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2017年6月23日 (金)

今週の生け花(平成29年6月第4週)

沖縄は例年より1日早く梅雨が明けました。いよいよ本格的に長〜い夏を迎えます。燦々と照りつける太陽に観光客は喜び、地元の私達は太陽を避けて過ごしますhappy01

Th_img_5446 今週も生け花クラブの皆様が2階のいつもの場所にお花をいけてくれていました。
今週の生け花はしっとりと気品があります。 左右の上方に伸びたエレムルスの花穂がヒバの青い葉と絡み合って、中世ヨーロッパの王冠(月桂樹冠)を思い起こさせてくれます。 そう思いながら、このエレムルスの花穂の微妙な曲がり具合を見ると次第に、牛の角にも見えてしまいました・・・coldsweats01

エレムルスは中央アジア原産の多年草で高さが50から150cmと大きい品種です。1本の花穂あたり300〜500の花をつけています。下の方から次第に開花し、とても可憐な黄色い星形のお花です。全体から受ける力強さとここの小さな花弁の優しさが違う印象を与える気がします。花言葉は「大きな希望、高き理想、逆境」だそうです。

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この黄色の花穂と対比して赤のカーネーションと白いスプレー菊が色を添えています。それに花器の色と同系統のビバの青い葉それにドラセラの茶がマッチしています。

今日6月23日は72回目の「慰霊の日」を迎えます。84日に及ぶ悲惨な地上戦の末に組織的戦闘が終結したこの日を沖縄県の条例により「慰霊の日」と定めて、恒久平和を祈る日となっています。

今日のお花が御霊に届いてくれたら有り難いと思いながら、この生け花を見つめています。

<花材:エレムルス、ビバ、カーネーション、スプレー菊、ドラセラ>

2017年6月16日 (金)

今週の生け花(平成29年6月第3週)

全国各地で梅雨入りしてきている6月中旬です。沖縄は今年は例年より少ない降雨量でしたが、今週は雨模様が続いています。Th_img_5425

今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆様がお花を活けてくれていました。ダークで嘘の付き放題の東京のある場所と違い、ここはカラッとして明るい場所、曇りを感じさせてくれませんsun

今週の生け花は縦に長く、特に木イチゴの葉が太陽に向かって伸びて行く開放感があり、葉が上方に大きく開くことで力強さを感じさせてくれます。

中段には真っ赤なケイトウとその色を柔らかくする白いシネンシスを並べていけています。その中段のお陰で間延びせずに済んでいます。

下段には横に並べられたスプレーバラが美しい花弁を開いています。スプレー菊は何度かこのブログでも紹介したことがあるのですが、余りスプレーバラは飾る機会は少なかったと思います。

Th_2963 切り花の薔薇には大きく分けて「バラ」と「スプレーバラ」があるのはご存じでしょうか? どちらも花自体の見た目は似ています。 この違いは「バラ」は1本の茎に1本の花が咲いています。一方「スプレーバラ」は1本の茎に枝分かれして複数の花が咲く形状で分けることが出来ます。 小さめでも1輪で沢山の花を楽しめるのが「スプレーバラ」となります。

英語で書くと「spray:スプレー」となりますが、髪のセットなどで使うヘア・スプレー(hair spray)と同じです。 sprayは日本語に訳すとスプレー、噴霧器(液)、しぶき等以外に、(枝分かれした)小枝の意味があります。この意味で「枝分かれ」を英語では[spray branched]と呼ぶようです。

花器も清々しい緑で、初夏の陽気を思わせる今日の生け花でした。

<花材:木いちご、ケイトウ、スプレーバラ、シネンシス>

2017年6月 9日 (金)

今週の生け花(平成29年6月第2週)

6月の2週になりました。梅雨入り後の沖縄は例年と比べて雨が多くなく、ダムの貯水率も例年よりだいぶ低いとのことで、夏場の断水が早くもTh_img_5401_2 危惧されます。
昨日辺りから沖縄も急に暑くなり28度まで上がりました。蒸し暑い気温が続きそうです。

いつもの2階の場所に生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました。

今回は黒々とした石の様な花器にこれも野太い錦木の枝が絡まって力強さを感じさせてくれます。時に右側の先端は、黒い船体から帆先が飛び出しているようで、船をイメージさせてくれます。こらから力強く夏に向かってオールを漕いでゆくようです。

その骨太い錦木と対比するように綿毛のようなスモークツリーの穂が可愛らしいです。スモークツリーはヨーロッパから中国まで幅広く分布する高さが3〜5mにもなる落葉樹です。。この綿毛のようなものが花ではなくて(花はあまり目立ちません)、花が散った後に出てくる綿毛の様な穂先のことで、その形からスモークツリー=煙の木と呼ばれています。英語圏でもTh_2962_2 「somke tree」と呼ばれ、和名も「煙の木」ですから、ヨーロッパ人も日本人もその花穂のワタワタを煙に見立てたことに興味を注いでしまいましたが・・・

花器や錦木、スモークツリーの中で、ド〜ンと花らしい花が1輪、ダイヤが存在感を保持しているかのように咲いています。ダリアは元々はメキシコの原産で、大航海時代にスペインに持ち込み品種改良が進み、1842年(天保13年)にオランダから長崎に持ち込まれたのが日本への最初の到来となったとのことです。ダリアも世界を回って極東まで達したのですね。ちなみに和名は花の形がボタンに似ていることより、天竺牡丹(テンジクボタン)と呼ばれたそうですよ。

現時点で少雨の沖縄ですが、梅雨前線も北上を続けてゆきそうです。全国の皆様方のお天気も気になる所です。

<花材:錦木、ダリア、スモークツリー>

2017年6月 2日 (金)

今週の生け花(平成29年6月第1週)

Th_img_5385 いよいよ6月に入りました。梅雨に入り鬱陶しい日が続いていますが、まだ本格的な大降りにはなっていません。平年と比べて降水量が少ないような気がします。沖縄は小さな島のために降る時に降って貰わないと夏にダムの貯水量が減ってしまいます。まあ自然ですので人間の望み通りにはなりませんが・・weep

今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆様がお花をいけてくれていました。

今回のお花は表現が難しいですね。花材はディアボログリーンベリー鶏頭の2種類だけです。何を難しく考えているのかと言うと、このディアボログリーンTh_2961 ベリーの小手毬のような花の色が白から緑、茶色、赤茶色・・・色々と変化していてどの色がメインなのか分からなくなってしまうのです。 

色々な色つきのディアボログリーンベリーに対して、鶏頭は鮮やかな真っ赤です。移り気な色彩よりも、私の方が一本気よとでも言いたげに存在感があります。このぶれない姿勢のお陰で全体が引き締まっている気がしますcoldsweats01 

まあ私の悩みよりも綺麗な花に癒されて方がいいですねheart04

<花材:ディアボログリーンベリー、ケイトウ>

2017年5月26日 (金)

今週の生け花(平成29年5月第4週)

Th_img_5374 5月も後半へと移ってゆく中で、何故か妙に取り残された気分になってします(まあよくあることですが・・coldsweats01)。忙しく追い立てられていると余り感じないのだが、手術がなかったりして半日あくとどうも調子が出ないのですweep

そんな中でも、2階のいつもの場所で生け花クラブの皆様が飾ってくれたお花が迎えてくれました。

今回は花材の種類も多く全体としても大きいのですが、何となく穏やかで優しい感じです。左右対称な花器の上は次第に左側にシフトしていっていますが、決してバランスを崩してはいません。

左上方には手毬のような紫のギガンジュームTh_2954咲き、その下方に同色のアルストロメリアが咲いています。橙のスプレー菊も可愛らしく咲いています。本来それらは単独でも目立つ花々ですが、黄色のスターチスをそれぞれの花の間に置くことで緩衝剤の役割を果たして全体をじょうずにまとめています。ドラセラも上手く花器に併せて配置しています。

沖縄は梅雨空が続いているのですが、この2階の場所は春の穏やかな光が射しているようです。

<花材;ギガンジューム、スターチス、アルストロメリア、スプレー菊、ドラセナ>

2017年5月19日 (金)

今週の生け花(平成29年5月第3週)

沖縄は梅雨入りしていますが、今日は太陽が覗いたりしています。何となく例年より気温が上がらず、蒸し暑く無いのはTh_img_5357 救われています。

今週も2階のいつもの場所にも生け花が飾られていました。生け花はどんなに綺麗でも何日か経つと萎れていきます。それが造花との違いですが、その儚さのためにより愛おしく感じるのかもしれません。 今日もこの場所に新しく飾られているのをみると何となくホッとしながら眺めているのです。

今週の生け花は中央にある淡いピンクのシャクヤクが目立っています。芍薬の根は昔から漢方として使われていて、中国から生薬として輸入していたことより「生薬」から「芍薬」となったという説と姿が「しなやかで優しい」ことを意味する「綽約(シャクヤク)」に由来する説があるそうです。

Th_2953 芍薬の花言葉は「恥じらい」「はにかみ」などがありますが、今度は中国ではなくてイギリスで「恥ずかしがり屋の妖精が芍薬の花に隠れたら、その妖精と一緒に芍薬の花も照れたように赤らんだ」という民話から来たそうですよ。 芍薬は牡丹に似ていますが、薔薇のような甘く爽やかな香りがしますので匂いで見分けることは可能です。 皆様方も試してみて下さいね。

そう言えば女性の美しさを現す諺に「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というのがありましたね。

芍薬が目立ちますが、実は青い葉につぶらな花をつけたサラサドウダンの花も可愛らしいです。青い葉も花材としてはいいのですが、穂先につけた花序が下垂し下向きに花が開いています。この形より、昔の油で燃やす灯りの灯台を意味するドウダンと似ていることよりこの名前がつけられました。また花冠が更紗染めのような模様になることよりサラサ(更紗)がついています。サラサドウダンは漢字をあてると「更紗灯台」となります。なんか美しい名前ですね。

正面の写真では分かりづらいのですが、花器の後ろには黄色のスプレー菊があります。少し斜めからの写真も添えておきますね。

今日は優しい感じでお花を眺めることが出来ていますheart04

<花材:サラサドウダン、芍薬、スプレー菊>

2017年5月12日 (金)

今週の生け花(平成29年5月第2週)

大型連休も終えて、暫く連休はありませんので気合いを入れて(ちょっとため息混じりにcoldsweats01)働かないといけませんね。
Th_img_5332 沖縄地方は曇り空が増えましたので、そろそろ梅雨入りが近いかもしれません。

生け花クラブも連休中はお休みのようで、いつもの2階の場所が寂しかったのですが、今日はまたこの場所にお花がいけられていました。

今回の生け花は、2本のアレカヤシの葉を斜めにカットし、長い方を湾曲させ固定し、短い方は直線的に配置しています。花器の色合いと形、そしてこのアレカヤシの葉で全体の構図が決まっています。 大胆ですがカットの仕方や曲げ方などは繊細です。

横や側面に開いた花器の穴から、紫のトルコキキョウ、ピンクと白が混ざったカーネーションに真っ赤なスプレーカーネーションが花を咲かせ、緑と黄色が斑点状となったゴットセフィアナの葉がアクセントをつけてくれています。                       Th_img_5339

今回は真上からも撮影できたため、写真を載せて見ます。2本と思っていたアレカヤシの葉が後ろにも配置されていました。綺麗な生け花はどこから見ても美しいです。

日本列島も春、そして夏に向かって季節が移り変わってゆきます。さあ!ガンバルゾ〜ってかcoldsweats01

<花材:アレカヤシ、カーネーション、ゴッドセフィアナ、トルコキキョウ、スプレーカーネーション>

2017年4月28日 (金)

今週の生け花(平成29年4月第4週)

いよいよゴールデンウィークが始まりますね。皆様方も色々な計画を立てていらっしゃるのでしょうか? 私の方は学会があり出かけているところです。Th_img_5300

今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆様がお花をいけてくれていました。先週の生け花と違い今回は縦長の構図です。

今回は全体的に緑の多い花材が選ばれています。花器も青くそれに同調するように全体が細く伸びています。 特に蕾の状態と花が開いた状態の花しょうぶ(オクラレルカ)がすっと天に伸びているのが印象的です。

沖縄本島では4月は花の咲く時期で、特に北部の大宜味村喜如嘉(オオギミソンキジョカ)では、辺り一面この紫色のオクラレルカが咲きほこり、那覇などから日帰り観光ツアーが出るほど賑わっています。この花言葉は「よい知らせ」だと言われています。待ちわびた春に対してよい知らせが届いて欲しいですね。

Th_2944 花しょうぶと並んで上方が少し曲がったグラジオラスが黄色の花をつけています。丸い緑色の花を咲かせているのが大手毬(オオデマリ)ですが、まだ色づいていないため緑の葉のように思えます。

もう少しで5月の花の日となりますが、この時期の代表的なカーネーションも存在感があります。正面から少し見えづらいのですが、ピンクの小さなスプレーバラも可愛らしいです。

今回も左右の斜めから写真を撮ってみました。やはり生け花はどの部位から眺めても美しく、改めて生け花クラブの皆様方のセンスの良さが分かる気がします。

沖縄は一気に暖かくなりそうで、しばらくすると梅雨が訪れると思います。気候heart04が刻々と変化をする春です

<花材;花しょうぶ、グラジオラス、大手毬、スプレーバラ、カーネーション>

2017年4月21日 (金)

今週の生け花(平成29年4月第3週)

4月も中旬が過ぎ、春の陽気を飛び越えて夏日になるなど気候がコロコロと変わりやすい時期を迎えています。皆様方も体調管理はお気を付けてお過ごし下さい。
Th_img_5276                                
今週も生け花クラブの皆様がいつもの2階の場所にお花を飾ってくれています。

今週のお花達、なんと元気で明るいのでしょうshine 寒く暗い冬(硬く黒い花器)から、ツツジもガーベラもスプレー菊も一斉に太陽に向かって咲きほこっています。まるで春の陽気に両手を思い切り広げた感じがします。

沢山の花をつけたピンク(赤い)のツツジが艶やかですね。春先に一斉に花を咲かせるツツジは各地の公園などで見かける春を代表する花木です。ツツジの名前は「花が筒(つつ)状」になっていることに由来することや、花が次々に連なった咲くことより「続き(つぐき)」からきているといわれています。

赤い(ピンク)ツツジの花言葉は「恋の喜び」だそうです。春に目映く咲く花々からイメージされたのかもしれませんね。前回ブログでギターの弾き語りの赤いスイートピーも初恋や恋の喜びをイメージするお花でした。春先に咲く赤い花は私達にとって恋愛と結び付くのかもしれませんね。
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黄色のガーベラも赤紫のスプレー菊も花弁が真っ直ぐ伸びていて、春の力強さをも感じさせてくれます。

冬眠していた体を夏に向けて始動しないといけませんね。頑張ってゆきましょうscissors

<花材:ツツジ、ガーベラ、スプレー菊、ドラセナ>

2017年4月14日 (金)

今週の生け花(平成29年4月第2週)

4月も第2週となりました。朝出勤時に体より大きく感じる真新しいランドセルを背負ったぴかぴかの一年生を見る時期となりました。小学校の近くではお巡りさんも横断歩道に立って誘導しています。日々の業務以外にもこの時期は大変かもしれませんね(お疲れ様です)。

Th_img_5255 当院の新入職員も少し緊張から解放されてきましたでしょうか? 私の方も何となく慌ただしく感じた年度初めも過ぎて落ち着いた感があります。

今週も2階のいつもの場所に生け花クラブがお花を飾ってくれていました。今週の生け花は春にびったりなイメージです。 赤くシャープな花器とガーベラのオレンジの大輪が目立っています。 見た瞬間ガーベラが目に着いたのですが、赤い花器とオレンジのガーベラの暴走を防いでくれているのが、名脇役のユーカリの葉と感じてしまいました。細く白みがかった葉が花器とガーベラの間にあることで随分落ち着いた雰囲気になっています。そのお陰で黄色い金魚草も柔らかい感じを受けます。

生け花を知らない私ですが、生け花の凄いところは前後左右、それこそ上方から見ても美しいことに驚嘆することが多くあります。今週の生け花は正面から見ると、大きなモンステラの葉もどこにあるかさえ判りませんし、スプレー菊も分かり難い状態でした。

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2階のスペースは元々、公衆電話の設置を予定していた場所ですので、三方が囲まれた場所で、生け花の魅力を最大限に出せない場所となっています。 今回は誰もいないのを確認して、生け花を真横にして撮影してみました。どうでしょうか正面とはまた違う雰囲気ではないでしょうか? (生け花クラブの皆様には内緒でしたが、撮影後はちゃんと元の位置に戻しましたcoldsweats01

本土の方では染井吉野の桜前線が北上を続けていると思います。私もこの時期は染井吉野の咲く花道を歩きたくなります。この季節の表現する言葉に「花冷え」があります。素敵な言葉ですね。この言葉の通り春先は気候が安定せず、急に冷え込んだりしますので体調管理は十分行って下さいね。

<花材:ユーカリ、金魚草、ガーベラ、スプレー菊、モンステラ>

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