2024年7月10日のFM放送「いきいきタイム」では、直射日光が与える障害について説明しました。2年前と同じ内容をブログに書いたので、覚えている方はスルーしてください😅
夏は特に太陽が気になる季節ですよね。地球上で暮らす生物にとって、太陽のない生活はありえません。太陽光線は、食物連鎖の始まりである光合成を生み出し、骨を作るために必要なビタミンD3の合成や、最近話題の自然エネルギーに至るまで、あらゆる方面で恩恵を与えてくれています。一方で、光生物学の研究から、発がん性や光老化といったデメリットも明らかになってきています。
そもそも「光」とは一体どのようなものでしょうか?
「光は粒子なのか、それとも波なのか?」この問題は20世紀前半まで大きな議論の的でした。光には波長があり、長いものも短いものもあります。波なので伝わっていきます。それも驚異的なスピードです。私たちが「いーち」と数える間に地球を7周半も回れるほどです。想像を超えていますね。
光の速さで移動できる乗り物があれば、私が一番欲しいアイテムのドラえもんの「どこでもドア」は必要なくなります(笑)。
光が粒子であることは、蛍光灯などの光電効果で分かります。波だけならぶつからずに通り過ぎてしまい、発光しません。ですので、光は周波数特性を持った小さなエネルギーの塊(フォトン=光量子(光子))なのです。これを最初に提唱したのがアインシュタイン博士で、光が波としての性質と同時に粒子としての性質を示すことを説明するために彼が導入した概念だそうです。
エネルギーを持っているので、日光を浴びるといろいろな反応が起こるわけです。重さがあるので敏感な人なら光に当たってあっちこっち痛くなります(冗談です、信じないでください😸)。
日光は波長の長い順に赤外線、可視光線、紫外線に大別されます。人間の目で認識できるのが可視光線で、虹の七色です。目で見える最も長い光は「赤」なので、それより外の見えない光を「赤外線」と言い、目で見える一番波長の短いのは「紫」で、それより外の光を「紫外線」と呼びます。
波長によって私達に与える影響は異なります。赤外線は熱として感じますが体に害は及ばしません。可視光線のお陰で私達はものを見ることが出来ます。紫外線は波長の長い順にA、B、Cに別けますが、体表の組織(皮膚・目)に影響を与えます。

多くの場合波長が長いと遠くまで達します。波長が長い順にA,B,Cに分けられ、それれぞれ皮膚に対する影響が異なります。
①A波(UVA 320 ~ 400 nm) は皮膚の中のまで通り、真皮のメラニンを誘導させ、皮膚を褐色化させます。また皮膚の表面より深いところにある真皮や皮下組織にはコラーゲン繊維や弾性繊維があり、皮膚の弾力や張りを作っています。波長の長い紫外線A波は皮膚の深いところまで届くために、上記の繊維が日光を浴びて弾力を失いシワの原因となるのです。
②B波(UVB 290 ~ 320 nm) は皮膚の表面までしか到達せず日光を浴びると皮膚が赤くヤケド状態(=日焼け)になります。
③C波(UVC < 290 nm) は地上のオゾン層で吸収されるために地上には降り注ぎません。しかし、オゾンが少なくなるとC波も地上に降り注ぎ、皮膚癌の発生を促進します。(紫外線は波長が短いほど生体への障害性が強く、その理由は細胞 DNA の吸収スペクトルが 240 nm ~ 300 nm の波長であり,DNA がこれらの波長の電磁波を吸収し変性すると細胞は障害を受け続けることで癌化が始まると考えられています)
(余談ですが紫外線より短いX線やガンマ線は波長が更に短くて、ここまで来ると物質を構成している分子に当たる確率が少なく、物を通過してしまうことが多いのです。そのため医療器機のレントゲンやCTなどで使えるのです)
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