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2021年11月26日 (金)

今週の生け花(令和3年11月第4週)と生け花展

2021年の11月も最後の週となりました。感染者が全国で特に多かった沖縄県でも新型コロナウイルス感染症の新規感染者が減少しています。ワクチンの接種率の向上と日頃からの日本人の衛生管理の良さと、花粉症などでマスクをつけることへの抵抗感が少ないのが功を奏していると思われます。このままを維持出来れば良いのですが・・・接種が先行した欧米で再拡大が激増している現状ですので、日本でも再燃することも考えて行動しないと行けないかも知れません。 全面解除となり自由になりたいと思いますが、今一度感染対策には気を引き締めて欲しいと願います。
今週も生け花がありました。 当院の生け花クラブはコロナが急増した時期を除いては長らく続いている活動です(私は美的感覚がありませんので、生け花クラブには入っておりません)。 クラブがあった日には院内の受付などに配置をしています。 私がいつもこのブログで紹介する場所は、その中で1番目立たない場所にあり、少しでもこの場所の生け花を多くの方に見て貰いために紹介させてもらっているのです。
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上の写真の様に元々は2階の電話ボックスの設置場所と考えていた所です。携帯電話の普及やこのフロアは病棟でもないために設置させずに残されていました。 ある時期からこの場所に生け花がいけられることに気づいて、ブログで紹介するようになっています。
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生け花クラブの皆様方の作品展が1年に2回ほど行われていて、その時には普段より多くの作品が一堂に展示されていました。これもコロナの影響でここ2年近く開催されていませんでしたが久々に作品展が開かれ、多くの方に見てもらっています。今日は作品展の花々も紹介したいと思います。

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改めてそれぞれが個性のある生け花であることが分かりました。これからも生け花クラブの皆様の活躍を期待したいです。

2021年11月19日 (金)

今週の生け花(令和3年11月第3週)

11月も中旬となり、これから正月まではあっという間に過ぎてしまいます。外来をやっていると、多くの患者さんの次回の予約は2022年になってしまいました。「良いお年を」と言うには少し早いので「次回の予約は来年ですね」と声をかけて診察室を出てもらいました。年配の患者さんからは「この前正月だったのにもう正月ね〜」と笑いながら話をしました。子供の頃、おばあちゃんから同じことを言われて不思議に思えたのですが、今では私も実感として分かるようになってきました😰

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正面から見ると不思議な気がしました。翼を持った花器のように見えてしまいます。くり色の花器の上には真っ直ぐに伸びた同色の枝を持った梅もどきが中心の構図となっています。小さな赤い実をつけた梅もどきが可愛らしいです。 赤い実が梅の実を表しているから「梅もどき」の名前がついたのかと考えていましたが、実ではなくて葉が梅に似ているから「梅もどき」となったとのことです。
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斜めから見ると、上方と左右に口が開いた花器であることが分かります。両サイドから千年木の大きな葉を配置しているために、翼のように見えたのです。黄色のガーベラの花があるだけで華やかになります。ガーベラ自体が余り長持ちしませんので、この辺りが生け花の材料として使うことが難しいのかも知れません。一瞬の美しさを貯めているから生け花かも知れません。
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全体を見ると余り目立ちませんが、小さな柔らかい葉は雪柳の葉となっています。梅もどきの硬い幹と対象的です。

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この2年近く自宅と病院との往復でしたので、余り季節を感じることなく過ごしています。しかしながらこの生け花の花材の変化を眺めると、きっと季節は何時ものように移っているものだと想像しています。
<花材:梅もどき、雪柳、ガーベラ、千年木>

2021年11月12日 (金)

今週の生け花(令和3年11月第2週)

令和3年も11月の第2週となり、日に日に秋が深まった気が致します。昨日瀬戸内寂聴さんが亡くなられたとのニュースがありした。 私自身が恥ずかしいことに殆ど小説を読んだりすることがなく、瀬戸内さんの小説も読んだことはありません。それでも新聞や色々な書籍、テレビ番組での対談などを見ますと彼女の経験に裏打ちされたような博識と愛情を読み取ることが出来ました。 子供の頃は年を取ると経験を積んで偉くなるのだと考えていました。 私も人生の後半になるにつれ、年齢を重ねても智慧がつく訳ではないと理解できるようになりました。

 年齢を重ね尊敬に値する人々とそうでない人々の違いに、違う相手から学んで吸収できるかどうかが大きなポイントになるのではないかと考えたのです。 相手を認めて自身の知識に加えることが出来る方は次第に視野が広がり穏やかになる一方、違いを認めず自分の考えだけが正しいとする人々はより自分に近い情報だけを得て、違う相手を攻撃する傾向にあるのだと感じるのです。 99歳の天寿を全うした瀬戸内さんは前者の典型ではないかと思うのです。 私もこれから老害だと言われないために何をすべきかを考えないといけないと思った寂聴さんの訃報でした。心よりご冥福をお祈り致します。

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先週は生け花クラブがお休みだったようですが、今週はいつもの2階の場所にお花が飾ってありました😉  船のような細長い花器の上に真っ直ぐに伸びたグラジオラスが印象的です。褐色の花器の上には暗緑色の泰山木(マグノリア)の葉にその横にはグラジオラスの細い葉も混ざって、中心部が落ち着いた塊として配置されています。

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そのために、上方に配置したグラジオラスや雲竜柳がより伸びやかに感じることが出来ます。 左右のマリーゴールドの4本の黄色の花も爽やかに感じられます。
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雲竜柳、グラジオラス、泰山木(マグノリア)の葉にマリーゴールド・・・一つ一つを取り上げるとそれぞれが随分と違う花材となっています。雲竜柳も先に青い小さな葉を残すことで荒々しさが消えた気がします。

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11月も中旬になると、直ぐに正月がやってくる感じがします。 これから気象が大きく変化しますので、皆様方も体調管理を十分になされてお過ごし下さいね💖
<花材:雲竜柳、グラジオラス、泰山木(マグノリア)の葉、マリーゴールド>

2021年10月29日 (金)

今週の生け花(令和3年10月第5週)

来週からは11月になってしまいますね。コロナに追われて何やってたんだろうと思うこの頃です😅 新型コロナウイルス感染症の新規感染者が減少傾向にあり、このまま減少を続けて欲しいと願っています。 減少すれば、日本の保健医療が得意とした発生源の追跡調査が可能となり隔離もしやすくなると思います。 感染爆発が起こった夏以降は、保健所も人員が足らずに個々の症例を追跡することも不可能になってしまいました。 この日本でも必要な方が入院できずに、自宅で待機したまま亡くなる悲しいケースもありました。思い出したくありませんが、そのような事態には2度と戻りたくありません。 緊急事態宣言解除後少し気が緩んで来ていることが心配です。 日本でも10月31日にハロウィーンを祝う人も増えています。 どうか今年までは大騒ぎせずに自宅で祝って欲しいものです。

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以前、竹で出来たカゴの花器を見たことがありましたが、カゴの暖かみと違い今日は金属製の黒い花器の登場です。 写真を撮りながら歪んでいるように感じたのですが・・・実際軸が歪んでいました😃
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長方形の土台に対して上部の花器が縦軸にも横軸にも少しずれた構造を持っています。この花器の金属と同調するかのようにレッドウイローの枝を弧状あるいは放射線状に配置しています。 その花器からは扇状のケイトウとマリーゴールが色彩を放っています。
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あまり見かけない不思議な形のケイトウです。これが大きかったらホウキとして使えそうです。ハロウィーンの飾りでもしましょうか😅

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最後は少ししっとりと、額に入れてみました。 これから穏やかな秋を楽しめる事を祈りたいと思います💖
<花材:レッドウイロー、ケイトウ、マリーゴールド、千年木>

2021年10月22日 (金)

今週の生け花(令和3年10月第4週)

十月も後半となり、急に秋の気配が流れ込んだ日本列島です。地域によっては12月の気温ともなり、気温の変化に対応するのが大変かも知れません。 全国で新型コロナウイルス感染症の新規感染者の減少が続いていますが、あまりにも早急な社会生活の解除はこれから2週間程度してからのリバウンドが心配となります。もう少し段階を踏んで徐々に解除にして欲しいと思うのは医療側に居るからなのでしょう。

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今週も生け花クラブがあったようで、2階のいつもの小さなスペースにもお花が飾られていました。ここでは男性的なエニシダと女性的なカーネーションやピンクッションが共同して全体をまとめ上げています(ジェンダーの価値観ではこのような表現は不適切かも知れません。私は男女においては「(生理学的な意味で)区別はしても(人として)差別をしない」ことを心がけています・・😅)。

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特に斜めから見ると、エニシダの上方に向かう無骨で太くなる幹は力強さを感じてしまいます

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今週の花材は色も形も全く異なった素材を選んでいます。まとめるのが難しいと思いましたが、やはり生け花クラブの皆様の美的センスの良さでまとまってくれています。
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<花材:エニシダ、ピンクッション、カーネーション、メラリウカ>

2021年10月15日 (金)

今週の生け花(令和3年10月第3週)

2021年も10月中旬となり、次第に日本列島も夏から秋に変わろうとしているようです。全国的な緊急事態宣言解除後2週間程度たつ中で感染の再拡大が起きないかどうかがこの10月後半に向けての心配ごとです。諸外国の例をみても気を緩めると感染の再拡大が起こっています。ワクチンを2回打ってもブレイクスルー感染なども起こりえますし、ましてやワクチンを打っていない方は常に緊急事態宣言下に置かれた状況だと身を引き締めて欲しいと願っています。

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天井からの光が入らないように斜め上から写真を撮ったのですが、百合の大輪が目立っています。ピンクに縁取られた綺麗な百合です。
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斜めから眺めると、籠のような丸い花器に目がいってしまいます。陶器で出来た花器と違い、柔らかさが伝わって来ます。葉を落として真っ直ぐに伸びたピラカンサの赤い実の下には、紫の球状な小花をつけたエリンジューム、後方に向かって林道の青い葉が目立っています。籠の周りの赤い実もピラカンサだと思ったのですが、この方は「野バラの実」となっています。全体の構成として重心が低くなって安定感がある作りです。
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今回の生け花は、花自体も独特ですが花器の籠も重要な役割を演じてくれているようですね。
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ではではよい週末を!(・・・と言っても私は明日の午前中は仕事ですが・・😃)
<花材:野バラ、百合、ピラカンサ、千年木>

2021年10月 8日 (金)

今週の生け花(令和3年10月第2週)

昨夜の関東地方の地震のニュースはビックリしました。皆様方の地域では被害はございませんでしたか? 東京23区で震度5強以上の地震があったのはあの2011年の東日本大震災後初めてだそうです。 マグニチュード6.1ということで、いわゆる皆が心配している首都直化型の地震ではないとの報道でした。 改めて地震の規模を示すマグニチュードについて調べると単位が「1」違うとそのエネルギーは32倍の違いとなるとのことです。すなわちマグニチュード6が7になると地震のエネルギーは32倍となり、マルニチュード8となると32×32で1024倍にもなります。今後やはり心配です。東日本大震災はマグニチュード9.0ですからもう考えたくもありません(32×32×32倍・・😢)

大都市圏は特に地震に弱いインフラとなっています。どうか今のうちに出来るだけの対策を国も個人もたてて行動して頂きたいと思います。食糧や水分も1週間分程度の確保し、もう一度避難場所なども確認して欲しいと願っています。 

 

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先週は生け花クラブがお休みだったようですが、今週はいつもの2階の小さなスペースにも生け花が飾られていました。今週の生け花はナナカマドの実がどさっとあり迫力満点です😃 
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斜めから見ると勢いよくナナカマドが前方に出ていることがよく分かります。左右からの見方で随分と印象も変わってきます。
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紫のリンドウに、細い葉を出したアスパラガス、ナナカマドのまとまった実の連なり、右上の源平葛が愛らしい赤い花をつけています。正面から見ると後方にちょこっと源平葛の赤い花が顔を覗かせているのも可愛らしいです😃
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今回は金色の目立つ額の中に入れてみました。どうにか許容範囲ですのでこのまま載せたいと思います。見て頂きいつもありがとうございます。
<花材:ナナカマドの実、リンドウ、源平草、?>

2021年9月24日 (金)

今週の生け花(令和3年9月第4週)

9月も後半になりました。全国的に新型コロナウイルス感染症の新規感染者が減少傾向がありますが、我が沖縄県は未だ全国1位感染状況です😂 最近はよい天気が日が続いていたのですが、今後台風16号の動きにも注意が必要となります。早め早めの対策をとって頂きたいと願っています。

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今週の生け花は正面から見ると細長い花器の上に黄色いミニ薔薇と赤紫のカーネーションにクルクマの青い葉が重なり合い、上方には実をつけた紫式部が伸び伸びと空間に広がっています。 とても上品な淑女を見ている気がします。 若い子には出せない大人の女性の雰囲気です(意味不明?)😅

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斜めからみると日本の筒型の花器を連結させてような形となっています。そのため前後の奥行きが出来て三次元的な立体感も出すことが可能だったのですね。
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アップにするとそれぞれに違いのある花材を使っているのがよく分かります。
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コロナ禍で大変と思いますが、これからの秋を楽しめた来意ですね✌️
<花材:紫式部、カーネーション、ミニバラ、クルクマの葉>

2021年9月17日 (金)

今週の生け花(令和3年9月第3週)

9月も中旬となりました。南国の沖縄でも夏が遠ざかってゆくのを感じます。迷走した台風14号が向かう地域の皆様には気をつけて早めの対策をとって欲しいと願っています。 

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丸いお盆のような花器が目立ちます。よく見ると少し大きめの黒色の花器の上に赤い花器を並べた二段重ねになっていました。この辺りも美へのこだわりを感じます。花器の中心部からすっと上方に伸びた構造となっています。 やはりススキを見ると秋が近づいたのだと感じます。 今では年中色々なお花が出回っていますので、お花で季節感が出しにくい場合もありますが、はやり「ススキ」には秋の風を感じます😃
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左右斜めから眺めると、花材の配置が分かって来ます。正面からでは分からない部分も出て来ますので、斜めになって初めて気がつくこともしばしばです。
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丸く白からピンク調の実をつけているのがシンフォリカルポスで、中北米から中国が原産国で、9月から12月にかけて実をつけるそうです。ケイトウやカーネーション、ホトトギスもあまり自己主張をせずにまとまってくれています。
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<花材:ススキ、ホトトギス、シンフォリカルポス、カーネーション、ケイトウ、ハラン>

2021年9月10日 (金)

今週の生け花(令和3年9月第2週)

9月も中旬になりました。そろそろ本土の方では秋の気配を感じることが出来るかも知れません。

もう何度目の延長になるのかも分からなくなった緊急事態宣言が今月の30日まで延長されました。緊急事態という言葉さえ、特に若い世代には何の意味も持たないかのような雰囲気になっていることが心配です。 昨年から新型コロナウイルス感染症に対してはワクチンしか現時点で対応がないために、1日でも多くの国民が接種することが重要であるとブログでもFM放送でも話をしていました。

日本のワクチン行政は訴訟の問題などでとても消極的です。今年の前半頃、やっと医療機関でもワクチン接種が始まりましたが、なかなかワクチンが供給されず接種が出来る状況ではありませんでした。ワクチンが届かないのに、厚生労働省から通達で「ワクチン接種により差別や不利益が生じないように」という通達が来たのには呆れました。勿論ワクチンの接種は自由で接種の有無により差別することをすることはありません。 マスコミなどでも副反応のことが報じられ、ネットでは不妊になるなどのデマも見受けられました。 それでも自分のため、仲間のため、家族や社会のためにワクチンを打つ方が多くいました。 ではこのような副反応が出ることも覚悟してワクチン接種を受けた人のメリットに関しては厚生労働省はじめ、政府は何も言及しませんでした。 ワクチン接種が体質的にあわない方もいます。 ワクチン接種を受けたくない方もいます。その人達の人権も認めますし、差別をすることはしません。 しかし打った方のメリットは与えるべきだと考えています。 既にヨーロッパなどでは広くワクチンパスポートなどが普及していて、2回目の接種を終えて2週間経てば、国をまたぐ旅行や美術館などの公共施設、大規模なイベントに参加出来る仕組みが出来上がっています。 日本ではワクチン接種率が遅れたせいもありますが、やっとワクチン接種のメリットを保証するようなことが総理からも述べられています。

接種後の痛みや発熱などの副反応も覚悟して接種した方のアドバンテージも認めて欲しいと思います。その方が若い方も積極的に打つメリットを感じると思うのです。 ワクチンが体質的に打てない方もいます。まだ子供さんにはワクチンが打てません。 ですから打てる方が先に接種をすることで打てない方に対しては社会で守るようになって欲しいと願っています。

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今週もいつもの2階の場所に生け花が飾られていました。上部から光を入れると、グラジオラスの白い花が反射して眩しく、フロアには幻想的な影が投影されていました。
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斜めから見ると、レッドウイローが弧状を描いていて、それぞれの花材の前後関係もはっきりとして来ます。素人の私からみてもこのような配置や構造を考えるセンスは凄いと思ってしまいます。
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このように拡大すると、それぞれが特色のある花々ですね。それをアレンジして綺麗に仕上がるのはやはり練習や型の習得が必要なのかも知れません。
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<花材:レッドウイロー、ベンケイソウ(オータムジョイ)、グラジオラス、姫ヒマワリ、トルコギキョウ、枯木>

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