今週の生け花(令和5年9月第5週)と花より団子?
2023年9月29日となりました。恐らく空のお月さんを観ている方も多いのかも知れませんね。今日は中秋の名月にあたり、1番満月が綺麗だと言われています。秋は空気が澄んで月が比較的高いところを移動するので、多くの場所からよく見えるのかも知れません。
帰宅後ゆっくりと空を眺めてみたいと考えています(那覇市は曇りの予想ですが・・😢)。
今週もいつもの2階の小さなスペースに花が飾られていました。
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2023年9月29日となりました。恐らく空のお月さんを観ている方も多いのかも知れませんね。今日は中秋の名月にあたり、1番満月が綺麗だと言われています。秋は空気が澄んで月が比較的高いところを移動するので、多くの場所からよく見えるのかも知れません。
帰宅後ゆっくりと空を眺めてみたいと考えています(那覇市は曇りの予想ですが・・😢)。
今週もいつもの2階の小さなスペースに花が飾られていました。
2023年9月27日のFM「いきいきタイム(FMレキオ、FM21同時生放送)」は「胃癌について」の説明をしました。
日本は世界的にみても胃癌の発生が多い国の1つです。
胃癌の診断や手術をする際に「どうして胃癌になったのでしょう」と質問を受けることがあります。今現在でも答えは簡単ではありません。
癌の一番の原因は・・・・「年齢です」・・・と答えるとある意味正しいのですが元も子もありません。 寅さん風に言うと「それを言っちゃあ、おしめいよ〜」となるわけですので、まじめに話をすすめます。
少し歴史を遡りますが、発がんのメカニズムについて、19世紀にはデンマークのフィビガー先生の提唱した「寄生虫発癌説」とドイツのウィルヒョウ先生が唱えた「癌刺激説」の二大論争が起こりました。
当時ヨーロッパで煙突掃除夫の間で陰嚢癌が多発しました。ススがズボンの中に入ることで、陰嚢の部分に貯まることが原因ではないかと考えられました。毎日風呂に入ったり作業服を洗う習慣もありませんので、ススの入ったズボンの中で陰嚢が動くことでタールを塗られた状態となっていたのです。
それを実験で証明したのは、実は日本の病理学者の山極勝三郎先生と市川厚一先生でした。現在のように日本人の科学者が正しく評価されていたら恐らく日本にノーベル医学賞があとひとつ生まれたのは確かだと考えています。
この2人は来る日も来る日もウサギの耳にコールタールを塗ることを繰り返すことで、塗った部分から癌が発生したのです。世界で初めて実験で(人工的に)癌を作り出すことに成功し「癌刺激説」が優位となりました。 持続する刺激や炎症が発癌と関与すること示唆する重要な実験となりました。国内でそれが評価され1919年(大正8年)に恩師・山極勝三郎東京帝国大学教授とともに学士院賞を受けることになりますが、ノーベル賞は与えられませんでした。
現在ではB型やC型肝炎ウイルスの持続感染により慢性肝炎、肝硬変となり肝癌が発生することやパピローマウイルスの感染により子宮頸がんが発生することは皆様もマスコミ等でご存じと思います。これも「持続する刺激や炎症が発癌に関与」する結果なのです。改めて先駆者の山極先生と市川先生の功績は大きいと考えます。
ここでやっと胃癌の話しに戻すことが出来ます。現在胃癌の発症のトピックはヘリコバクタ・ビロリ菌の感染との関わりです。胃の中には胃酸という強力な酸があり、胃の壁を住み家とするような菌はいないと誰でもが考えていました。
実際はピロリ菌はこの強力な胃酸から身を守りながら胃の壁に食い込むように生きていて、胃に慢性の炎症を引き起こします。慢性萎縮性胃炎とよばれ、胃癌の発生母地と考えられています。 胃に慢性の炎症を引き起こすことで胃癌になりやすい状態を作っていたのです。肝炎ウイルスの持続感染と似たメカニズムです。
日本人の50代以上の年齢ではピロリ菌をかっているのが70%を越えます。しかし皆が胃癌になるかというとそうでもありません。ただピロリ菌のいない人で胃癌になるのは稀でもあります。
ではピロリ菌だけが胃癌の発生と関与するのか? つい10〜30年前まで塩辛い食べ物を食べる地方で胃癌が多いため、塩分過剰摂取が胃癌発生に関与する最大の原因と言われていました。 今でも食塩濃度の高い食事の関与は明らかです。 その他に喫煙、多量のアルコール、緑黄色野菜不足、食品添加物、生活習慣病、加齢などなど・・・発癌と関与することが疫学的に分かっています。 さらに遺伝子の異常による関与も解明されつつあります。1つの因子だけでなく色々な原因が絡み合って癌が発症します。
この様に「なぜ癌になったのですか」の質問に一言で答えることは出来ないのです・・・・ここまで読ませておいて何も無しかよとお叱りを受けそうです。お許しを
1年間スイス旅行記をみて頂き、ありがとうございました。
スイスで最も大きな都市のチューリッヒですが、頑張れば1日で名所はみれるコンパクトな美しい街となっています。今回の旅行ではスイストラベルパスを購入もしておりスイスの交通手段はほぼ乗り放題となっています。いつもの通り欲張っているのでこれを有効に使わない手はありません。チューリッヒ郊外へ雰囲気のある街もあるとのことで出かけることにしました。それは「ラッパースヴィル」というチューリッヒ在住の方からもお薦めな場所でした。
湖側の遊歩道の並木道です。9月も後半になると秋の気配を感じるようになりました。
2022年のスイス旅行も本当に素晴らしい旅でした。1年かけてブログに載せてきました。旅行先の魅力を伝えたいことや、私の記憶の整理のために書き進めることにしています。それでも恐らく旅行で撮ってきた写真や動画の半分も紹介できていないと思います。いつか時間が取れたら埋もれた写真やビデオを編集したいと考えています。
2022年9月の出かけたスイスの旅行の紹介も1年以上になりそうですので9月いっぱいでスイス旅行記を終えたいと考えています。10月からは2023年に出かけた旅の紹介を1年かけて書いて行きたいと思っています。皆様方も呆れずにまた1年付き合って欲しいと願っています🥹
チューリッヒのホテルの窓からトラムや路線バスの行き交う風景が見えましたので、それをタイムラプスで撮影しました。可愛らしいので動画にして紹介したいと思います。見ていただければ嬉しいです😘 (使用した機材は中古で買ったGopro9とSonyRX100Ⅲという古いコンデジです)
2022年のスイス旅行の最終目的地のチューリッヒに入りました。3年間コロナで海外に出かけられず、仕方ないとは言え老年期に入る私にとっては実に長い3年間でした。40代から50代中盤まで忙しく海外旅行を諦めていた時期のが悔やまれます。多くの先輩方から海外旅行は「無理してでも行ける時に行きなさい」とアドバイスを貰ったのはこの歳になって事実だと感じてしまうのです。 それでもまだ動ける間は1年に1回は旅への憧れを捨てずに生きて行ければと願っています😊
トランジットでチューリッヒ空港に立ち寄ったのは2〜3回あったと思うのですが、チューリッヒ市内観光をするのは始めてです。今回の宿泊も景観や交通の便利性が良くて比較的リーゾナブルな値段のホテルを厳選して選びました。
今回のホテルはチューリッヒの中心部のセントラル広場に位置するリマト川を望むホテルで、路面電車が交わる交通の便が良い場所に建っています。この電車が見える角部屋を事前にホテルとやり取りして確保して貰いました。もちろん絶対的に保証されてはいませんが、部屋に入ると期待通り満足出来る眺めとなっていました。
教会の奥に進むとマルク・シャガールの83歳?のステンドグラスが祭壇奥を照らしています。約10mの高さの縦長のガラスからなり、中央のキリストの窓、その両隣にはヤコブの窓、そして向かい合うように橙色の預言者エリアの窓、青色の戒律の窓が設置されています(上の写真は教会で買った絵葉書で1枚に収まっていますが、実際は左の壁に1つのステンドグラス(上の絵葉書では1番左側)、正面に3面のステンドグラス(写真中央の3ヶ所)、そして右壁に1個のステンドグラス(1番右側)がありました。絵葉書は同じ圧縮率で撮影しており1番中央のステンドグラスが高い状態となっています)。
シャガールの作品に囲まれた時、私は久しぶりに感動の余り鳥肌が立ちました。それ程このステンドグラスの絵は惹きつけるものを感じました。シャガールの作品をヨーロッパ各地の美術館でみましたが、この教会のステンドグラスはより神秘的で挽きつかれる作品です。 皆様方ももしチューリッヒに出かける機会があれば、写真撮影は出来ませんが是非みて欲しい教会の1つとなりました。
ここはチューリッヒの名物レストラン「ツォイクハウスケラー(Zeughauskeller)」となります。私達は12時30分に予約をしました。10分ぐらい前に受付に名前と予約時間を知らせると直ぐに席に案内して貰えました。中もかなりいっぱいです。外では待っている方が列をなしていました。私達の席の隣も直ぐにカップルが案内されました。このレストランの建物は1487年に建造され、かつては兵器を収納する武器庫(ツォイクハウス)を改築して利用していて、スイスの伝統料理やビールやワインも楽しむことができます。私達は人気メニューを戴きました。地元の人々にも人気というだけあって実に美味しいです。 もしもここで食事を取りたいなら予約した方がいいと考えます。
ルツェルン観光も第3段まで書いたのでこのまま最終目的地のチューリッヒに進もうかと考えました。そうしないと9月中に2022年のスイス旅行の記事が終わらないことが判明したのです。ルツェルンの建物の壁自体が絵画のように美しい建物が多かったため、少しだけルツェルンの記事を追記したいと思います。
ヨーロッパの綺麗な街は夜もまた美しく、スイスの古都のルツェルンも1日中眺めていたい場所でした。明日はスイス旅行最終のチューリッヒを記載します。
令和5年9月も第3週となります。本土の方では秋の足音が聞こえてきそうですが、まだ暑い日が続いているようです。8月の気象の変動など地球温暖化が私達日常にも影響を与えることを実感出来るようになりました。
昨日は阪神のリーグ優勝があったようです(阪神ファンの皆様には「優勝おめでとうございます」)。次第にここ何年かは帰宅時や夕食時にニュースを30分程度みる以外は殆どテレビを観なくなりました。スポーツが嫌いな訳ではないのですがスポーツ番組も高校野球以外は世界的なイベントしか観る機会が少なくなりました。
情報音痴の私は職員や周りの方が当然知っている俳優さんや有名人の名前にもついてゆけず会話に入れません😂
まあ、いつかは1日中テレビを観てやると思っているのですが・・そのようになる日にはもうこの世にはいないかと考えてしまいます😃😢😃😂
今日のFMレキオは真菌症について話をしました。
足の部分に起こる真菌症を俗に水虫と呼んでいます。一般的なカビと同じで高温多湿を好むのが真菌類です。 ですので足に起こる真菌症(水虫)も高温多湿となる梅雨時から夏にかけて多くなります。しかしながら以前はこの時期に多い季節病でしたが、暖房の普及、靴を初めとする生活の西洋化で、サラリーマンの4人に1人、オフィスレディの5人に1人が感染している通年病、国民病ともなってきています。
さて水虫と言えば、痒くて、水ぶくれが出き、ジクジクするものだとお思いでしょう。しかしそのタイプだけではなくて、小さな膿疱が出来るタイプ、痒みもないもの、乾燥したものなど様々です。
タイプ別に大きく3種類に分けます。
①趾間型:1番多いタイプで趾間とは「足の指の間」の意味で、指と指の間に水ぶくれが出て、むず痒くなり、やがて乾いて、ポトポロと剥けると痒みも消えるタイプ。
②小水疱型:足の裏、特に土踏まずや指・足の縁に小さな水ぶくれが出来、はじめ少し痒くて、掻くと更に痒くなりますが水疱が破れると無臭の透明な液がでて乾燥してゆきます。
③角質増殖型:足の裏全体の皮膚が次第に厚く硬くなって、カサカサになるのが特徴です。①、②は夏に悪化しますが、このタイプは乾燥する冬にかかとがひび割れしたり、あかぎれになったりと悪化します。 痒みもジクジク感もありませんの単に年齢と共に足の裏が硬くなったと放置することも多いタイプです。
それ以外に爪が感染する爪白癬があります。
真菌の特徴はいわゆるバイ菌などと違い、自分で色々な酵素を出すことで、普通の動植物が分解できない、木の皮などのセルロース、リグニン、コラーゲンなどの高分子を炭素、窒素、リンなどに分解して生きることが出来るのが特徴です。 人間の足の裏など角質の部分も栄養源となるため足の裏など、角質層が多い場所を住み家としてしまうのです。
①、②のタイプは気長に抗真菌薬を塗って治しますが、③のタイプや爪白癬は治り難く内服薬もありますので皮膚科の先生を相談して下さいね。
やはり早いもので2023年も9月!・・・何時ものことではあるけれど9月に入ると時間が加速度的に進み気づけば師走となってしまうことだろうと頭の中で描いてします。そうもう秋なのです😅
8月は天候が安定せず、台風、豪雨、猛暑と被害を受けた地域も多いと思います。今日は関東では台風13号の影響で大雨が予想されています。被害がなければいいのですが。
病院の2階の小さなスペースには久しぶりに生け花が飾られていました。この場所は外界の天気に関係なく穏やかな時間が流れています💝
2023年9月6日のFM放送「いきいきタイム」は夏バテについて話をしました。以前も同様な放送内容でしたので、記事もほぼ同じ内容となります🙇
そもそも「夏バテ」とはどのような状態でしょうか?
実はその定義は難しくて、多くの場合は夏場に起こる疲労、倦怠感、無気力、めまい、食欲不振、不眠などを称して定義されます。夏バテは医学用語ではありませんので、強いて言うなら「暑熱性障害」とか「熱衰弱」が近いかも知れません。
人間は体温の維持に沢山のエネルギーを費やしています。暑いと体に貯まった熱を逃がすため、体表の血管を広げ、汗をかいて体温の維持に努めます。そのため莫大なエネルギーを必要とすると共に自律神経にも負担がかかります。
クーラーなどがなかった時代は熱の放散のためエネルギーを費やされ、食欲も落ち、暑さのため眠れなくなってしまい「体の衰弱」として現れました。いわゆる「夏負け」の状態で、夏に体重が落ちていく原因となりました(最近は外来で患者さんと話をすると「夏バテしているけど食欲だけはある」と言う方が多いです・・Why?😸)。
・・・では夏痩せではなく「夏太り」になる原因があるのでしょうか?
現代社会ではクーラーの不適切な使用により、更に自律神経に負担がかかり異常を来します。 クーラーのかけ過ぎた室内と暑い屋外を出入すると人間の体は夏なのか冬なのかわからない状態となってしまうのです。いわゆるクーラー病の状態で体温を調整する自律神経のリズムが乱れて、体全体の不調となります(暑い屋外で体表の血管や毛穴や汗腺が開き汗がでやすいようにしますが、急に冷えたクーラーの中に入ると血管・汗腺・毛穴などが閉まります、この調整をしているのが自律神経です。これが1日に何度も繰り返されると自律神経は疲れ果ててしまい、「もう勘弁して」となるのです)。
昔のクーラーなどの冷房施設がない高温多湿の日本では夏バテは、①エネルギーの消費増大と②自律神経の不調が大きな要因となっていました。疲労蓄積、カロリー摂取量の低下で夏の時期は痩せる原因となりました。
短期間に冷房のある室内と暑い屋外を出入りすると②の自律神経の不調が前面に出ているのが現代人です。 しかし夏でも昔のように汗をかきながら働いたり運動をすることが少なくなることで①のエネルギーの消費が余り起こらなくなりました。更に夏の方が気温が高いために基礎代謝も低下する傾向があります。
ところが昔と比べて食事時になると(一日の大半は?)クーラーのある部屋で食べるために余り食事の量も減りませんし、逆に夏バテしないために何時もよりカロリーの高い食事を取る方も増えています。
夏バテの諸症状は「全身の疲労感」「無気力」「イライラする」「熱っぽい」「立ちくらみ、めまい、ふらつき」「食欲不振?」「下痢・便秘」「不眠」などなど・・の自律神経失調状態は残ったのに、カロリーの消費以上に食べてしまうことで「夏痩せ」ではなくて「夏太り」になる方も多いようです。
まあ、毎日体重計に乗って、微調整をしながら食事管理を行った方がよいかも知れませんね。
インターラーケンからベルンへ移動し半日観光を楽しんだ後にルツェルンへ移動しました。今回のホテルはルツェルンの名所のカペル橋が見えるホテルにしました。カペル橋が正面に見えるホテルも検討しましたがお値段が超高かったです😅 それでも今回のホテルはロイス川川を挟んで対岸の景色が望める最高のホテルでした。 朝窓を開けると前日の雨模様と違い晴れていました👍 朝食前に周りを散策後、ホテルで食事を取り寸暇を惜しんで行動開始です。まずはホテルの窓から見えたイエズス会の教会をみることにしました。
ドイツから逃げてきたワーグナーは約8年間チューリヒに暮らした後に、かつての妻ミンナが死去したこともあり1866年からリストの娘コジマと2人でこの邸宅を借りて暮らし始めたそうです。
パトロンでもあったバイエルン王ルートヴィヒ2世や妻コジマの父親にあたる音楽家フランツ・リストなど、この邸宅に招かれています。なかでも親交の深かったニーチェは合計で23回も訪れたそうです。
ここに滞在していた6年間に2人の子供が生まれ、正式にコジマと結婚したとのこと。ワグナー自身もっとも満ち足りた時期だったといわれています。
私はワーグナーの音楽については余り知りませんが、『ニュルンベルクのマイスタージンガーDie Meistersinger von Nürnberg』を完成させたり、結婚した1870年にはコジマの誕生日でもあるクリスマスに、彼女と子供たちのためにつくった『ジークフリード牧歌Siegfried-Idyll』を、この邸宅の階段で演奏したというエピソードも有名だそうです(私は全く存じ上げず😅)。
1938年には、後に有名な国際音楽祭として発展するルツェルン・フェスティバルの始まりとなるトスカニーニ指揮によるガラコンサートが邸宅前で開かれました。
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