第1、2、4,5週水曜日は私が担当でラジオ放送を行っています。インターネットでも御視聴出来ますので、全国各地で放送を聴くことが出来ます。私自身は滑舌が回りませんが、聴いて頂けたら嬉しいです。どこで聴くことが出来ますかとの問い合わせがございましたので、合わせて記載します。宜しくお願いします。
2023年6月7日FM放送は18時から19時まで院長担当の生放送です。今日は日本人に多い疾患の「高血圧について」話す予定です。御視聴宜しくお願いします。(一部内容をラジオ放送のコーナーに先に記載しております。ご参考にされて下さい→医療ブログ)
毎週水曜日18時から19時までのFMレキオとFM21同時放送の「いきいきタイム」はお陰さまで2006年から続く長寿番組となっております。
・ご視聴者から要望がありましたので、2023年5月から放送内容を事前に記載致します。宜しければご試聴頂けたら嬉しいです。
担当は第1・2・4・5週は病院長の玉木が、第3週は健康運動指導士の長沼がお伝え致します。なお第5週水曜日は玉木院長のギター弾き語りの「音楽特集」となります。
放送時間:毎週水曜日:18〜19時。FMレキオ(周波数:80.6MHz)、FM21(周波数:76.8MHz)
なお、インターネットの「サイマルラジオ」や公式アプリ「FMプラプラ」から全国どこででも同時放送を聴くことが出来ます→上記の放送局の公式ホームページよりダウンロード出来ますので、どうぞご利用下さい。
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血圧の測定では、「収縮期血圧140mmHg以上」もしくは、「拡張期血圧90mmHg以上」で高血圧と診断されます。「収縮期が高いけれど、拡張期は低いので大丈夫」と思っているかもしれませんが、実はそうではありません。また、医療機関や健診などで測定すると正常なのに家庭で測定すると高値になることがあります。その逆もあります。血圧は沢山の要因が絡んで決定されます。
大雑把にいって、血圧は「年齢+遺伝」に加えて「不適切な生活習慣の積み重ねで加速して」高血圧へとなります。
日本には患者が約4,000万人もいると推定されている高血圧。日本高血圧学会が定めているその診断基準は、「収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg以上」とされています。細かいのは↓
一般的には、最高血圧が高いことを気にする場合が多いようですが、最低血圧にも注意を払わなければいけません。
血圧とは、血液が血管の壁を押す圧力のこと。心臓が収縮して血液を送り出すとき血圧は最も高くなり(収縮期血圧)、心臓が拡張すると全身を巡ってきた血液は心臓に戻り、血圧は最も低くなります(拡張期血圧)。 血圧を決める主な要因は大きく5つに分けることができます。1:心拍出量(心臓が体に血液を送り出す量)。2:末梢血管抵抗(心臓から遠い細い動脈の広がりにくさ)。3:循環血液量(全身に流れている血液量)。4:血液の粘稠度 (赤血球数や血漿の密度などで決定)。5:大動脈の弾力(大きな血管の柔らかさ)となります。
私たちの血圧は動脈硬化による血管の硬さ、血管を収縮あるいは拡張させる物質の増減、自律神経の働きによって、変動していきます。
収縮期血圧と拡張期血圧のどちらが、心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中)に関係するのか、今まで多くの研究がなされてきました。血圧は、民族による差がある疾患なので、海外のデータをそのまま用いるときには注意しなくてはいけませんが、米国のフラミンガム研究といわれる有名な研究では、両方とも大事、とされています・・・・今回の結論としては「上の血圧も下の血圧も大切」となります
高血圧専門の先生からは大雑把すぎると怒られるかも知れませんが、おおよそ血圧の上昇は下記の図に書いた様に進行することが多いです。
血圧が高い方が途中から拡張期血圧(下の血圧)が低くなったとぬか喜びする方がいらっしゃいますが、決して血圧が良くなった訳ではありませんので注意して下さいね。
したがって、現在のところ、収縮期血圧あるいは拡張期血圧単独よりも、収縮期血圧と拡張期血圧、あるいは脈圧と平均血圧という合わせた指標が心血管疾患のリスク評価に優れていると考えられており、それは性差、年齢によらないと言われています。
病院で血圧を測ると何時も高くなると感じている方へ:家庭で測る血圧が重要視されている訳
血圧が1日の中でも、ビックリしたとこなどにも簡単に変動することは、みなさんもよくご存知だと思います。血圧値は、医療機関や健診などで測った時に自宅で測った時よりも高くなって、2度、3度測り直す方もいらっしゃいます。これは病院に急いで来たり、あるいは周りに人がいるために緊張して血圧が上がる状態です。病院で測るために「白衣高血圧」などとも呼ばれています。ですのでリラックスした状況の家庭で測る血圧を重視して治療を決定することも必要です。家庭で計る時には、時間もある程度きめて測定して下さい。家庭での血圧測定法は、できれば測定用のベルト(カフ)を腕に巻くタイプの家庭血圧計を使い、朝(起床後1時間以内・排尿後・朝食前)と晩(飲酒や入浴の直後は避け、寝る直前)にそれぞれ2回ずつ測ってその平均値をノートなどに記録して病院に持って頂けたら主治医も参考になります。
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