マッターホルン・グレイシャー・パラダイスの後半の動画
マッタホルン・グレイシャー・パラダイスの後半の動画(you-tube動画)
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マッタホルン・グレイシャー・パラダイスの後半の動画(you-tube動画)
まだコロナが終息したとは言えないも、この連休明けからは新型コロナウイルスも感染法上「5類」へと引き下げられることになります。今年からはコロナ以前のゴールデンウイークの賑わいに近づく観光地も多いと思います。私の方はどうしても医療機関で働いている以上は気を抜けませんし、いつも皆様方にも厳しい意見を書いています🙇。決して観光するなとかではありません。まだコロナは終息していないということを頭の隅に残しながら楽しんで頂けたと願っているのです🙏
日本人の平均寿命は年々延びています。それは非常に良いことですが、晩年まで健康でいられるかどうかで人生が大きく変わるのも確かです。
いわゆる健康寿命と平均寿命との差が長いほど、不健康な状態で過ごす期間が長いこととなります。健康寿命とは健康で日常的に「介護を必要としない」で「自立した生活ができる」生存期間のことで、日本人の健康寿命は男性72.68歳、女性で75.38歳となっています。対して平均寿命は男性で81.41歳、女性で 87.45歳です(いずれも厚生労働省「2019年(令和元年)簡易生命表」より)・・・・と言うことは、男性で8.7年、女性で12年余り不健康で晩年を過ごすことになるのです。健康寿命を阻害する大きな要因として、内臓脂肪症候群・運動器症候群・認知症が上げられています。
日本で介護保険制度が出来て、その中で要介護や要支援の原因をみていくことで、これらを改善する必要があることも見えて来ます。
(2019年度厚生労働省国民生活基礎調査より)要介護の要因;認知症(24%)、 脳卒中(19%)、転倒・骨折(13%)、 老衰(13%)
要支援の原因;認知症(17%)、脳卒中(16%)、高齢による衰弱(13%)、転倒・骨折(11%)、心臓病(7%)
これから見ても要介護や要支援の原因となるのが、動脈硬化を基礎とする生活習慣病、認知症の他に、骨・関節・筋肉などの運動器の働きが衰えることによることが原因と判ると思います。
私の外科の範囲ではありませんが、整形外科学会では運動器の障害による移動機能の低下した状態を「運動器症候群:ロコモティブシンドローム」と定義し、健康寿命促進のためにロコモ対策として運動指導などを推奨しています。
今回はメタボリック対策や認知症は有名ですが、この運動器症候群も健康長寿には重要であることを説明しました。
厚生労働省も「健康長寿プラン」を作成して国民に呼びかけています。(→厚生労働省「健康長寿プラン」)
当院において職員のサークル活動の中で生け花クラブは長い間続いています。野球クラブのほうはコロナ禍でだいぶ練習や交流試合も少なかったようですが、生け花クラブは1ヶ月に4回程の活動が続いています。
お陰でこのブログで紹介する2階の小さなスペースにも生け花が飾られています。活動があると外来などの目立った場所にお花が何カ所か飾られているのですが、2階の場所はもともと公衆電話の設置場所でしたので目立ちません。そのためにこのブログで紹介するようにしたのが始まりでした
今日は第3水曜日でFM放送も会議のため私の担当ではなく、医療ネタもありませんので、前回のスイス旅行の続きを記載いたします。
マッターホルン・グレイシャー・パラダイスNo2(Schwarsee-Furgg-Trockener Steg-Matterhorn glacier Paradise)
4月12日になりました。新しい職場で少しなれてきましたでしょうか?
今年はコロナによる行動制限も殆どなくなり、多くの職場や大学などの歓迎会など飲み会が復活すると思います。ただこの時期に心配になるのが急性アルコール中毒です。急性アルコール中毒は「アルコール飲料の摂取により生体が精神的・身体的影響を受け、主として一過性に意識障害を生じるものであり、通常は酩酊と称されるものである」と定義されます。
急性アルコール中毒になると、意識レベルが低下し、嘔吐、呼吸状態が悪化するなど危険な状態に陥ります。若年者・女性・高齢者などでリスクが高く、とくに大学生や新社会人ではこの時期や忘年会シーズンで一気飲みとして飲酒させられ、死亡に至るケースが毎年発生しています。
日本において、コロナ禍での統計はまだ集計されなかったり、明らかに飲み会なども少なかったために、急性アルコール中毒の死亡者数は統計に載ってきていません。コロナ以前では年間で1〜7人以上の若者が急性アルコール中毒で亡くなっています。折角、希望に満ちた若者をアルコールで失いたくはないものです。飲んで楽しむことはよいことでしょうが、どうか「一気飲み」だけは避けましょう。
コロナ以前は東京消防庁管内で1年間に男性が9900人、女性が5500人の合計15400にもの方々が急性アルコール中毒により緊急搬送されています。 今年はこのような状況も復活するのかも知れません。 皆で注意したいものです。
ここで「アルコールの作用」についてお話します。アルコールは少量なら気持ちをリラックスさせたり会話を増やしたりする効果があります。少量のアルコールが循環器疾患の予防になったりHDL(善玉)コレステロールを増加させたりの利点もあります。まさに酒飲みからすれば「百薬の長」となり、飲めるよりどころとなっています。
アルコールは分子が小さいので、脳にも入り込み、脳を麻痺させます。脳が麻痺することにより身体に変化が起きた状態が「酔い」です。お酒は脳を麻痺させるのです。
酔いの状態は、血液の中のアルコール濃度により違います。アルコールの分解能は遺伝によって決定されます、後天的に強くなるのはありません。 脳の麻痺も①大脳皮質(私達の感情・思考・記憶を司る)、②小脳(平衡感覚)、次に③延髄(呼吸・心拍・体温)の順で一般的に進みます。
ふだん脳は、必要に応じてブレーキをかけ、その人の言動を適度にコントロールしています。「歯止めが効く」のは、大脳がきちんと働いているからなんですね
でもお酒を飲んで①大脳が酔っぱらうと、人によってはそのブレーキが効かなくなります。普段考えられないようなことを言い出したり、必要以上にハイテンションになったりするのです。本人にとっては楽しい時期です。
次いで②小脳が麻痺してくると、運動・平行感覚の障害が起こります。千鳥足になりますが、足が麻痺するのではなく、平衡感覚を司る小脳が麻痺するのです。めまいや嘔吐も起こってきます。
最終的に③延髄まで麻痺が来ると呼吸停止、心停止、低体温などが起こり場合によっては命を落とすことになります。
今回の説明は少々乱暴ですが、分かりやすいくすために書きました。
お酒は「百薬の長」と言われます。脳にとっても決してお酒は悪者ではありません。大切なのは(これが一番難しいのですが)“ほどほどに飲む”ということです。
マッターホルン・グレイシャー・パラダイスNo1(Zermat-Furi-Schwarsee)
ツェルマットに到着後はホテルにチェックインする前に、スイス国有鉄道のツェルマット駅から出て道の対側にあったゴルネルグラード登山列車のチケット売り場で「ツェルマット・ピークパス」を購入しました(スイストラベルパスで25%割引あり)。このチケットの良いところはツェルマットの中を走る公共機関だけでなく、下の案内図の主なルートの全てをこの期間なら何度でも自由に乗ることが出来る点です。事前の計画でも赤、青、オレンジのケーブルカーやリフト、登山鉄道は乗りこなすつもりでいました。
令和5年度がスタートしました。今週から本格的に新入職員も参加していると思います。慣れない環境で大変だと思いますが、希望を胸にこれから活躍して欲しいと願っています。
今週もいつもの小さなスペースに生け花が飾られていました。これから桜の開花の地域もあるかも知れませんが、既にこの生け花のように葉桜として春の日光を浴びている地域も多いかも知れません。 沖縄で咲く寒緋桜と違い染井吉野は葉が一枚ずつ散りますので、花吹雪にも風情があります。
今日のFMレキオは間歇性跛行(かんけつせいはこう)について話をしました。以前ブログに書いたのですが追加しながらまとめてみようと思います。
間歇(かんけつ)とは一定の時間をおいて、物事か起こったり止んだりすることを示します。よく温泉地帯で一定の間隔をおいて蒸気が飛び上がるのを「間歇泉」などと呼んでいますが、この字と同じです。
跛行(はこう)とは足を引きずって歩くという意味です。間歇性跛行とは歩き始めは普通に歩けるのですが、しばらく(一定の距離を)歩くと足が痛くなったり重くなったり、しびれや冷えが出現し歩けなくなってしまい、休憩するとまた歩ける状態を呼んでいます。
この症状を起こす二大原因として、動脈硬化が足の血管で起こる閉塞性動脈硬化症(ASO)と腰の神経が通る脊柱管という神経の通り道が狭くなる脊柱管狭窄症があります。閉塞性動脈硬化症は外科、特に血管外科で扱いますし、腰部脊柱管狭窄症は主に整形外科で扱う疾患になります。
特に寒くなるこの時期は、足が冷える、しびれる、ある程度歩くと足が痛くなる等の症状を訴える方が増えます。
解りやすいように左にシェーマを書いてみました(クリックするといつものように大きくなります)。閉塞性動脈硬化症では動脈硬化により血液の流れが悪くなるため、その領域の酸素不足が生じます。 運動すると筋肉の酸素消費量が増えるのですが、血管が細いと必要量の血液が流れず酸欠状態となり痛みを感じてしまいます。そこで休むと筋肉も次第に必要な分の酸素の供給が満たされ、また歩き出すことが出来るようになります。
同じ症状が起こるのが脊柱管狭窄です。しかし血管の病気ではありません。背骨の中の神経が通る場所(脊柱管)が元来狭かったり、圧迫骨折やヘルニアで神経が圧迫されるのが脊柱管狭窄です。歩行時には、脊柱管の中を通る神経に血液を送り込む血管も圧迫され、次第にこの神経を介して痛みがきます。横から人間の体を見ると背中の骨はS字に曲がり特に腰の骨は前方に傾斜しています。真っ直ぐな姿勢や逆の背屈の姿勢では神経が圧迫されやすくなり、症状が悪化します。
ASOは姿勢で変化はしませんが、脊柱管狭窄の場合は前屈で神経の圧迫が少なくなり楽となります。これを利用してこの2つの疾患をある程度見分けることが出来ます。平地歩行はきついけど自転車(体が前屈みとなりますので)なら何処までもいけるのなら脊柱管狭窄症です。一般的には平地歩行より坂道の上りがきつく、下りは楽なことが殆どです。ASOは登りでより早くきつくなります。しかし脊柱管狭窄では登りは前屈姿勢となりますので普通の人と変わりなく、楽になるはずの下りで(後屈姿勢となるため)きつくなるのが特徴です。
年をとったから長い時間歩けなくなったと感じている方に、実際は年齢のせいではなく病気のせいで歩きづらくなっただけの方もよく見かけます。 診断がついて治療をすると元のように長い距離を歩ける方もいますので、生活の質が向上します。
もしも間歇跛行の症状があって、姿勢で変化があれば整形外科を受診され、自転車をこいでもきつくなるようなら血管外科を選択されたらよいかも知れません。
前回のマッターホルンのホテルからの夕焼け・夜・朝焼けの動画を作成しました(→前回のブログ)。一緒にその場に行った気分になって貰えたら嬉しいです。
4Kでアップしましたので、可能なら大画面でご覧頂くと迫力が増すと思います😁
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