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人間の血管には、大きく分けて動脈と静脈があります。
私たちの血液は、心臓の拍動によって生み出される圧力(血圧)で全身へ送り出されます。この高い圧力を受け止めているのが動脈です。
そして、全身の組織に酸素や栄養を届けたあとの血液が、心臓へ戻るための血管が静脈です。
血液が心臓へ戻るとき、実は動脈のような強いポンプ機能はありません。
静脈の圧は低く、そのままでは重力の影響で逆流してしまいます。特に手足では、立ったり歩いたりするたびに血液は下へ引っ張られます。
そこで重要になるのが静脈弁です。
静脈弁はとても薄い逆流防止装置で、血液が上に流れるときは開き、逆流しようとすると閉じる仕組みになっています。動脈には存在しない、静脈特有の構造です。
同じ血管でも、動脈と静脈では性質が大きく異なります。
・動脈の病気:高い圧にさらされるため、動脈硬化が進行し、狭窄や破裂が起こります
(虚血性心疾患、脳卒中、下肢閉塞性動脈硬化症、動脈瘤破裂など)
・静脈の病気:うっ滞や弁の機能不全が中心となります
(下肢静脈瘤、深部静脈血栓症・肺塞栓、食道静脈瘤など)
原因も進み方も、まったく別のメカニズムなのです。
話を足の静脈に戻します。
私たち人間は、進化の過程で二足歩行を選びました。
四足動物と比べると、心臓から足までの高さに大きな差があります。
つまり、足の静脈は常に重力の影響を受け、うっ血しやすい状態に置かれているのです。
もともと静脈は壁が薄い血管です。
そこに長年、圧がかかり続けると血管は徐々に拡張していきます。
しかし静脈弁は成長するわけではありません。血管が太くなるにつれて弁は閉じきれなくなり、逆流が起こります。
さらに逆流が圧を高め、血管がますます拡張する──この悪循環によって、静脈は蛇行し、皮膚の表面に浮き出てくるのです。
これが下肢一次性静脈瘤の基本的な発症メカニズムです。
静脈瘤は決して珍しい病気ではありません。
・女性:20〜40%
・男性:5〜10%
女性に多い理由としては、ホルモンの影響に加え、妊娠があります。
妊娠中は骨盤内で静脈が圧迫され、足から心臓へ戻る血流が妨げられます。その結果、静脈圧が上昇し、静脈瘤を発症・悪化させやすくなります。
静脈瘤は「重力と上手に付き合う病気」です。
・同じ姿勢での立ち仕事を続けない
・ときどき足を上げる
・ふくらはぎの運動を行う(筋ポンプを働かせる)
・医療用弾性ストッキングを活用する
こうした習慣が、うっ血を防ぎ、進行を抑えることにつながります。
今回は「なぜ人間の足に静脈瘤が起こりやすいのか」
その仕組みをお話ししました。
知ることは、予防の第一歩です。
足のだるさや血管の浮き出しが気になる方は、どうぞ早めにご相談ください。
静脈瘤は命に直結する病気ではない場合が多いですが、放置してよい病気でもありません。皮膚炎や潰瘍へ進む前に、きちんと向き合うことが大切です。
また一緒に、わかりやすい医学を届けていきましょう。
ChatGPTに私の絵を元に書かせたらこのようなイラストを作ってくれました。やはり賢いです。
リスボンをこれまで陸から様々な角度で紹介してきましたが、今回は川から眺めるリスボンです。
海運によって発展してきた街は、不思議なことに「船の高さ」から見たときに最も美しく見えることが多い——私はそんな確信を持っています。
現代ではドローンによって鳥の目線の映像を見ることもできます。確かに空からの景色は新鮮で魅力的です。
しかし人は鳥にはなれません。
だからこそ、自分の足で歩いた目線、車窓からの高さ、そして船上から見上げる街の姿こそが、旅人にとって最も実感の伴う風景なのではないかと思うのです。 川から眺めたことで、リスボンは“訪れた街”から“理解した街”に変わりました
事前にネットで予約し、スマートフォンにバウチャーを保存。さらに念のため紙にも印刷して持参しました。これは私なりの旅の原則です。
スマートフォンの不具合や盗難、通信障害は決して珍しいことではありません。準備は静かな安心につながります。
集合場所のヨットハーバーには目印の旗が掲げられており、出航15分ほど前になると参加者が20名ほど集まってきました。 やがてスタッフの女性が現れ、私たちは船へと案内されます。
全員が席に着いたのを確認すると、静かに出航しました。
港内をエンジンでゆっくりと進み、周囲には大小さまざまなヨットが係留されています。
やがて港を出ると、視界の先にリスボンの街並みが広がりました。9月の少し冷たい風が頬をかすめていきます。
テージョ川の中央に出ると帆が張られ、エンジン音が消えました。聞こえるのは波の音だけ。
この静けさは、船でしか味わえない贅沢かもしれません。
しばらくするとスタッフが景色を解説しながら、ウェルカムシャンパンを注いでくれました。
対岸の高台に立つのがクリスト・レイ。 リオデジャネイロのキリスト像に触発されて建てられた記念碑で、台座75m、その上に28mの像が立っています。
もしあの展望台に立てば、どれほどの景色が広がるのだろう——そんな想像も旅の楽しみです。

そして今回のクルーズ最大の見どころが、テージョ川に向かって建つ「発見のモニュメント」でした。
大航海時代を切り開いた偉人たちの姿が船首に向かって並び、まさにこれから未知の海へ漕ぎ出すかのようです。
時間が過ぎるのは本当に早いものです。
今年も二月の第三週となりました。
この時期になると、二年に一度の診療報酬改定の発表が近づき、医療界は一気に慌ただしくなります。国の方針が徐々に示されるとはいえ、最終決定はぎりぎりまで分からない。準備を進めながらも、最後で方向が変わることもあり、決定打が打てないもどかしさがあります。
昨年末から新聞等でも報じられるようになりましたが、医療界の経営環境は年々厳しさを増しています。
医療機関は自由に価格を決めることができません。医療費は長年抑制されてきました。国民にとっては安心材料かもしれません。しかし、CTやMRIといった高額医療機器、検査器具、光熱費、そして人件費——すべてが上昇しています。
特に入院機能を持つ病院の多くは、昨年赤字決算となりました。
今後さらに深刻になるのは、老朽化した病院の建て替え問題です。資金調達が難しくなれば、経営は維持できても、やがて静かに消えていく医療機関が増えるのではないかと危惧しています。
……何の話だったでしょうか。
つい、生け花に愚痴をこぼしてしまいました(笑)。
前回の続きです(➡︎台北桃園空港ラウンジ)。初めてのマカオ・香港旅行。今回は台北桃園国際空港からマカオ到着までを紹介致します。
旅は、飛行機を降りた瞬間から「現実」になる。
初めてのマカオは、EVAの上質な機内と、入国・通貨の小さな注意点から始まりました。
今回、私はマイルを利用したビジネスクラス、相方は通常運賃のエコノミークラスを手配し、沖縄 → 台北 → マカオというルートとなりました(帰路は香港 → 台北 → 那覇)。
乗り継ぎまで時間があったため、台北桃園国際空港でエバー航空のラウンジを楽しんだ後、いよいよ人生初のマカオへと向かいました。
定刻より約40分遅れての出発となりました。外の景色も次第に暗くなり始めています。
今回のルートはこんな感じです。マカオから香港の移動はフェリーを利用しました。
同じビジネスクラスでも、那覇―台北線と台北―マカオ(香港)線では距離の違いもあるためか、機材はB787-9。シートはフルフラット仕様でした。
飛行時間は2時間に満たないため横になることはありませんでしたが、座席配列は1-2-1で快適そのものです。
全体的に色合いもシックな感じで統一されていて落ち着きがあります。
ビジネスクラスということもあり、CAの方が挨拶に来てくださりウェルカムドリンクをいただきました。普段はお酒を飲まない私ですが、機上では不思議とシャンパンに手が伸びます。
日本語の映画も用意されていましたが、私の場合は機内エンターテインメントよりも、飛行ルートを表示するモニターを眺めながら旅の実感を味わう時間の方が好きです。
写真に示すように足元が細くなるタイプの座席ですが、長距離路線なら横になれるかどうかは雲泥の差が出ます。いつかエバー航空で長距離のヨーロッパ路線も試したくなります。
前方正面の間接照明も気が利いています。EVA AIRの文字も浮かんで綺麗です。
短距離ですが、国際便だけあってちゃんとした食事も出ました(相方の方はパンのような軽食が出たようです)。少し夕食には早いのですが、機内でもしっかり食べて今日の夕食はこれで十分でした。
<マカオ入国について>
マカオ空港はコンパクトで迷うことはありません。入国審査も至って簡単。なんたって日本のパスポートさえあればそれ以外の手続きは必要ありません(滞在日数が90日以内ならビザは必要なし)。 マカオ空港到着後楽勝と考えていましたが、自動ゲートはマカオ在住(+中国の方?)以外は使用できずに入国に意外と時間がかかりました。
入国時にはスタンプの代わりに「Landing Slip(入境申報表)」という小さな紙が渡されます。帰国・出国時まで大切に保管してください。
薄い紙のため捨ててしまいそうになりますが、パスポートに挟んでおくのが無難です。
万が一紛失してもデータは記録されているため出国自体に問題はないようですが、ホテル等で提示を求められる場合があります。
<エバー航空ビジネスクラスの荷物の受取にびっくり>
入国審査後マカオ空港で、那覇からの預けたスーツケースを受け取るために台北便の荷物のターンテーブルを探して進むことに・・・なかなか出てこないので、近くの係員に聞いたら・・・なんとエバ航空ビジネスクラスの方は係員がすでに取っていてくれて、ターンテーブルの横に並べて置いてあったのです。マイルを使った私としてはここまでしていただくと恐縮してしまいます。
これまでに欧州便などでファーストクラスは別としてビジネスクラスでこの様なことはありませんでした。 マイルを使った私としてはここまでしてもらうと恐縮してしまいます。
香港と比べてもマカオはまだまだタクシーなどでも紙幣が必要です。大型ホテルやカジノ、商業施設ではクレジットカードが使えますが、小規模店舗やタクシーでは現金が必要になる場面も多く、紙幣を用意しておくと安心です。
<気をつけたいマカオの通貨>
香港の通貨は「香港ドル(HKD)」、マカオの通貨は「パタカ(MOP)」となっています。レートはどちらも大体1ドル(パタカ)=20円程度で、人民元のレートとほぼ同じです。
注意点①:マカオでは香港ドルも人民元もパタカも使うことができます。マカオではほぼクレジットカードは使えませんので紙幣に両替しておく必要があります。以下のことがありますので、マカオと香港の両方に行かれる方は日本円を香港ドルに替えるのが得策です。
注意点②:香港では香港ドルを使う頻度が多いのですが、ややこしいのは香港政府が発行するのではなく、香港にある3つの銀行が独自に紙幣を作っています(値段は同じです)。短期間の観光客にとってその違いは分かりませんので、偽装されても違いがきっと分かりません😅。 ただマカオと違い最近からiPhoneを持っている方なら電子決済の「Octopus」が使えて便利です。一応チャージ代金がかかりますが、6ヶ月使わなければ手数料なしで戻って来ますので、余分に入金していても大丈夫な様です。これは確かに便利でした。公共交通機関やコンビニなども使えます。
注意点③:マカオのパタカはマカオでしか使えません!。マカオで香港ドルが使えるためタクシー(その他)では香港ドルを使いますが、なんとお釣りが「パタカ」で返って来ることが殆どです。そして、日本ではパタカから日本円に両替できません!
・・・私たちは最後のマカオから香港行きのフェリー乗り場のコンビニでほぼ全て使い切りました。この点注意が必要です。
<マカオ内の移動手段>
マカオの飛行場を出ると沢山のタクシーが並んでいて、比較的短時間に乗り込むことが可能です。香港でもそうでしたがタクシーは比較的安かったです。今回一番長く使っても日本円にして2,000円を超えることはありませんでした。
荷物がある場合は空港からホテルまではタクシーを利用した方が便利な気がします(もう少し時間があればホテル行きの無料の送迎バスがありますのでこれを利用してもいいと考えます。マカオでの移動は2回ほどこの無料のバスを利用しましたが実に快適でした)。
初めて降り立ったマカオと香港。近いはずの二つの街ですが、異質の文化を感じるほどの違いがありました。今回の旅は、その対比を味わう時間にもなりそうです。
いよいよリスボンの紹介も終盤となりました。
陸から眺めるリスボンの風景は今回で一区切りです(あと一回、テージョ川から望むリスボンをご紹介する予定です)。
リスボンは「7つの丘の街(Cidade das Sete Colinas)」として知られ、歴史的中心部は7つの丘に囲まれています。
それぞれの丘にはサン・ジョルジェ城やサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台などがあり、この高低差に富んだ地形こそが、美しい街並みと数多くの展望スポットを生み出しています。
今回の旅で訪れた場所も含め、代表的な丘と展望台をご紹介します。
①サント・アンドレ (Santo André):私たちが宿泊している宿の隣の「セニョーラ・ド・モンテ展望台」があります。展望台としてはリスボンでも最も高い場所のひとつで、街全体を見渡せる開放感が印象的でした。
➡︎セニョーラ・ド・モンテ展望台
②サン・ジョルジェ (São Jorge): 7つの丘の中でも特に存在感のある丘です。丘の上にはサン・ジョルジェ城があり、歴史を感じさせる景観が広がります。丘の高さはここがリスボンで最高位となるとのことですが、展望台の位置の高さだけで言えば 『サン・ジェルジェ展望台」よりも、「セニョーラ・ド・モンテ展望台」 が上にあるようです。➡︎サン・ジェルジェ展望台
③サンタ・アナ (Sant'Ana):韓国のアイドル(=私は全く知りませんが)がPA撮影をした「トレル展望台」がある丘とのことです。 宿から徒歩圏内だったにもかかわらず事前にチェックできておらず、今回は訪れることができませんでした。調べてみると、純粋な眺望というよりも、プールや建築と調和した雰囲気を楽しむタイプの場所かもしれません。
次回訪れる理由がまた一つ増えました。
④ サン・ヴィセンテ (São Vicente): 前回紹介の「サンタ・ルジア展望台」と「ポルタス・ド・ソル展望台」がある丘。アルファマ地区らしい、オレンジ色の屋根が連なる景色が印象に残っています。
➡︎サンタ・ルジア展望台・ポルタス・ド・ソル展望台
⑤シャガス (Chagas):ここも以前紹介した「サンタ・ジュスタのリフト」を上がった先に広がるエリアです。➡︎サンタ・ジュスタのリフト
⑥サンタ・カタリーナ (Santa Catarina):ビカ線のケーブルカーを降りて少し歩いた場所にある展望台。
ビガ線のケーブルカーを降りてしばらく進んだ場所にある「サンタ・カタリーナ展望台」(ここも夕日が綺麗な場所です)がある丘。ここも夕日の美しさでも知られる丘です。時間帯が合えば、ゆっくりと日没を待つのも良い旅の過ごし方だと思います。 ➡︎サンタ・カタリーナ展望台
⑦サン・ロケ (São Roque) :バイロ・アルト地区の東隣に位置し、グローリア線ケーブルカーの終点からすぐの展望台。日本の消臭力のCMの撮影で使われたことのある「サン・ペテロ・デ・アルカンタラ展望台」のあります。➡︎サン・ペテロ・デ・アルカンラタ展望台
様々な場所から異なる角度で街を眺められる——それがリスボンの大きな魅力です。
しかし観光する際には、この街特有の高低差を常に意識する必要があります。地図アプリで近くに見えても、実際には想像以上に体力を使うことも少なくありません。
そのため、トラムやバス、ケーブルカー(昨年の事故の影響で一部運休が続いていました)、タクシー、そしてツクツクなどを上手に組み合わせることが、快適に旅を楽しむコツだと感じました。
坂の多い街だからこそ出会える景色がある——
そう思うと、この起伏さえもリスボンの魅力の一部なのかもしれません。
(今日は生け花が飾られていませんでしたので、代わりに年末・年始の旅行記を記載致します)
台湾へはこれまで何度か出かけています。多くは大晦日から元旦にかけての1泊2日の短い旅です。那覇からは福岡へ行くよりも近く、コロナ禍以前はLCCで片道6,000円ほどという手軽さも魅力でした。
LCC利用時は、台北桃園国際空港の第3ターミナルの端から搭乗することが多く、Priority Passで利用できるラウンジを使っていました。
何度も訪れている空港でしたが、新しく整備されたターミナル中央部を通ったことがなく、今回エバー航空で到着した第二ターミナルの規模の大きさにあらためて驚かされました。これまで「台北桃園国際空港」と聞きながら、日本の地方空港のようなイメージを勝手に抱いていたことを少し反省しています。台北の皆様には失礼しました。
今回初めて搭乗したエバー航空は、英国のSKYTRAX社による格付けで最高評価の5つ星を獲得している、世界でも限られた航空会社の一つです。以前から気になる存在ではありましたが、那覇―台北や那覇―高雄といった短距離路線では荷物も少なく、ついLCCを選んでいました。
*LCC(Low Cost Carrier)は「低コスト航空会社」の略称で、日本では格安航空会社と呼ばれています。ANAやJALなどのフルサービスキャリア(FSC)とは異なり、サービスを必要最低限にすることで運賃を抑えているのが特徴です。*
エバー航空(BR)は台北近郊の台湾桃園国際空港(TPE)を拠点とし、台湾ではチャイナエアラインに次ぐ規模を誇る航空会社です。
余談ですが、私がいつも混同してしまうのが「チャイナエアライン(中華航空)」と「エア・チャイナ(中国国際航空)」です。後者は中華人民共和国のフラッグキャリアで、まったく別の航空会社となります。
空港内の案内板にもあるように、チャイナエアラインのラウンジは1か所ですが、エバー航空は複数のラウンジを展開しており、その質の高さにも定評があります。
今回は乗り継ぎまで時間があったため、いくつかのラウンジを巡ってみることにしました。
まずは 「The STAR」 から。
座席は広々としており、それぞれ用途に応じた椅子が配置されています。電源やUSBポートも完備されており、乗り継ぎ前の時間を快適に過ごせる環境です。
続いて、私だけ「The INFINITY」を見学しました。
こちらはエバー航空のロイヤルローレル/プレミアムローレル/ビジネスクラス利用者、またはスターアライアンス加盟航空会社のファーストクラス・ビジネスクラス搭乗者のみが利用できます。同行者はエコノミークラスだったため入室できませんでしたが、ピーク時にはマイル利用者に制限がかかることもあるそうです。
「いびきくらい誰でもかくもの」そう思っていないでしょうか。実際日本人の40代以上の %がイビキをかきます。
実はいびきは、体の構造が関係する“音”であり、場合によっては重大な病気のサインになることがあります。今回は、いびきが起こる仕組みを分かりやすく解説します。
いびきとは、睡眠中に上気道——つまりノドが狭くなり、そこを空気が通るときに周囲の組織が振動して生じる音です。
気管支ぜんそくのように炎症で気道が狭くなって起こる音とは異なり、「構造的な狭さ」が主な原因です。
いびきが生じる場所は**咽頭(いんとう)**と呼ばれ、次の3つに分けられます。
・上咽頭:鼻の奥から喉の上部
・中咽頭:舌や口蓋垂(のどちんこ)が見える部分
・下咽頭:気管と食道の分かれ道
つまり、鼻や口の入り口から気管・食道へ至る空気の通り道で、いびきは起こります。
ここで一度、構造をイメージしてみましょう。
この部分はもともと狭いうえに、周囲を骨で支えられていないため非常につぶれやすい特徴があります。息を吸うと内側へ引き寄せられ、さらに狭くなります。
強くストローで飲み物を吸うと頬が内側に寄る——あの感覚に似ています。
一般的に、いびきは息を吸うときに起こりやすいとされています(往復の場合もありますが・・)。狭い通路を速く流れる空気が組織を振動させ、音になるのです。
・狭いが通る → いびき ・完全にふさがる → 無呼吸
この差はとても重要です。
起きているときにいびきをかく人はほとんどいません。それは、ノドを支える筋肉がしっかり働いているからです。しかし眠ると筋肉がゆるみ、気道が狭くなります。
健康な方でも、深い睡眠時にはいびきをかくことがあります。特に注目したいのが舌です。舌は口の中で最も大きな筋肉で、眠ると後方へ落ち込み、気道を狭くしてしまいます。
次のようなときにいびきが起こりやすくなります。
・強い疲労がある・お酒を飲んだあと・睡眠薬を服用したとき
➡︎もう皆様方もお分かりでしょう・・・いずれも筋肉がゆるむためです。
①肥満→ ノドの内側にも脂肪がつき、気道が狭くなります。(日本時は顎が小さな人が多く、その体型の方は痩せていてもイビキをかきやすいタイプです)
②仰向け寝→ 舌が落ち込みやすく、気道をふさぎやすい。仰向けでイビキをかくかたはまずは横向きで寝ることを試してみましょう。
③加齢→ 粘膜や組織がゆるみ、いびきをかきやすくなります。
いびき自体は珍しいものではありません。しかし、強いいびきや無呼吸を伴う場合は体に大きな負担をかけます。
・日中の強い眠気 ・集中力の低下 ・高血圧や心疾患のリスク上昇
などにつながることも知られています。
・大きないびきを指摘される ・睡眠中に呼吸が止まっていると言われたことがある ・しっかり寝ても日中に強い眠気がある
「年齢のせい」「疲れているだけ」と思い込まず、体からのサインを見逃さないことが大切です。
ご本人だけでなく、ご家族が先に異変に気づくケースも少なくありません。
たかがいびき、されどいびき。——その背後に、寿命に関わる病気が隠れていることがあります。
気になる症状がある方は、まずはお気軽にご相談ください。早めの気づきが、これからの健康を守ります。
リスボンは「7つの丘の街(Cidade das Sete Colinas)」として知られ、場所ごとに異なる表情の街並みを眺められることが大きな魅力です。
ただし観光においては、この高低差を常に意識しながらルートや移動手段を選ぶ必要があります。
地図アプリでは近くに見えても、実際に歩いてみると想像以上に体力を要することも少なくありません。トラムやバス、ケーブルカー(昨年の事故以降、現在も運休が続いています)、タクシー、トゥクトゥクなどを上手に組み合わせて利用することをお勧めします。
今回のブログでは、有名なトラム28番線でサンタ・ルジア展望台近くまで向かい、隣接するポルタス・ド・ソル展望台からの眺望を楽しんだ後、古い街並みが残るアルファマ地区を歩き、リスボン大聖堂やファド博物館の外観を写真に収めながら、テージョ川沿いを進んで街の中心・コメルシオ広場までをご紹介いたします。
<サンタルシア展望台>

この物語から、「船の両端に2羽のカラス」を配した意匠がリスボン市の紋章として採用されました。マンホールや街灯、市旗など、市内の至るところでこの象徴を見ることができます。
またサン・ジョルジェ城では伝説を記念して、この城には現在も2羽のカラスが飼育されていることで知られています。
ヤシの木を挟んで左側の2つの尖塔があるのが近くにサン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院で、右側のドーム状の白い建物がサンタ・エングラシア教会 (Igreja de Santa Engrácia)となります。ポルトガルの首都リスボンにある17世紀創立の教会。その後20世紀に入ってから国立のパンテオン(名士合祀殿)となり、ポルトガルの著名な人物が葬られているそうです。今回入っていませんので内部の構造はわかりません。
正式名称はサンタ・マリア・マイオール・デ・リシュボア大聖堂。1147年に建設が始まったリスボン最古の教会です。
幾度もの地震に耐えてきましたが、1755年のリスボン大地震ではゴシック様式の主礼拝堂が崩壊。大火も重なり、多くが廃墟となりました。
その後長い年月をかけて修復が進められ、20世紀初頭にほぼ現在の姿となったそうです。
実はこの教会は今回の旅行の最後の場所となるスペインのサンディエゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に必要な巡礼手帳(クレデンシャル)を入手できます。
私も日本で巡礼手帳を手に入れたのですが、今回は一度も使用せず。退職後のささやかな夢の一つに、ポルトガルの巡礼路を歩いてみたいという思いがあります。ここはその起点となる場所でもありました。
斜めに降りてゆくとコメルシオ広場になるのですが再度旧市街地のアルファマ地区へと向きを変えて散策しました。
道幅も狭く車1台がやっと通れます。横の建物のバランでには洗濯物が干されていてどこか懐かしさを感じさせる、下町の風景が今も息づいている地区でした。テージョ川に面するコメルシオ広場の北側にそびえる巨大な門は「アルコ・ダ・ルア・アウグスタ(アウグスタ通りアーチ)」です。1755年の大震災からの復興を記念して建設が始まり、1875年に完成した記念碑的なアーチで、広場からバイシャ地区の中心であるアウグスタ通りへ続く入り口の役割を果たしています
勝利のアーチの上には、大きな像があります。頂上には勝利の女神、その下の(アーチの上)ポルトガル王室の文様が彫刻されています。その両横の人物像は向かって左が大航海時代の偉人ヴァスコ・ダ・ガマ、右側に立っているのがリスボン大震災の復興を指揮したポンバル侯爵の像となります。
2月に入りました。まだ寒い日が続いています。北国では厳しい寒さに加え、今年は例年以上の雪が降り積もっている地域も多いと伺います。日々の生活にもご苦労が多いことと思います。
そのような季節の中、沖縄では日本一早い桜祭りが開催されています。沖縄の桜は濃いピンク色が特徴の**寒緋桜(かんひざくら)**で、一年で最も寒い時期に花を咲かせます。
興味深いことに、桜は暖かい南からではなく、寒さの残る沖縄本島北部の山原(やんばる)から咲き始め、次第に南部の那覇へと広がっていきます。いわば沖縄の桜前線は「南下」してくるのです。
斜めから眺めると、やや不安定にも見える白い花器が独特の緊張感を生み、作品全体に現代的な印象を与えています。
その中で、前方へと大胆に伸びる赤いアンスリウムが、木蓮と対角線上に配置され、ひときわ強い存在感を放っています。赤いアンスリウムの花言葉は「情熱」。ハート型の仏炎苞と鮮やかな色彩が、愛や力強さを連想させることに由来します。
まるで情熱がほとばしり、「さあ前へ」と皆を導いているかのようです。
2月に入り、寒さの厳しい日が続いていますが、沖縄では寒緋桜が咲き始め、春がもう少しと感じられる季節となりました。
今回のラジオ放送では、今後ますます身近な問題となる「認知症」についてお話ししました。
日本では現在、約443万人の高齢者が認知症とされ、65歳以上では約12%(8〜9人に1人)が認知症です。さらに、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)を含めると、高齢者の3〜4人に1人が認知機能低下を抱えていると推計されています。将来的には、認知症患者数はさらに増加すると見込まれています。
まあ誰にでも起こり得る身近な疾患なのです
年齢とともに物忘れが増えるのは自然な老化現象です。一方、認知症は病気であり、脳の神経細胞が障害されることで、記憶力や判断力が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。
老化による物忘れでは「体験の一部」を忘れるのに対し、認知症では「体験そのもの」を忘れてしまう点が大きな違いです。
たとえば、夕食のおかずを思い出せないのは老化ですが、夕食を食べたこと自体を覚えていない場合は、認知症が疑われます。
認知症の症状には、必ずみられる中核症状と、人によって異なる周辺症状があります。
中核症状には、①記憶障害 ②見当識障害(時間・場所・人物が分からなくなる) ③理解力・判断力の低下 などがあります。
また、不安が強くなったり、怒りっぽくなったりするなどの周辺症状がみられることもあります。
認知症の原因で最も多いのはアルツハイマー型認知症で、全体の約7割を占めます。
次いで、脳梗塞や脳出血などが原因となる脳血管性認知症があります。
アルツハイマー型認知症では、脳内にβアミロイドやタウ蛋白が蓄積し、神経細胞が徐々に障害されていきます。
近年では、これらの仕組みに基づいた新しい治療薬も登場してきています。
認知症のすべてを防ぐことはできませんが、発症を遅らせる・進行を抑えることは可能と考えられています。
特に脳血管性認知症の予防には、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の管理が重要です。
また、アルツハイマー型認知症についても、バランスの良い食事、適度な運動、脳を使う活動、情緒の安定 が予防につながる可能性が示されています。
脳を活性化するためには、「読書や編み物、囲碁・将棋、楽器演奏」、「旅行やダンスなどの余暇活動」、「楽しいこと、好きなことに挑戦する」、「十分な睡眠とストレス解消」 といった日常の積み重ねが大切です。
食事では、「野菜を多くとる」「魚を積極的に食べる」「甘いものを控える」ことが、動脈硬化予防、ひいては認知症予防につながります。
認知症は誰にとっても他人事ではありません。しかし、過度に恐れる必要もありません。医者の言うことではありませんが「なるようにしかならない」こともあります。
それより日々の生活を大切にし、体と心、そして脳をバランスよく使い続けることが、将来の自分を守ることにつながります。
気になる場合は専門医を受診して診断を受けて欲しいと考えています。
サン・ジョルジェ城は眺めが良いことで知られていますが、その分、坂道の多いリスボンの中でも丘の上に位置しています。歩いて登ることももちろん可能ですが、各所で紹介されているように、2つの無料エレベーターを乗り継ぐことで比較的楽に上がることができます。
事前にGoogle Mapに登録しておくととても便利です。
まずは**ヴィトーリア通り(Rua da Vitória)**を目印に、城の方向へ突き当たりまで進むと、上の写真のようなアズレージュで飾られた建物が見えてきます。
人のマンションに入るようで少し不安になりますが、この建物の上部にはちゃんと「エレベーター」と書かれた看板があります😸
この城の歴史は実に古く、興味深いものがあります。
考古学的調査によると、丘の上が最初に要塞化されたのは紀元前2世紀頃とされ、紀元前6世紀までにはフェニキア人、古代ギリシャ人、カルタゴ人の影響を受けながら、土着のケルト人やイベリア人が居住していたことが分かっています(地理や世界史の授業で聞いたことのある名前ばかりです😌)。
その後、古代ローマ帝国、スエビ族、西ゴート王国、ムーア人と支配者が変遷し、現在の城の原型は8世紀にイスラム勢力によって築かれたと考えられています。
ポルトガルもスペインも一時期イスラム勢力の支配を受けましたが、1147年頃、教科書でもおなじみのレコンキスタによって、城とリスボンの町は初代ポルトガル王アフォンソ1世がムーア人から奪還しました。その後は首都リスボンを守る重要な城として利用されてきました。
ちなみに「サン・ジョルジェ」とは、**ゲオルギオス(Georgios)**のポルトガル語読みで、ローマ末期のキリスト教殉教者です。ドラゴン退治の伝説でも有名で、さまざまなゲームや物語にも名前が登場します。
英語では「セント・ジョージ」と呼ばれ、白地に赤い十字の「セント・ジョージ・クロス」はイングランドの国旗(ユニオンジャックの一部)にも使われています。またモスクワの守護聖人としても知られています。
ヨーロッパ各地でクジャクの放し飼いを見かけることがありますが、この城にも多くのクジャクがいます。芝生の上、城壁の上、さらには木の上にとまっている姿も見ることができます。
本来クジャクはヨーロッパ原産ではありませんが、その優雅さから輸入され、貴族のステータスとして飼われていたのかもしれません。また、キリスト教文化圏では宗教的・精神的な象徴としても重んじられてきました。
**古代ギリシャ・ローマ時代には「クジャクの肉は腐敗しない」という俗信があり、そこからキリスト教では「不死と復活」や「神の全能の目」と結び付けられたとも言われています**
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