昨日夜に羽田⇨ロンドン⇨リスボンに到着後、ジェロニモス修道院の隣にあるジェロニモス8と言うホテルに宿泊しました。ホテルに朝食付きのプランもあったのですが、あえて素泊まりとしました。 それは朝食をパステイシュ・デ・ベレン(Pastéis de Belém)とう老舗で取るためでした。
前回紹介(⇨早朝のベレン地区散策)したように、早朝あまり人がいない時間帯でベレン地区を散策して、パステイシュ・デ・ベレン(Pastéis de Belém)が開店する8時に合わせて店の前に着きました。
<店内を紹介する前に、有名なエッグタルトが生まれた経緯を説明したいと思います>
①エッグタルトは、18世紀初頭にポルトガルのリスボンにあるジェロニモス修道院で、修道士が余った卵黄を無駄にしないようにと考案したのが始まりです。
②それは当時、修道服の糊付けなどに卵白を大量に利用したため、卵黄だけが余ってしまう事態になりました。余った卵黄に砂糖、クリームなどを加え、カスタードタルトが作られた
③修道院で生まれたお菓子は、修道院を訪れた王族や貴族をもてなす献上菓子としても広まった。そのため門外不出のレシビとして扱われることとなっていました。
④修道院菓子が一般へと広がるきっかけとなったのは、1820年に起こった自由主義革命。1834年に施行された修道会・教団の廃止令により、ジェロニモス修道院の修道士・修道女たちも修道院から追放されます。
⑤住居と仕事を失った彼らは、生活の糧を得るために近所でパステイシュ・デ・ナタ(ポルトガルではエッグタルトではなくてナタと呼ばれいます)の販売を始めました。今でもこのレシピはこの店で受け継がれているとのことです。これが元で1837年にこのパステイシュ・デ・ベレン(Pastéis de Belém)のお店が開業となっています。ここから世界中で食べられているポルトガルを代表するお菓子となって広がっていったのです。
この店がジェロニモス修道院の隣にあるパステイシュ・デ・ベレン(Pastéis de Belém)となります。まだ開店前ですのでほとんど人はいません。
お店の暖簾にも1834年以来と書かれています(ポルトガル語desde⇨英語sinceだそうです)。
写真を撮りながら歩いていると10名ぐらいの方々が店内で食べるための列を作っていましたので、私たちも並ぶことに。 上の写真の手前側が店内で食べるための入り口となります。奥の方の入り口はテイクアウトなどができる店舗となります。
時間通りに店員が中からドアを開けてくれて、皆が入ることに。 壁に貼ってあるメニュー表を見るとナタ以外にも沢山のメニューがあるようです。
店内は多くの装飾タイルで覆われてとても綺麗な店内です。
最初に個人まりとした静かなスペースがあり、私たちの前の方々はこの場所で席を取っていました。
その左奥が厨房で、実際に焼き上がったタナが並べられていました。お店の方にも許可をもらって写真を撮っています。中の方が私に笑顔で手を振っている写真もあるのですが、流石に顔がどアップされていましたので今回は載せませんでした。
日本でも有名な「エッグタルト」ですが、ポルトガルでは「パステイシュ・デ・ナタ(pastéis de nata:複数形。単数はパステウ・デ・ナタ(pastel de nata)」と呼んでいます。ナタ(=クリーム)のパイ系の軽食・おやつ、という意味だそうです。 ポルトガルの植民地だったマカオでもよく食べる食材で「エッグタルト」と呼んでいます。それが日本にも伝わっために、日本人にはナタよりもエッグタルトで知れ渡ったのかもしれません。
ここだけで1日に2万個作るとのとのことです。世界中の観光客や地元の方にもすごく人気の高い商品です。
その奥には厨房と通じるドアがあり、そろそろ注文で忙しくなるようです。
私たちは写真を撮りながらさらに奥に進むと広々とした場所に出ました。かなり沢山の席が用意されていましたが奥の方はこれから来る団体客の予約席となっていました。まあ誰もまだいないので適当な席に座ることにしました。
壁に飾られたタイルも美しいですね。
ものすごく人気のあるお店ですが、入り口の狭さからは想像できませんでしたが、奥には広々としたスペースと多くの客席があり、行列が出来ても程よく入れるのかも知れません(実際はわかりません)。
建物がこの字型になっていて間が外の空間となっています。ここも朝イチでは入れないようになっていました。
すぐに係の方がメニュー表を届けてくれました。もちろんナタがメインで注文しました。本当は後一つ朝食用にCoxas de galinha(鶏肉を使ったコロッケ風の揚げ物)注文したのですが、時間がかかるよと言われたのでキャンセルして、ナタとカフェオレを頂くことに。
表面がカリッとして中はジューシー。思ったより甘くないクリームです。なんといっても作りたてで暖かく香ばしい香りが広がっています。私たちは2個づつで十分でした。普段からよく食べる方なら4個とかでも大丈夫かもしれませんね。
机の上にはお砂糖やシナモン、チョコなどが置いてありました。これをかけることで味や甘みを変えるそうです。私はこのままで十分でした。 他の場所でもナタを食べてみました。頭の印象操作のせいなのか本当かは私の味覚ではなんともいえませんが、暖かくてここで食べたナタが1番美味しく感じました
次の予定が近づいて来たのでトイレに寄ることに。入り口のタイルも綺麗です。
パステイシュ・デ・ベレン(Pastéis de Belém)の中の状態が大きな写真に貼ってあります。
・・・さてさてここはどこでしょうか?🤭・・・・ヒントは先に進むと下の写真となります。
ここは男性用トイ入れの中の壁となっています。これぐらい綺麗ですと汚さないように気をつけてしまいますね😅 女性のトイレはどうなっているのでしょうか?
会計を済ませて、出ようとすると色々と販売されている通路に面した店舗側にでます。
美味しそうな食品が並べられていますし、ワインやオリジナルグッズも売られているようです。
店内ではなくてお持ち帰りの方はこの入り口から店に入り、購入できるようです。時間のない方はここでテイクアウトしてあとで食べるのもOKかも。
テイクアウト側の入り口です。私たちが店に入る時にはこの窓口はまだ開いていませんでした。
上の写真はこの店を出たあとジェロニモス修道院などを見学後の11時ごろの写真です。やはり人気店だけあって行列が出来ているようです。それでも外見よりテーブル席は広かったのであまり待たずに入れるのかも知れませんね。皆様方もせっかくベレン地区に来たらこの店発祥のナタを賞味してくださいね❤️🩹
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