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2022年8月

2022年8月28日 (日)

世界を夢みて(309):アルベルベーロ観光No2

前回の続きで、今回は旧市街の中の散歩となります。
アルベルベッロはトゥルッリと呼ばれる円錐形の屋根に白い壁のこの地方独特の建物が並んだ可愛らしい街並みとなっています。実はトゥルッリ自体は南イタリアのプーリア州中部の丘陵地帯を中心に見られる建築様式となっています。 中心街にトゥルッリが林立している町はアルベロベッロのみとなり、景観が保存されていることもあり旧市街地は1996年、ユネスコ世界遺産に登録されました。

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この可愛らしい造りも元を辿れば税金対策(税金逃れ)のためだったようです。、15世紀には既に数多くの石灰岩で作られた建物が並び、現在の特徴ある町並みの原型を形成していました。その後、モルタルを使わずにトゥルッリの家々を建てるようになり、今日に見られるすばらしい景観に繋がっています。 


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アルベルベッロが世界遺産に登録される前の1994年の最初に訪ねた時の写真(↑)ですが、今と殆ど変わらないような旧市街地の街並みです。
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家々の壁は白い漆喰で仕上げられ、その上にこの地方で採れる平たい石を材料に使った独特な屋根が載っけられています。この小さな区画にはお土産さんや宿泊施設もあります。
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区画された路地に迷い込むとまるで異空間に迷い込んだ気分になります。
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旧市街地からみえた教会ですので、恐らくサンティ・メディチ教会​(Basilica dei Santi Medici Cosma e Damiano)だと思います。​​​​この教会は、アルベロベッロの守護聖人コズマとダミアーノが奉られた教会だそうです。コズマとダミアーノは兄弟でともに医師だったということで、私も少しは興味を持ちました😅。

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夕食を取りながらホテルへと向かいます。
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久々に三輪車の車を見ました。世界でも余り見なくなりましたが、イタリアに行くと地方でまだ見かけることもあります。イタリアらしくお洒落ですね。

2022年8月24日 (水)

なぜ食中毒は減らないのか?

2022年8月24日のFMレキオ「いききタイム」は食中毒の第二段として食中毒が減らない原因や対策等を話をしました。

戦後、日本も豊かになって、冷蔵庫をはじめ様々な電気器機に囲まれた生活をしていますし、食生活も豊かになってあえて腐れかけた食べ物を食しなくてすむようになったと思います。しかし戦後殆ど、食中毒の件数は減っていないのです。何故なのでしょう? 

人間の五感はあてにならなくなっているです。 五感とは視覚、触覚、味覚、嗅覚、聴覚です。食事を楽しむ方はこの五感を総動員して食べていると思います。五感も鋭い人もいれば鈍い人もいるはずですね(ドキッ・・)。 

まず1つ目は、食中毒の菌が増殖した場合でも、見た目も味も匂いも変化がないのです。 食べ物の色が変だったり、臭かったり、味が酸っぱかったり、糸を引くようなら,五感の鈍い人でも「腐っている、やめておこう」となるはずです。この様な変化は腐敗菌により起こって来ます。

腐ったらやめておこう。そう単純だったら良かったのですが・・・人間の飽くなき追求により、食べ物が微生物により分解され変化する中で発酵食品などは食べれる、食べても大丈夫と経験を積んで来たのです(最初に食するには勇気がいったのかも知れません)。 

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同じ微生物による分解の中で、食品中の糖分が分解されて、乳酸やアルコールなどが生成される過程を「発酵」と呼んでいます。それに対して食品中のタンパク質やアミノ酸などが分解されて硫化水素やアンモニアになるとなる過程は「腐敗」と呼んで、いわゆる腐れた匂い、味がするわけです。 発酵も腐敗も微生物による分解ですが、人間にとって有益なら「発酵」で、有用でなければ腐敗と都合よく区別しているだけかも知れません😅

しかし、この発酵と腐敗は厳密に決まっているわけではなくて、私達の五感では区別が出来ない場合もあるのです

もう1つ食中毒が減らない原因のひとつが、大脳の発達によって知識・経験が五感を越えてしまったこともあのようです。 

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通常生物にとってブドウ糖などの甘いものは「栄養源」として認識され、苦みは「毒」として感じる味覚センサーを持っています。 しかし人間は大脳皮質が進化したため、経験や学習を受け入れやすくなり、本来回避すべき苦み(コーヒーやビールなど)や辛み(激辛食品など)も取ることが可能となったのです。  

きっと(子供の頃?)初めて味わった時は美味しくなかったはずです。 しかし本来の味覚を経験が上回り、次第にコーヒーもビールも「うま〜い」となってしまったのです

ビールが「旨い」と感じているあなた! 食中毒を区別する五感は既に死んでいる(「北斗の拳」みたいです)と考えて下さい(冗談ですよ・・)

それではまた

2022年8月21日 (日)

世界を夢みて(308):アマルフィー海岸からアルベルベーロ観光へ

アマルフィ海岸の中心地アマルフィを急ぎ足で散策後は南イタリアの人気スポットのアルベロベッロへと向かいます。
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海岸線を北東へ、左手に絶壁と右手に海が広がる景色の中をバスは進んで行きます。
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車窓から海側を眺めていると古いお城がみえてきました。廃墟となった古城かと思いましたが、近づくと新しい橋が架かっていたり、テラスのようなものもみえました。後で調べてみたら、古城をリノベーションしたイタリアンレストランになっているようでした。ネットで調べたら「Torre dei Normanni」という名前のようです。きっと眺めは素晴らしいのでしょうね✨️
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アマルフィ海岸の北の玄関口のサレルノ( Salerno)がみえてきました。アマルフィ海岸とソレント半島の付根のサレルノ湾に位置するサレルノ県の県都で、人口は13万で古い歴史を持つ都市となっています。私のような人間に取っては中世にはヨーロッパ最古の医科大学であるサレルノ医学校現在のサレルノ大学の前身)が開設された都市で名前だけは以前より知っていました。これまで通ってきたアマルフィやポジターノの町などのアマルフィ海岸も、実はサレルノ県に含まれているそうです。 写真で見る限り港湾で栄えた街のようにみえました。

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サレルノからマテラ、アルベロベッロへ向かうために、これまでずっと海岸線沿いを走ってきたのですが、内陸部へと向かいました。
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内陸部に入ると、これまでのアマルフィ海岸とは違い、イタリアらしい丘陵地帯が続いてきました。オリーブやブドウなどが栽培されて長閑な田舎道を進んで行きます。

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暫くボ〜ッと外を眺めていると、突然見覚えのある、「トゥルッリ」と呼ばれる伝統的な家屋のある街並みが飛び込んで来ました。いよいよアルベロベッロに入ってきたようです。
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アルベルベーロに着いたらまずは向かうのはサンタ・ルチア展望台(Belvedere Santa Lucia)でしょうか? (ちなみに地名の地名の Alberobello は、「美しい樹」を意味するのだそうです)

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白壁に円錐形の石積み屋根を載せたこの家屋は、16世紀から17世紀にかけて開拓のために集められた農民によって造られたとのことです。この不思議な景観は「アルベロベッロのトゥルッリ」として1996年に世界遺産として登録されています。
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私が最初に出かけた時にはまだ世界遺産になっていなかったのですね。それでもその後直ぐに世界遺産となりますので、その時からは現状変更は簡単には出来ないでしょうから、1994年の写真と今回の2014の写真を見てもほぼ同じ景観のように思いました。最初に訪ねた時にはまだ世界遺産になっていなかったのですね。今回記載して初めて分かりました😅
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可愛らしい屋根の街並みです。次回は街の中を紹介したいと思いますCiao💖

2022年8月19日 (金)

今週の生け花(令和4年8月第3週)

お盆も終えて皆様方はどのようにお過ごしでしょうか? 3年ぶりに行動制限のない夏を迎えています。 それにより少し旅行したり外出や夏のイベントも増えて楽しまれている方も多いと思います。 かたや私達のような医療者にとってはコロナ感染者の急増は非常に困難を強いられる夏の期間でもあります。 私のような老人はいいのでしょうが、周りが楽しんでいる中で仲間と遊びに行きたい若い医療従事者や子供さんのお持ちのスタッフは周りとの行動のギャップに戸惑いと苦労が付きまとい非常にストレスを感じていると想像します(医療従事者と一般の方の相違については以前記載しました→医療現場で起こっていること)。

皆疲れていると思いながら廊下を歩いていると、何時もの2階の場所に今週もお花が飾られていました。

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赤い花器の上にはスッと伸びた青い枝の先には小さな実が沢山ついています。私の知識では全く想像出来ませんでしたが、野バラの実だそうです(生け花クラブの皆様から教えて貰いました)。今は青いのですがしばらくすると真っ赤な実に変わるようです。ネットで見ると赤い実も可愛らしいです。
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赤い花器に相応するように赤色のケイトウが色彩を放っています。
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青い野バラの実にユーカリの葉、そしてクルクマの葉の青系統の花材の中で真っ白なクルクマの苞が淑やかに咲いています。
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お盆明けの感染者の増加が後しばらくあると思いますが、8月の終盤からは感染者も減少傾向になるのではと期待しているのですが・・・まずは1回落ち着いた状態になって欲しいです😃
<花材:野バラ、ケイトウ、ユーカリ、クルクマ>

2022年8月14日 (日)

世界を夢みて(307):アマルフィー大聖堂

Wikipediaによると、アマルフィ(イタリア語: Amalfi)は、イタリア共和国カンパニア州サレルノ県にある、人口約5,100人の基礎自治体(コムーネ)となっています。 これまでの旅行記で記載したように、サレルノ湾に面する急峻なアマルフィ海岸の中央にある、この地域の中心都市がアマルフィとなっています。

中世にはアマルフィ公国(アマルフィ共和国)として自立し、強盛を誇った海洋国家であった。ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されているアマルフィ海岸の中心都市であり、観光拠点の一つである。

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アマルフィの町の中心部にあるドゥーモ広場から見上げる美しい大聖堂です。キリストの12使徒の聖アンデレの捧げられた大聖堂であり、9世紀頃建設されたそうです。
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長い歴史を持つ大聖堂はこれまで7回もの改修がなされたそうです。 歴史も長く改修の多いため、大聖堂には色々な時代の建築様式が混在しています。ロマネスク建築、バロック建築、 イスラーム建築、ロココ建築、ゴシック建築、ビザンチン建築など様々な建築様式があるとのこと。ドゥオーモ広場から大聖堂への階段は62段あり、ここはいつでも観光客でごった返している場所となっていますので、人を入れないでこの場所を撮ることは出来ません😢 教会の感じとしてはイスラム建築やリラの僧院に似た印象を個人的には持ってしまう外観です。

私は今回も地下聖堂には時間がなくて入っていませんが、そこには聖アンデレの聖遺物が奉納され、聖アンデレの骨から聖なる液体マナ (食物)が出てくると言われているそうです・・・実際そうなら恐ろしいです😅 興味のある方は入られたらどうでしょうか?
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左側にそびえる鐘楼は1180年より建設が始まり完成するまで100年以上かかったそうです。4つの小さな塔を含む鐘楼はイスラーム建築様式となっており、マジョルカ焼きのタイルで装飾されていそうですが、ヨーロッパの教会の鐘楼でも余り見かけないような形になっています。また鐘楼は戦争時は見張り台の役割も担っていたそうで、。


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アマルフィ大聖堂(イタリア語: Cattedrale di Sant'Andrea/Duomo di Amalfi)は聖アンデレの捧げられた大聖堂であり、9世紀頃建設された。この広場に建っている像が聖アンデレとなっています。以前書いたブログでX型の十字架を背負っていたらアンドレと書きましたが、その通りの像となっています(→12使徒のシンボル


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何となくこの柱のしましま模様を見ると、コルドバのメスキータを思い返してしまいます。ここから見るアマルフィの街も美しいですね。


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あまり印象には残っていませんでしたが、入口にある銅製のドアは価値がある物だそうです😅 この巨大なドアは古代ローマ以後にコンスタンティノープル(現在のイスタンブールで東ローマ帝国の首都)で鋳造され、登塔者シメオンによるサインが施されているそうです(これを書いたときに分かったことですが・・・)。 ドアの上にある聖人はもう分かりますね・・・X字の十字架がシンボルの聖アンデレです。



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礼拝堂の内部も凄く豪華な装飾や彫刻、絵画で埋め尽くされています。
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天井部のフレスコ画も精密で洗練されています。「キリストの鞭打ち」、「使徒の磔」、「マナの奇蹟」などが描かれているそうです。

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外へ出て食事を取って戻った時の写真です。大聖堂の外観のしましま模様が美しいです。

2022年8月12日 (金)

旧盆の3日目(ウークイ):お月様

沖縄県ではお盆は旧盆の日程で行われます。そのため毎年日付が変わることになります。2022年は8月10〜12日となっています。病院は例年通り最後のウークイの日は休診日となっています。この辺りもローカルルールでしょうか? 

本土のお盆のように8月13〜15日とは決まっていないので、毎年チェックが必要となります。沖縄の行事の中でも大イベントなのですが、私個人は高校卒業後は社会的には世捨て人のような生活ですので、実家にも正月とお盆しか出かけないのです😅

特に今年は実家に戻り線香を供えたら直ぐに戻りました。いつもなら食事を取って帰るのですが、今年はこれさえ出来ません。

今週は生け花クラブの活動がなくお花がありませんので、昨日夜に撮った満月の写真をアップしたいと思います。

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カメラのホワイトバランスを動かして写してみました。皆様方はどの色合いがお好きですか?
月から観たらウイルスごときで右往左往している人間社会はどのようにみえるのでしょうか。地球自体も熱くなってきたとみえるのでしょうか・・・きっと御先祖さんも私達を心配してくれているのかも知れませんね。

2022年8月10日 (水)

食中毒No1(発症までの差について)

2022年8月10日のFMレキオ「いきいきタイム」は夏場に多い食中毒について話をしました。

多くの皆さまの食中毒のイメージは傷んだ食べ物や保管衛生管理が出来ていない食品のバイ菌に因って起こされると考えていると思います。間違いではありませんが、食中毒は口から入って来た有害・有毒物質により、下痢や嘔吐、発熱などをきたす疾患の総称なのです。

ですので食中毒といっても ①細菌性食中毒(微生物が原因で一番多い)②ウイルス性食中毒(冬場のノロウイルスなど)③化学性食中毒(ヒ素、水銀など)④自然毒食中毒(キノコ、フグなど)⑤その他 に分類されます。

食中毒で90%以上を占めるのは①と②で、飲食店や家庭での料理あるいは弁当などや夏の屋外でのバーベキュウ、冬場の生牡蠣などで感染することがあります。

では、もし皆さまが食あたり(食中毒)と考えた場合、1番最後に食べた食材から考えていくと思います。先ほど食べた昼の食事の「・・・」が原因かとか、昨夜の食材が「・・」などと考えると思います。

多くの場合2日前、3日前に食べた食材を原因とは考えないと思うのです・・如何でしょう(私などは先ほど食べた食材も思い出せませんので、ましてや2日前となると無理です

しかし夏場に1番多く発生するカンピロバクターによる食中毒は原因の食事をとってから2〜3日してから下痢や嘔吐、発熱が出てきます

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上のシェーマで書いた様に何か日曜日などに特別なイベントがなければ3日前の昼食の弁当は?などと多い出せない方が殆どだと思います。もちろんこれやキャンピロバクターなど症状が遅い場合で、直ぐに症状がでる食中毒もあります。

夏の食中毒の御三家は、食肉を介して感染しやすいカンピロバクター菌魚介類を介することの多い腸炎ビブリオ卵や卵製品介して起こしやすいサルモネラ菌があり、夏場の食中毒の多くを占めます。

食中毒を直接的な原因で分けると、原因物質が毒素を持っている為に起こる毒素型と細菌・ウイルスが体内で増殖することで症状を起こす感染型に分けることが出来ます。

毒素型は最初から毒を持っていますので、症状も早く出ます。感染型は微生物が体内で増殖するにはある程度時間が掛かるため、症状が出るまで時間がかかる訳なのです。

夏の食中毒の御三家のうち、腸炎ビブリオは毒素型で数時間程度で症状が出てきます。感染型のサルモネラは半日程度たってから更にカンピロバクターは時間を有して2〜3日たってから症状が出るのです。

食中毒も色々です。食中毒予防の基本は、1.菌をつけない(清潔・水洗い) 2.菌を増やさない(迅速・冷却・乾燥) 3.菌をやっつける(加熱)です。

*今はやりのBA.5の新型コロナウイルス感染症の諸症状は先行したフランスのデーターでは、多い順に倦怠感(76%)、だるさ(76%)、咳(58%)、熱(58%)、頭痛(52%)、鼻水(50%)、筋肉痛(41%)、喉の痛み(40%)、吐き気(18%)、味覚・臭覚異常(それぞれ17%)、下痢(15%)などでした。ただ私達の実感としては発熱や倦怠感、喉の痛みと下痢・嘔吐の消化器症状が多いように感じています。食中毒との違いに迷いそうです😢*

新型コロナウイルス感染に食中毒に近い症状もありますので、両方に注意しながら沢山食べて元気に夏を乗り切っていきましょう😉

2022年8月 7日 (日)

世界を夢みて(306):アマルフィー海岸(アマルフィー到着から海水浴場)

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ナポリから高速を乗り継いでアマルフィ海岸の南の玄関のポジタージから海岸線を北東へと進み、アマルフィ海岸の中心都市「アマルフィ」のバス駐車場に到着しました。ここは丁度アマルフィ海岸の中心部でポジターノやカプリ島への船も発着する観光の拠点となっています。丁度海からの断崖が途切れた小さな区画にはホテルなどカラフルな建物が建ち並び、奥に進むと街の中心部やアマルフィ大聖堂へと入ることが出来ます。町の至るところにかつて地中海に君臨する海洋王国だった歴史の足跡が見られます。

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アマルフィ海岸には何カ所か海水浴場もあるようですが、やはりこのパラソルの多さからは多くの利用客がいるようです。1996年の時には8月後半でしたので今回(9月中旬)よりもっと海水浴客は多かったと記憶しています。
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ピーチの沖にはド〜と豪華なヨットが停泊していました。これ見よがしのような姿には少し笑いも出てしまいます。なにもこんなところに停泊しなくてもと・・・😊


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海岸沿いから街の中心部に進むと尖頭アーチと 57 段の険しい階段上の寄木細工が特徴のセントアンドリュー教会(アマルフィー大聖堂)がありますが、次回にまとめてブログに書くつもりでいます。小さな場所に家々がひしめき合った通りを歩くと、回りのお土産品店やカフェ、レストラン、日常品を売っている店店が並んで、観光気分を味わえます。
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観光客の多い中でこのような庶民的な店もありました。思わず写真を撮ってしまったのです😊
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次回はアマルフィの中心にそびえるセントアンドリュー教会の写真を記載する予定です。

2022年8月 5日 (金)

今週の生け花(令和4年8月第1週)

2022年も8月に入り、新型コロナウイルス感染症の新規感染者が増加が続いています。ウイルスは自分で動くことは出来ません。感染力の高いウイルスは人の移動や警戒を怠るとたちまち広がってしまいます・・・😢

ブログに書いても仕方ない部分もありますので、大変な中で折角生け花を飾ってくれていましたので紹介致します。私の方も余り時間が取れませんので写真だけでも時間内にアップしたいと思いどうにか20時に間に合わすことが出来ました。



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ホオズキを見るとやはり夏なのだと考えてしまいます。ただ何となくイメージとしては7月上旬の頃のように思えてしまいました。沖縄県ではホオズキ市などはなかったのですが、本土の方では7月頃の風物詩だったと記憶しています。 今年はどうだったのでしょうか?

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今回は背高のっぽの花器のために、広々とした空間の中で風が通り抜けるような爽やかさがあります。

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シンプルなだけに気品さを感じられる作品となっています💖

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コロナなんかに負けずに暑い夏を乗り切ってゆきましょう✌️ ガンバルゾ〜ってか😃
<花材:ホオズキ、アカレヤシ、リンドウ、カーネーション>

2022年8月 3日 (水)

オミクロン株の爆発的な感染で医療現場で何が起こっているのか。

7月から続く新型コロナウイルス感染症の増加が8月になっても収まる気配がありません。今日の沖縄県の過去最多を更新して新規感染者は6180人となっています。全国でも新規感染者が24万人を超え、過去最多を更新したそうです。

今医療現場で何が起こっているのか一般の方々との考え方のギャップが生じていることが気になりますので、私の独断と偏見かも知れませんが記載したいと思います🙏。

・コロナのパンデミックが起こって3年となります。企業も学校も地域社会も全て行動が自粛され我慢を強いられて来ています。生活が成り行かなくなり倒産や失業者も増えていますし、孤立や無援の方も増えています。

・今年の春ごろはオミクロン株に置き換わり感染者は横ばいで重症者は少ないという、比較的落ち着いた時期となりました。もう自粛も疲れたし、社会活動も再開させないと経済が持たないよという国民の声も強くなりました。我慢していた移動や旅行、会食も気をつければ再開した方がよいと考える方も増えて来ました。 

政府も社会活動は制限しないことを言い出したために、一気に国民も解放へと気持ちが向かうことになります。本来なら第6波が過ぎて少し落ち着いた時期に(次の第7波に備えて)社会を回すための3回目、4回目のワクチン接種を加速や、次の感染者の増加に対応するために検査体勢の構築や治療薬の適正配置をしなければならない大切な時期でもありました

・しかしながら残念なことにこの時期は政治の世界はコロナよりも参議院選にシフトしてしまったのです。そして残念ながら第7波というこれまでにない大きな波が押し寄せてしまっています。

今回気になる点は一般の方々と医療界の私達との意識のずれが生じていることです。オミクロン株は重症化しないから病院も大丈夫だはず、ワクチンは余り予防効果がなくて副作用だけが多いから接種は嫌だと捕らえる方が多くなっています。

そしてこの第7波では職種による分断も起きていることも感じます。 これまで観光業や飲食業は我慢だけしてきて医療の逼迫を防いできたのに、また医療が逼迫しているからと言って自分達だけが自粛に追い込まれるなんてたまったもんじゃないと言う声を聞きます。本当に切実だと考えています(私は常々医療だけを守って欲しいとは考えていません)


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これ程長期間になると世界的にみても、日本国内をみても「ウィズコロナ」に移行しています。今どき「ゼロ・コロナ」なんてお隣の国ぐらいだと考えていて、ゼロ・コロナは成り立たないと考えている状況です。
一般の方々にも考えて欲しいのですが、病院も「ウィズコロナ」でいいとお思いでしょうか? 
ウィズコロナとは周りにコロナの陽性者が少しはいてもいい状況です。 しかし病院で基礎疾患で入院していたり、ガンの手術をしたり抗がん剤治療をしている患者さんが多くいます。では私達医療スタッフも少しはコロナの感染者がいてもいいよね・・・ではありません。 病院では出勤時に毎日検温をしたり身体の状態をチェックして少しでも違和感があれば、病院に入る前に検査を受けて陰性を確認して仕事についています。それでも後で陽性と判断される場合もあります。
もしも後で陽性と分かれば、その発症の2日前からは感染のリスクがありますので、その方が接した入院患者さん全員のPCRをかけたり1週間は経過観察で部屋の移動なども制限しなければなりません。 その方から同僚や患者さんに陽性が出たら、更に多くの方の検査を毎日のように行うことになります。それだけでも通常の業務が出来ない状態に追いやられるのです。
世間はウッズコロナといっても医療の世界は可能なだけゼロ・コロナ政策を続けなければならないのです。どうかその辺りを皆様方に分かって欲しいと願っています。医療だけ守って欲しいのではありません、医療崩壊はやがて社会崩壊に繋がってしまうのです。どうか感染者数を減らして頂きたいと願うのです。
政府は行動制限をしないとのことで、感染者が増えてしまい、それに伴う濃厚接触者の急増で社会が廻らなくなることを懸念して、「濃厚接触者の待機期間の短縮」を突然発表しました。濃厚接触者の待機期間は、最終接触日を0日目として5日間(6日目解除)が原則ですが、2日目及び3日目に抗原定性検査キットを用いた検査で陰性を確認した場合、3日目から待機解除が可能となり、健康観察しながら職場に行っていいよとなりました。

3日目からは検査後解除になっています。しかし私達の経験から接触後の4日や5日あるいは8日目に症状が出て感染が分かった職員や家族を沢山経験しています。オミクロン株も変異するたびに潜伏期間が短縮されていますが・・・本当に3日で大丈夫という懸念があります。次のデータを示します。

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国立感染症研究所からのデータとなります。潜伏期間とは感染者に接触して症状が現れるまでの期間を示しています。次第に短くなって平均では2.4日ですので、半分以上は3日以内に発症します。社会をまわすためには6〜7割を押さえておけばいいので厚生労働省が発表した濃厚接触者の時短解除もある意味妥当な部分もあるかも知れません。
しかし3日以降に発症する方も20〜30%います。この方々が出勤したらどうなるでしょうか? するとこの方と接触した方が濃厚接触者になる可能性があるのです。 政府は濃厚接触者の短縮を発表するのと同時に上記のデーターも国民に丁寧に説明する必要があるだろと考えています。
コロナ禍で皆大変な状況だと考えています。私達医療者も頑張っています。是非とも感染爆発は防いで欲しいのです。大きな波が来なければ私達医療者も普通に対応出来ると考えています。ご協力宜しくお願いします🙇

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