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2022年1月26日 (水)

めまいについて

2022年1月26日のFMレキオ「いきいきタイム」は久々に「めまい」について話をしました。以前もブログに書いたのですが、もう一度整理して書き直りました。

めまいは日常でも多くの方が遭遇する症状の1つです。めまいと一口に言っても種々の病態が含まれます。簡単に言うと「めまい」は自分あるいは周囲が動いていないのに動いているように感じて、平衡感覚を失ってしまった状態といえます。

めまいと言っても違うタイプのめまいが混在します。

「回転性めまい」:自分や周囲がぐるぐる回っている様に感じるめまいです。また物が左右や上下に流れるように感じることもあります。多くは平衡器官に急激な変化(血流障害、炎症、内耳のむくみなど)が起きた時に生じます、耳の病気でも、脳の病気でも起きます。

「動揺性めまい」:頭や体がグラグラ揺れている感じやフラフラする感じをいいます。①の病態でも起きることがあります。平衡器官がある程度広範囲で冒された場合に多いようです。さらに歩いてフラフラする時や傾いてしまう場合は小脳の障害のこともあります。

「立ちくらみ(眼前暗黒感)」:立ち上がった瞬間にクラッと来たり、長くたっていて目の前が暗くなる感じを呼んでいます。重篤な原因でなくても、子供には時々みられます(起立性調節障害と呼んでいます)。 普段低血圧気味の方も起こしやすいです。 注意しなければならないのが高血圧症や脳動脈硬化症のある方で、急に血圧が下がることで脳梗塞の危険が高まります。

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実際にめまいが起こると、自分ではどうしようもありません。他の方の手を借りたり、救急車で搬送される場合があります。

めまいが起こると脳卒中ではないかと考える方が多いと思います。実際は人間の平衡感覚を司る内耳にある耳石系と言われる細胞と三半規管と関連が深いため耳の障害によって起こることが多く、耳鼻科が担当となります。 

もちろん脳の中の中脳や大脳の梗塞や腫瘍等にて起こる場合もあり、その場合は脳神経外科内科が担当領域となります。この場合には早急な判断を有するために、直ぐに頭部のCTやMRIを施行することがあります。 

また貧血や全身疾患の一部としてあるいは低血圧などや高血圧、糖尿病の治療の影響もありその場合は内科・循環器科が担当となることがあります。

眼震(意志とは無関係に眼球が痙攣したように動いたり揺れたりする現象)に伴う場合は眼科で診る機会もあります。

心因性でめまいが起こる場合もありますので、その場合は精神科で診ることもあります。

同じめまいと思って病院で診察するも、病態も様々ですので、診て貰う診療科が異なる場合もあるのです。

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高齢化社会を迎えたせいでしょうか、外来受診時に「急に立ち上がった時にふらっとなったが、すぐに良くなった」と報告される患者さんが多くなった気がします。

子供達にも起こりやすいのですが、大人になってからの多くの場合は主な原因は加齢に伴う血圧の調節能力が低下したことによります。 私達の体は横になっていても立っていても自動で脳に流れる血液の量を一定に調整しています。重力の関係で横になった状態から急に立ち上がった時は血圧を上げることで脳の血液の量を一定にします。しかしその反応時間が年齢と共に遅くなります。もしも急に立ち上がった時にめまいが起こるようであれば、横から一度座って、それからゆっくりと立ち上がるとこの様な不快な症状から解放される場合があります。試してみて下さい。

私などは綺麗な女性をみるとまぶしくてめまいを起こします

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医療」カテゴリの記事

コメント

院長先生
こんばんは。
今日もお疲れ様でございました。

末妹へのお悔やみのお言葉有り難うございました。
明日が葬式ですが、出かけずに自宅で祈ります。

FM放送、拝聴させて頂きました。
どうぞ、美しい女性でめまい🌀を起こしませぬように〜。😍

めまい🌀は経験ありで以前にも書かせて
頂いたのですが「前庭神経炎」で約3週間の入院でした。
その頃、姑の面倒を見るため週1で通い
ストレスが原因だったのでしょうか?
子供の頃、左耳が中耳炎!今は右耳が耳鳴りです!
妹はよく躓く!転ぶで原因は耳石だったのですよ。
治し方は簡単だったようで今は大丈夫で毎日、1万歩歩いてます。

平井堅さん、お名前は存じておりますが
曲は少ししか存ぜずです!
ギター🎸弾き語り「瞳をとじて」は伸びやかな
お声で心に染み入りました。💞

今日も有り難うございました。

こんばんは。
凄い勢いでオミクロン株の感染拡大
が続いていますね。先生も大変だと
存じ上げています。
最後の起立性調節障がいについて
非常に分かりやすかったです。実は
数年前に義母がふらついて転倒したため
病院へ連れて行ったことがあります。
骨折もなく頭のMRIも撮りましたが
異常はなくて済みました。
原因は急に立ち上がったせいで一過性
に血圧が低下したのが原因と言われ、
ブログのようなアドバイスを受けた
ことがあります。
いつもの様に分かりやすい解説
ありがとうございます。もう一度
義母にも説明したいと考えています。
ご多忙と思いますがご自愛なされて
少しはお休み下さい。

マコママさん、こんばんは。

末妹さんは最後は安らかに旅立たれたようですね。これからはマコママさんを見守ってくれると思います。

めまいの中でも前庭神経炎は結構強い、めまいや吐き気なども伴い苦労するようです。細菌やウイルスによる感染が引き金となることも多いようです。体調が悪いとウイスル感染になりやすいのでストレスも影響したのでしょうね。

平井堅さんは日本人離れした容姿と歌唱力が魅力のシンガーソングライターです。その方の中で「瞳をとじて」が大好きな曲のために今日の弾き語りに選びました。何時もラジオを聞いて頂き感謝致します。

マコママさんもゆっくりと休まれて下さいね。

ツクシンボさん、こんばんは。

京都の方も次第にオミクロン株の感染拡大が続いていると思います。気をつけてお過ごし下さいね。

私の外来の患者さんから、よく「急に立ったらふらっとなった」と言うことを伺うことがあります。初めての場合には頭部のMRIなどを撮りますが、なにもない場合にはブログに書いたようなアドバイスをします。そのようにすることで頻回に起こっていためまいが改善したと話す方が多くいらっしゃいます。

義母さんの場合には転倒しても骨折や重篤な原因でなくて良かったですね。 高血圧や動脈硬化のリスクがある場合にはめまいも気をつける必要がありますので、十分に管理されて下さいね。

ツクシンボさんも、感染対策を万全に行って少しでもリスクを下げて下さいね。いつもありがとうございます。

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