フォト
2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

« グラーツ観光No1(クンストハウス、聖母救済教会、ムーアインゼル、シュロスベルク、時計塔) | トップページ | 今週の生け花(令和5年11月第4週) »

2023年11月22日 (水)

便秘の種類と治療薬


2023年11月22日のFM放送「いきいきタイム」は便秘症についてです。ブログには便秘の種類や治療薬について説明します。

<便秘症の頻度>
日本における便秘の発生率は比較的高く、調査によれば、便秘の人口発生率は15%から20%の範囲内にあるとされています。特に女性や高齢者、ストレスの多い職場環境で働く人々において便秘の頻度が高い傾向があります。また、都市部や都市圏に住む人々の間で便秘の発生率が高いことも報告されています。これはライフスタイルや食事習慣の変化などが影響している可能性があります。また便意が起きても排便を我慢する仕事環境なども影響していると推測しています。

便秘の頻度において、男女間に差がみられます。一般的に、女性の方が男性よりも便秘になりやすい傾向があります。しかしながら男性の場合も年齢と共に次第に高くなり、80歳以後の高齢者においては男女差は殆どなくなっています。

全体的に、生活習慣や食事習慣が便秘の発生に影響を与えるため、個々の状況によって男女間の便秘の頻度は異なることがあります。

Th__20231120101801

便秘はメカニズムによって機能性便秘と器質性便秘に分けられます。機能性便秘はさらに「弛緩性便秘」、「痙攣性便秘」、「直腸性便秘」の3つに分けられ、器質性便秘と合わせて大きく4種類に分類されます。

 

A:<機能性便秘>

自律神経のバランスが崩れ、大腸が機能不全を起こしたことによる便秘です。食生活や生活習慣が原因で起こり、日常生活の改善で便秘も快方に向かいます。一般的に「便秘」と呼ばれているものは、この機能性便秘の中、次の3つのどれかに該当する場合がほとんどです。

①弛緩性便秘

これは最も一般的な便秘のタイプで、特定の病気や構造的な問題がない場合にみられます。
食物繊維の不足や運動不足、腹筋力の低下が原因で大腸の運動機能が低下して腸の中で長い間、便が留まることによって起こります。日常生活のストレス、不規則な食事、運動不足、水分摂取の不足などが原因となります。また神経因性便秘として分類する場合もありますが、脳や脊髄の問題が原因で引き起こされる便秘も殆ど弛緩性便秘(希に直腸性便秘)となります。

☆若い女性でデスクワークなどでじっとしている時間が長く体を動かす機会を作れない人がなりやすく、高齢者や妊婦などにも多くみられます。

 

②痙攣性便秘

大腸の過緊張によりぜんどう運動が強くなり過ぎて腸がけいれんを起こし、便の輸送に障害をきたしている状態です。大腸の働きを調節する自律神経がバランスを崩すことによって起こります。

☆職場や家庭でのストレスが多い人や、リラックスするのが下手で常に緊張が抜けない人がなりやすく、若年者や仕事に追われるサラリーマンに多いとも言われています。

 

③直腸性便秘

便が直腸に到達しても便意を催さず、直腸内に留まってしまうために起こる便秘です。便意を我慢したり、浣腸などを濫用したりすることで排便のリズムが崩れた人などに起こります。

☆高齢者や寝たきりの人や便秘を我慢してしまう人、朝の支度に時間が掛かってトイレタイムをきちんとキープできない人などに多くみられます。仕事の関係などで便意を感じても何時も我慢してしまう方は直腸の神経の反応が鈍くなり次第に直腸性便秘になる方もいますので、可能なだけ便意を感じたらトイレに行って排泄して下さいね。

 

B:<器質性便秘>

胃や小腸、大腸、肛門などに何らかの疾患があり、それが原因で便秘になっている状態をいいます。原因を取り除く(手術など)と便秘は消失します。

*機能性便秘が生活習慣を見直すことで症状が緩和されるのに対し、器質性便秘は医療機関の受診が必要です*
AとBがいわゆる便秘(慢性便秘)の原因となりますが、その他に一過性の便秘もありますので紹介します。


C:<その他:一過性便秘>

旅行者便秘: 旅行中に発生する便秘で、環境の変化、食事の変化、水分不足、長時間の座ったままの状態などが原因となります。

妊娠関連便秘: 妊娠中にホルモンの変化や子宮が腸を圧迫することによって起こる便秘です。

これらの種類の便秘は、原因や症状によって治療法が異なります。医師の指導のもと、個々の症状に合った適切な治療方法を見つけることが重要です。

 

Th__20231120101802
最後に便秘の治療薬について

便秘の治療薬は、便秘の種類や原因に応じて異なる効果を持ちます。いくつか代表的な治療薬とその効能を挙げてみましょう。

1:浸透性通便薬(オスモチック薬): 便を柔らかくし、便秘を解消するための薬です。便中の水分量を増やして柔らかくすることで排便を促進します。マグネシウム製剤やポリエチレングリコールが含まれます。

2:刺激性通便薬: 腸の運動を刺激し、便を柔らかくして排便を促進します。腸の運動を増やすことで排便を助けます。代表的なものにはセンナやビスマス塩があります。

3:軟便剤: 便を柔らかくし、排便を容易にするための薬です。便のかさを増やすことで排便を助けます。デュコラックスやスツールソフナーが含まれます。

4:腸管モチリティ促進剤: 腸の運動性を高め、便意を生じやすくします。腸の運動を促進することで便秘を解消します。プリュバリンなどがこれに当たります。

これらの治療薬は、様々なメカニズムで便秘を解消するため、個々の症状や原因に応じて適切なものを選択することが重要です。

重要な点では大腸のメラノーシスという病態があります(これについては以前記載しました→大腸メラノーシス)。大腸メラノーシスはセンナ、大黄(ダイオウ)、アロエなどの大腸刺激性下剤(アントラキノン系下剤)を長期連用(平均して9ヶ月以上)している方に起こって来ます(もちろん全員に起きるわけではありません)。漢方が良いと考えてセンナや大黄が入っている下剤を長期内服している方は、時々大腸内視鏡検査も行って、大腸粘膜の変化も確認されて下さいね。

 

« グラーツ観光No1(クンストハウス、聖母救済教会、ムーアインゼル、シュロスベルク、時計塔) | トップページ | 今週の生け花(令和5年11月第4週) »

医療」カテゴリの記事

コメント

院長先生
こんばんは。
今日もお疲れさまでございました。

やはり!拝聴させて頂きました♡
でも?すみませんm(__)m大雑把でした!
先にブログ拝見させて頂いてましたので!
便潜血検査は毎年、受けてお陰様で精密検査不要です。
大腸検査も受けた結果、ポリープありで内視鏡で取って頂きました!
便座に座る姿勢も大事ですね!
水分、食物繊維も摂りましょう!

お歌は紙ふうせんでしたね?
私が知っている「冬が来る前に」がギター🎸弾き語りで嬉しかったです♪有り難うございました🙇

グラーツに長々とコメント書いてすみませんでした。

今日も有り難うございました🙇
明日は祝日ですね♡
おやすみなさいませ💤

マコママさん、こんばんは。

体調が悪い中でブログやラジオ放送も聞いて頂き、ありがとうございます。
便秘症の中で器質性の場合にはしっかりと原因を調べる必要があります。最近から便秘気味の方の中で進行大腸がんが発見されるケースも時々あります。 マコママさんはポリープも切除されて安心ですね。

12月前ですので、今のうちに「冬が来る前に」をかけないといけないと思い、今日おかけしました。

これから急に冷え込んで来ると思いますので、体調気をつけてお過ごし下さいね。 明日は祝日で、お休みを取ろうかと考えています。

それではお休みなさい。

院長先生
おはようございます。
今日は祝日ですが、病棟へお出かけでしょうか?
お早くご帰宅されてごゆっくりできますように〜。
当地は気温が上がる予報です!

長文、駄文ですみませんでした。
今日も宜しくお願い致します🙇

マコママさん、こんにちは。

今日は勤労感謝の日ですので、私もお休みです。今日1日のんびりと過ごしたいと思っています。

今日の那覇市は快晴で、とても気持ちの良い1日です。久しぶりにゆっくりとコーヒーを入れて朝食を摂りました。

今日も1日良い日でありますように😉

こんにちは。

ブログに書きましたが、夫 トイレに行ってから体調不良になり、
救急車にお世話になり診断結果が「便秘。」と言われました。
CTを見ると・・・腸に溜まっていました。
その後 虚血性大腸炎と言う病名が付きましたが、便秘って怖いですね。
夫は水分を余り取らないので、原因はそこにあるのかも?。
私の友2人は、便秘のせいで長年薬を服用。その結果腸のひだが無くなり、
薬が無いと解消しない体になりました。
私は・・・お陰様で毎日苦労無しです。
便秘って侮ってはいけないものですね。

院長先生
こんばんは。
お休み出来て本当に良かったですね♡
美味しいコーヒー☕でお過ごしは何よりでした♡
きっと、もう来年のご旅行のリサーチ等でしょうか?

お陰様で今日は少し楽になりましたが頭なりが
続いています😰耳鳴りの影響と言われて〜!
仲良く?付き合って行きましょう!

今日も有り難うございました🙇

早めのおやすみなさいませ♡

マーチャンさん、こんばんは。

便秘の痛みと共に、便秘により大腸の粘膜が圧迫されて粘膜の血流が悪くなる場合があります。実際に動脈硬化などで血管が詰まることで起こる場合もありますが、便秘による一過性の虚血性腸炎を生じることも時々経験します。

このような虚血性腸炎は再発することも多いので、今後は便秘をしないように水分の摂取や食事、内服で調整する必要があります。今後気を付けて下さいね。

長期の便秘薬の服用で最終的に大腸が動かなくなることもあります。そのような時には大腸の大部分を切除し、小腸と直腸を繋ぐ手術をすることもあるのです。

マーチャンさんは便通の異常がなくてよかったですね。

マコママさん、こんばんは。

今日はのんびりと過ごしています。旅行の時の写真をまとめたり、庭の整理をしたりして過ごしています。ゆったりしながら飲むコーヒーは美味しいです。

少しでも体調が戻るといいのですが、耳鳴りなどは時間がかかりますので焦ることなくゆっくりと治して下さいね。

それでは早めのお休みなしですね。

omoromachi先生、こんばんは♪
今回の記事はとても参考になりました。
また楽しみにしています。

yorikoさん、こんばんは。

そう言って頂けたら、書いていてよかったと思いました。ありがとうございます。

寒くなると思いますが、気をつけてお過ごし下さいね。

院長先生
おはようございます。
昨日はごゆっくりお過ごしでしたね♡
今日はご多忙と思いますがご活躍をお祈り申し上げます♡
生け花は如何でしょうか?

昨晩は凄い!頭なりでしたが、今朝は消えて?います!

今日も宜しくお願い致します🙇

マコママさん、おはようございます。

昨日はゆっくりとしたいのですが、今度は仕事以外で結構忙しかったです😅
今日は1日予定がびっしりと詰まっています。でも明日は半日?ですし頑張れますね😊

早く頭鳴りが改善してくれたら良いですね。今日も宜しくお願いします。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« グラーツ観光No1(クンストハウス、聖母救済教会、ムーアインゼル、シュロスベルク、時計塔) | トップページ | 今週の生け花(令和5年11月第4週) »