砂糖cake)を摂ると、それはおなかの中で消化されて、ブドウ糖となって吸収され、血液中に供給され血糖になります。血液の中の糖分は、全身の細胞のエネルギー源として使われ、筋肉や臓器、頭を働かせる源になるのです。 ただ、ブドウ糖が単独で細胞に入り込むことはできません。その為には、膵臓から分泌されている「インスリン」というホルモンの働きを借りて、細胞の中に取り込まれます。血液から細胞にエネルギー(糖)を取り込むことで、血液の糖(血糖値)は下がります。

 私達が必要以上に食事を取りすぎると血糖を下げるため、インスリンを沢山作り出さないといけなくなります。こんな状態が続くと膵臓も次第に疲れはてて、インスリンを出す能力が低下します。 次第にインスリンに対する反応が鈍くなるのもですから、細胞も糖分を上手く取り込むことが出来なくなり、ついには高血糖の状態となるのです。これが糖尿病(Ⅱ型糖尿病)の発症のメカニズムです。

血液中の糖分が高い状態が糖尿病なのですが、血液の中の糖が増えたからっといって何が良くないのでしょう?

 初めのうちは、血液の中の糖が増えても、体に感じる症状はありません。

無症状だからといって糖尿病を治療せずにいると、必要以上に高い血糖状態は私達の体の中の血管が傷め続けられ、「合併症」と呼ばれる、様々な病気が起きてきます。糖尿病は別名“合併症の病気”と呼ばれるほどです。 

糖尿病は極端な話をすると、「血管をボロボロにしてしまう病気」と言えます。

 全身の顕微鏡でしか見えないような小さな血管がボロボロになると、目の網膜が障害されて視力が低下する「糖尿病性網膜症」→日本人において中途失明の原因の1位、次に腎臓の働きが低下する「糖尿病性腎症」→人工透析を受けている患者さんの原因の第1位、それに末梢神経の障害です(手足のしびれ、知覚異常低下)。

 糖尿病のため動脈硬化が進み、大きな血管がやられると、心筋梗塞脳梗塞、足に行く血管がつまる閉塞性動脈硬化症など病気が起こって来ます。

その様に血糖が高くても「なんなのさ」ではすますことが出来ない、まさに糖尿病は合併症の病気なのです。 沖縄の「なんくるなゆさ(ナントカナルサ)」はある意味、私達を勇気づけてくれる言葉であり、思想と思うのですが、生活習慣病に関しては「なんくなゆさ」では済まないことを分かって欲しいと思います。

 人間は血管と共の老いて行きます。

 血管の老化現象と言える動脈硬化は加齢とともに進行しますので、完全には止めることは出来ません。しかし、その進行を速くする「危険因子」と呼ばれる要因が明らかになっていて、危険因子の数によって動脈硬化のスピードが変化し、危険因子の数が多いほど心筋梗塞や脳梗塞の頻度が高くなります。

 主な危険因子として、性差(女性よりも男性)、家族歴(血縁者に動脈硬化性の病気の患者さんがいること)、喫煙、高脂血症、高血圧、高尿酸血症そして糖尿病などが挙げられます。

 このうち、糖尿病、高血圧、脂質異常症は、互いに絡み合っIllust_animal_01て動脈硬化を進行させます。これらはいずれも自覚症状がないまま進行する病気で、治療をせず放置してしまうことが少なくありません。気付かないうちに突然、生命を脅かすような状態を招きかねないため、サイレントキラーshadow静なる殺人者) と呼ばれることもあります。

 

この共通の基盤は肥満、特に内臓脂肪型の肥満です。沖縄の男性の皆様、たらふく食って飲んで、近くのコンビニまでも車で移動するような生活スタイルは辞めましょう。

 そんなことを言っている私も、健診で腹囲を計られると、なぜかお腹を引っ込めてしまいます(どこかのCMみたいに・・(*゚ー゚*))。

この番組をインターネットで視聴出来ますdownhttp://www.stickam.jp/video/181683751 (クリックで飛ばない場合はコピー&ペーストでお願いします)

2012年11月12日 (月)

FM放送。

FMレキオの生放送を行って、早5年が過ぎますslateFm  

那覇市を中心としたミニFM局ですのでお耳にかかることは少ないかと思います。 健康や病気について、自分の調べた範囲でなるべく、一般の方にも理解出来ますように心がけながら、話をしています。 やはりFM局musicですので、音楽も間に挟んでとなった訳ですが、かれこれ30年近く音楽を聴いていなく、突然CDを買って来て、聴いたりしています。 やはり、青春時代に聴いた曲しか、思い入れはありませんので、この番組でも60年代や70年代のフォークやニューミュージックと言われた(今ではどちらもオールドミュージックですが)曲を中心にかけています。 

毎週水曜日午後6寺から7時まで生放送で行っています(第三週は他の職員が担当しています)。FMレキオslate 80.6Mz:ホームページは http://fmlequio.com です。 受信が出来る範囲は狭いのですが、インターネット放送pcでも聴くことが出来ます。サイマルラジオ で検索してみて下さい。 水曜日午後6〜7時の時間帯に視聴出来ます。