世界を夢みて(262):ザグレブ市内観光No2
雨のスロベニア共和国の首都リュブリャナからクロアチアの首都ザグレブへ移動し観光開始。先にザグレブで最も大きな聖母被昇天教会を見学後、市内観光の続きです(→ザクレブ市内観光No1ザグレブ・聖母被昇天大聖堂)。
旧市街の建造物に対して、奥に見える大きなビルはバン・イェラチッチ広場に面して建てられたオフォスビルで1957年頃建てられたようです。実は1970年から1980年代にザグレブでは高層建築物がいくつか建てられたようですが、その後は高層建築物は一時的に制限されて、都市景観が保たれているそうです。
この看板をみて分かる人もいるかも知れません。私は旅行まで知りませんでしたが・・・。クロアチアはネクタイ発祥の地だそうです。もともとクロアチアでは、若い男女が信頼の証に相手の首にスカーフを巻く習慣があったそうです。ヨーロッパ30年戦争の頃(1618年-48年)にクロアチアの軽騎兵団がパリに到着します。その時にクロアチア兵は自国の伝統的な衣装の一部として、様々な色鮮やかなスカーフを首に巻いて入場します。流行に鋭いパリの貴族達を虜にし、一気にパリで広がったそうです。フランス語でネクタイは「Cravat」、クロアチア人を意味する「Croat」に由来していると他の方の旅行記に書いてありました😅。ちなみに、日本人ではじめてネクタイを締めたのはジョン万次郎なんだそうです・・・確かにあり得る話かも知れません。
ザグレブ旧市街の坂を上った場所に、クロアチアの超老舗ネクタイ店「クロアタ:KRAYATA」があります。かなり有名なお店らしくお店の前では多くの観光客が写真を撮っていました。老舗らしい上品な店内で、ネクタイは品質の高さに定評があり、1柄に対して32本しか生産せず、希少価値の高いものになっています(←ネットに書いてあり、後で知ったことです😅)。 私も自分用に2本のネクタイを買って帰りました👍
このような看板をみながら歩くのも楽しいですね。 ラディチェヴァ通りと石の門近くの看板と標識です。
ラディチェヴァ通りを北に行くと石の門の前に聖ジョージ(聖ゲオルギオス、聖ユライ)の騎馬像がありました。最初馬で踏みつけているのは大蛇かナマズかと思いましたが、これはドラゴンです😅 ラディチェバ通りにある銅像です。 このモチーフは基本的に「聖ゲオルギオスと竜退治」の伝説から始まっています。竜が定期的に人間の生け贄を要求して、応じぬと村々に危害を加えていたそうです。次ぎに生け贄として選ばれたのは王女で、聖ゲオルギオスはドラゴンを退治して王女を救ったという伝説で、東西ヨーロッパ(中東も?)で色々な所でモチーフとなっています。以前訪ねたポーランドのクラクフでは聖ゲオルギオスは靴職人の若者でドラゴンを欺して退治し、王女と結ばれる物語でした(→ポーランド:クラクフ市内観光)
この銅像についてネット上で「聖ゲオルギオス」とか「聖ジョージ」いやいや「聖ユラユ」が正しいとそれぞれの方が書いてありました。要は同じ人物なのです。古代ギリシャ語では「ゲオルギオス」、アラビア語では「ジルジス」、英語では「ジョージ」、イタリア語では「ジョルジョ」となり、クロアチアでは「ユライ」となっているだけです。
中世の頃より門の中には聖母マリアを祀る礼拝堂があったそうですが、18世紀のザグレブ大火災でもこの礼拝堂は奇跡的に損傷を受けることがありませんでした。よりそのことがマリア信仰を強めたのかも知れません。私の写真は鮮明ではありませんが、鉄の扉の向こうに小さな礼拝堂の空間があり、正面には聖母子像の祭壇画が描かれていました。今でもたくさんの市民がお祈りしています。
« 緊急事態宣言解除後の自制 | トップページ | 腰痛症と神経ブロック »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 念願の3100クルムホテル・ゴルナーグラート(3100 Kulmhotel Gornergrat)滞在記No2:夕方から夜まで(2023.05.28)
- 3100クルムホテル・ゴルナーグラート(3100 Kulmhotel Gornergrat)滞在記No3夜から朝まで(2023.06.04)
- マッターホルン・グレイシャー・パラダイスの後半の動画(2023.04.30)
- 念願の3100クルムホテル・ゴルナーグラート(3100 Kulmhotel Gornergrat)滞在記No1(2023.05.21)
- ゴルナグラート鉄道:動画(2023.05.14)
こんばんは。
クロアチアはネクタイ発祥の地だったんですね。
上質なネクタイが買えて良かったですね^^
実用的で記念にもなりますね。
それぞれの看板もアートな感じで楽しそう。
竜を足蹴にする聖ゲオルギオスは
街の守護神でもあるのでしょうか。
英語読みのジョージより、ギリシャ語のゲオルギオスの方が
伝説にしっくりきますね^^;
礼拝堂を守る鉄の扉も装飾が素晴らしいです。
投稿: sharon | 2021年10月 3日 (日) 18時16分
こんばんは。
日曜日のご出勤?お疲れ様でございました。
クロアチアがネクタイ👔発祥の地だったのですね?
存ぜずでした!
同じネクタイが数が決められて宜しいですね?
お求めになられた2本のネクタイ👔のお写真拝見したいですが?
聖母子像の祭壇画、すみません。😅
拡大しても私の目ではハッキリせず、お許しくださいませ。
続きを楽しみにお待ち申し上げております。
昨日、ちんすこう!求めて美味しく頂いております。
その昔、沖縄で初めて頂き思い出しました。
投稿: マコママ | 2021年10月 3日 (日) 18時32分
マコママさん、こんばんは。
日曜日は午前中の出勤で戻って来ました。
私はこの地を訪ねて初めてクロアチアがネクタイ発祥の地を知りました。
KRAYATAは結構目立っていて、多くの方がお店の前で写真を撮っていましたので直ぐに分かりました。 決して大きなお店ではありません。
聖ゲオルギオスの像はギリシャ語の読みの方が強そうでいいですね。聖ジョージよりもしっくりときます😊
礼拝堂の中もちゃんと写真を撮れば良かったのですが、クリスチャンでもないので気が引けて内部はとりませんでした。小さいですが落ち着いた礼拝堂でしたよ。
投稿: omoromachi | 2021年10月 3日 (日) 19時36分
sharonさん、こんばんは。
クロアチアがネクタイ発祥の地とは旅行に行くまで知りませんでした。
私は旅行に行っても買い物をすることはないのですが、実用的なものは時々買って帰ります。
聖ゲオルギオスは強そうですが、私にはドラゴンではなくてナマズに見えてしまいました😅 街の守護神だと思います。
ギリシャ語読みの方が強く感じますね。
礼拝堂は多くの市民が訪れていました。私のとった写真には祈りを捧げる人々が写っていましたので、余り写真にアップ出来ませんでした。 礼拝堂の扉は飾り付けが重厚でした。
投稿: omoromachi | 2021年10月 3日 (日) 19時41分