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2022年8月 3日 (水)

オミクロン株の爆発的な感染で医療現場で何が起こっているのか。

7月から続く新型コロナウイルス感染症の増加が8月になっても収まる気配がありません。今日の沖縄県の過去最多を更新して新規感染者は6180人となっています。全国でも新規感染者が24万人を超え、過去最多を更新したそうです。

今医療現場で何が起こっているのか一般の方々との考え方のギャップが生じていることが気になりますので、私の独断と偏見かも知れませんが記載したいと思います🙏。

・コロナのパンデミックが起こって3年となります。企業も学校も地域社会も全て行動が自粛され我慢を強いられて来ています。生活が成り行かなくなり倒産や失業者も増えていますし、孤立や無援の方も増えています。

・今年の春ごろはオミクロン株に置き換わり感染者は横ばいで重症者は少ないという、比較的落ち着いた時期となりました。もう自粛も疲れたし、社会活動も再開させないと経済が持たないよという国民の声も強くなりました。我慢していた移動や旅行、会食も気をつければ再開した方がよいと考える方も増えて来ました。 

政府も社会活動は制限しないことを言い出したために、一気に国民も解放へと気持ちが向かうことになります。本来なら第6波が過ぎて少し落ち着いた時期に(次の第7波に備えて)社会を回すための3回目、4回目のワクチン接種を加速や、次の感染者の増加に対応するために検査体勢の構築や治療薬の適正配置をしなければならない大切な時期でもありました

・しかしながら残念なことにこの時期は政治の世界はコロナよりも参議院選にシフトしてしまったのです。そして残念ながら第7波というこれまでにない大きな波が押し寄せてしまっています。

今回気になる点は一般の方々と医療界の私達との意識のずれが生じていることです。オミクロン株は重症化しないから病院も大丈夫だはず、ワクチンは余り予防効果がなくて副作用だけが多いから接種は嫌だと捕らえる方が多くなっています。

そしてこの第7波では職種による分断も起きていることも感じます。 これまで観光業や飲食業は我慢だけしてきて医療の逼迫を防いできたのに、また医療が逼迫しているからと言って自分達だけが自粛に追い込まれるなんてたまったもんじゃないと言う声を聞きます。本当に切実だと考えています(私は常々医療だけを守って欲しいとは考えていません)


Th_withno
これ程長期間になると世界的にみても、日本国内をみても「ウィズコロナ」に移行しています。今どき「ゼロ・コロナ」なんてお隣の国ぐらいだと考えていて、ゼロ・コロナは成り立たないと考えている状況です。
一般の方々にも考えて欲しいのですが、病院も「ウィズコロナ」でいいとお思いでしょうか? 
ウィズコロナとは周りにコロナの陽性者が少しはいてもいい状況です。 しかし病院で基礎疾患で入院していたり、ガンの手術をしたり抗がん剤治療をしている患者さんが多くいます。では私達医療スタッフも少しはコロナの感染者がいてもいいよね・・・ではありません。 病院では出勤時に毎日検温をしたり身体の状態をチェックして少しでも違和感があれば、病院に入る前に検査を受けて陰性を確認して仕事についています。それでも後で陽性と判断される場合もあります。
もしも後で陽性と分かれば、その発症の2日前からは感染のリスクがありますので、その方が接した入院患者さん全員のPCRをかけたり1週間は経過観察で部屋の移動なども制限しなければなりません。 その方から同僚や患者さんに陽性が出たら、更に多くの方の検査を毎日のように行うことになります。それだけでも通常の業務が出来ない状態に追いやられるのです。
世間はウッズコロナといっても医療の世界は可能なだけゼロ・コロナ政策を続けなければならないのです。どうかその辺りを皆様方に分かって欲しいと願っています。医療だけ守って欲しいのではありません、医療崩壊はやがて社会崩壊に繋がってしまうのです。どうか感染者数を減らして頂きたいと願うのです。
政府は行動制限をしないとのことで、感染者が増えてしまい、それに伴う濃厚接触者の急増で社会が廻らなくなることを懸念して、「濃厚接触者の待機期間の短縮」を突然発表しました。濃厚接触者の待機期間は、最終接触日を0日目として5日間(6日目解除)が原則ですが、2日目及び3日目に抗原定性検査キットを用いた検査で陰性を確認した場合、3日目から待機解除が可能となり、健康観察しながら職場に行っていいよとなりました。

3日目からは検査後解除になっています。しかし私達の経験から接触後の4日や5日あるいは8日目に症状が出て感染が分かった職員や家族を沢山経験しています。オミクロン株も変異するたびに潜伏期間が短縮されていますが・・・本当に3日で大丈夫という懸念があります。次のデータを示します。

Th__20220802171001
国立感染症研究所からのデータとなります。潜伏期間とは感染者に接触して症状が現れるまでの期間を示しています。次第に短くなって平均では2.4日ですので、半分以上は3日以内に発症します。社会をまわすためには6〜7割を押さえておけばいいので厚生労働省が発表した濃厚接触者の時短解除もある意味妥当な部分もあるかも知れません。
しかし3日以降に発症する方も20〜30%います。この方々が出勤したらどうなるでしょうか? するとこの方と接触した方が濃厚接触者になる可能性があるのです。 政府は濃厚接触者の短縮を発表するのと同時に上記のデーターも国民に丁寧に説明する必要があるだろと考えています。
コロナ禍で皆大変な状況だと考えています。私達医療者も頑張っています。是非とも感染爆発は防いで欲しいのです。大きな波が来なければ私達医療者も普通に対応出来ると考えています。ご協力宜しくお願いします🙇

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医療」カテゴリの記事

コメント

院長先生
こんばんは。
今日もお疲れ様でございました。

拝聴させて頂きました。
もう、これ以上!感染者数を増やさないためにも
行動範囲を制限するか?積極的に
ワクチン接種を勧めて頂きたいです!
医療崩壊はもう、目の前に来ていますよね?
救急搬送されても受け入れ先が見つからず
命を落とされる方も〜!
每日、過去最多のって報じられ、不安になります。
医療従事者の方々も本当にお疲れと思います。
安心して医療に携わって頂きたいです。

お歌はかぐや姫♪でしたね。
ギター🎸弾き語りは「アビーロードの街」
しっとり拝聴しながら暫く行ってない懐かしい風景が〜。

院長先生始め皆様でどうぞ頑張って乗り切って頂きたいと
思います🤟
今週も有り難うございました。

こんばんは。

急激なコロナウイルス感染症の爆発で医療現場は患者急増に反して医療スタッフの確保が出来ないと全国ニュースでも取り上げられておりました。沖縄県は更に深刻な状況だと察しております。私の友人の娘さんも医療従事者で感染者となり、病院の仲間達に負担がかかっていて病気でも気が休まらないと話していました。責任感が強い娘さんですので自分が病気になり働けないことが申し訳ないようです。医療者の責任ではないのになんとも理不尽な気が致します。

私も政府の発表に違和感を覚える1人です。感染対策ではなくて感染爆発が起こったために必要なことも省いて人員を確保しようとしている気がしていました。最後の図で明らかなように3日目以降に陽性となる方が20〜30%となるとかなりの数になると考えますし、その人から感染を広げたら元も子もない気がしました。

病院を預かる先生としては今の状況を看過できないと思いますが、どうかお体を少しでも休めて無理をなされないで欲しいと願っています。これ程忙しい中でこのような情報を頂き本当に感謝致します。

マコママさん、こんばんは。

今日もFM放送を聴いて頂きありがとうございます。政府が行動制限をしないとのことが、自由に旅行や会食をしてよいと捉えられた節があります。本来なら第6波が落ち着いた春先から次の第7波に備えて色々な対策をしないといけなかったのですが・・・運悪く参議院選挙で政治はコロナではなくて選挙のことしか頭になかったはずです。

もうこれ以上自粛や経済をとめては選挙に勝てないこともあったのかも知れません。 行動制限しないのならそれはそれでいいのかも知れませんが、感染爆発が起きても手立てがないのは無策としか私にはみえません。

今沖縄では待機中に亡くなったり、救急搬送先がみつからないなど通常医療が行えない状態となりつつあります。

今日の音楽はかぐや姫にしました。その中でも軽やかな曲を選びました。

少しでも感染者数が減っていけば嬉しいのですが・・・ただ感染者数の増加に遅れて重症者や死亡者が増加しますのでその後も大変です。

本当にいつもコメントまで頂き感謝致します。

信州の隠居老人さん、こんばんは。

やっとニュースでも医療現場の実情を放送してくれるようになっています。折角旅行や飲食業関連が上向きになると思えたのですが、コントロールを失って極端に行動が活発になるとコロナ感染者も急増して、また自粛ムードとなります。これまで何度も経験して来たのにそのさじ加減が上手く行きません。

友人の娘さんの気持ちよく判ります。私達の病院でも感染者になったり家族が感染して濃厚接触となり休まざるを得ない場合に申し訳なかったと復帰後に話をしてくれる職員もいました。私はなるべく「これだけは仕方ないことですので元気になったらまた頑張りましょう」と声をかけるようにしています。

最近政府や分科会で感染爆発により社会が回らなくなる対策だけが目立っています。感染の波をどうか緩やかにする政策(補償を伴う)を出して欲しいと希望しています。 大きな波を作らないような小まめな対応が求められていると感じます。

今日は私の愚痴を読んで頂きありがとうございます(笑)。

こんばんわ・・・
政府に対しては、またか、また後手後手かと呆れるばかりです。
岸田政権に代わり、国民の声を聞き届けるのが自分の務めだと公言していただけに、少しは期待もありましたが、単なる開店あいさつでしたね。聞くだけ、見るだけというよりも聞くふり見るふりですね。幾分、感染者が激減したし国民の自粛も確かに限界にあった事も有りますが、専門家を用いているわけだし、あのまま収まる等予想されなかった。まだまだ感染が例え下がったにしても、収束はもう少し先だろうことは分かっていただろうと思います。それがここまでの感染、乗り物の運転手がいない、郵便局も閉鎖などでており、経済も医療も地域によっては崩壊しているとさえ思われます。事実、医療関係からは、軽症者は診療を控えてほしいとか・・・これは政府による人災とも言えます。
国民の過半数は反対の元総理の国葬は早々と決め、コロナや物価高については何ら手立てのない政府、言いたくはないのですが、不信が募っています。
俺のまったくの愚痴でしょうが、某団体の事もあります。人間の事を思うトップはこの国には登場しないのでしょうか・・・
omoromachi様の考え方は十二分に理解できます。

でんでん大将さん、こんばんは。

私も大将さんと同意見です。人の意見など気にしない方から、人の意見を聞く振りをする方に変わっただけで、国民のための具体策は実行されていません。

第6波が落ち着いて、本来なら第7波に備えて対策をとる時期に選挙のことしかありませんでしたので、大切な時間を無駄に過ごしてしまいました。何も対策をとらないまま(それどころか行動は制限しないことを強調し過ぎたせいでマイナス効果でした)で第7波に突入です。

それに対した政策は、軽症は病院に行かないでとか、濃厚接触者の待期期間を短くすることだけです。こんなの政策なんて言うものではありません。

私達の病院もそうですが、殆どの有床病院で、患者増に対して働く職員は減少というバランスが崩れた体制となっています。

この2年間私が訴え続けたのは医療崩壊は社会崩壊に繋がるために、医療崩壊が起こらない制度設計をして欲しいことでした。

私達医療人はどのような状況でもベストを尽くして国民の健康を守りたいと思っています。どうか国家議員の皆様には国民の幸せのために全力を尽くして欲しいと願っています。

え○み様、こんばんは。

貴重なご意見ありがとうございます。人はそれぞれの考えがあります。しかしながら私とは医療に関しては全く異なるご意見ですし、ご自身のブログなどで発表した方が宜しいかと考えています。私も個人の意見ですので、全てが正しいとは思っていません。 え○みさんのコメントをこのブログに載せることは出来ません。ご了承下さい。

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