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2023年5月10日 (水)

5月病について

今日のFM放送「いきいきタイム」は5月の連休明けですので、毎年のように5月病についてお話をしました。 
5月病は正式な医学用語ではなく、精神科の先生の中でも若干違うニアンスで捉えているようです。 一般的には適応障害(アバシーシンドローム:無気力症候群)や軽度あるいは双極性のうつ状態と言うことになりそうです。

5月病は元々、受験勉強を勝ち抜き希望を持って大学に入学した学生が、新しい学校になじめず、ゴールデンウィーク明けから気持ちが落ち込む症状を示し ていました。 学生だけではなく、新しい職場になじめない新入社員などにも同様な症状があり、仕事が本格的になる6月頃に起こりやすいといわれています。

5月病は新しい環境や生活に適応できずに、「何とかしなくては」と焦りと頑張りが空回りし、一時的に強いストレス状態に陥っていると考えられています。 厳しい受験勉強や入社試験を乗り越えて希望で胸一 杯なはずなのに、新しい教室や職場、人間関係に馴染めない・・・この様なことは多くの方が経験することだと思います。 うつ病ではなくて一種の通過儀礼だと思って見守る必要もあるかも知れません。

理想と現実のギャップがでてきて、 精神的なストレスが重なり、食欲不振、睡眠障害、動悸、無気力や鬱症状など体や心に変調をきたします。
5月病は性格的に真面目で几帳面、完全主義、内気で孤立しやすい人がなりやすいといわれています。
本来そのような方は、悪い性格の持ち主ではなく、学校や職場でこれを乗り超えると素晴らしい人間に成長することも多いのだと思うのです。

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5月病になるようなら誉めてあげたいぐらいです。「頑張れ」ではなくて「頑張りすぎたので少し休みなさい」と声をかける程度が良いと思います。

新しい環境で頑張った人がゴールデンウィークなどで長めの休暇を貰った時に症状が出やすいようです。 長期の休みを貰った時の睡眠時間、特に起床時間に注意が必要と言われています。 休みは朝寝坊したくなると思いますが、それでも日頃の起床時間の2時間程度に止めるべきのようです。 休みだからといって昼過ぎまで寝てしまうと体内時計もくるってしまい、体調を崩す原因となります。 肉体的にも連休明けに会社や学校に行くことが辛くなります。

最近は5月病対策をとっている大学や企業も増えてきているようです。

ストレスや疲労を感じたら一人で悩まず家族や友人、または専門医に相談(カウンセリング、精神療法など)してグチを聞いてもらいましょう。
また、症状が進んで、不安、焦燥、うつ状態などが強い場合には、専門医(心療内科、精神科など)を受診してみましょう。一時的に抗うつ薬、抗不安薬を使うことも有効です。適量の薬で、はやく症状が改善することもあります。

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現代社会でストレスのない場所は恐らくないと思います。 心や体の不調は、我慢しないで治すことを優先することが大切です。 疲れを感じたらしっかりと体を休める、ストレスを発散するために旅行、趣味などでゆったりとした時間を過ごすなど気分転換をはかる必要があります。

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医療」カテゴリの記事

コメント

院長先生
こんばんは。
手術に診察!そして生放送でしたね♡
お疲れ様でございました♡

拝聴させて頂きました♡
今日の日経新聞にも載っておりましたね!

お歌は忌野清志郎さん♬
余り存ぜずですがカバー曲のお歌は懐かしく
ギター🎸弾き語りも楽しませて頂きました♬

5月病には無縁のババですが、
気圧変化や気温差には堪えております。
幸い、8週間毎ですが「メンタルヘルス科」で
お話を聞いて頂いております。

今日も有り難うございました♡

マコママさん、こんばんは。

今日もラジオ放送を聴いて頂きありがとうございました。水曜日は何となく目まぐるしいです😅 日経新聞にも載っていたのですね。今日は時間がなくて新聞も読んでいません。

忌野清志郎さんは、私は歳をとってから聴く機会が増えました。カバー曲も彼らしい歌い方で楽しめました。

五月病は若い人たちですが、この季節の変化は高齢者にとっては身体にストレスとなりますね。気をつけてお過ごし下さいね。

いつも本当にありがとうございます。

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