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2026年6月28日 (日)

コインブラ大学(前半)

コインブラは、コインブラ大学とともに歩んできた街だと感じます。コインブラに住む方々の多くは、大学の学生や教員、あるいはその卒業生であり、街そのものに誇りを持っている方が多いと聞きます。実際に歩いてみると、長い歴史の中で育まれてきた由緒ある街であることを、あちらこちらで感じることができました。

行き交う人々の雰囲気もそうですし、街角で聞こえる会話、整った街並み、塵やほこりの少ない綺麗な道など、全体として落ち着いた空気に包まれていました。

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川沿いのホテルから見た西側の景色です。高台に広がる建物の多くが、大学、あるいは大学に関連する施設や教会となっています。
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コインブラはこぢんまりとした街なので、徒歩でも回ることはできます。ただし、ホテルのある川沿いから大学のある高台まで歩いて登ると、かなり大変だと思います。タクシーを利用してもよいのですが、効率よく観光するには市バスの利用もおすすめです。

大学のある場所から入口側の階段を見下ろすと、その大変さが想像できると思います。写真の左に写っている学生さんは、ずっと下の方から歩いて来ていました。毎日この坂道を歩けば、自然と足腰も鍛えられるのかもしれません。

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先ほどの階段を登り切った場所には、大きな像が立っていました。これはポルトガル王ディニス1世の像です。ディニス王は1290年にポルトガル最初の大学を創設した王で、コインブラ大学の歴史を語る上で欠かせない人物です。大学の入口付近にこの像があることからも、コインブラという街が大学とともに歩んできたことが伝わってきます。
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旧大学 Velha Universidade へ行くには、麓の橋の斜め向かいにあるバス停から、244番の Botanico 行きの中型バスに乗ることもできます。平日は20分おき、土曜・日曜・祝日は40分おきの運行のようです。このバスは大学構内まで乗り入れてくれるため、なかなか便利だと思います。上の写真のように、大学の中心部にバス停があります。

健脚の方であれば、迷路のような旧市街の坂道を高い方へと登っていけば、自然と大学にたどり着きます。バスで丘を上り、大学前で降りると、前方に旧大学への入口である「鉄の門」が見えてきます。


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大きな校舎は、それぞれの学部に分かれているようです。左側の建物は医学部のようでした。
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この建物は文学部か何かでしょうか?😅
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バスを降りた場所から前方へ進むと、旧大学への入口である「鉄の門」が見えてきます。コインブラ大学は新しい区域と古い区域に分かれていますが、観光の見どころはやはり旧大学のほうになります。

この門は「鉄の門 Porta Ferrea」と呼ばれており、ここをくぐると旧大学の中庭へ出ます。


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中に入ると、三方に立派な建物が並んでいます。「これが大学なのか」と少し驚いてしまうほどですが、それもそのはずで、もともとは王宮だった建物を大学として使うようになったのだそうです。
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三方を古い建物に囲まれた広場の中央には、ジョアン3世の像が立っています。コインブラ大学の歴史を考えると、大学を創設したディニス王、そして大学をコインブラへ定着させたジョアン3世の存在は、やはり大きいものだったのだと思います。

正面左角に見えるのは、学生たちが「カブラ(山羊)」と呼ぶ時計塔 Torre です。18世紀に建造されたもので、今では大学のシンボルとなっています。宿泊したホテルからも、この時計塔を見ることができました。


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この大学で特に有名なのが、金泥細工の装飾が見事なジョアニナ図書館 Biblioteca Joanina です。入館には事前予約が必要で、時間指定制となっています。当日券があるかどうかは分かりませんが、訪ねる予定がある方は、あらかじめ予約しておいた方が安心だと思います。

先ほどの大学の中庭から階段を少し下りた左手に見学入口があり、私たちもそこから中へ入りました。

 

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図書館に入る予定だったのですが、最初に現れたのは「THE PRISON」と書かれた場所でした。「なぜ図書館見学で、いきなり牢獄なのか」と思ってしまいますが、これもコインブラ大学の歴史と深く関係していました。
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ヨーロッパの他の名門大学と同様に、コインブラ大学にもかつて独自の法制度と自己統治の特権がありました。そのため、学内で罪を犯した者は一般の犯罪者とは別に、大学内で保護・懲戒処分を受けていたそうです。ここに収監されても、学ぶ機会を完全に失うわけではなく、この場所から大学へ通うこともできたとのことでした。

なんとも凄い制度です。いわゆる大学の自治権の始まりのようなものだったのでしょうか。

この学内監獄は、もともとは別の場所にありましたが、1774年に現在のジョアニナ図書館の地下へ移され、1832年まで実際に使われていたそうです。つまり、今私たちが見ている場所は、図書館の一番下の階にあたる部分だったのです。


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私たちがネットで予約した図書館の見学ルートは、まず1階にあたる最下層の学内監獄を見学し、次に2階の中間層へ進み、その後、3階にある豪華絢爛な図書館を見学するというコースになっていました。
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この部分が2階の図書室です。この階までは写真撮影が可能でした。残念ながら、3階にある一番美しい図書館部分は撮影禁止となっています。とても残念ではありますが、フラッシュ撮影の問題や、時間制限のある見学ツアーを円滑に進めるためには仕方がないのかもしれません。
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おそらく、一つひとつが非常に貴重な本や地図なのだと思います。

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現在、コインブラ大学では所蔵する本のデジタル化を進めているとのことでした。歴史ある貴重な本の中には、開くだけで破れてしまいそうなものもたくさんあるそうです。後世に残すためには、本そのものを守るだけでなく、その内容をデジタル化して保存していくことも、図書館の重要な使命なのだと思います。
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2階部分から、いよいよ一番美しい3階へと階段を上がっていきました。

ここから先は写真撮影ができませんので、Wikipedia から写真をお借りしました。もちろん出典の記載は必要です。私自身も、Wikipedia には個人的に長い間、少額ながら寄付を続けています。

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ジョアン5世の治世下、1724年に建てられたジョアニナ図書館 Biblioteca Joanina。

蔵書は30万冊に及ぶとされ、華麗なターリャ・ドウラーダ(金泥細工)による内部装飾や調度品は本当に見事でした。

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2017年に公開されたディズニー映画『美女と野獣』に登場する図書館の場面が、このジョアニナ図書館にそっくりだと話題になったそうです。コインブラ大学の公式ホームページでも、映画のシーンと実際の図書館の写真を比較する記事が掲載されていました。

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天井は高く、何層にもわたって本が積み上げられており、それらを取り出すための梯子も備えられていました。現在でも、どの場所にどの本があるのかはきちんと記録されているそうで、貸し出しも可能とのことでした。一般の方が借りられるのかどうかは分かりませんが、貸し出し中の棚には印が付いていました。
もう一つ面白いのは、ジョアニナ図書館には、昔からコウモリが住みついていて、夜になると本を傷める虫を食べてくれるため、結果として蔵書の保存に役立っているという有名な話があります。観光客にも印象に残りやすく、「豪華絢爛な図書館なのに、夜はコウモリが守っている」という対比がとても面白いです。公式ページにも、約2世紀半にわたってコウモリの群れが図書館に住み、害虫対策に役立っていると説明されています。


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ジョアニナ図書館は、単に美しい図書館というだけでなく、ポルトガル・バロックを代表する建築でもあるそうです。内部の金泥細工や色彩豊かな書棚、天井画、調度品の一つひとつが、当時のポルトガルの国力と学問への敬意を示しているように感じました。
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先ほどは牢獄のある地下、つまり1階部分から入りましたが、見学を終えて外に出てきたところで、図書館の全体像を写すことができました。この建物全体が、牢獄を含めた図書館となっているのです。
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もしかすると、いつの日か3階部分の撮影も可能になる時代が来るかもしれません。時代は少しずつ「公開」の方向へ進んでいるようにも感じます。せっかく遠くから訪ねて来たのですから、記憶だけでなく、写真としても残しておきたいと思ってしまいます。

次回も、コインブラ大学を中心に記載する予定です。

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コメント

院長先生
こんにちは。
きょうはご自宅でお過ごしでしょうか?

旅行記UPありがとうございます♡
コインブラ大学は素晴らしい大学ですね!
王宮を大学の一部に!そして牢獄から大学通学とは何と
おおらかな事でしょう!学生もきちんと守って戻って来たのですね。
もう、使う必要もなくなって!

図書館が凄いですね!撮影禁止で残念でしたがウィキペディアでのご紹介ありがとうございます。蔵書も沢山!コウモリに虫退治にはビックリです!エルミタージュ美術館にはネコが住んでいて鼠退治と聞いたことがありますよ。
豪華絢爛、財力に富、王達の理解もあったのでしょう。
蔵書も沢山でデジカル化が進んでいるのですね。
続きをお待ち申し上げます。

ダブル台風は上陸せずにあちこちに大雨残して去って行きました!
きょうもありがとうございました🙇

先生こんにちは😘
元が宮殿だけあって👍です
舞子が通っていたW大学とは
まるで違います(当たり前で
す😅)。『美女と野獣』の
映画を見ましたが、思い出し
てもこんな感じ?でした。
これらの貴重な本をデジタル
可するのは大変な作業でしょ
うね。しっかりと残して欲し
いです🥺 先生も今回サッカー
をご覧になれたようですね。
ブラジル戦勝って欲しいです

マコママさん、こんばんは。

今日は自宅で過ごしています。歳と共に仕事量を減らそうと思っていたのですが、次第に増えてしまいます。9月からは半年の間、週に1回の講義を人文学部の学生さんに教えることになりました(将来社会福祉士などの福祉分野に進む学生さんたちです)。旅行記やラジオ放送に病院のホームページの作成更新も私が行なっているので仕事に追われる毎日です。まあ有り難いことだと頑張りたいです。

大学構内に牢獄があることにはびっくりでした。さらにこの牢獄に入っても大学の講義や図書館は使用できたようですのでなんとも凄い制度があったのかと感心しました。

それにしても素敵な図書館ですね。当時は本は貴重でしたし王族にとっても権力を見せつける役割もあったのかも知れませんね。エルミタージュの猫の話だったのですね。もう一度エルミタージュ美術館には行きたいと思ったのですが戦争が終わらないといけませんね。もう私も行くことがないのかも知れません。

いつもありがとうございます。それではお休みなさい💤

舞子さん、こんばんは。

大学自体が凄いのですが、この図書館は特に有名で見学者も多く予約しないとなかなか入れないかも知れません。このような場所で学べる学生さんたちはマントを羽織り、誇りを持って学んでいるようでした。

本がボロボロで崩れかけているのもあるとのことで、早期のデジタル化が必要かも知れませんね。本を少しコピーするだけでも大変ですので、ものすごい時間と労力が必要と思いました。

私はここ20年近くテレビをほとんど見ませんが、今回は休診とのこともあり医局で観戦しました。次回はブラジルですね。夜からの試合ですので、見たくても我慢して寝ることにします。

いつも有り難うございます。

院長先生
おはようございます。
今年もはや、半年過ぎようとしてますね?
ご多忙な日々、きょうもご活躍をお祈り申し上げます。

梅雨明けとなりこれからは沖縄の夏本番でしょうか?

サッカー⚽️は残念でした!
そしてこのコメントが無事、届く事を願いつつ今月もありがとうございました🙇(メンテ後、コメント送信不可が!?)

マコママさん、おはようございます。

明日からいよいよ7月ですね。本当にあっという間です。この年齢になって一段と仕事が増えてしまうので大変ですが、ありがたいことだと思っています。

沖縄は梅雨が明けて長い夏がやって来ます。かなり6月は雨が降りましたので、当分は晴れて欲しいです。

ワールドカップはサッカー王国ブラジルと良い試合ができるまで成長して来ました。さらに個々のレベルを上げる段階になったのかも知れません。

2026年の後半もよろしくお願い致します。

院長先生
おはようございます。
7月になりました。今月も宜しくお願い申し上げます。
ご多忙な事と存じます。ご活躍をお祈り申し上げます。

カレンダーありがとうございます♡
シントラは私達も行きましたがペーナ宮殿までは上がらず、
何と色鮮やかな綺麗な宮殿でしょう♡おとぎ話にもでそうですね!
水曜日、FM放送ご出演ですね!拝聴致しましょう♪
きょうも宜しくお願い申し上げます🙇

マコママさん、おはようございます。

7月となりいよいよ2026年も後半となります。今後ますます忙しくなりそうですがどうにか乗り切って行きたいと考えています。

シントラは御伽のような場所でした。私が出かけた時には少しペンキが剥がれた箇所もあり、そろそろ塗り直しの必要があると思いました。カレンダーの写真は色を鮮やかにしています。

今日のFM放送は沖縄が梅雨明けした時に話をする「熱中症」についてです。お時間が合えばご視聴お願い申し上げます。

今日もよろしくお願い致します。

お早うございます。

今年の11月にアメリカに行く予約を入れました。
お1人様料金なので・・・100を超えました。(ビジネスでの飛行機)
これが外国旅行最後だと思うので決めました。
決めましたが・・・何かスッキリしません。
コースがかなり行った所が多かったからです。
ヨーロッパは紛争地に近いのと英語圏でないので除外。
アメリカの予約に迷いがあったのでキャンセルして、ポルトガルに変更。
コースに随行者がいるので決めました。
それでomoromachiさんの記事を再読しています。
来年1月出発です。

マーチャンさん、こんばんは。

マーチャンさん、これからポルトガル旅行が待っているのでしょうか?・・・ポルトガルは色々な意味で良いと思います。

日本人にとっても懐かしさがありながらアズレージュなど異国情緒たっぷりです。食事も日本人にあいます。美味しいです。そしてヨーロッパの中では物価が安いですので、今の円安の日本人には有り難いです。

随行者がいるのは心強いですね。あと半年ありますので、色々と下調べ下さいね。知識がある方が旅は断然楽しくなります。

注意点と言えば、坂が多いので地図上で短い距離でも結構疲れが来ます。色々な交通手段を使って乗り越えて下さいね。

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