世界を夢みて(291):1989年エジプト旅行No4(ハトシェプスト女王葬祭殿)
(2022年3月30日は第5水曜日となりFM放送「いきいきタイム」は医療情報ではなく私の音楽特集となりますので、ブログの医療ネタもありません。以前書いた昔のエジプト旅行の続きを記載致します→(前回)エジプト旅行N03:カルナック神殿、ルクソール神殿)
1989年のエジプト旅行の続きを記載します。勿論当時はデジタルカメラなんかありませんので、撮影後日本に帰って現像したら写っていなかったなんていう失敗もありました。 久しぶりにアルバムの中から何枚かをスキャナーで取り込んで載せてみます。
ルクソールに到着後、カルナック神殿とルクソール神殿を観光し、そこからバスにてハトシェプスト葬祭殿に向かいました。1980年代までイスラム原始主義などもあまり聞くこともありませんでしたし、エジプトやトルコなどのイスラム教国はヨーロッパ旅行よりもむしろ安心だというイメージがありました。実際に歩いていてもいわゆる神の恵みを的な呼びかけはありましたが、ものを盗まれたり、危害を受けるような心配は少なかったように感じたのです。
私が旅行から帰って8年後の1997年にルクソール事件が起きてしまいました。ハトシェプスト葬祭殿にてイスラム原理主義派の「イスラム集団」が外国人観光客を狙った無差別殺傷テロ事件でした。観光業で成り立つエジプト政府への財源を断つ手段として選ばれました。その事件で日本人10名を含む外国人観光客58人と警察官2名、エジプト人4名が犠牲になったのです。 その後の世界は宗教間の分断や国家間の争いが頻発してしまっています。これから先、安心、安全に旅行が出来るようになるのか不安でもあります。
長くなりましたが、当時は安心だと考えていたエジプト旅行です。
この建造物は葬祭殿ですので死者のためのものです。ですからナイルの西側になっています(カルナック神殿やルクソール神殿は生きた人のための神殿ですので、ルクソールのナイル川の東側に位置しています)。
遠くからこの神殿をみると、これまでのエジプトの建造物とは異なるような直線的で近代的な外観でした。現在の建築でも通用しそうな感じです。ハトシェプスト女王は古代エジプト唯一の女性ファラオで、その側近の建築家センムトが設計したとのことです。

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コメント
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院長先生
こんばんは。
今日もお疲れ様でございました。
随分、昔にエジプトご旅行でしたね。
もうすこし遅かったら?危険でした!
壁のレリーフも綺麗に残っていて貴重ですね!
紀元前何世紀もまえににこのような建造物を
建てたのは偉大な権力があったからでしょう。
王家の墓などは盗掘にあっているようで
残念な事がです!
続きを楽しみにお待ちしております。
ギター🎸弾き語りは懐かしい曲で勝手に?ハモらせて頂きました!
アリスの曲で一番好きな「遠くで汽笛を聞きながら」はしっとりとお歌いでしたね!😍
仰げば尊しはもう、何十年前に歌った事でしょう♪
ふるさとはいつ聞いても懐かしさを覚えます。
両親のお墓参りに三姉妹で行きたいと言いつつ2姉妹になってしまいました。
今日も有り難うございました。
投稿: マコママ | 2022年3月30日 (水) 20時26分
マコママさん、こんばんは。
もう随分前のことになります。このようなことを書かないと昔のアルバムの写真が眠ったままになります😅 これからも少しずつ昔の旅行記も加えながら書き綴っていきたいと考えています。
昔はイスラム圏は治安がいいと考えていましたが、その後は1部の原理主義者の台頭や、イラクやアフガニスタン戦争、イラン・イラク戦争、シリア内戦などが頻発して安全な場所は少なくなりました。ただイスラム教が好戦的なことではなく、西側諸国やロシアなどの覇権争うの地でもあるのも考慮する必要があると考えています。
この葬祭殿を観たときには現代建築家と思うほどの均整の取れた建物でした。やはりエジプト文明が人類に与えた影響は莫大だと感じました。
今日は第5水曜日ですので、音楽特集となりました。色々な時代の曲をかけました。マコママさんにとっても懐かしい曲があったことでしょう。末妹さんがお亡くなりになり寂しいですね。今ではご両親とお喋りしているかも知れませんね。
投稿: omoromachi | 2022年3月30日 (水) 22時25分