過敏性大腸炎(IBS)とは?症状・原因・治療
突然お腹が痛くなって、トイレを必死に探した経験はありませんか?
現代社会で増えている「過敏性大腸炎(過敏性腸症候群:IBS)」は、
大腸に大きな異常がないのに、下痢や便秘、腹痛が繰り返し起こる病気です。
特に若い世代の男性・女性に多く、ストレスで悪化しやすいことが特徴です。
■ 過敏性大腸炎(IBS)とは?
IBSは、検査でははっきりとした異常が見つからないのに、
・繰り返す腹痛
・下痢や便秘の慢性化
・ガスが溜まりやすい
・トイレが心配で外出しづらい
などの症状が続く状態です(6ヶ月以上継続)。
単なる「お腹の弱さ」と誤解されがちですが、
生活の質を大きく下げる“れっきとした病気”です。
■ なぜ起こるの? ―「腸」と「脳」が深く関係しています
人間の腸は「第二の脳」と言われるほど、自律神経の影響を強く受けます。
精神的ストレス、睡眠不足、生活の乱れなどが続くと腸の働きが乱れ、
・腸が過剰に動く → 下痢
・動きが弱くなる → 便秘
・腸が過敏になる → 腹痛
といった状態が起こります。
(細かく言えば過敏性腸症候群の原因は、ストレスや過度の緊張、腸炎などの感染症後、腸内細菌の乱れ、一部の高カロリー食・高脂肪食、遺伝などが考えられていますが前者が殆ど)
■ IBSの診断基準(ローマⅳ基準)
A:直近3か月のうち、月に4日以上の頻度で腹痛や不快感が繰り返し起きており
B:以下の3つのうち2つ以上に当てはまる方が該当します。
①排便によって症状が和らぐ
②症状にあわせて排便の回数が変化する
③症状の出現にともない、便の形状が変わる
■ IBSの4つのタイプ
① 下痢型
② 便秘型
③ 交代型(下痢と便秘を繰り返す)
④ ガス型(お腹の張り・ガスが気になる)
■ 実際はどうやって診断する?
IBSの診断基準に加えて
・他の病気がないか(大腸がん・炎症性腸疾患・脂分の食べ過ぎ・過度の飲酒など)を否定して初めて診断がつきます。
■ 治し方・治療方法
① 生活習慣の改善
・規則正しい食事
・睡眠をしっかりとる
・運動(特にウォーキング)
・アルコール・カフェイン控えめ
② 食事の見直し
・脂っこいものを控える
・乳製品で下痢が出る人は控えめに
・水溶性食物繊維を中心に
③ 薬物療法
下痢止め、便通改善薬、腸の過敏さを整える薬、自律神経を整える薬など。
④ ストレスケア
症状が強い場合、心療内科との併用が効果的です。
■ IBSは「治らない病気」ではありません
適切な治療と生活改善で、多くの人が症状をコントロールできます。
■ IBSへの誤解
この病態を知らないと「休みの時には症状改善、仕事や学校の時には悪化」するため仮病と周りから見られる→本人にとって更に辛い病気となる。周りの方の理解も重要となる疾患。
日本人人口の10%程度がこの病気で体質と思って我慢している方も多く、実際の人数は更に多いかも知れない。
気になる症状がある場合は医療機関に相談して下さいね。
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