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2022年5月11日 (水)

脱コロナ後の5月病(うつ病との違い)

今日のFMレキオは5月の連休明けですので、3年ぶりに「5月病」について話をしました。
5月病は正式な医学用語ではなく、精神科の先生の中でも若干違うニアンスで捉えているようです。 一般的には適応障害(アバシーシンドローム:無気力症候群)や軽度あるいは双極性のうつ状態と言うことになりそうです。

Th_041015月病は元々、受験勉強を勝ち抜き希望を持って大学に入学した学生が、新しい学校になじめず、ゴールデンウィーク明けから気持ちが落ち込む症状を示し ていました。 学生だけではなく、新しい職場になじめない新入社員などにも同様な症状があり、仕事が本格的になる6月頃に起こりやすいといわれています。

5月病は新しい環境や生活に適応できずに、「何とかしなくては」と焦りと頑張りが空回りし、一時的に強いストレス状態に陥っていると考えられています。 厳しい受験勉強や入社試験を乗り越えて希望で胸一 杯なはずなのに、新しい教室や職場、人間関係に馴染めない・・・この様なことは多くの方が経験することだと思います。 うつ病ではなくて一種の通過儀礼だと思って見守る必要もあるかも知れません。

理想と現実のギャップがでてきて、 精神的なストレスが重なり、食欲不振、睡眠障害、動悸、無気力や鬱症状など体や心に変調をきたします。
5月病は性格的に真面目で几帳面、完全主義、内気で孤立しやすい人がなりやすいといわれています。
本来そのような方は、悪い性格の持ち主ではなく、学校や職場でこれを乗り超えると素晴らしい人間に成長することも多いのだと思うのです。

5月病になるようなら誉めてあげたいぐらいです。「頑張れ」ではなくて「頑張りすぎたので少し休みなさい」と声をかける程度が良いと思います。

新しい環境で頑張った人がゴールデンウィークなどで長めの休暇を貰った時に症状が出やすいようです。 長期の休みを貰った時の睡眠時間、特に起床時間に注意が必要と言われています。 休みは朝寝坊したくなると思いますが、それでも日頃の起床時間の2時間程度に止めるべきのようです。 休みだからといって昼過ぎまで寝てしまうと体内時計もくるってしまい、体調を崩す原因となります。 肉体的にも連休明けに会社や学校に行くことが辛くなります。

これまでが今までの「5月病」の一般的なパターンでした。

しかし3年前からもう長い間コロナ禍で人的交流が減少し、また在宅勤務も推奨されました。そのため5月病の1つの要因となっている対人関係のストレスは逆に減少しているものと考えています(Googleの検索の集計で「5月病」の検索はコロナ以前とコロナ後では後の方が減ったとのことから推測しているだけで、実際に減ったかどうかは今後の医学的な統計をみないと分からないことです)。

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このことから老外科医が推測するのは、これから脱コロナへ社会が動き出すにあたり、在宅やリモート管理だった方々が実際の会社に出かけた時に受けるストレスの増加が気になります。 満員電車に乗り込み、会社で仲間や上司に顔を合わせて会話をする、直接面と向かって叱られることも起きるでしょう。 そのことが解除後の大きなストレスになりかねないかもしれません。 特にコロナ前後で入職した方々はマスクなしの対面での仕事になれば大きなストレスとなることが予想されます。

5月病と言われていた症状が、脱コロナ社会で起こるのではないかと素人の外科医は考えています。そのためには会社も早めに手だてを講じる必要があると考えているのです。

最近は5月病対策をとっている大学やTh__2企業も増えてきているようです。

ストレスや疲労を感じたら一人で悩まず家族や友人、または専門医に相談(カウンセリング、精神療法など)してグチを聞いてもらいましょう。
また、症状が進んで、不安、焦燥、うつ状態などが強い場合には、専門医(心療内科、精神科など)を受診してみましょう。一時的に抗うつ薬、抗不安薬を使うことも有効です。適量の薬で、はやく症状が改善することもあります。

精神科の先生からは怒られるのかも知れませんが、5月病は「相手(学校や会社)が悪い」と考えますし、うつ病は「自分が悪い、自分は価値がない」と内向きに考えてしまう傾向があります。

5月病も長引けば、うつ状態に変化してしまいます。 ですから早めに自分状況を判断して解決する手段を見つけることです。

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医療」カテゴリの記事

コメント

院長先生
こんばんは。
手術も無事終えられ、
お疲れ様でございました。

私には無関係?と思いつつ、
拝聴させて頂きました。

でも、私は痛みに対して不安感ありで
主治医から「メンタルヘルス科」へ
院内紹介状を頂き30日に受ける事になりました!
初めて事ですのでどうなりますやら~?
しっかり伺う事に致します。

お歌は忌野清志郎さんでしたね?
殆ど存ぜずでしたが、カバー曲で院長先生のギター🎸弾き語りの
「デイ・ドリーム・ビリーバー」はモンキーズでよく聴いてました。
懐かしい歌声を有り難うございました。
ボブ・デイランの「風に吹かれて」も存じてますよ✌️

姪の娘はこの4月に大学生になりましたが
オンライン授業だそうですよ😅
早く大学へ行き、友人が沢山出来ますように〜。

感染者数が増えて気がかりです!

今週も有り難うございました。

マコママさん、こんばんは。

今週と来週は手術で忙しいです。今日も無事終えてホッとしています。

今日のテーマはこの4月に入学や就職をしたが陥りやすい5月病について話をしました。マコママさんも聴いて頂きありがとうございます。

5月病もそうですが、自分が外や内に対する違和感を感じるとそれが身体的な病状に現れることもよくあることです。主治医の先生からメンタルヘルス科へ紹介がなされていますので、専門家の診断を仰いだ方がよいと考えています。 解決出来たらよいのですが・・・

忌野清志郎さんは実直におかしいことはおかしいと言える方でしたので、生きていたら今のロシアの侵攻をどのように歌にしたのかと想像してしまいます。今日は多くの方が聴いたことがある、モンキーズやボブ・ディランさんの曲をカバーした曲をかけました。

今の高校生や大学生達はもろコロナの影響を受けて育ったと思います。恐らく姪の娘さんは高校3年間も色々な行事が制限され、マスクを着けた授業だったと思いますし、大学に入ってもオンラインだと辛いなと感じてしまいます。早く色々なことが解除されて思い切り大学生活を楽しんで欲しいですね。

沖縄は予想どおり連休明けでコロナの患者が増加し、今日は過去最大の感染者数となりました。これから2週間程度は大変だと覚悟しています。

いつも本当にありがとうございます。

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