ピッティ宮殿No2<パラティーナ美術館(ピッティ美術館)>〜ラファエロ作品が堪能できる美術館〜
ピッティ宮殿Palazzo Pitti の中にパラティーナ美術館(ピッティ美術館)とボーボリ庭園(Giardino di Boboli)を含めます。今回はラファエロの作品が有名なバラティーナ美術館について記載します。
アルノ川を渡りしばらくして、なだらかな斜面を上るとの堂々としたピッティ宮殿が見えてきます。宮殿の前のなだらかな斜面も市民の憩いの場となっています。正面に大きな建物がないためここからもフィレンツェ旧市街地がよく見えます。
近くでみると大きな石を積み上げて要塞のような建物となっています。(この歴史については前回を参照してください→ ピッティ宮殿No1)今回のブログはピッティ宮殿の中で歴代のフィレンツェ当主達が集めた美術品を展示するパラティーナ美術館の作品を紹介致します。

聖母子と聖母の物語(フィリッポ・リッピ作 / 1452年)
この当時の流行りなのでしょうか、四角の画面でなくて円形の絵が多くなります。この円形の絵を「トンド」と言うそうです。リッピ唯一のトンド作品です。伝統的手法が取られており、1枚の絵に複数の時代が収められています。日本の絵巻物みたいな感じか。中央はもちろん聖母子ですが、背景は聖アンナ(マリアの母)の時代の話だとか。
『パッセリーニの聖母被昇天』
椅子の聖母(ラファエロ・サンティ作 / 1513~1514年頃)
(対比として⇧ウフィツィ美術館にあるミケランジェロの聖家族です。ミケランジェロ作品としては柔らかいのですが、ラファエロと比べてしまうとやはり彫刻のように硬いですね)
大公の聖母(ラファエロ・サンティ作 / 1506~1508年頃)
この作品は残念なことがあります。トスカーナ大公フェルディナンド3世が所有していたそうですが、劣化を隠すため、背景が黒く塗りつぶされてしまったそうです😭 どんな背景を描いていたのでしょうか?
『エゼキエルの幻視』ラファエロ・サンティ作 1518年頃
この作品も私が知っているぐらいですので超有名な絵画となります。ラファエロはエゼキエルが見た幻想的な光景を描いてるそうです。Wikipediaによると「預言者エゼキエルが捕囚の人々の中にいたとき、北から激しい風とともに雲がやって来て、その中から4つの生き物が現れた。彼らはみな人の姿で4つの顔と4枚の翼があり、前方に人、右にライオン、左に牛、また後ろに鷲の顔があり、稲妻のように速く行き来した。また彼らのかたわらに4つの輪があった。そして彼らの頭上に火のような輝く青銅色のものに囲まれた神の姿があった。その様子は雨の日に雲に起る虹のようであり、栄光に満ちた神を見たエゼキエルが顔を伏せたとき、神は「人の子よ、立ち上がれ、わたしはあなたに語ろう」と言われた」このような状況を1枚の絵にしたとのことです。ちなみに人、ライオン、牛、鷲はそれぞれ福音書記者である聖マルコ、聖ルカ、聖ヨハネ、聖マタイの象徴とされています。 雲を割いて神が両手を広げて人間界を見下ろすポーズも圧巻です。
トンマーゾ・インギラーミの肖像(ラファエロ・サンティ作 / 1510年)
インギラーミ枢機卿を描いた作品です。彼は非常に教養に恵まれた方だったよが斜視だったそうです。ラファエロは彼の視線を右上に向けることで斜視を少し柔らかくしながら思慮深さを表現したと思います。そして今にもアイデアが浮かんで右手のペンで記述しようとしているかのような雰囲気です。ペンを握る手も柔らかです。ラファエロは人物の特徴をよく捉えた画家だったのかも知れません。

「布張り窓の聖母子」(ラファエロ・サンティ:1514年頃)
聖母子を中心に円を描く構図になっています。天使の指先の構図はミケランジェロやレオナルド・ダ・ビンチにからヒントを得たのかも知れませんね。なんとなく似ていますよね(中指でなくてよかったです🤭)。
ベールの女性(ラファエロ・サンティ作 / 1516年頃)
一体いくつ部屋があるのでしょうか?絵画作品だけでなく、建物そのものの壁や天井も装飾で埋め尽くされています。


『四人の哲学者』ルーベンス(1611-1612年)
四人の哲学者』(伊: Quattro filosofi、英: The Four Philosophers)は、フランドルのバロック期の巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスが1611-1612年に板上に油彩で制作した肖像画となります(→ベルギーアントワープのルーベンスの家)。この作品は、1611年に他界したルーベンスの兄フィリップの追悼のために描かれたとされています。絵の中の人物は右から人文主義者のウォヴェリウス、哲学者でありフィリップの師であったリプシウス、そして兄フィリップがモデルとなっており、背後に立っているのはルーベンス自身である。
この絵は1772年にはイギリスのウィンザー城内のロイヤル・コレクションに収められ、その後18世紀末までにピッティ宮殿に移された。更にはナポレオン戦争中に略奪され、1800年にパリに持ち去られたが、1815年にフィレンツェに返還された、現在元のピッティ宮殿(パラティーナ美術館)に展示されています。
アンナ・マリーアはその死に際し、「メディチ家のコレクションをフィレンツェから持ち出さない」ことを条件に、すべての美術品をトスカーナ政府に寄贈する遺言を残した。これによってメディチ家の収集品は散逸を免れた。彼女の功績はフィレンツェそのものかも知れません。
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コメント
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先生こんにちは。
前回のブログでラファエロの作品が多く展示されていると書かれていましたので楽しみに待っていました。私の方は三大巨匠の中ではラファエロの絵画が好きでなんです🤭 先生が書かれているように繊細で優しいですよね。
宮殿の中の造りも凄いですがラファエロ作品がこれほどあったとは知りませんでした。フィレンツェへは行ったことはありましたがピッティ宮殿は車窓からの眺めだけでした。
天井のない美術館と言われるフィレンツェを作ったのがまさしくアンナ・マリーアだったのですね・・・今のフィレンツェ市民も彼女に大感謝すべきですね。
色々と背景も教えて頂き本当に勉強になるブログです。お体にご自愛して頂きこれからも色々と教えてください。有り難うございます♡
投稿: k.syiroyama | 2025年7月19日 (土) 17時51分
院長先生
こんばんは。
まだ病棟でいらっしゃいますか?
お疲れ様でございます。
パラティーナ美術館、ご紹介有り難うございます♡
あ〜私たちはその日午後フリーでしたが、私がどうしても行きたい美術があってランチをパスしました!
そこから、ヴェッキオ橋までタクシー利用!両側の金銀細工のお店はほとんどお休み!夫はタバコ購入!るるぶで調べていたトラットリアで簡単なお食事摂っていざ!ゆるい坂を上って到着!が〜ん!休館日!夫はラファエロの「小椅子の聖母」だけでも観たかったのに!リサーチ不足でした!左手のお庭の門が開いていたので入ろうとしたら制止されて!そこからホテルまでをどうやって帰ったか?記憶にありません!
夫が生存していたら院長先生の沢山の見事なお写真に感動したと思います!ラファエロの間は壁も天井も凄いですね!
続きを楽しみにお待ち致します🙇
土用の丑の日で鰻はお召し上がりでしたか?
私は頂いた長焼きを半分をうな丼で頂きました。
あ、夫にちょこっとだけ供えて!
院長先生の仰せの通り、体重減少はダメ!と耳鼻科の院長先生にも言われて栄養摂って下さいでした!体重50kg割ってます!
明日はきっと増えていると思います!
ありがとうございました。新規オーブンのクリニックは暫く様子を見ますね!
ベイスターズは負けました😰明日は頑張って欲しいです!
きょうも有り難うございました🙇
おやすみなさいませ💤
投稿: マコママ | 2025年7月19日 (土) 19時34分
Kさん、こんばんは。
ええここのビッティ宮殿は隠れたラファエロ美術館です(笑)。ラファエロは人物を描かしたら3大巨匠の中でも飛び抜けて美しいと感じます。それに美男子だったようですよ・・Kさんの好みだったりして・・🤭
私もこの中に入るのは初めてでした。有名な椅子の聖母があることがわかっていましたが、それ以外にも有名な絵画が沢山ありびっくりしたほどです。
この宮殿を訪ねてアンナ・マリーアの偉大さを知った限りです。彼女の遺言がなければ第2次大戦後には敗戦国として多くの美術品が散財したのかも知れませんね。今のフィレンツェ観光は彼女のおかげだと思います。
投稿: omoromachi | 2025年7月19日 (土) 22時00分
マコママさん、こんばんは。
今日はコロナ禍で途切れていた「新入職員歓迎会」を久しぶり行い楽しい時間を過ごしました。コロナ前は忘年会と並ぶ病院の1大イベントでしたが、やっと開催できました。沖縄県ではコロナ感染が増大しているために各部署での2次会は中止するように勧告しています。
マコママさんご夫婦もパラティーナ美術館を目指したのですね。なんと休館日だったとは・・・残念ですね。それにしてもさすがご主人さんヴェッキオは橋で金細工ではなくてタバコの購入でしたか・・・マコママさんの呆れた顔も想像できました😆
私の想像以上にパラティーナ美術館はラファエロの作品に溢れていました。ご主人さんも天国からこのブログを見てくれたら嬉しいです。
新規オープンのクリニックがマコママさんの病状を診てもらえる先生なら嬉しいのですが・・・もう少し待ちましょう。
そうでしたか・・ベイスターズは今日は負けたのですね。明日を期待しましょう。それでは良い夢をみてお休みなさい💤
投稿: omoromachi | 2025年7月19日 (土) 22時13分
院長先生
おはようございます。
昨日は「新入職員歓迎会」で楽しいひと時をお過ごしでしたね。
コロナはまだまだ油断は出来ませんね!
きょうはご自宅でお過ごしでしょうか?
旅行記のUPお待ち致します🙇
ラファエロはきっと夫も喜んだと思います♡
ありがとうございました🙇
きょうもデーゲームなのでしっかり応援します!
キャプテン打てず!エラー多し!頑張って欲しいです!
きょうも宜しくお願い申し上げます。
投稿: マコママ | 2025年7月20日 (日) 07時52分
マコママさん、こんばんは。
昨日は久しぶりの新入職員の歓迎会ができてよかったです。まだまだコロナは感染力がありますので、2次会はなしでした。それでも皆の顔が見れて良かったです。
いま旅行記をアップしました。今日は珍しく食事についても記載しています。ラファエロ好きなご主人さんも喜んでくれるでしょうね。
これから投票に行ってきます。今日もよろしくお願い致します。
投稿: omoromachi | 2025年7月20日 (日) 18時47分
こんばんは〜😘
暑い日が続いていますが
大丈夫ですか😆
宮殿内の美術館といっても
この展示量は普通の美術館
よりも多いのでは‼️
ラファエロは先生のおっしゃ
るように繊細で美しいです。
ミケランジェロ作品と対比し
て頂きこの違いが舞子にも
分かりましたよ。いつも貴重
な解説有り難うございます😍
投稿: 舞子 | 2025年7月20日 (日) 19時04分
舞子さん、こんばんは。
東京の梅雨明けして暑いと思いますが、しっかり食べて寝て夏バテも熱中症にもならないようにしてくださいね。
ここは宮殿というよりも美術館といってもいいぐらいの展示品がありました。本当にすごいです。
ここはラファエロファンにとっては最高の美術館の1つだと思います。
いつも有り難うございます。
投稿: omoromachi | 2025年7月20日 (日) 20時52分