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2022年1月16日 (日)

世界を夢みて(274):スプリットNo1

2022年初めての「世界を夢みて」は、2013年のクロアチア旅行の続きです。今年は海外旅行が再開できることを願っています😊

トロギールからザグレブに次ぐクロアチアの第二の都市スプリト(スプリット)へとエーゲ海をみながら旅を続けました。スプリトの歴史は長く古代ローマ人が1700年以上前に造った都市となっています。

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クロアチア第二の都市スプリットは、アドリア海沿岸最大の港町となっています。アドリア海の沿岸部のためリゾート地としても人気があります。その歴史は古く、ローマ帝国の時代までさかのぼります。スプリットの街自体の魅力はもちろんですが、近郊の街や島々にも観光スポットが多いのも魅力のひとつです。現在の人口は約18万。

また、クロアチアで人気の観光地プリトヴィッツェ」と「ドブロヴニク」の間に位置するスプリットは、クロアチア周遊の経由地としても大変便利な立地です。

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先に観光案内図を示した方がこの都市の成り行きが分かる気がしますので上の写真について説明します。295年-305年、ディオクレティアヌス宮殿を造営されたことが都市の起源となっています。ローマ皇帝ディオクレティアヌス(在位:284年-305年)は病のために皇帝を自ら退き、自分の故郷に近いスプリトに隠居用の宮殿を建てることを命じます。隠居用と行っても上の案内図にあるように、強固な要塞の大建築物となっています。この宮殿を中心に街を形成したのがスプリットのはじまりとなっています。宮殿南側は海に面し、その城壁の長さは170メートルから200メートルに及び、高さは15から20メートルとなっています。 
今回初めてクロアチアを旅行して、特に沿岸部の街々でローマと変わらない風景に出くわすことが多く経験しました。歴史的にも地政学的な意味でもイタリアと深く関わっていたことが伺えました。


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街の入口にあった案内図を見ると、当時は宮殿が海に接していたことが判ります。今では埋め立てにより海岸沿いに大きな舗道が造られています。 また宮殿の水道施設は堅固な作りで、ディナル・アルプス山中のヤドロ水源から水道路により供給されていたとのこと。引退した後の生活のためにこれ程の宮殿を造れるなどはいかに古代ローマ帝国が繁栄していたかを物語っています。 それだけでなく宮殿と周囲には、当時8,000人から10,000人の住民が暮らしてていたそうですが、その住民には、公園と余暇施設が与えられていたそうです。まさに古代ローマ恐るべしです😊

Th__20210822172501城壁で張り巡らされているスプリット旧市街ですが、主な入り口は、東西南北に4箇所あります。それぞれが「銀の門」「金の門」「青銅の門」「鉄の門」と呼ばれていています。


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かつては城壁と海は隣接していましたが、その後は埋め立てが進み、このような広々として遊歩道があり、周囲にはカフェやお土産品展が軒を連ねています。
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広々とした遊歩道に、南国らしいヤシが植えられていると如何にも南のリゾート地の雰囲気です。
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ペリスティルから南の「青銅の門」にかけては、地下通路が通っています。地上を見学する前に、地下宮殿への入口がありましたので先に宮殿の地下を見学することに。

この宮殿の地下も巨大で、今ではその場所も観光地となっています。
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地下の部分は現在では整備されていて、地下中央の両脇には沢山のお土産品展が並んでいました。丁度今回は沢山の観光客がいたために、この場所は上手く撮影出来ずにいます。
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地下室の端の方には、上の宮殿からは、所々に孔が開いていて、塵捨て場のような場所もあり(写真左)、古代ローマ時代の水道管も置かれていました。 遠い場所からこのスプリットへと水を運んだようです。
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モザイクのタイルが敷かれたような場所から、再度地上に出て来て、観光を続けて行きます。

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地下宮殿から地上に上がると眩しいほどの太陽とカラフルな花(ブーゲンビリア?)が咲いています。南国らしい雰囲気です。

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宮殿の中心のペリスティル広場を目指す前に、ぽっかりと天井が開いた「前庭」に出ることができます。 丸く抜けた上部からは青空が見えて気持ちのよい場所です。この場所はかつてはディオクレティアヌス帝の住居の玄関として使われていた場所だといいます。 現在では音響が素晴らしい場所であるため、現在は男性アカペラの「クラパ」の唄声が聴くことが出来ます。私が出かけた時にも丁度ここで唄っていましたので、CDを購入することに。確かに音響はいいと感じました。
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クロアチア南部の街スプリトの中心部、ディオクレティアヌス宮殿の敷地内にあるのが聖ドムニウス大聖堂です。世界遺産「ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群」の構成遺産の1つ。
次回はスプリットの代名詞ともなる、宮殿の中庭にあたる「ペリスティル」に向かうことにしました。 聖ドムニウス大聖堂もある 最もローマの遺跡らしい 場所となっています。

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旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
ローマ皇帝ディオクレティアヌスの隠居
のためにこれ程の宮殿を造るなんて、
本当に古代ローマ恐るべきですね😊
地下にもこのような巨大施設がある
こともにもビックリ致しました。
それにしても先生は本当に晴れ男なので
しょうね。青空と街並みが映えます😍
舞子は結構雨おんななんですよ😭
沖縄県でのコロナの急増大変だと察しま
すが、どうかお体だけは気をつけて
下さいね。
東京も感染者が増えて、来週辺りからは
再度テレワークを増やすと上司は言って
いるのですが・・・早くコロナが過去の
出来事になって欲しいです💢

院長先生
こんばんは。
日曜日も病院ヘお出かけになり、
お疲れ様でございました。

晴れ男さまですね。
青空にローマ時代の遺跡の数々!
地下室もあるのですね?
水道管はやはりローマ時代ならでは?ですね!
とても覚えきれませんが、
雰囲気を味わう事が出来ました。
続きを楽しみにお待ちしております。
先日「世界ふれあい街歩き」でも紹介されておりました。
一枚目のお写真のお方さまはお連れさまでしょうか?

遠く離れた所からの津波には驚きました!
被害があったようですのでお見舞い申し上げ、
早い復旧をお祈り致します。

こんばんは。

昨晩はけたたましいスマホの警報音で驚きました。
ひょっとしてとうとう大地震が来るのかと思いました。
見てみたら津波の警報。
トンガ沖火山噴火で日本にも津波の影響が出るとは
気象庁も予想外だったようですが、直ちに対処したようですね。
私達の所はもちろん先生の所も御無事だったようで良かったです^^

クロアチアのスプリットはローマ帝国の影響が色濃く残っているんですね。
隠居用の宮殿と言っても強固な要塞に囲まれた大宮殿。
当時のローマ皇帝の権力が偲ばれますね。
昔は城壁から直ぐ海と言う事は、部屋で言えばオーシャンフロント。
きっと絶景だったでしょうね。
古代ローマの水道技術も素晴らしいですよね。
地下の多数の水道管はかなりの水量を運べそうです。
白壁に紫や黄色の花々はとても華やかですね。
宮殿の中庭のペリスティルは素敵な予感しかしません。
次回も楽しみにしています💝

舞子さん、こんばんは。

ローマ皇帝の隠居のために皇帝の出身地のスプリトを選んだようなのです。それにしても本当に隠居のためと思うほどの巨大施設ですね。 日本なら隠居となると人里離れた場所でと考えてしまいます。やはり「わびさび」の文化は日本だからかも知れません。

天気がいいと旅行はやりやすいですね。恐らくこの場所も地中海気候で9月は雨が少ないのかも知れません。

東京もこれから感染が爆発的に増えることも考えますので、テレワークが出来ればいいのですが・・・なかなか仕事上対面でないとやりにくいことも多いですよね。

舞子さんも気をつけて頑張って下さいね。

マコママさん、こんばんは。

外科の患者さんは落ち着いていましたので、今日は早めに帰って来ました。

このような海に近い観光地は晴れていると青空と海がマッチしていいですよね。今回も晴れ男健在でした😊

ローマ帝国の街の造りは水の確保(水道橋)と丈夫な街道にありますね。何処に行っても水道橋などがありますしね。
クロアチアの旅は単独で参加でしたので、2枚目に写っている女子は妻ではないようです(笑)。がたいが大きい男性の方も連れではありません😅

私の住む場所も病院も高台にありますので、津波などの影響はありませんでした。最初はトンガでの地震による津波はないと思っていましたが、やはり波の伝わり方はまだまだ予測が難しい部分も残っているのです。

sharonさん、こんばんは。

昨晩は警報が鳴り続けたのですね。私の住む那覇市は警報などは出ませんでした(←実は妻いわくけたたましく鳴ったとのこと😅)。朝病院に出かけても津波の話題は出ませんでした。 トンガで火山の大規模な噴火があったので、直ぐに津波のことを考えたのですが、当初は津波の影響はないとのことだったと思います。日本始め遠い南アメリカの沿岸部でも被害が出たようですね。世界各国とも予想が難しかったのでしょうね。

本当に古代ローマの皇帝の権力の凄さが分かる宮殿でした。恐らく当時はイタリアからはアドリア海を船で渡ってくることが多かったと思います。この宮殿も船が乗り入れしやすい様に海に接して造ったのでしょうね。 城壁からの眺めは最高だったと思いますよ。

次回は宮殿の中の更にローマらしい建築物を紹介致しますね。

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