ルツェルンNo1(ホテルとカペル橋の朝夕の変化)
インターラーケンからベルンを観光し、古都ルツェルンへ移動しました。最初はこのまま風光明媚なピラトゥス山の方に行く予定でしたが断念。生憎の天気予報のためルッツェルンのホテルに荷物を置いて、市内をゆっくりと回ることにしました。

« 2023年7月 | トップページ | 2023年9月 »
インターラーケンからベルンを観光し、古都ルツェルンへ移動しました。最初はこのまま風光明媚なピラトゥス山の方に行く予定でしたが断念。生憎の天気予報のためルッツェルンのホテルに荷物を置いて、市内をゆっくりと回ることにしました。
2023年8月23日のFM放送「いきいきタイム」は尿路(尿管)結石について話をしました。
尿路結石は高尿酸血症と関連があり、夏場に発症が多い病気の一つになります
私達の尿をつくり、体外に排出する組織は,泌尿器系と呼ばれ、腎臓、尿管、膀胱、尿道から構成されます。尿を実際に作るのは左右にある腎臓で、腎臓以外の尿管、膀胱、尿道は尿を体外に排泄する通路ですので、ひっくるめて尿路と呼んでいます。この尿路に石ができたのを尿路結石と呼んでいます。
膀胱は広くて小さな石があっても症状は殆ど出ませんので、尿路結石の中で腹痛や血尿などを起こしやすいのは腎臓と膀胱をつなぐ尿管なので、尿路結石を尿管結石と呼んでいることが多いのです
人間の体の中には沢山の場所に石が出来ます。その中で多いのは胆石と尿管結石です。胆石は国民の15%、尿管結石は10%程度の方が持っています(必ずしも症状が出るわけではありません)。
同じように腹痛の原因になりますが、胆石(多くの場合は胆嚢結石)は外科で扱う分野で尿路結石(多くの場合は尿管結石)は泌尿器科で扱う疾患です。
同じ石でも胆石と尿管結石は全く違いますので注意して下さい。私の所にも胆石で紹介された患者さんが、「じゃあ沢山水を飲んで(中にはビールを沢山飲んで)治します」とか、破砕装置で「石を割って下さいと」仰る方が沢山います。 どちらも誤りで、尿管結石のことを言っています。
まず尿管結石なら、水分をとることで尿を希釈し結石を洗い流す効果が期待されます。 しかしビールはよして下さい。 ビールにはアルコールの持つ利尿作用がありますが、尿酸を増やすプリン体や尿を酸性にすることで尿管結石の原因を作ることになります。 夏場は脱水で尿が濃くなるために尿管結石も増えますので、ビールではなくて水やウーロン茶などが良いでしょう。
尿管結石の70%以上は何もしなくても(痛みはありますが・・)自然に排泄し治ります。こんなに痛いのに出てきた石を見ると米粒大の大きさでガッカリします。 尿管結石が大きくなると、超音波を石に当てて砕いて、細かくして排出し易くします。 先ほどの胆嚢結石の場合に体外衝撃波で石を砕いた場合、これが総胆管という管に落ちて、十二指腸に出て行く場所で引っ掛かった場合重篤となる場合があります。胆汁の流れと膵液の流れを塞いでしまい、一気に肝臓を悪くし、膵炎を起こして死亡したケースがあり、今では胆石の治療は腹腔鏡を使用し胆嚢をとる手術が主流となりました。
尿管結石は再発が多く5年間で30〜40%と言われています。期間を限定しなければ80~90%再発すると報告されています。
尿管結石と胆嚢結石は全く違いますのでご理解頂けましたでしょうか?
スイスの代表的な山岳地帯を満喫して、インターラーケンからベルンへ移動しました。
スイスの人口順にゆくとチューリッヒ、ジュネーブ、バーゼル、ローザンヌ、ベルン となります。スイスの行政区は20の州と6つの準州(カートン)で構成された連邦国家となっています。公用語はドイツ語(62%)、フランス語(23%)、イタリア語(8%)にロマンシュ語(0.5%)の4つとなっています。
日本においても知名度が高いのが「チューリッヒ」でスイスの首都はと聴かれて・・・チューリッヒ?と答える方も多いと考えます。人口比も経済状況も圧倒的に大きなチューリッヒはスイスの北東部に位置しドイツ語が主に使われています。
1848年にスイスが連邦国家としてまとまる時に「国としての首都」をどこにおくかの問題も出たとのことです。 その時の連合体の選挙で、一極集中を避けたいことや、ベルンがスイスのほぼ中央で、フランス語圏の州からの賛同を集めて一応「首都」と指名されたとのことだとのこと。 この曖昧さもあって条文としてベルンがスイスの首都と定める法律も未だにないそうです(なんか不思議な気もしますが、国際的にもスイスの首都はベルンです😃)。
8月も中盤になりました。台風6号、7号と影響を受けた日本列島、猛暑に豪雨と少雨の地方の混在と気候は落ち着かない日が多くありました。その中でお盆や終戦の日を迎えることになりました。台風でお盆どころではなかった地域も多かったのかも知れません。帰省や旅行にも大きな影響を受けてしまいました。
地球規模の温暖化による異常が顕著になっていると感じます。同じ人類として地球規模で取り組まないと行けない課題が多い中で、相変わらず愚かな政治家達は「敵国をつくることで国内をまとめる手法」をとっています。そこで何かが起こると戦争になります。 敵味方関係なく戦争ほど愚かな行為はありません。 ただひとたび戦争が起きれば自由や平和を叫ぶことさえ出来なくなります。 それは今まで普通に生活していた市民や若者達が過酷な戦争へ追いやられて命を落とすことに繋がるのです。 私はノホホンと戦後の平和の恩恵を受けて老年期まで生きて来ました。 これからを生きる若者達を戦場には送りたくないと考えた終戦記念日でした。
沖縄県では旧暦のお盆を行いますので、本土の8月13,14,15がお盆ではありません。今年の旧盆は8月28、29,30日がお盆となり、病院も8月30日はお休みとさせて貰っています。
ユングフラウ地方の観光名所の一つに挙げられるのがクライネ・シャイデックだと思います。標高は2016mもあるのですが、アイガーなどの急峻な山に囲まれているため長閑な谷のような雰囲気です😃。アイガー北壁の真下にあるクライネ・シャイデックはドイツ語で小さな(クライネ)、境(シャイデック)からとった地名で、丁度2つのリュッチネ谷の分水嶺になっています。現在は、ヴェンゲルンアルプ鉄道とユングフラウ鉄道の発着駅(合流地)として世界各国からの観光客で何時も賑わっています。私は1987年以来2回目の訪問となりました。
2023年8月9日のFM放送「いききタイム」は食中毒の第二弾として食中毒が減らない原因や対策等を話をしました。
戦後、日本も豊かになって、冷蔵庫をはじめ様々な電気器機に囲まれた生活をしていますし、食生活も豊かになってあえて腐れかけた食べ物を食しなくてすむようになったと思います。
しかし戦後殆ど、食中毒の件数は減っていないのです。何故なのでしょう?
人間の五感はあてにならなくなっているです。 五感とは視覚、触覚、味覚、嗅覚、聴覚です。食事を楽しむ方はこの五感を総動員して食べていると思います。五感も鋭い人もいれば鈍い人もいるはずですね(ドキッ・・)。
まず1つ目は、食中毒の菌が増殖した場合でも、見た目も味も匂いも変化がないのです。 食べ物の色が変だったり、臭かったり、味が酸っぱかったり、糸を引くようなら,五感の鈍い人でも「腐っている、やめておこう」となるはずです。この様な変化は腐敗菌により起こって来ます。
腐ったらやめておこう。そう単純だったら良かったのですが・・・人間の飽くなき追求により、食べ物が微生物により分解され変化する中で発酵食品などは食べれる、食べても大丈夫と経験を積んで来たのです(最初に食するには勇気がいったのかも知れません)。
同じ微生物による分解の中で、食品中の糖分が分解されて、乳酸やアルコールなどが生成される過程を「発酵」と呼んでいます。それに対して食品中のタンパク質やアミノ酸などが分解されて硫化水素やアンモニアになるとなる過程は「腐敗」と呼んで、いわゆる腐れた匂い、味がするわけです。
しかし、この発酵と腐敗は厳密に決まっているわけではなくて、私達の五感では区別が出来ない場合もあるのです。
もう1つ食中毒が減らない原因のひとつが、大脳の発達によって知識・経験が五感を越えてしまったこともあのようです。
通常生物にとってブドウ糖などの甘いものは「栄養源」として認識され、苦みは「毒」として感じる味覚センサーを持っています。 しかし人間は大脳皮質が進化したため、経験や学習を受け入れやすくなり、本来回避すべき苦み(コーヒーやビールなど)や辛み(激辛食品など)も取ることが可能となったのです。 きっと(子供の頃?)初めて味わった時は美味しくなかったはずです。 しかし本来の味覚を経験が上回り、次第にコーヒーもビールも「うま〜い」となってしまったのです。
ビールが「旨い」と感じているあなた! 食中毒を区別する五感は既に死んでいる(「北斗の拳」みたいです)と考えて下さい(冗談ですよ・・)
それではまた
ユングフラウヨッホ・後半(スフィンクス・テラス)
「Jungfraujoch - Top of Europe」と記載されたユングフラウヨッホ駅から前回はトンネルを通り、アイスパレスを紹介しました。ユングフラウとメンヒの窪地がユングフラウヨッホですが、その中央には小高い岩山があります。その中にユングフラウヨッホ駅があり、今度はこの小高い岩山の頂上に造られたスフィンクス展望台へと向かいました。
ユングフラウ地方を代表する山としてアイガー、メンヒ、ユングフラウと続くのですが、ユングフラウヨッホはメンヒとユングフラウの間の窪地にできた場所(ユングフラウヨッホ)にあるスフィンクス展望台からはアイガーを望むことは出来ません。これから向かうクライネ・シャイデックからはその三山を見ることのできる絶景ポイントです。次はクライネ・シャイデックを紹介いたします。
2023年年8月2日のFMレキオ「いきいきタイム」は夏場に多い食中毒について話をしました。
多くの皆さまの食中毒のイメージは傷んだ食べ物や保管衛生管理が出来ていない食品のバイ菌に因って起こされると考えていると思います。間違いではありませんが、食中毒は口から入って来た有害・有毒物質により、下痢や嘔吐、発熱などをきたす疾患の総称なのです。
ですので食中毒といっても ①細菌性食中毒(微生物が原因で一番多い)②ウイルス性食中毒(冬場のノロウイルスなど)③化学性食中毒(ヒ素、水銀など)④自然毒食中毒(キノコ、フグなど)⑤その他 に分類されます。
食中毒で90%以上を占めるのは①と②で、飲食店や家庭での料理あるいは弁当などや夏の屋外でのバーベキュウ、冬場の生牡蠣などで感染することがあります。また小児などで感染が広がるウイルスの中でヒトに下痢症を起こすウイルスには、rotavirus(ロタウイルス)、adenovirus(アデノウイルス)、astrovirus(アストロウイルス)、coronavirus(コロナウイルス)などが有名ですが、これらもウイルスが下痢や吐物などが手を介して、経口的に広がる場合は食中毒の範疇に入るかもしれません。
食中毒を考える意味で、経口摂取して症状が出るまでの時間も注意が必要です。では、もし皆さまが食あたり(食中毒)と考えた場合、1番最後に食べた食材から考えていくと思います。先ほど食べた昼の食事の・・・が原因かとか、昨夜の食材が・・などと考えると思います。
多くの場合2日前、3日前に食べた食材を原因とは考えないと思うのです・・如何でしょう(私などは先ほど食べた食材も思い出せませんので、ましてや2日前となると無理です)
しかし夏場に1番多く発生するカンピロバクターによる食中毒は原因の食事をとってから2〜3日してから下痢や嘔吐、発熱が出てきます。
夏の食中毒の御三家は、食肉を介して感染しやすいカンピロバクター菌、魚介類を介することの多い腸炎ビブリオ、卵や卵製品介して起こしやすいサルモネラ菌があり、夏場の食中毒の多くを占めます。
食中毒を直接的な原因で分けると、原因物質が毒素を持っている為に起こる毒素型と細菌・ウイルスが体内で増殖することで症状を起こす感染型に分けることが出来ます。
毒素型は最初から毒を持っていますので、症状も早く出ます。感染型は微生物が体内で増殖するにはある程度時間が掛かるため、症状が出るまで時間がかかる訳なのです。
夏の食中毒の御三家のうち、腸炎ビブリオは毒素型で数時間程度で症状が出てきます。感染型のサルモネラは半日程度たってから更にカンピロバクターは時間を有して2〜3日たってから症状が出るのです。
食中毒も色々です。食中毒予防の基本は、1.菌をつけない(清潔・水洗い) 2.菌を増やさない(迅速・冷却・乾燥) 3.菌をやっつける(加熱)です。
日本列島猛暑の夏が続きます、沢山食べて夏を乗り切っていきましょう。
最近のコメント