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2023年6月

2023年6月30日 (金)

今週の生け花(令和5年6月第5週)

今日で6月も終わりとなります。新型コロナウイルス感染症が第5類に格下げられ、行動制限もない状況となりました。社会生活がコロナ以前に戻ることは喜ばしいことだと考えています。しかし感染症法上の分類の引き下げはコロナウイルス感染症の終息ではありません。

沖縄県では医療界特に感染状況をみている私達にとっては5月後半から増加し直ぐに第9波が訪れることは考えていました。沖縄県では今コロナによる医療崩壊が起きつつあります。これまで以上に医療現場と若者達を中心とした市民との認識のズレや危機感の違いが鮮明になっています。

5類になり統計も遅れてしか出てきませんので、より後手後手になっています。医療現場では職員や職員の家族の感染で仕事がやれない方や中断が起きています。院内のクラスターも多くの救急病院で発生し、救急医療、特に小児医療は崩壊に近い状態を迎えています。やっと県も遅ればせながら2日前に病院長会議などを開催しています。医療現場の困難さをマスコミもあまり伝えなくなりました。行動制限は出来ませんが「コロナ注意報」など県もマスコミも何らかの方法で県民に呼びかけて欲しいと願う状況となっています。

沖縄県では恐らく7月も感染が増大すると思いますし、それに遅れて本土の方も7月から8月にかけてこれまでにない大流行が起こるのではないかと危惧しています。学生や成人を中心に無症状や軽症の感染者が増加していますし、症状があってもマスクなして仕事や飲食をしている方も多くいます。行動は自由ですが、自分が他人に病気をうつすことも配慮して生活を楽しんで欲しいと願っています。

遅れましたが、生け花の紹介を致します。梅雨が明けた沖縄県ですのでこの生け花のように軽やかに生活したいものです😅

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何時もながら素敵な生け花達です。空間を活かした清々しい飾りつけです。夏の暑さを吹き飛ばしてくれそうです😍
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<花材:アリアム、麦、ピンポン菊、アセビ、トルコギキョウ>

2023年6月28日 (水)

大腸ポリープ

今日(2023/6/28)のFMレキオ「いきいきタイム」は大腸癌について話をしました。 日本で胃癌は減少傾向にありますが、大腸癌は食事の欧米化と共に戦後一貫して増加を辿っています。大腸がんは40歳を過ぎる頃から増え始め、年をとるごとに罹患数が増えてゆきます。統計上、女性では14人に1人が、男性では11人に1人が一生のうち1回は大腸がんにかかることが分かっています。

2021年(令和3年)厚生労働省からの発表を見ると、日本人の死因の第一は悪性新生物(がん)で26.5%、心疾患14.9%、老衰10.6%、脳血管疾患7.3%となっています。
悪性新生物<腫瘍>の主な部位別に死亡率(人口 10 万対)をみると、男性では「肺」がもっとも高く、平成5年以降第1位となり、令和3年の死亡率は 89.3(死亡数は5万 3279 人)となっています。女性では「大腸」と「肺」が高く、「大腸」は平成 15 年以降第1位となり、令和3年の死亡率は 38.6(死亡数は 2 万 4337 人)となっています。 女性の大腸がんが第1位となる背景に大腸がんの検診(特に大腸内視鏡検査)を受けなていないことも要因の1つと考えます。 日本人の大腸がんの多くはポリープが次第に大きくなりガン化するのが多く、ポリープのうちに治癒切除できればほとんど亡くなることもないと考えています。


さて今日は以前にも記載したことはあったのですが、大腸癌だけに絞らず胃と大腸のポリープについて書いてみました。

バリウム検査や内視鏡検査でポリープを発見することはよくあります。 ポリープを指摘された場合「いよいよ駄目か」とびっくりする方や「な〜んだポリープ」かと平気な方まで反応が様々です。

では「ポリープ」とはどのようなものでしょう?

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消化管や口や鼻あるいは女性の膣や子宮などの粘膜から発生する隆起性病変(盛り上がった病変)をポリープと呼んでいます。 胃や大腸のポリープ、子宮頸部ポリープ、鼻にできるポリープ(鼻茸)、声帯ポリープなどが有名でしょうか。 

ポリープの原因は大きく炎症性と腫瘍性に分かれ、問題となるのは腫瘍性のうち良性なのか悪性(癌)なのかということになります。

ポリープも範囲が大きいので今回は胃と大腸のポリープの絞って説明します。

胃や大腸のポリープを指摘されたことがある方は多いと思いますが、同じポリープでも癌化の発現率に違いがあります。一般的に胃のポリープは大腸と較べて癌化率は低いです。

胃ポリープ過形成性ポリープ胃底腺ポリープ腫瘍性ポリープがあります。①:胃過形成性ポリープはピロリ菌の感染や慢性の炎症のために粘膜が肥厚し隆起したもので大きさも形も様々です。大きくなって出血したり胃の出口を塞ぐようになると良性でもポリープの切除を勧めます。癌化率は1%程度です。 ②:胃底腺ポリープは胃底腺と呼ばれる組織が肥大化したもので、小さく多発するのが特徴で検診で最も多く指摘されますが、癌化することはなく大きくも殆どなりません。何もしなくてもよいポリープです。 ③:全体としては少ないですが粘膜が腫瘍化してできた腫瘍性ポリープは良性の腺腫が殆どですが癌のこともあり経過を充分行います。癌化率は10%程度ありますのでこの場合は胃のポリープの切除を早めに勧めています

 

大腸のポリープ過形成ポリープ腫瘍性ポリープに分かれます。①:過形成ポリープは腸の粘膜の炎症でポリープ様になったもので一般的に経過観察のみとなります。 ②:腫瘍性ポリープは良性(腺腫)と悪性(癌)との鑑別が重要になります。 大腸の場合、平坦な粘膜がいきなり癌になることは稀で、多くの場合はポリープが徐々に大きくなり癌化することが一般的です。 このことより大腸癌の予防のためにはこのポリープを見つけて早めに処置をすることが重要となります。
ポリープの大きさと癌化率は大きさ4mm以下では0.05〜0.1%5〜9mmで7〜8%10〜20mmで20〜30%20以上で30〜50%となっています。この殆どが粘膜内にとどまっている癌でポリープを切除するだけで根治が期待できます。30mmを越えると進行癌が多く内視鏡的切除の適応とならないのが殆どです。

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今日この様なことを書きましたのは、患者さんから「ポリープをいわれたけど大丈夫でしょうか」とか「ポリープは癌にならないと聞いたけど本当」・・等の質問を受けることがありましたので書いてみました。 ポリープは癌にならないなどと極端なことを言う方も中にはいますが、正確な情報をもとに検査や治療をされたのがよいと思います。 極端な意見や根拠のない意見を発した方が注目されることはありますがその後の責任は負いません・・・不思議です。

2023年6月25日 (日)

Rotenboden-Riffelbergハイキング

これまでの宿泊経験の中で最も高い3100クロムナードホテルの宿泊を存分に楽しんだ後、とうとうツェルマット(マッターホルン)ともお別れです。昨夜は4000メートル級のヨーロッパアルプスの山々や満天の星空が気になり昂揚して眠りずらかったのです。

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7時半頃には始発の電車が到着しました。これから徐々に賑わってくるはずです。昨日までは雲1つない程のよい天気でしたが、今日は少しマッターホルンに雲がかかっています。それでも天候には問題ないようです。
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早朝の散歩を済ませ、ホテルでの朝食も終えました。
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夜が明ける頃になるとマッターホルンの頂上に不思議な形の雲がかかって来ていました。後で調べてみると「笠雲」と呼ばれるようです。笠雲は、高層雲が次第に厚くなって出来たもので、山体に沿って雲のフチがはっきりしてくるときれいな笠の形になるそうです。 山頂付近に静止しているように見える笠雲ですが、雲も常に新陳代謝を繰り返しています。日本では富士山でもよく見かけると記載されていました。
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ホテルで早めのチェックアウトも済ませ、受付にスーツケースを預けてRotenbodenからRiffelbergへのハイキングに出かけました。


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ホテルのある終点のゴルナグラート駅からこのまま歩くことも考えたのですが、時間の都合で一駅下のRotenbodenまで電車でおりて、ここから歩き出しました。Rotenboden-Riffelberg間はとても人気のあるハイキングコースです。
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Rotenboden駅を降りて、標識のある方向へと進みます。まあこの駅からのお目当ては皆同じ様に 湖の映る逆さマッターホルンを観ることだと思います。
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心配していた高山病の兆候もこれまで全くなく経過したこともあり、この時間帯になると少し急ぎ足となっても怖くはありませんでした。
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9月中旬ですので花の季節は終わったと思いますが、所々に小さな可愛らしい花々が咲いていました。もう暫くするとここは雪の世界へと変わるかも知れません。
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多くの方がこの眺めを期待して訪れると思います。笠雲を被っていますが、まずまずの風景です。
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湖畔に居る人々の大きさをみるとそのスケールの大きさが分かると思います。

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湖畔でのんびりしたいのですが、今日も日程が混んでいますので、先を急ぐことにしました。
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マッターホルンが終始観れるハイキングコースですので、歩いていても実に楽しいです。
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この小さな池は全くノーチェックでしたが、ここの湖面に映る逆さマッターホルンがくっきりと鮮やかで笠雲を下から見上げた感じとなっています。
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Rotenboden駅からRiffelberg駅へと降りてくるゴルナグラート鉄道の路線と電車が見えて来ました。もうすぐRiffelberg駅も近くに在りそうです。


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Riffelberg駅から観たマッターホルンです。マスコットの羊さんの「歓迎」です😸
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ゴルナグラートホテルに預けた荷物を取るために、再度終点駅まで昇ることに
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ホテルに預けたスーツケースを取って、今度はツェルマット駅を経由してもう1つのスイスアルプスの景勝地のユングフラウに向かうために移動です。人生でこれ程マッターホルンを観たことはありませんでしたし、快晴のマッターホルンの写真や動画を撮る枚数も凄い量になりました。最後のマッターホルンです。本当にお世話になりました。ツェルマット!素晴らしい風景をみせて頂き感謝です。

2023年6月23日 (金)

沖縄慰霊の日・今週の生け花

沖縄県では県民の4人に1人が3ヶ月に及ぶ地上戦で戦禍を逃げ迷いながら死んでしまいました。私のまだ中学・高校生だった叔父さん二人も鉄血勤皇隊として駆り出されました。砲弾の雨が降り注ぐ地上を兵士の物資の運搬役として走らされ殺されてしまいました。小さい頃からおばあちゃんからその無慈悲な戦争体験を聞かされ、戦争以上に惨いことはないと身にしみて生きて来ました。

1945年6月23日 当時、沖縄の防衛に当たっていた日本軍司令官の牛島中将や、その部下が自決したため沖縄戦での日本軍の組織的な戦闘が終わったとされています。 そのために沖縄県ではこの日を「慰霊の日」と定めて公共機関や学校はお休みとなったのです。

もう二度とこの地で戦争を行って欲しくないと熱望した戦争経験者が少なくなる中で、次第に中国脅威論のために沖縄の戦力が増強されています。名目は島嶼防衛ですが、島の住民を守ることが主な目的ではありません。沖縄の島々で戦うことで本土での戦争に持ち込まさないため、あるいは時間稼ぎの目的が前面にあることは、70年前も同じだったと考えます。 

ウクライナの戦争を連日マスコミを通してみる機会があります。ウクライナは広大な陸続きの土地があり、非戦闘員が逃げえる手段は残されています。しかし小さな島に住む住民は島から簡単に出ることも出来ないはずです。ミサイルを設置したら相手はこれを攻撃目標にするのは当たり前のことです。

歴史が示しているように、愚かな政治家は相手の脅威論を叫び、国民をまとめる手段にします。粘り強く平和を模索するより、力を誇示するほうに「票が集まる」のです。政治家や国の面子のために、希望に満ちた若者達が死なないことを祈る1日にしたいです。

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多くの尊い命が失われ、戦後の平和が築き上げられました。平和な日々が続くことを祈ります。
<花材:房すぐり、鉄砲百合、グルクマ、スプレーカーネーション>

2023年6月21日 (水)

嫁ぐ日(ギター弾き語り)

第3水曜日のFM放送は私が会議があるためにお休みです。医療ネタもありませんので、先週のFM放送の途中でおかけした「嫁ぐ日」を動画にしてyou-tubeにアップしましたので紹介いたします。

6月24日のFM放送では6月の花嫁にかけて音楽も橋田紀彦が組んだチームの曲をおかけしました。その時の1曲目は橋田紀彦とクライマックスと言うグループが唄っていた「花嫁」をかけました。これは私がギターを始めた頃の10年前に紹介したことがありました「→花嫁(ギター弾き語りカバー)」。

同じ様に結婚に関わる彼らの曲に「嫁ぐ日」があります。1973年のTV番組「『凡児の娘をよろしく』(ぼんじのむすめをよろしく)」のテーマソングとなった橋田紀彦とエンドレスの曲となります。このテレビは見たことがありませんでしたが、ボーカルは林竹洋子さんでとても元気の出る歌声はよく覚えていました。

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この明るい曲をいつか録音しようと考えていましたので先週、ネットで楽譜を捜してFM放送に間に合わせたて自宅で収録しました。何時もの通り、下手さを誤魔化すために動画にしました(今回の写真は主に有料のサイトから選択したものです)。

下手ですが聞いて頂けたら嬉しいです💝

2023年6月18日 (日)

ゴルナーグラートの風景動画

前回のゴルナーグラート(展望台)からの眺めを動画にまとめました(→前回のブログ)。この方が臨場感があると思います。私の人生の中でも感動した風景の一つになりました。この景色を堪能できたことを全ての方に感謝したいと思っています。

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(4K動画にしました。もし大画面のテレビをお持ちならそこで楽しんでいただけたらと考えています)

2023年6月16日 (金)

今週の生け花(令和5年6月第3週)

那覇市は梅雨の後半になって大雨となっています。今週は時間が取れずに、生け花の写真だけの紹介となります。

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<花材:雲竜柳、芍薬、カーネーション、スターチス、源平草>

2023年6月14日 (水)

血液は何故赤いのか

今日(2023年6月14日)のFMレキオは貧血について話をしました。貧血についてはネットや本に沢山書いてありますのでちょっと違う視点で血液のことを書いてみます。

長い間外科医をしていますとホラー映画などで赤い血が飛び出しても怖くなくて、ナイフなどで刺されたりする残虐シーンがあっても、傷の具合からどのようにすれば助けることが出来るかとか、これは助からないな・・と考えてしまい、全くもってホラーにならないのです。

でも多くの方は赤い血が吹き出るとビックリすると思うのです。赤い色は人間とって危険な出血を意味し敏感に反応するのです。

Photoさて本題に戻って、この赤い血液(赤血球)にはヘモグロビンという赤色色素が含まれています。このヘモグロビンが酸素の受け渡しに重要な役割を果たしています。ヘモグロビンは鉄を含む「ヘム」という赤い色素と「グロビン」というタンパク質からできています。このヘムのために私達の血液は赤いのです。

血液中の赤血球の濃度が少なくなるが貧血です。その多くは(女性では生理を含めた出血や偏食などで)鉄が足りない鉄欠乏性貧血症です。そのため貧血の方は鉄分を取るように勧められるのです(色々な貧血がありますので鉄分補充だけでは解決しない場合もあります)。

動物の血液は赤い色以外に青い色があるのはご存じでしょうか? 

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鉄が酸化して赤くなるように銅の色は10円玉(銅が95%)を思い浮かべたらいいのかも知れませんが、銅は酸化すると青色になります。漁師さんはよく知っているかもしれませんが、多くの方はタコやイカを料理しても青い血液を見たことはないはずです。 死んでしまい酸素と結合しなくなったヘモシアニン(=鉄ではなく銅を材料)は無色に変化します。ですので私たちが料理の時にイカを切って血液が流れても分からないのです。

では青い血液と赤い血液で何が違うのでしょう?

実は酸素を運ぶ力に大きな差があって銅は鉄の10分の1しか酸素の運搬量がありません。 私達ほ乳類などは脳を進化させたため多量の酸素を必要とします。人間の血液は鉄を材料としたため効率よく酸素を取り入れ脳機能を発達させることが可能となったのです。もし人間の血液の材料が銅なら進化はあり得なかったと思われます。

人間の血液の赤さにも意味があったわけです。赤は血の色から生命や情熱、躍動感を感じさせ目立つ色彩です。外傷などで赤い血を見ると一大事ですので赤い色をみるとビックリするのです。

2023年6月11日 (日)

ゴルナーグラート展望台からみた夕焼け

これまでゴルナグラートホテルからの眺めを紹介しまたが、ホテルの裏手にあるゴルナーグラート展望台からみた夕焼けをご紹介致します。アルプスの4000メートル級の山々をそれこそ360度堪能出来る場所となっています。

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ゴルナグラート鉄道の最終便が出た後はこのホテルの滞在者だけに許される夕焼けの空となります。ホテルの裏手の坂道を少し登って行きます。
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刻々と空が夕焼け色に染まってきました。
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展望台に登る途中でみるマッターホルンの勇姿です。
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部屋の窓からも見えた南側の眺めとなります。真ん中の大きなグレンツ氷河(Grenzgletscher)の左の山がスイス最高峰のモンテローザ(Monte Rosa)で私の宿泊したホテルの部屋の名前となっています。中央の山をよく見ると2峰あり、右側の奥にあるのがプンタデュフールが4,634m(伊:Punta Dufour、独:Dufourspitze)で、手前にある山が4,527mのリスカム(Lyskamm)となるようです。右側に同じ様な形をしているので双子とも呼ばれるようで、標高4,233mのカストール(Castor)、4,092mのポラックス(Pollux)が聳えています。


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左側の氷河がグレンツ氷河(Grenzgletscher)で、 右側に見えているのがシュバルツ氷河(Schwarzegletcher)となります。
 
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展望台へと登ってきました。時間と共に雲が動き夕陽があたるため、刻々と変化する大パノラマをみることが出来ます。
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展望台、ホテル、マッターホルンの眺めです。鮮やかに夕日に染まってきました。
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ゴルナーグラート展望台は綺麗に整備されベンチも多く設置されています。感激の余り走り出しそうですが、ここは3100メートルの高台ですので高山病を避けるために走り出さないように心がけました。展望台の後方に2〜3メートルの高さのゴツゴツした岩があるため、そこに立っての写真です☝️。 ここでは360度遮るものがないため思う景色を存分楽しめます。
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マッターホルンと反対側の東側の山々となります。
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360度見廻した写真を繋げてみました。
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やはりこのような小さな写真ではこの場所の圧倒的な大きさを伝えることが出来ません😢
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先ほどまで数名いたホテル利用者も部屋に戻ったようで、この景色を独占してしまいました。私にとっては一生の思い出になりました。
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恐らくこの時間帯は2℃程度の気温となっていると思います。しっかりと防寒をすれば寒くはありませんのでこの場から離れたくない程でした。
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このホテル最高の部屋の宿泊ですので、展望台に居たい気持ちと部屋を楽しみたい気持ちが半々でした。こんな時は体が二つあって欲しいと願ったのです。この広大な景色を見ながら何故か子供の頃にみた藤子不二雄のパーマンのコピーロボットを思い浮かべて苦笑いしてしまったのです😊 
(次回はこの展望台からの眺めの動画を紹介したいと思います・・・今日中に作成予定です😆💪)

2023年6月 9日 (金)

今週の生け花(令和5年6月第2週)

今年の沖縄は梅雨入りが遅く、また殆ど雨も降らない空梅雨の状況です。台風2号も沖縄本島では余り影響なく大雨の心配もありませんでした。それに比べて台風から離れた本土の方が梅雨前線の雨と重なり大雨になった地域も多かったようで被害も多く出たとの事です。 地球温暖化のせいか台風の予想もつきづらくなりました。 今度は台風3号と共に豪雨になる地域もありそうで注意が必要ですね。

 

今日の国会でもLGBT(性的少数者)理解増進法の作成なんていうのも議論されています。「理解増進」とう言葉事態が可笑しいと思えるのです。人として問題ないのであれば誰も差別されることもなく自由に暮らせることが当たり前と考えるのですが・・・ 更に日本の社会は未だ男性が優位の社会構造です。 最近の株主総会などでも企業の取締役に女性が少ないこと(おそらく先進国では最悪)に厳しい目が向けられるそうです。 日本も沢山良いところも当然ありますが、世界から20年〜30年も遅れていることも沢山あります。

旅行好きな私としたは福岡から台湾に向かう機内で日本人女性が客室乗務員に罵声を浴びせた動画もありましたが、あれがもし欧米路線で起きたら「その女性は威力業務妨害で直ぐに現行犯逮捕」です。 世界が既に変わっているのにまだ「お客様は神様」と時代錯誤している日本人が多いのも事実だと思うのです・・・ 悪いこともちゃんと理解して進まなければ先進国とは言えないと思うのですが・・・

つい愚痴をこぼしてしまいました。不快に感じたなら申し訳ありません。ながながと喋ってしましました🙇

 

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生け花を見ていると、様々な個性的な花がお互いに尊重し合って全体として調和した美しさを出しています。この生け花達のように人間社会もお互いの違いを尊重し合って成長して欲しいと願ってやみません。
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それぞれの花達の特徴を捉えて配置されています。生け花は色々な角度から眺めて楽しいです。
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1つ1つの花を抽出すると実に個性的です。お前達「グッドジョブ👍」と思わず言ってしまうのです😊
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<花材:鉄砲百合、アジサイ、ケイトウ、ドウダンツツジ>

2023年6月 7日 (水)

上の血圧と下の血圧はどっちが大切?

第1、2、4,5週水曜日は私が担当でラジオ放送を行っています。インターネットでも御視聴出来ますので、全国各地で放送を聴くことが出来ます。私自身は滑舌が回りませんが、聴いて頂けたら嬉しいです。どこで聴くことが出来ますかとの問い合わせがございましたので、合わせて記載します。宜しくお願いします。

2023年6月7日FM放送は18時から19時まで院長担当の生放送です。今日は日本人に多い疾患の「高血圧について」話す予定です。御視聴宜しくお願いします。(一部内容をラジオ放送のコーナーに先に記載しております。ご参考にされて下さい→医療ブログ

毎週水曜日18時から19時までのFMレキオとFM21同時放送の「いきいきタイム」はお陰さまで2006年から続く長寿番組となっております。

・ご視聴者から要望がありましたので、2023年5月から放送内容を事前に記載致します。宜しければご試聴頂けたら嬉しいです。

担当は第1・2・4・5週は病院長の玉木が、第3週は健康運動指導士の長沼がお伝え致します。なお第5週水曜日は玉木院長のギター弾き語りの「音楽特集」となります。

放送時間:毎週水曜日:18〜19時。FMレキオ周波数:80.6MHz)、FM21(周波数:76.8MHz)

なお、インターネットの「サイマルラジオ」や公式アプリ「FMプラプラ」から全国どこででも同時放送を聴くことが出来ます→上記の放送局の公式ホームページよりダウンロード出来ますので、どうぞご利用下さい。

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血圧の測定では、「収縮期血圧140mmHg以上」もしくは、「拡張期血圧90mmHg以上」で高血圧と診断されます。「収縮期が高いけれど、拡張期は低いので大丈夫」と思っているかもしれませんが、実はそうではありません。また、医療機関や健診などで測定すると正常なのに家庭で測定すると高値になることがあります。その逆もあります。血圧は沢山の要因が絡んで決定されます。

大雑把にいって、血圧は「年齢+遺伝」に加えて「不適切な生活習慣の積み重ねで加速して」高血圧へとなります。

日本には患者が約4,000万人もいると推定されている高血圧。日本高血圧学会が定めているその診断基準は、「収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg以上」とされています。細かいのは↓

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一般的には、最高血圧が高いことを気にする場合が多いようですが、最低血圧にも注意を払わなければいけません。

血圧とは、血液が血管の壁を押す圧力のこと。心臓が収縮して血液を送り出すとき血圧は最も高くなり(収縮期血圧)、心臓が拡張すると全身を巡ってきた血液は心臓に戻り、血圧は最も低くなります(拡張期血圧)。 血圧を決める主な要因は大きく5つに分けることができます。1:心拍出量(心臓が体に血液を送り出す量)。2:末梢血管抵抗(心臓から遠い細い動脈の広がりにくさ)。3:循環血液量(全身に流れている血液量)。4:血液の粘稠度 (赤血球数や血漿の密度などで決定)。5:大動脈の弾力(大きな血管の柔らかさ)となります。

私たちの血圧は動脈硬化による血管の硬さ、血管を収縮あるいは拡張させる物質の増減、自律神経の働きによって、変動していきます。

収縮期血圧と拡張期血圧のどちらが、心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中)に関係するのか、今まで多くの研究がなされてきました。血圧は、民族による差がある疾患なので、海外のデータをそのまま用いるときには注意しなくてはいけませんが、米国のフラミンガム研究といわれる有名な研究では、両方とも大事、とされています・・・・今回の結論としては「上の血圧も下の血圧も大切」となります

 

高血圧専門の先生からは大雑把すぎると怒られるかも知れませんが、おおよそ血圧の上昇は下記の図に書いた様に進行することが多いです。

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血圧が高い方が途中から拡張期血圧(下の血圧)が低くなったとぬか喜びする方がいらっしゃいますが、決して血圧が良くなった訳ではありませんので注意して下さいね。

したがって、現在のところ、収縮期血圧あるいは拡張期血圧単独よりも、収縮期血圧と拡張期血圧、あるいは脈圧と平均血圧という合わせた指標が心血管疾患のリスク評価に優れていると考えられており、それは性差、年齢によらないと言われています。

 

病院で血圧を測ると何時も高くなると感じている方へ:家庭で測る血圧が重要視されている訳

血圧が1日の中でも、ビックリしたとこなどにも簡単に変動することは、みなさんもよくご存知だと思います。血圧値は、医療機関や健診などで測った時に自宅で測った時よりも高くなって、2度、3度測り直す方もいらっしゃいます。これは病院に急いで来たり、あるいは周りに人がいるために緊張して血圧が上がる状態です。病院で測るために「白衣高血圧」などとも呼ばれています。ですのでリラックスした状況の家庭で測る血圧を重視して治療を決定することも必要です。家庭で計る時には、時間もある程度きめて測定して下さい。家庭での血圧測定法は、できれば測定用のベルト(カフ)を腕に巻くタイプの家庭血圧計を使い、朝(起床後1時間以内・排尿後・朝食前)と晩(飲酒や入浴の直後は避け、寝る直前)にそれぞれ2回ずつ測ってその平均値をノートなどに記録して病院に持って頂けたら主治医も参考になります。

2023年6月 4日 (日)

3100クルムホテル・ゴルナーグラート(3100 Kulmhotel Gornergrat)滞在記No3夜から朝まで

前回、前々回の記事は→念願の3100クルムホテル・ゴルナーグラート(3100 Kulmhotel Gornergrat)滞在記No1 →念願の3100クルムホテル・ゴルナーグラート(3100 Kulmhotel Gornergrat)滞在記No2:夕方から夜まで

2部屋しかない3100 Kulmhotel Gornergratのジュニア・スイート。クルムホテル・ゴルナーグラートの両方の塔にある部屋からは想像を超える山の世界を堪能できました。1年前から予約を入れて待ちに待った滞在でした。マッターホルンをはじめとする大パノラマです。

前回まで到着から、夕食その後の散策までは記載しましたので、夜から朝にかけての様子を紹介したいと思います。時間により美しさがまた違うのです。


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私なりに高山病についても対策は心がけて来ましたが、最終電車が降りてからは高山病になっても下山することが出来ませんので夜が心配でした。しかしながら全く高山病の症状も出ず楽しく過ごすことが出来ました。上の写真はホテルの裏手にある展望台からの最後の眺めです。この時間帯になるとホテル滞在の方の誰もいませんでした。防寒対策をしていたせいで0度ほどの気温も寒く感じませんでした。恐らく風が余りなかったせいで体感温度が下がらなかったからだと思います。
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実際はこの写真より少し暗く感じます。念のためヘッドライトは装着していました。
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部屋に戻って窓からのマッターホルンの勇姿です。暗くなって稜線が浮かび上がりますが、やはりマッターホルンのシュルエットは美しいです。3100mのホテルから4478mのマッターホルンを初め4000m級の山々を眺めることは私の人生にとっても想像できないことでした。
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ベッドに入っても外の景色が気になり何度も目が覚めてしましました。その都度夢の中にいる気分でした。
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マッターホルンを初めてする4000メートル級の山々の稜線が美しいです。
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マッターホルンの山頂や右奥の山が照らされているのが分かります? この日は満月に近い夜でしたので月の光が山々を照らし出していたのです(写真左上から満月が昇って来ました)。
*〜*〜*〜*〜翌朝*〜*〜*〜*〜*
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朝6時ぐらいになると全体的に山々が見えて来ました。まだ駅にも人の気配はありません。
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7時頃になると太陽がマッターホルンの頂上から次第に麓へと当たる事で、黄金色の朝焼けを観ることが出来ます。大自然の素晴らしさを実感する瞬間です。夜が明けるにつれマッターホルンの頂上付近に笠雲が発生するのも分かりました。
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この部屋の名前の「モンテローザ」にも朝日が輝き出して来ました。
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ここでは雲に朝日があたり、色彩が刻々とダイナミックに変化するのが印象的でした。一生の思い出に4つの窓から変化する山の景色を思う存分楽しむことが出来た宿泊でした。
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外に出て散歩をしていると、ツェルマットからの始発の電車が到着のようです。
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始発電車が上ってきました。また多くの観光客や登山客を乗せた1日が始まってゆきます。私にとっては念願叶った、最高の宿泊となりました。天候にも恵まれ地球の美しさを感じた贅沢な宿泊でした✨️💝🙇

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