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2017年7月21日 (金)

今週の生け花(平成29年7月第3週)

夏本番、夏休みに突入した子供達も多いことでしょう。ギンギンぎらぎら太陽の下で遊ぶ子供達の歓声が聞こえて来そうです。それと逆に親御さん達のため息も聞こえて来そうです。これから子供達は長い夏休みです。存分に楽しんで欲しいです。                           Th_img_5545_2

今週も生け花クラブの皆様が2階のいつもの場所にお花を飾ってくれていました。真っ青で灼熱な外と違い、この2階の場所は静かに時間が通り過ぎて行くように感じます。

今週の生け花はとても気品に満ちていますし、穏やかな表情をしています。

ナナカマドの茶色がった葉があっても秋をイメージは不思議としません。花器の色の移り変わりも全体を落ち着けています。大きくうねるクルクマの葉、普段は際立つ赤いガーベラもひっそりと咲いています。

Th_2973 花穂の先に白い花々を携えているのがチューベローズです。球根性の多年草で、夏から秋にかけて白いお花を楽しめます。 夜になると甘い香りを放ち、遠くからもお花の存在が分かります。 香水の原料にも使われるお花で、この匂いから日本では「月下香」、中国では「夜来香(イエライシャン)」「晩玉香(ワンユイシャン)」と呼ばれるそうです・・・ちょっと妖艶な綺麗な女性を想像してしまいます(私だけか?coldsweats01

暑さにへばりそうになるのですが、子供の時を思い出して「夏だ!やった〜!」と元気を出して行きましょう。

<花材:ナナカマド、チューベローズ、ガーベラ、クルクマ>

2017年7月14日 (金)

今週の生け花(平成29年7月第2週)

Th_img_3748 今日は快晴の那覇市内でした。病院職員食堂の窓から遠くは慶良間諸島が見え、那覇飛行場への離発着の飛行機が行き交い、昼の時間帯に大型客船が入港する様子が見て取れました。昼食時の私のささやかな楽しみとなっています(以前撮影した写真を載せてみます)。

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この美しさに負けないぐらいに、いつもの2階の小さな場所に、今週も生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました。

今週の生け花は、一瞬雲の上を飛んで行く天女の様な印象を受けました。黒い花器が宙に浮いているようで、ハランが左から右に風を受けて羽衣のようにひらめいています。 

赤紫のクルクマも白く柔らかい花をつけたトルコギキョウ糸菊紫アザミも同じ船に乗った仲間達でいます。皆が軽やかです。

Th_2972 正面からだけではもったいないので、私の短い足をう〜と伸ばして真上からも撮影してみました。生け花クラブの飾り付けの良さは、どこから観ても綺麗に仕上がっていることにあります。改めて、このブログで紹介する写真や私の説明では美しさ表現出来ないと思いました。

そこは皆様方の綺麗なフィルターを通して観て欲しいと思います。本土の方では大きな水害も起きていますので、気をつけて過ごして欲しいと願います。

<花材:ハラン、クルクマ、紫アザミ、トルコギキョウ、糸菊?>

2017年7月 7日 (金)

今週の生け花(平成29年7月第1週)

いよいよ7月に入りました。台風による被害の地域の皆様方は、大変だと思いますが、どうか頑張って欲しいとお祈りしています。Th_img_5506

沖縄の方では晴れていますが、台風の影響なのでしょうか、湿度が高く蒸し蒸ししています。

それでも病院の2階のいつもの場所に、生け花クラブの皆様がお花を活けてくれていました。

今日の生け花は爽やかで元気の出る花材と竹で編んだ花器で出来ています。くっきりと三つのパートに別れた感じで、それでいて全体としてまとまっていますので、生け花クラブのセンスの良さが現れているのだと感じます。

Th_2971 上方には太陽に向かって輝くピンク色のグラジオラス、真っ黄色な、後ろにも真っ白な色のスプレー菊(糸菊?)が顔を覗かせています。

中央には夏の暑さを耐える程の強さを感じさせる菊の葉ドラセナトグサの深緑が配置されています。

更に下方には、竹で編んだ花器がとても清々しい気分になせてくれますし、この左下に枯れ木を配置することで空気が流れて涼しさを感じさせてくれます。

このお花達を観ながら、元気を出さねばと思う今日でした。

<花材:グラジオラス、トグサ、スプレー菊、糸菊、ドラセラ、枯木>

2017年6月30日 (金)

今週の生け花(平成29年6月第5週)

Th_img_5473_2 沖縄は梅雨が明けたというのに、時々梅雨に戻ったように雨が降ったりしています。今日はよく晴れていて、当院の職員食堂より慶良間諸島がよく見えていました。

今週も生け花クラブの皆様が2階のいつもの場所にお花を飾ってくれています。今週の生け花は緑が多く、小さな森の中に分け入った気分になります。

正面の赤い花の集落(手毬咲き)は?・・・と思ったのですが・・・アジサイでした。アジサイは何となる花々が密生して何段も咲いている印象で、この様に葉を落として一つの花序にするとアジサイと分からないと思いました。日本の梅雨時には欠かせない花ですね。Th_29652

以前にも出てきた黄色のスプレー菊と淡いピンクのスプレーバラがアクセントをつけています。生け花に使う葉材は余り多くないと思いますが、今日元気よく葉を茂らしているのは夏ハゼです。

ナツハゼはツツジ科の落葉低木で、夏にハゼの木のような紅葉がみられるからつけられた名前だそうです。 ナツハゼは5月頃にスズランに似た赤い釣鐘状の花を咲かせて秋にはブルーベリーに似た実をつけるそうです。あまり多くは取れませんし実も小さいとのことですが、その果実は生食やジャムにすることが出来るそうです(私はまだ食べたことがありません)。花言葉は「飾らぬ美」だそうです・・・なんかいい感じですhappy01

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<花材:紫陽花、夏ハゼ、スプレー菊、スプレー薔薇>

2017年6月23日 (金)

今週の生け花(平成29年6月第4週)

沖縄は例年より1日早く梅雨が明けました。いよいよ本格的に長〜い夏を迎えます。燦々と照りつける太陽に観光客は喜び、地元の私達は太陽を避けて過ごしますhappy01

Th_img_5446 今週も生け花クラブの皆様が2階のいつもの場所にお花をいけてくれていました。
今週の生け花はしっとりと気品があります。 左右の上方に伸びたエレムルスの花穂がヒバの青い葉と絡み合って、中世ヨーロッパの王冠(月桂樹冠)を思い起こさせてくれます。 そう思いながら、このエレムルスの花穂の微妙な曲がり具合を見ると次第に、牛の角にも見えてしまいました・・・coldsweats01

エレムルスは中央アジア原産の多年草で高さが50から150cmと大きい品種です。1本の花穂あたり300〜500の花をつけています。下の方から次第に開花し、とても可憐な黄色い星形のお花です。全体から受ける力強さとここの小さな花弁の優しさが違う印象を与える気がします。花言葉は「大きな希望、高き理想、逆境」だそうです。

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この黄色の花穂と対比して赤のカーネーションと白いスプレー菊が色を添えています。それに花器の色と同系統のビバの青い葉それにドラセラの茶がマッチしています。

今日6月23日は72回目の「慰霊の日」を迎えます。84日に及ぶ悲惨な地上戦の末に組織的戦闘が終結したこの日を沖縄県の条例により「慰霊の日」と定めて、恒久平和を祈る日となっています。

今日のお花が御霊に届いてくれたら有り難いと思いながら、この生け花を見つめています。

<花材:エレムルス、ビバ、カーネーション、スプレー菊、ドラセラ>

2017年6月16日 (金)

今週の生け花(平成29年6月第3週)

全国各地で梅雨入りしてきている6月中旬です。沖縄は今年は例年より少ない降雨量でしたが、今週は雨模様が続いています。Th_img_5425

今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆様がお花を活けてくれていました。ダークで嘘の付き放題の東京のある場所と違い、ここはカラッとして明るい場所、曇りを感じさせてくれませんsun

今週の生け花は縦に長く、特に木イチゴの葉が太陽に向かって伸びて行く開放感があり、葉が上方に大きく開くことで力強さを感じさせてくれます。

中段には真っ赤なケイトウとその色を柔らかくする白いシネンシスを並べていけています。その中段のお陰で間延びせずに済んでいます。

下段には横に並べられたスプレーバラが美しい花弁を開いています。スプレー菊は何度かこのブログでも紹介したことがあるのですが、余りスプレーバラは飾る機会は少なかったと思います。

Th_2963 切り花の薔薇には大きく分けて「バラ」と「スプレーバラ」があるのはご存じでしょうか? どちらも花自体の見た目は似ています。 この違いは「バラ」は1本の茎に1本の花が咲いています。一方「スプレーバラ」は1本の茎に枝分かれして複数の花が咲く形状で分けることが出来ます。 小さめでも1輪で沢山の花を楽しめるのが「スプレーバラ」となります。

英語で書くと「spray:スプレー」となりますが、髪のセットなどで使うヘア・スプレー(hair spray)と同じです。 sprayは日本語に訳すとスプレー、噴霧器(液)、しぶき等以外に、(枝分かれした)小枝の意味があります。この意味で「枝分かれ」を英語では[spray branched]と呼ぶようです。

花器も清々しい緑で、初夏の陽気を思わせる今日の生け花でした。

<花材:木いちご、ケイトウ、スプレーバラ、シネンシス>

2017年6月 9日 (金)

今週の生け花(平成29年6月第2週)

6月の2週になりました。梅雨入り後の沖縄は例年と比べて雨が多くなく、ダムの貯水率も例年よりだいぶ低いとのことで、夏場の断水が早くもTh_img_5401_2 危惧されます。
昨日辺りから沖縄も急に暑くなり28度まで上がりました。蒸し暑い気温が続きそうです。

いつもの2階の場所に生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました。

今回は黒々とした石の様な花器にこれも野太い錦木の枝が絡まって力強さを感じさせてくれます。時に右側の先端は、黒い船体から帆先が飛び出しているようで、船をイメージさせてくれます。こらから力強く夏に向かってオールを漕いでゆくようです。

その骨太い錦木と対比するように綿毛のようなスモークツリーの穂が可愛らしいです。スモークツリーはヨーロッパから中国まで幅広く分布する高さが3〜5mにもなる落葉樹です。。この綿毛のようなものが花ではなくて(花はあまり目立ちません)、花が散った後に出てくる綿毛の様な穂先のことで、その形からスモークツリー=煙の木と呼ばれています。英語圏でもTh_2962_2 「somke tree」と呼ばれ、和名も「煙の木」ですから、ヨーロッパ人も日本人もその花穂のワタワタを煙に見立てたことに興味を注いでしまいましたが・・・

花器や錦木、スモークツリーの中で、ド〜ンと花らしい花が1輪、ダイヤが存在感を保持しているかのように咲いています。ダリアは元々はメキシコの原産で、大航海時代にスペインに持ち込み品種改良が進み、1842年(天保13年)にオランダから長崎に持ち込まれたのが日本への最初の到来となったとのことです。ダリアも世界を回って極東まで達したのですね。ちなみに和名は花の形がボタンに似ていることより、天竺牡丹(テンジクボタン)と呼ばれたそうですよ。

現時点で少雨の沖縄ですが、梅雨前線も北上を続けてゆきそうです。全国の皆様方のお天気も気になる所です。

<花材:錦木、ダリア、スモークツリー>

2017年6月 2日 (金)

今週の生け花(平成29年6月第1週)

Th_img_5385 いよいよ6月に入りました。梅雨に入り鬱陶しい日が続いていますが、まだ本格的な大降りにはなっていません。平年と比べて降水量が少ないような気がします。沖縄は小さな島のために降る時に降って貰わないと夏にダムの貯水量が減ってしまいます。まあ自然ですので人間の望み通りにはなりませんが・・weep

今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆様がお花をいけてくれていました。

今回のお花は表現が難しいですね。花材はディアボログリーンベリー鶏頭の2種類だけです。何を難しく考えているのかと言うと、このディアボログリーンTh_2961 ベリーの小手毬のような花の色が白から緑、茶色、赤茶色・・・色々と変化していてどの色がメインなのか分からなくなってしまうのです。 

色々な色つきのディアボログリーンベリーに対して、鶏頭は鮮やかな真っ赤です。移り気な色彩よりも、私の方が一本気よとでも言いたげに存在感があります。このぶれない姿勢のお陰で全体が引き締まっている気がしますcoldsweats01 

まあ私の悩みよりも綺麗な花に癒されて方がいいですねheart04

<花材:ディアボログリーンベリー、ケイトウ>

2017年5月26日 (金)

今週の生け花(平成29年5月第4週)

Th_img_5374 5月も後半へと移ってゆく中で、何故か妙に取り残された気分になってします(まあよくあることですが・・coldsweats01)。忙しく追い立てられていると余り感じないのだが、手術がなかったりして半日あくとどうも調子が出ないのですweep

そんな中でも、2階のいつもの場所で生け花クラブの皆様が飾ってくれたお花が迎えてくれました。

今回は花材の種類も多く全体としても大きいのですが、何となく穏やかで優しい感じです。左右対称な花器の上は次第に左側にシフトしていっていますが、決してバランスを崩してはいません。

左上方には手毬のような紫のギガンジュームTh_2954咲き、その下方に同色のアルストロメリアが咲いています。橙のスプレー菊も可愛らしく咲いています。本来それらは単独でも目立つ花々ですが、黄色のスターチスをそれぞれの花の間に置くことで緩衝剤の役割を果たして全体をじょうずにまとめています。ドラセラも上手く花器に併せて配置しています。

沖縄は梅雨空が続いているのですが、この2階の場所は春の穏やかな光が射しているようです。

<花材;ギガンジューム、スターチス、アルストロメリア、スプレー菊、ドラセナ>

2017年5月19日 (金)

今週の生け花(平成29年5月第3週)

沖縄は梅雨入りしていますが、今日は太陽が覗いたりしています。何となく例年より気温が上がらず、蒸し暑く無いのはTh_img_5357 救われています。

今週も2階のいつもの場所にも生け花が飾られていました。生け花はどんなに綺麗でも何日か経つと萎れていきます。それが造花との違いですが、その儚さのためにより愛おしく感じるのかもしれません。 今日もこの場所に新しく飾られているのをみると何となくホッとしながら眺めているのです。

今週の生け花は中央にある淡いピンクのシャクヤクが目立っています。芍薬の根は昔から漢方として使われていて、中国から生薬として輸入していたことより「生薬」から「芍薬」となったという説と姿が「しなやかで優しい」ことを意味する「綽約(シャクヤク)」に由来する説があるそうです。

Th_2953 芍薬の花言葉は「恥じらい」「はにかみ」などがありますが、今度は中国ではなくてイギリスで「恥ずかしがり屋の妖精が芍薬の花に隠れたら、その妖精と一緒に芍薬の花も照れたように赤らんだ」という民話から来たそうですよ。 芍薬は牡丹に似ていますが、薔薇のような甘く爽やかな香りがしますので匂いで見分けることは可能です。 皆様方も試してみて下さいね。

そう言えば女性の美しさを現す諺に「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というのがありましたね。

芍薬が目立ちますが、実は青い葉につぶらな花をつけたサラサドウダンの花も可愛らしいです。青い葉も花材としてはいいのですが、穂先につけた花序が下垂し下向きに花が開いています。この形より、昔の油で燃やす灯りの灯台を意味するドウダンと似ていることよりこの名前がつけられました。また花冠が更紗染めのような模様になることよりサラサ(更紗)がついています。サラサドウダンは漢字をあてると「更紗灯台」となります。なんか美しい名前ですね。

正面の写真では分かりづらいのですが、花器の後ろには黄色のスプレー菊があります。少し斜めからの写真も添えておきますね。

今日は優しい感じでお花を眺めることが出来ていますheart04

<花材:サラサドウダン、芍薬、スプレー菊>

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