スフィンクス・テラス(Sphinx Terassen)とアイスパレス
ユングフラウヨッホ・後半(スフィンクス・テラス)
「Jungfraujoch - Top of Europe」と記載されたユングフラウヨッホ駅から前回はトンネルを通り、アイスパレスを紹介しました。ユングフラウとメンヒの窪地がユングフラウヨッホですが、その中央には小高い岩山があります。その中にユングフラウヨッホ駅があり、今度はこの小高い岩山の頂上に造られたスフィンクス展望台へと向かいました。
丸い天体観測所が設置された展望台となっています。1950年に天文学研究のために展望台と観測ドームが設置され、現在でも交換で観測員が常駐しているとのことです。
ユングフラウヨッホ駅からエレベーターでスフィンクス・テラスへと昇ります。
スフィンクス展望台はユングフラウヨッホの窪地の中央のある岩山の頂上となるために、360度視界が開け、アルプスの大パノラマを臨むことが出来るのです。上の写真の山はメンヒで標高は4099mもあります。展望台からは間近に見えること自体が不思議な気がします(私のような素人でも4000mを越える山を間近に観ることが出来るのですから、120年前にユングフラウヨッホ鉄道を開通させたスイスの先人達には頭が下がります。実にありがたいことです🙏)。メンヒはドイツ語で「修道士」を意味し、アイガー、ユングフラウとともにオーバーラント三山と呼ばれています。
北東側の風景となります。帰国後写真を拡大して観ると、これから出かけるクライネ・シャイデック駅が写ってしました(写真を撮った時には気がつきませんでした😅)。
急峻な山の間を流れるのは世界遺産となるヨーロッパ最長の「アレッチ氷河(Aletschgletscher)」となります。長さ22km、深さは900mにも及ぶ大氷河です。アイスパレスからだと見えづらいのですが、スフィンクス・テラスからはその壮大な流れを観ることが出来ます。
白黒写真にすると氷河の流れが分かりやすくなりました。
拡大してみると氷河の流れが良く分かります。黒く帯状になっている部分はそれぞれの山から流れ出た氷河が合流した部分となっています(真ん中の黒い帯は、氷河が運んでいる岩屑が堆積した「モレーン」と呼ばれています)。アレッチ氷河は①メンヒから続く氷河(中央)と②ユングフラウからのびる氷河(写真左側)③アレッチホルンの北側に広がる氷河(写真右側)の3つの氷河が合流して、大河となり流れ出してゆきます。その3つの氷河を総称してアレッチ氷河と呼ばれます。
アイスパレスからの高さで観ると上の写真となりますので、アスレチック氷河を観るためにもこの展望台には是非登って欲しい場所となります。
しばらく写真を撮っていると、いつの間にか3匹のキバシカラス(Pyrrhocorax graculus)が停まっていました。全身の羽毛が光沢のある黒色で、嘴は黄色く足は橙色のあるカラスです。4000m級の山でも暮らして行けるようで、スイスの高山で何度か見かけました。人間慣れしているせいか彼らは余り人を恐れていないようです。日本のカラスと違い甲高い声を発しているのは聴いたことがありません。こちら辺のキバシカラスは観光客の手から直接パンなどももらって生活している様です。
メンヒから展望台を挟んだ逆側には、ユングフラウ(Jungfrau:標高4158m)が見えます。メンヒが比較的形状が丸いのに対して、こちらの山はギザギザした印象を持っていましたので今回2回目でも直ぐに見分けることが出来ました。
ギザギザの尾根伝いに登頂することが出来ます。よく見ると途中に山小屋が見えて来ました。
1987年の旅行の時の写真をスキャナで取り込んで、比較してみるとやはりここでも氷河の衰退が分かりました。このままではいずれこの山岳地からも氷河が消えるのかも知れませんね。これからの地球人のためにも地球温暖化を防いでゆきたいですね。
ユングフラウヨッホ鉄道の100周年を記念してつくられた「アルパイン・センセーション(Alpine Sensation) 」が出来ていました。前回の1987年にはなかった演出でした。丁度スフィンクス展望台から氷の宮殿「アイスパレス」に向かう道に造られているようです。ライトアップされた星のような形はエーデルワイスの花となっています。
なんかメルヘンチックな演出です。
更に奥に進むと、ユングフラウヨッホ鉄道建設で死亡した方の名前が書かれたプレートが展示されています。メルヘンの世界から現実の世界へ引き戻された感があります😅
岩で出来たトンネルと進むと「アイスパレス (Eispalast) 」に出ます。ここは全てアスレチック氷河の中(約30m地下)に掘られた「氷の宮殿」となっています。全面氷の世界で、当然足元も氷です。油断すると転倒します😆 1930年に二人の山岳ガイドが、ピッケルとノコギリだけで氷河の中に掘った巨大な洞窟なのだと書いてありました。昔来た時にはここまで立派ではなかったので、毎年氷河の動きに応じて造り直されているのかも知れません。
駅に向かう通路にこの方の写真が・・私の方はウクライナ侵攻が始まってからよくウクライナの記事を読んだりしていました。この顔写真で直ぐに気がつきました。ウクライナのキーウのビタリ・クリチコ市長です。現キーウ市長ですが元キックボクサー、元プロボクサーという変わった経歴の方で、元WBO世界ヘビー級王者、 元WBC世界ヘビー級王者だったそうです。
ユングフラウ地方を代表する山としてアイガー、メンヒ、ユングフラウと続くのですが、ユングフラウヨッホはメンヒとユングフラウの間の窪地にできた場所(ユングフラウヨッホ)にあるスフィンクス展望台からはアイガーを望むことは出来ません。これから向かうクライネ・シャイデックからはその三山を見ることのできる絶景ポイントです。次はクライネ・シャイデックを紹介いたします。
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院長先生
こんにちは。
台風対策でお疲れ様でした。
明日は無事!開院と思います。
スフィンクス・テラス、よくこのような
場所へ作ったものですね?
トップ・オブ・ヨーロッパ!ですね♡
ここまで行かれて目の前の景色、氷河を望まれて
素晴らしい体験でしたね♡♡
続きを楽しみにお待ちしております。
BS4Kはご覧になられましたか?
今日、ご紹介の処も出て来ますね?
投稿: マコママ | 2023年8月 6日 (日) 16時41分
マコママさん、こんばんは。
流石に台風の影響が長引いて疲れが溜まってしまいます。明日からは問題なく開院できると考えています。
130年近く前にアイガー、メンヒの山を削ってユングフラウまで鉄道を通したものだと感心してしまいます。お陰で私の様な素人でも4000m級の山々を身近で見ることが出来ました。
マコママさんから教えて貰っていましたので、録音して見ましたよ。丁度今日のブログと重なり、私も再度旅行した気分になれました。ありがとうございます🥹
投稿: omoromachi | 2023年8月 6日 (日) 17時26分
こんばんは〜😘
まさに絶景ですね。
母と一緒にテレビ見ましたよ〜
実は母も旅行大好きで父が
出不精なので私が誘われます
(もちろん国内ですが)
スイスの広大な景色を実際
経験すると人生観が変わるかも
しれませんね‼️
氷河の中に川の流れモレーンが
できる仕組みがわかりました。
テレビではこの氷河を実際に
歩いて報道していましたね。
テレビとこのブログで理解が
深まりました。スイス恐るべし
です😅
改めてこのブログの凄さを理解
出来るテレビの内容でした。
沖縄の台風は大変だった様です
ね。東京は暑いです😭
投稿: 舞子 | 2023年8月 6日 (日) 20時34分
舞子さん、こんばんは。
丁度食事をとって放送原稿を書こうとしていた所です。お元気でしたか😀 東京は暑くて干からびていませんでしたか。
私の方はマコママさんからBSのスイス旅を教えてもらっていましたので録画したのを見ました。本当の丁度タイミングよくアレッチ氷河やスフィンクステラスのことをやっていましたね。あの様に氷河の上を歩けたら更に感動したことでしょうね。
35年前よりも今回の方が色々なことを理解できて有意義な旅でした。体力は衰えましたが旅の知識は増えて旅行が楽しくなりました。残り少ない人生と考えますがもう一度チャンスがあれば出かけて見たいです。
舞子さんもお母さんも、そして出不精なお父さんも熱中症に気をつけてお過ごしください。
投稿: omoromachi | 2023年8月 6日 (日) 20時42分
omoromachiさんのスイスの旅のブログを読ませていただいているうち・・・、
TVでスイスの放映が2回もありました。昨日は夏のスイス・アルプスでした。
事前にスイスの記事を読んでいたのでまるで自分がスイス旅をして、回顧しているのでは?、と楽しみました。
以前 日本観光(ドライブ旅行です)で行った所が後日良く放映された経験があります。
2度楽しめました。
投稿: マーチャン | 2023年8月 7日 (月) 08時45分
こんばんは
スイスは自然を本当に大切にしていて素晴らしい国ですね
何処も見ごたえありで「アレッチ氷河」も見ごたえありです
氷の彫刻もなんて素敵なんでしょう
自然を壊さず生かしているところが素晴らしいと思います
スイスという国に興味津々
もっと知りたくなりますね
今回の台風はゆっくりで大変だったことでしょう
早く抜けてくれると良いですね
投稿: ゆめちゃん | 2023年8月 7日 (月) 20時49分
マーチャンさん、こんばんは。
そう言って頂くととても嬉しいです。私も忘れない様にブログに記載していますが、テレビで自分の行った場所が出るともう一度旅した気持ちになります。
マーチャンさんもドライブ旅行で出かけた場所が放映されたのですね。本当に自分も撮影スタッフになった気分になったのではないでしょうか? 旅はいいものです😀
投稿: omoromachi | 2023年8月 7日 (月) 21時17分
ゆめちゃんさん、こんばんは。
スイスは九州よりも少し大きい程度だと思いますが、大自然に囲まれた観光立国でもあります。スイスは金融などでも強く物価もチョ〜高いのですが、スイスらしい牧歌的な景色やチーズなどの畜産業を維持するために多くの補助金を出して景観を保っているそうです。 若い時にスイスで感じたよりも今回の旅の方がスイスの魅力を理解できました。
今回の台風は影響が長引いて大変でした。病院もトータルで2日半閉めることになり、しばらくこの影響も残りそうです。これから台風が向かう九州地方が心配です。
投稿: omoromachi | 2023年8月 7日 (月) 21時26分