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2022年10月 5日 (水)

心房細動に対するカテーテルアブレーション

今日10月5日のFM放送「いきいきタイム」は心臓病、特に不整脈について話をしました。これまでに何度か書いています(→特に危険な不整脈心臓の刺激伝導路とペースメーカー植込み、など)

ブログでは心房細動に対するカテーテルアブレーションについて記載したいと思います。私の方はもう循環器外科はしておりませんので、昔を振り返りえると最近のカターテル治療の進歩に驚いてしまいます。

私は難しいことは解りませんので、簡単に下記の図を見ながら説明します😅

Th__20221003165301

心臓の1番大切なものは血液を全身に運ぶポンプの役割です。そのためには全身の血液の流れと酸素と二酸化炭素の受け渡しのための肺への流れがあります。全身から戻る血液は右心房へ入り、そこから右心室に流れて、そこから肺へ血液を送り出します。今度は肺で二酸化炭素を放出して、酸素をもらい受けた酸素濃度の高い血液が左心房に入り、それから1番筋肉が発達した左心室から全身へと血液が送り出されます。
このポンプの動きを調整するのが心臓の神経伝達路となります。これが上手く機能してスムーズに全身に過不足なく血液を送り出すことが可能です。このリズミカルな脈が出来なくなるのが不整脈となります。
大雑把に不整脈を分けると①期外収縮(脈が飛ぶなどで、1部アブレーションの適応ともなります)②徐脈性不整脈(脈が極端に遅くなる、ペースメーカー植込みの適応になることも)③頻脈性不整脈(脈が100回/分以上、この中に心房細動も含まれます)
最近の研究により心房細動の原因となる場所も分かるようになり、その90%が肺静脈から心臓(左心房)に入る部分で起こることが分かって来ています。その部分に何らかの原因で心臓の心筋細胞が入り込んだために、異常な電気信号が出現することも分かるようになりました。 
そこの部分を電気的に通電(焼灼)すれば、この部分から伝わる異常な電気信号も遮断されることが出来ます。専門家には怒られそうですが、簡単に図にしました。

Th__20221004170801
私が初めて不整脈の外科的治療を見たのは昭和60年頃でした。その時は開胸して、心膜を開いて、直接心臓に沢山の電極をマッピングして不整脈の電気伝導路を突き止めて電気メスで焼灼する方法でした(もう記憶の彼方でうろ覚えとなりますが・・😅)。このような治療法をみると40年間でも随分と治療は進歩したものだと考えてしまいます。
これからもきっと身体に負担が少ない治療が出てくると思います。期待しましょう😸

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医療」カテゴリの記事

コメント

院長先生
こんばんは。
今日もお疲れ様でございました。

放送、拝聴させて頂きました。
ブログの方が心房細動の事を詳しく
載せて頂き有り難うございます。
もう、5年半前になりますが、
カテーテルアブレーションを受けました。
お薬を色々、試しても発作があり、
当時、通院していた総合病院の先生から
紹介状を頂き大学病院へー。

お陰様で快く引き受けて頂いた先生に感謝でした。
その先生はご家族共々、アメリカへご留学です。
淋しいです😰がご活躍、ご発展をお祈り申し上げます。
2年後に帰国するから又、お会いしましょう!
と仰ったのでそれまで私は生きていないかも?って
申し上げました😰
次の先生にも先月、診察受けました。

マンションのロビーにAEDが設置されております。

お歌は懐かしいビリー・バンバンでしたね。
白いブランコは確か?ドーナツ盤購入した覚えありです!

ギター🎸弾き語りは「時のしずく」うっとり拝聴させて頂きました✌️
今週も有り難うございました。

マコママさん、こんばんは。

おそらくマコママさんと関係が深い治療法だとか考えながら記事をまとめました。この40年近くで随分と治療は進んできました。これまでの主治医の先生は米国で多くを学んで帰ってくると期待しています。2年後に会えると思いますよ・・😁

今日は最後のところでAEDを一般の方も躊躇しないで使ってほしいと思い話をしました。

ビリー・バンバンは懐かしい歌声でした。彼らが若い時の歌声でしたので私も懐かしく聴いていました。ドーナツ盤は懐かしいです。最近レコードも見直されているようで愛好家が増えたようですね。

いつも本当にありがとうございます。

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