ザルツブルグ最高のローケーションの宿泊施設
ハルシュタットからザルツブルグへは途中のバート・イシュル でバスに乗り換えてきましたので、ザルツブルグ中央駅の横のバスセンターで降りることに。
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ハルシュタットからザルツブルグへは途中のバート・イシュル でバスに乗り換えてきましたので、ザルツブルグ中央駅の横のバスセンターで降りることに。
いよいよ3月も終わると共に、日本では年度末でもあり、社会だけでなく個人も慌ただしい日々を過ごしていると考えます。同じ時間だというのに12月と3月の月末は妙に追いかけられるような落ち着かない時間を過ごしています😢😅
暖冬と思っていたのが2月後半から3月にかけて寒の戻りがあって、桜の開花も予想より遅れたようです。東京とかでは今日12年ぶりに遅い開花発表になったとのことです。3月後半から4月前半に咲く桜は日本人に取って別れと出会いを象徴する花かも知れません。
沖縄県は寒冷刺激がないために染井吉野は花を咲かせることが出来ません。あの淡い色合いの染井吉野の花吹雪の中を歩いてみたいです😉 沖縄の桜と言えば1番寒い1月から2月の初旬に咲く寒緋桜となります。南国らしい濃いピンク色で威勢の良い花となります😅
今週はいつもの2階の小さなスペースにもお花が飾られていました。
2024年3月27日のFM放送「いきいきタイム」は春から初夏の時期に流行しやすい感染症について話をします。日本では新入生や新入社員など多くの人が新しい環境に入るのが春です。4月は新たしく入園したり、入学したり、あるいは新しい職場や大学などで移動することで、多くの方と交わる季節になります。行動範囲が広がればそれだけ流行する感染症に接する機会も増える訳です。抗体を持っていれば殆どかかりませんが、初めて風疹、麻疹、流行性耳下腺炎が起こるような学校や社会環境に身を置くこともあるので注意が必要なのです。
2018年に沖縄県で麻疹が流行した時にもラジオ放送で話をしました。2023年後半から海外で感染した方が日本で発症して周りに感染者が増加する事例が増えていて、医療機関を中心に感染リスクやワクチン接種について啓蒙しています。
皆様方の記憶にも残っていると思いますが、沖縄県では2018年3月に海外旅行者が旅行中に麻疹(はしか)にかかったことが判明し、その方が接触した場所から発症者が出現、更に拡大し沖縄県内で麻疹(はしか)が流行の兆しにあるとして、はしかの警戒レベルを最高の「3」に引き上げました。6月の解除までに県内で99名の感染者を出しました。今後も帰国者や観光客から持ち込まれ、突発的に感染が広がる可能性もありますので注意が必要です
・何故はしかの感染が問題なのか?
なんと言っても麻疹の感染力の強さにあります。コロナウイルスやインフルエンザウイルスと比べても、麻疹の感染力は驚異的に高いのです。おおよそのデーターではインフルエンザの10倍以上の感染力があることが判っています。
空気で感染するので通常のマスクでは感染を予防できません・・・これについて厚生労働省のホームページで「麻しんの感染力は非常に強いと言われています。医療機関へ移動される際は、周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避けてください」と堂々と誤った(あるいは誤解を生じる) 記述がありました。
何もしないよりマスクをしなさいなら良いのですが、インフルエンザやコロナと違い通常のマスクでは麻疹ウイルスを防御できません(麻疹ウイルスは非常に小さなウイルスで、通常のマスクでは予防できないのです)。厚生労働省も誤解を与える記述はしないようにして欲しいです)→麻疹を疑うことがあれば医療機関に電話を入れてから指示を仰いで受診して頂きたいと思います。
実際に2018年の事例で沖縄県の麻疹の抗体を持っていない方が、麻疹の患者さん(症状の出てない時期からでも)と接したり、買い物で釣り銭の受け渡しをしただけでも感染してしまい、体力のあるなしに関わらず感染した人の95%以上、ほぼ全員が発症します。
もう1つ日本で問題となっているのが年代によってワクチン接種率が違う点です。
・年代による抗体の有無の推測
現在の所、はしかを予防出来るのはワクチン接種や過去の感染で得た抗体しかありません。そのため症状などを記す前に、先に抗体の有無やワクチン接種の既往について書いた方が安心かも知れません。(母子手帳等あれば確認して下さい)
・1972年9月30日以前に生まれた方:この当時予防接種はありません・・・残念でした😅・・・なかった分だけ多くの国民が麻疹(はしか)にかかった方が多いのです。1度罹ったらほぼ終生免疫を持っていますので、殆ど罹りません(もちろん例外はあります)。
・1972年10月から2000年4月1日生まれ:この世代はワクチンの予防接種は1回のみの時期です。麻疹は1回だけでは弱く2回接種が必要です。しかし1回の方は罹っても重症化しにくいと言われています。ただし修復麻疹と言って、「自分は症状は軽くても」「他人にうつす可能性があり」注意が必要です。
・2000年4月2日以降の生まれ:定期接種2回世代で、2回確実に打っていれば感染リスクは低くなっています。 現在は1回目の接種が満1歳と小学校入学前となっています。 また6〜9ヶ月までの赤ちゃんはお母さんからの移行抗体があります。 その為この時期の赤ちゃんで1回目の予防接種を受けてない場合や、学童期で2回目の接種がまだな子供は、流行期には前倒しで受けることも出来ますので、小児科や行政に問い合わせ下さいね。
何故ワクチン接種回数が問題になるのか?
・大きな問題点としてはワクチンが妊娠初期に使えない点です。1972年から2000年生まれの年齢の方はワクチン1回接種世代で、妊娠可能な年齢となっています。麻疹は妊娠中に感染すると、死産や早産になる可能性があるため、妊娠初期の妊婦さんは特に気をつけたい病気です。麻疹の免疫がない30代~50代の男性が感染源になることが多いので、配偶者の男性も(確立は少ないのですが風疹にかかったことがないジジババも感染源になる可能性もあります)当事者意識を持つことも大切です。
私達の病院では感染予防の点から職員の抗体検査を行っていますが、昭和52年以前生まれでも、抗体が低い方が思ったより多いのが現状です。流行期には人混みに出かけるのは控えるべきだと考えています。
ではでは、感染経路や症状、合併症などについて記載してみます。
<感染経路>
空気感染の他に、飛沫や接触感染など、感染者が近くにいるだけでも感染しやすいウイルスです。ただし空気中に出されたウイルスは2時間程度で死滅します(コロナウイルスとは違います)。
<症状・経過>
感染者と接触後、10〜12日間の潜伏期間があり、その後38度程度の発熱や咳、倦怠感(小児では不機嫌)や目の症状(結膜充血、目やに、羞明)などが2〜4日続きます。小児では下痢や腹痛も多くみられます。 その後、半日ほど解熱時期がありますが、それが過ぎた後に39度の発熱が出現し、更に口腔内のコプリック班と言われる、白い小さなブツブツが認められ、顔面から全身へと特徴的な鮮紅色の皮疹が表れます。
皮疹が出現後3〜4日経つと解熱し、全身状態も回復に向かいます。全身の皮疹は赤から黒ずんた色に変わります。しばらくは色素沈着として残ります。
麻疹は感染症の5類にあたり、保健所への届け出義務があり、本人も解熱後3日間は登校出来ません。
<合併症>
麻疹の患者の30%に合併症が認められ、その大半が肺炎です。その他中耳炎、咽頭炎、心筋炎、脳炎などの危険性もあります。また麻疹を罹患して数年経ってから亜急性硬化性全脳炎という特殊な合併症を併発する場合もあります。
私は外科が専門分野ですので、このプロジェクトとは関係していませんが、沖縄県の小児科医を中心にはしかゼロブロジェクトを立ち上げて予防啓蒙活動に取り組んでいます。こちらのホームページを紹介しておきます→(沖縄県麻疹`0(ゼロ)`プロジェクト)
10年前のブログに風疹についても書きましたのでリンクを張っておきます→(風疹について)
曇り(+雨)空が続いたハルシュタット2日間の滞在でしたが、本朝はハルシュタットと別れてザルツブルグへ移動となります。
今日は春分の日でお休みの方も多いと思います。第3水曜日は私が会議のためラジオ放送は他の職員が担当となります。今日は公休日ですので会議は明日へと変更になっていますが、ラジオの出演はなくて医療情報もありません。
今日は午後から自宅でしたので、次の旅行記を書きながら昔の写真を見返していました。旅行とは関連がないのですがMacのコンピューターに残っていた懐かしい水槽の写真を見つけました。
21年前の写真となりますので、私も40代半ばで1番忙しい時期だった思います。あの当時は海外旅行は夢の世界で諦めていた時期でした(39歳から56歳までは海外旅行には行けませんでした。今思うと無理してでも行くべきだった後悔しております😂)。
お酒もしませんし、ゴルフなどもしません。今みたいにギターもしていませんでした。子供の頃は自然豊かな田舎に住んでいなましたので、犬、猫のペットはもちろんのこと鳩、インコ、ジュウシマツなどの小鳥を飼っていました。また周りの農家の馬、牛、豚、山羊などの家畜たちとも触れ合いながらのんびり楽しんでいました。
都会に家を構えてもなんとなく緑のある生活がしたいと考えていたと思います。小さな庭でプランターなどに植物を植えたりしていました。家の中にも緑や生き物がいたら良いなと考えて始めたのが水槽でした(どのきっかけで始めようかと思ったのかは忘れました💦)。この水槽が自宅にある時期と私が海外旅行を諦めて時期と重なります。
ハルシュタットは世界的に有名な景勝地ですが、小さな村ですし宿泊施設も多くは収容できません。また有名な場所の写真を撮るためにザルツブルグやウィーンからの日帰りで訪れる方が大半と思います。小さな村も観光バスが押し寄せ昼過ぎから夕方までは観光客でごった返します。しかしその時間を過ぎると一気に静かな村に変わりした。
そのためハルシュタット宿泊者の恩恵が受けられるのは人気の少ない夜と早朝の散策だと感じました。今回のブログはその夜や早朝時の静かなハルシュタットを紹介したいと思います。
3月も中旬になりました。時々冬も最後の意地をみせて寒さをもたらしますが、それでも確実に春へと季節は移って行くと思います。南国に住む私でも冬から抜けて春になると心が軽くなって嬉しくなることも多いのです。北の国の方々は耐えた分だけ春の楽しみが倍増すると思います。
先週に引き続きFM放送では私達の骨に関わる話・・・今週は特に骨粗鬆症について話をしました。主に整形外科で扱う疾患ですので、私の専門分野の外科ではありませんので詳しくはありませんが・・・
高齢化社会と共に問題になっているのが骨粗鬆症による骨折リスクの増大です。骨の強さ(骨強度)は実際の骨の量(骨量、骨密度)と骨の質(骨質)によって決まります。骨の量はレントゲンやMRIなどで数値化され、一般的に骨密度検査と言われ、多くの医療機関で行われています。 一方、骨質は捉えらづらいもので、骨密度以外の骨の微細構造や代謝などが骨質としてまとめられて表現されています。
以前は骨密度の低下が骨折リスクの全てだと思われていましたが、骨密度が低くなくても骨折する方も多く認められたことより、より現実に骨折リスクを判断する為に骨強度という表現が使われています。
おおよそ骨折リスクは骨密度が7割、骨質が3割関わっていると推測されています。
骨密度の検査はいくつかの方法があり、よく行われている検査です。成人の骨密度の平均値で表す場合が多く、おおよそ80%以上なら正常、70〜80%未満は骨量減少、70%以下になると骨粗鬆症と判断しています。
骨質の検査はまだ確率はされていませんが、主に骨代謝マーカーを血液や尿検査で調べて判定しています。骨代謝のマーカーは骨形成マーカーと骨吸収マーカーに分類されます。簡単に言ったら前者は骨を作る方の値で後者は骨を破壊(脆く)する値となります。
そのために骨密度が正常でも、骨吸収マーカーが相対的に骨形成マーカーより高い場合は骨折の危険が高いと判断しています。
今回は骨の強さは骨密度だけでなく骨質も影響していることを説明しました。
現在のハルシュタットはどちらかと言うと美しい風景が有名で世界中から観光客が押し寄せる名高い観光地です。
しかしその名前の由来から来るようにここは塩抗無しには語れない村なのです。古代ローマ以前にまで遡る岩塩坑があります。この塩坑から古代の墓地遺跡が発見され、ハルシュタットには既に人々が集落を形成したことがわかります。
ハルシュタットは塩の交易により先史時代より繁栄し、初期鉄器時代(紀元前800年〜400年)はハルシュタット時代と呼ばれます。ケルト語で「塩」を意味するハルの町、名前の通りに紀元前10世紀ケルト人の、古くから岩塩の採掘していたとのことです。
中世には岩塩は「白い黄金」と呼ばれるほど価値があり、ハプスブルグ家はハルシュタットを直轄地として、手厚く保護管理していたのです。 (ポーランドの世界遺産☞ヴィエリチカ岩塩坑)
地球温暖化と言っても簡単には春にはさせてくれないようです。全国的に寒い1日となったようですが午後からは少し収まるでしょうか? 那覇市も久しぶりに日中は晴れてくれていますが、夕方の気温が15度と沖縄的には下がっています😅
3月6日のFM放送「いきいきタイム」は骨の構造や役割について話をしました。内容が多かったために今日と来週水曜日に分けて話をする予定です。
骨粗鬆症について話をする前に今週の前半は私達の骨の構造と役割について説明します(ほぼ同じ内容を以前も書いていますので新鮮味はなく再投稿です)
皆様方は人間の骨の数をご存じでしょうか? ミリ単位の小さな骨から大腿骨などの大きな骨まで大小様々で、数はおおよそ206本です。おおよそとしたのはまれに腰椎が5本のところが6本あったり、足の小指の骨が1本少なかったりする方がいますので、多少のバリエションはあります(これは異常ではありません)
私の住む冬の沖縄はサトウキビの製糖時期も真っ盛りとなります。サトウキビの構造が何となく骨と似ているためにサトウキビの形を参考に骨の構造を説明したいと思います(ローカルの話でサトウキビを実際に見たことのない本土の方には申し訳ありません😅)。
サトウキビの表面には白い「ぬめり」みたいのものがあり、骨に例えると骨膜の部分となり骨の表面を薄く被います。その骨膜には神経が多数あり、骨折すると骨が痛いのではなくこの骨膜の神経が痛むのです。
サトウキビの硬い皮の部分が、骨の強度をつくっている皮質骨と呼び、サトウキビの中心の甘く柔らかな部分が骨の海綿骨となります。 この海綿骨の部分には、血液の元をつくる骨髄があります(骨髄移植などは主に腸骨の部分から注射器のような物で硬い皮質骨を貫いて、内部の骨髄液を採取して移植します)。
骨は硬くて、石みたいに変化しないと思っているかも知れませんが、実は、髪の毛や皮膚と同じように、常に新陳代謝を繰り返しています。 骨における新陳代謝の役目を果たす細胞には、破骨細胞と骨芽細胞があります。
「破骨細胞」は弾力や固さを失った古い骨を分解する細胞です。骨の新陳代謝に欠かせない細胞ですが、女性の場合は、閉経を迎えると破骨細胞のはたらきを抑える女性ホルモンが減少し、そのことにより骨を溶かす細胞が力を増して、急速に骨の量が減ってしまう状態となります。これが閉経後に急速に骨粗鬆症の割合が多くなる理由となります。「破骨細胞」は古くなって骨のカルシウムを吸収して、血液の中にカルシウムを放出します。
「骨芽細胞」は私達の骨の土台となる部分(コンクリートのビルにたとえると、鉄筋にあたる部分)の骨のコラーゲン・繊維をつくりながら、この繊維に絡めるように、血液中のカルシウムを骨に取り込んで硬く仕上げます。破骨細胞が壊した部分を修復する働きの細胞と言うことになります。 運動で骨に力が加わると、骨芽細胞のはたらきが活発になり、骨が丈夫になります(骨粗鬆症の予防に運動しなさいと言われるのはその作用があるからです)。
骨の働きは身体を支持し運動を支える機能、骨髄における造血、そして血液や細胞のカルシウム濃度の調整という3つの主な働きに集約されます。 たまには骨のことを考えて生活してみましょう。
ハルシュタット2日目も曇り空が広がり、時々雨も降る天気となってしまいました。こんな日はホテルでのんびりといきたいところですが・・・時間貧乏な私としてはじっとしていられずに傘をさして街歩きとなってしまいました。まずは昨日ホテルから見えた遊覧船に乗り込むことにしました。濡れなくてもハルシュタットを楽しむことが出来るかと考えたのです(旅行前の予定では電動ボートを借りて自分で運転すること考えていたのですが・・シーズンが終わったのか貸し出ししていませんでした😢)
昨日は閏年のため2月29日がありました。何となく1日儲けた感じがしました。怠け者の私としては折角の4年に1度の日ですので、公休日にして欲しいと考えておりました😅 と言う訳で1日遅れの3月弥生の月となりました。
3月と言えば冬と春のせめぎ合いの月になると思います。それでももうすぐ本格的な春に近づいて行きますね。3月はまた「花見月」と呼ばれていて、これから梅や桃、そして桜(沖縄の桜の寒緋桜は既に終わっていますが)の花が咲き始めると思います。それ以外にも庭の草花も咲き誇る季節を迎えます。日本では卒業シーズンで卒業式と共に新たな旅立ちに向けて準備をする時期かも知れませんね。
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