ユングフラウ鉄道とユングフラウヨッホ(スフィンクス・テラス以外の前半)
スイスの世界遺産、ユングフラウヨッホ地方の続きです(前回→アイガー・エクスプレス)。


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スイスの世界遺産、ユングフラウヨッホ地方の続きです(前回→アイガー・エクスプレス)。
今日のレキオは毎年夏に話をする太陽光線に対する話題として肌に与える影響について話をしました。
太陽光線(主に紫外線)から肌を守るために、メラニン色素の誘導が起こります。太陽光線には私達の体によい部分と悪い部分があります。
太陽光線を浴びると皮膚がヤケド(日焼け)をしたり、皺やシミ、皮膚がんになることもあります。 太陽光線から皮膚を守るためにメラニン色素があります。太陽光線が強いとメラニン色素が増え褐色の肌になり、紫外線が皮膚の中まで入ることをブロックします。
人類の祖先はアフリカで生まれますので、おそらく当時も太陽が降り注ぐ環境では皮膚のメラニン色素の量が多くなり、黒い肌になります。 次第に北に移動した人類は太陽の光も弱くなるため、メラニン色素が少ない白人へ変化し、東に移動した人々はその中間で黄色い(褐色)肌(黄色人種)になりました。
人種間だけでなく、皮膚や虹彩の色を決めるメラニンの量はそれぞれ個人差があります。 同じ日本人でも、太陽に浴びると水ぶくれになって、皮がむけた後に肌が褐色になり暫くこのままの方もいますし、赤くなっても直ぐに白くなる方もいます。 どれが良いのか悪いのかは判りませんが、遺伝で決まっています。
太陽光線(主に紫外線)を浴びると、私達の体は皮膚を守るために私達皮膚の最表面で活性酸素が発生し、メラニン細胞刺激ホルモンが生成されます。 それが皮膚の奥の方にある、メラニン細胞を刺激することで、メラニン細胞は周囲の細胞にメラニン顆粒を渡します。 次第に皮膚の深部から細胞分裂を繰り返しながら、皮膚は再生して行きます(おおよそ4〜6週のサイクルで生まれ変わります)。 最初は太陽を浴びて赤くなった皮膚も次第に太陽光線を浴びることで褐色に変化して、太陽光線に抵抗性を持つように変化するのです。
そして太陽光線を浴びなくなるとまた次第にメラニン色素が少なくなり秋頃には元の色に戻ってくるのです。
私の若い頃()は航空会社や化粧品の夏のキャンペーンでは、小麦色の肌、褐色の肌がもてはやされていたような・・・夏目雅子さんを思い出してしまいました・・・ 今は逆に美白ブームなのでしょうか?
メラニン色素は必要に応じて、人類が生活や環境を変える中でバランスを持って量を調整しているのです。 健康的な色が一番ですね。 美を求める女性(男性も?)の気持ちも判らないわけではありませんが、自然が求めている色が一番素敵な気がします・・・・・また余計なことを書いてしまいました。お許し下さい
私がユングフラウ地方を訪ねたのは1987年が初めてでした。カナダのロッキー山脈とも違うスイスらしい放牧地帯から急峻な山まで楽しめる広大な場所だったことを思い出しています。今回の旅行では以前はなかったFirst Criff Waikを訪ね、これも以前なかったアイガー・エクスプレスを利用することを考えて旅程に組みました。スイスアルプスとして世界遺産に認定されているユングフラウ地方の中で驚愕したのがヨーロッパ最高所の駅(海抜3454m)のユングフラウ駅を通すために世界でも有名なメンヒやアイガーの硬い岩盤をくり抜いた造られたユングフラウ鉄道でした。
その開通から約120年ぶりに新路線『アイガー・エクスプレス』が誕生したとニュースで聞いたことがありました。グリンデルワルト・グルントから世界遺産のアイガーグレッチャー(アイガー氷河)駅まで、わずか15分で結ぶ最新の3Sロープウェイと新ターミナルが2020年12月5日にオープンと記載されていました。 前回はその区間はユングフラウ鉄道で上ったのですが、今回はこの区間を上空からロープウェイで登ることに・・
大雨や極暑など大荒れの天気が続く日本列島と思います。2023年も後半となりますが、何となく毎日追われるような生活を繰り返したいます。何時ものように年の後半は加速度的に速く進む気がしています。
1987年に一度、グリンデルワルトからユングフラウヨッホ地方は旅行で訪ねたことがありました。昔のアルバムの中を見たら懐かしい写真とまだ髪の毛がふさふさとあった私の若かりし頃の写真もありました😅 その時に初めてスイスの大自然に感動した記憶がありました。
今回この地を訪ねるにあたり、昔はなかったファルスのクリフウォーク(2015年)と2021年に開業したアイガー・エキスプレスも訪ねたくて行程に組み込みました。また前回紹介した愛の不時着のロケ地のイゼルトバルトも写真におさめました。
グリンデルワルト駅に戻るフィルストロープウェイ乗り場近くでは様々なアトラクションがあります。4人一組でロープウェイで吊り上げられ、結構のスピードで降りて行きます。2017年8月に出た新しいアトラクションのようです。アルプスを舞うイヌワシをイメージした感じで、シュレックフェルトとフィルスト間の約800メートルを上りで時速72キロ、下りで83キロとそのスピードで空を飛ぶようです。直接風を受けるので体感としてはかなり速く感じるかも知れません。
観察しているとこれまた楽しいです。大声でキャーと騒ぐグループもいれば、無言のまま乗り切りグループもいました。これも決して怖いわけではなく私は次を急ぐためにパスです😅💦。 時間がある方は1度試してみてくさいね。
2023年年7月12日のFMレキオ「いききタイム」は直射日光が与える障害について説明しました。
夏は特に太陽が気になる季節と思います。 地球上で暮らす生物にとっては太陽のない生活はあり得ません。太陽光線は食物連鎖の始まりである光合成を産み出し、骨を作るために必要なビタミンD3の合成、最近話題の自然エネルギーに至るまであらゆる方面で恩恵を与えてくれています。一方、光生物学の研究より発癌性や光老化に代表されるデメリットも明らかになってきています。
そもそも「光」とはいったいどのようなものなのでしょう?
「光は粒子なのか?それとも波なのか?」この問題は20世紀前半まで大きな問題でした。 光には波長があり長い短いがあります。波ですので伝わって行きます。それも驚異的なスピードです。私達が「い〜ち」と数える間に地球を7周半出来ます。想像を超えています。 光ぐらいの乗り物があれば、私の一番欲しいアイテムの1つのドラえもんの「どこでもドア」は必要なくなります(笑)
光が粒子であることは蛍光灯などの光電効果で判ります。波だけならぶつからずに通りすぎてしまい発光しません。
ですので光は周波数特性を持った小さなエネルギーの塊(フォトン=光量子)なのです。 エネルギーを持っているので日光を浴びたら色々な反応がでるわけです。 重さがあるので敏感の人なら光に当たってあっちこっち痛くなります(冗談です 信じないで下さい)
日光は波長の長い順に赤外線、可視光線、紫外線に大別されます。人間の目で認識できるのが可視光線で虹の七色です。目で見える最も長い光は「赤」ですので、それより外の見えない光を「赤外線」といい、目で見える一番波長の短いのは「紫」でそれより外の光を「紫外線」と呼んでいます。
波長により私達に与える影響は異なり、赤外線は熱として感じますが体に害は及ばしません。可視光線のお陰で私達はものを見ることが出来ます。紫外線は波長の長い順にA、B、Cに別けますが、体表の組織(皮膚・目)に影響を与えます。
多くの場合波長が長いと遠くまで達します。波長の長いA波は皮膚の中のまで通り、真皮のメラニンを誘導させ、黒くなってシミなどの原因になります。B波は皮膚の表面までしか到達せず日光を浴びると皮膚が赤くヤケド状態になります。C波は地上のオゾン層で吸収され地上には降り注ぎませんが、オゾンが少なくなるとC波も地上に降り注ぎ皮膚癌の発生を進めます。(余談ですが紫外線より短いX線やガンマ線は波長が更に短くて、ここまで来ると物質を構成している分子に当たる確率が少なく、物を通過してしまうことが多いのです。そのため医療器機のレントゲンやCTなどで使えるのです)
皮膚の表面より深い真皮や皮下組織にはコラーゲン繊維や弾性繊維があり、皮膚の弾力や張りを作っています。この繊維が日光を浴びてダメージを受けて弾力を失いシワの原因となります。
ツェルマットからインターラーケン駅に着いて、直ぐにホテルのあるベーニゲンへ移動したチェックインしました。ホテルに入る素晴らしい眺めに感動しながら、目の前にある定期船の波止場に観光船が入って来ました。これに乗って愛の不時着のロケ地となったイゼルトヴァルトIseltwaldへ移動するつもりでいました・・・がなんと目の前で出て行った船がイゼルトバルトに行く最終便だったようです。テレビなども見ず世の中の情報に疎い私が「愛の不時着」の聞いたこともない言葉を調べる中で、韓流ドラマにはまった最初の作品でした。(→愛の不時着で号泣す)
2023年も7月に入りました・・・と言うことは2023年も半分が終わったことになります・・・忙しすぎて考える余裕もないうちに時間だけが経ってしまった気がしています。皆様方は2023年前半はどのように感じているのでしょうか?
私のため息をよそにいつもの2階の場所に今週の生け花が飾られていました。今週は何と言ってもドデカい😅アジサイが存在感を発揮しています。
沖縄は梅雨が明け、一気に夏の気候となっています。この時期に気をつけないといけないのが熱中症となります。これまでにも何度か書きましたので、今日は汗をかいた時の水分の補充について記載したいと思います。
私達人間は体温を一定に保つ恒温動物です。熱帯地方に住もうが極地に住もうが人間の体温は36度から37度程度で推移しています。冬山などでは体温が低下する低体温が起き、33度の体温を切ると組織機能が低下し、20〜25度以下になると心停止します。
逆に高温環境にさらされると水分や電解質が汗として奪われ、体温が上昇してくると命の危険にさらされます。 人間の体は生きた細胞で出来たいますが、体温が42度を超えると蛋白変性が起き私達の体の細胞は死んでしまうのです。そのため体温が40度を越えると細胞の破壊が始まり、42度を超えるとイメージは悪いのですが「卵焼き」と同様に蛋白で出来た私達の細胞も破壊されてしまうのです。
人間は寒冷環境でも体温を一定に保つようになっています。寒ければブルブルと震えて筋肉からの発熱を起こします。暑いときには、汗をかくことで気化熱の原理を利用して体温を下げています。脱水で汗が出にくくなったり、汗が気化しにくい高湿度の環境や無風の状態では熱中症となりやすくなります。
熱中症の対策としては、水分を補給し汗が出やすい状態をつくることが大切ですし、汗が蒸発しやすい環境(湿度を下げたり、扇風機などで汗が蒸発しやすい環境)をつくることも重要です。
汗は舐めたら分かるように塩分が含まれています。多量に汗をかいた場合は塩分も失われます。さらにカロリーも消費されることになります。
A:熱中症の対策としては先ずは水分(水でもお茶でも)を摂ることを心がけるようにします。 B:汗も多めにかいているようなら水だけでなく塩分も摂るようにします。C:更に作業やスポーツなどで多量に汗をかきカロリーも消費される場合は水分、その次ぎに塩分、そして糖分を摂るようにして欲しいと思います。
スポーツ飲料は水分だけでなく塩分も糖分も最初から適量に入っていて、飲みやすくなっています。 美味しいからといって汗もかかずに運動もしない場合にスポーツ飲料をガブ飲みすると塩分も糖分も必要以上に摂りすぎることになるため注意が必要です。
特に糖尿病(高血糖)の方は注意が必要です。以前、健診で糖尿病を指摘されながら治療をしない方が熱中症対策として水の代わりに糖分の多いスポーツ飲料を2〜3000ml飲んで「高血糖による意識障害」で搬入された方が実際いましたので注意が必要です。
この様な皆様方を見越してカロリーオフのスポーツドリンクなどもありますが、スポーツドリンクは文字通りスポーツや重労働で多量の発汗を想定してつくられた飲料水ですので本来の趣旨からは外れていると思うのですが・・・
これから長い夏を迎えます。梅雨明けはまだ暑さに体が慣れていませんし、梅雨時の高湿度では上手く発汗蒸発しませんので熱中症の危険も増えてしまいます。これからの季節熱中症対策も抜かりなくですね
もう一点気をつけて欲しいのが、高齢になればなるほど、体の水分が足りなくても「喉の渇き」を感じないということがあります。朝起きたらコップの半分でも良いので飲んで頂き、500mlのペットボトルに水でもお茶でも入れて、それを午前からお昼までに飲み干します。そして午後から寝るまでにもう1回飲み干すことで、忘れずに食事以外に最低1000ml飲むことができます。喉が渇かなくてもそのような習慣を身につけて熱中症対策を講じて欲しいと願っています。(心疾患や腎疾患などで水分制限がかかっている場合はその限りではありません)
インターラーケン(Interlaken)はスイス中央部の高地にあるベルナー オーバーラント地方の古くからあるリゾート地です。Interlaken(=湖の間)と言う名前が示すようにエメラルド色のトゥーン湖とブリエンツ湖の間に位置し、この2つの湖をアーレ川で結んでいる小さな平原の町となっえちます。もともとは12世紀に修道院とともにつくられた古い町でしたが、18世紀 から19世紀にかけて英国人を中心としてわきおこったアルピニズム・山岳観光ブームから、鉄道が敷設され、ホテルができ、今では世界に誇る山岳リゾートとして発展していきました。
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