世界を夢みて(263):ザグレブ市内観光(聖マルコ教会ほか)No3
ザグレブの市内観光も後半となりました。恐らくクロアチアのザグレブの観光案内などではこの聖マルコ教会が出ているのではないでしょうか? カラフルな屋根が特徴的です。
聖マルコ教会はカトリック教会で、旧市街のグラデツの中心の聖マルコ広場にあります。13世紀にロマネスク様式で建てられ、14世紀には礼拝堂とアーチがゴシック様式で建設され、19世紀にネオ・ゴシック式に改築されたそうです。屋根に有名なカラータイルのクロアチア・スラヴォニア・ダルマチア王国の紋章とザグレブの紋章が置かれた。聖マルコ教会は聖マルコ広場に面していて、そこには国会議事堂(上の写真の右側の建物で国旗が掲揚されている建物)、首相官邸(広場の左側の建物)、最高裁判所(教会の裏側)があり、クロアチアの国葬などの重要な行事は聖マルコ教会で行われるそうです。
側面は至ってシンプル。後で見返して違う建物かと思った程です(笑)。 内部の写真がなかったので入らなかったようです。後で調べたら、一般公開は期間限定であるようで、観光客は入れないようです・・・どおりで見返しても私のパソコンに教会内部の写真が一枚もなかったのですね。
左の紋章の右上の部分に3匹の動物が描かれています。これはダルマチアの勲章で冠をかざしたヒョウ(豹)とのことですが、なぜヒョウなのか分かりません😅 またこの下にある黒いダックスフンドのような動物は、実は犬ではなくて「テン」だそうです。テンの毛皮は貴重価値があり、昔はテンの毛皮を貨幣と同じ様に扱っていたために、現在のクロアチアの貨幣の単位は「クーナ:HRK・クロアチア語でクーナは動物のテンのことです」となっています(1クーナ=17〜18円)。
聖マルコ教会から下って行く街並みを歴を感じさせる建物が沢山ありました。ヨーロッパの街並みは看板だったり、外灯などがいちいち素敵なのです😊 ぼ〜としていると見逃す風景が沢山あります。
写真を撮りながら歩いていると、建物の壁に銅像が埋め込まれレいるのがありました。これは偶然とった写真の一枚でした。何と私は旅行を帰ってきてから見直した時に、その人物の名前をみて思わず「ヒエ〜!」叫んでしまいました。
この銅像の人物は「ニコラ・テスラ」だったのです。 ニコラ・テスラはクロアチアの出身だったのですね。セルビア人の両親の元1856年に現在のクロアチアの西部に生まれ、クラーツ工科大学に学んだあと東欧では飽き足らず、1884年に渡米しエジソンの元で1年間働くも、直ぐに独立します。何と彼は8ヵ国語(セルビア・クロアチア語、チェコ語、英語、フランス語、ドイツ語、ハンガリー語、イタリア語、ラテン語)を話せたそうです。
・・・テスラと言ってもピンとこない方も多いと思いますが、現在の電気の交流発電は彼が発明して今の世界の電気が使えているのですね。それ以外にも無線操縦、蛍光灯も発明しています。
LIFE誌が1999年に選んだ「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に選ばれて、テスラが遺した技術開発にまつわる資料類はユネスコの記憶遺産にも登録されているそうです。皆様方も出かける時には見逃さないようにされて下さいね。
ザグレブ市内を見渡せる高台に建て長いロトルシュチャク塔があります。この塔の一番上の窓枠から毎日正午には大砲(もちろん空砲)を撃って市民に12時の時報を知らせてくれるそうです。今回は残念ながらこの塔の上から市内を眺めることは出来ませんでした。時間がある人は是非訪ねて欲しいです。ザグレブの美しい風景がみれるそうですよ。
昇りは世界一短いケーブルカーでしたが、帰りはこのような坂を歩いて下りてゆきました。
宿泊ホテルが近くにある街の中心にあるイェラチッチ広場に向かいました。広場にそびえるのは、国民的英雄と言われるイェラチッチ1801~1859)の騎馬像です(これも聖ゲオルギオス像かと思いました😅・・・足元に龍はいません)。彼はオーストリア帝国時代の政治家で軍人だったそうです。
この広場は17世紀ごろから「調和広場」としてあり、1886年にイェラチッチ総督の騎馬像が設置されたころからイェラチッチ総督広場と呼ばれるようになったそうです。 しかし旧ユーゴスラビア時代の1947年には騎馬像は取り払われて、「共和国広場」と名称も変わったそうです(歴史的にこのようなことはよく耳にしますね)。1991年のクロアチアの独立と共に騎馬像も広場へ戻されて、名称もイェラチッチ広場に戻ったとのこと。 英雄も祭られたり引きずり下ろされたりと忙しいです😅
イェラチッチ広場には噴水もあり、奥の可愛らしいトロッコ列車で旧市街を観光するのもいいかも知れません。今回の宿泊ホテルはSHERATON ZAGREB HOTELで、夕食は肉料理だったようですが、相変わらず食事の写真はありませんでした😅。
« 今週の生け花(令和3年10月第2週) | トップページ | 出血した方に同じ血液型だからと言っても直ぐに輸血しない理由(輸血後移植 片対宿主病 (GVHD)について) »
「旅行・地域」カテゴリの記事
コメント
« 今週の生け花(令和3年10月第2週) | トップページ | 出血した方に同じ血液型だからと言っても直ぐに輸血しない理由(輸血後移植 片対宿主病 (GVHD)について) »
こんばんは。
日曜日でもお出かけお疲れ様でございました。
ザグレブの旧市内の建物と青い空に刷毛で描いた雲が
美しいですね!
聖マルコ教会の屋根瓦のモザイクも綺麗〜!
テスラって?何か聞いたような?ですが、
凄いお方だったのですね!
お泊りもシェラトンホテルだったのですね!
どこかで?泊まったかも?です。
お伺いしたいと思っておりました事が〜。
ブログの「ニライの夢」のネーミングが気になって〜?
お差し支えなければお教え下さいませ。
続きも楽しみにお待ち申し上げております。
投稿: マコママ | 2021年10月10日 (日) 17時47分
こんばんは〜
聖マルコ教会は綺麗な教会ですね😍
舞子もパンフレットなどで見たことが
あります。屋根もカラフルで可愛いです
動物のテンが貨幣の単位になったなんて
不思議な気もしますが、通過の始まりは
このようなものだったのでしょうか?
ますますクロアチアの旅行に行きたくなり
なります😘
(ワクチン2回終了後は注射部位の痛み
38度の発熱、頭痛がありましたが2日間で
軽快しました。少し安心です😊)
投稿: 舞子 | 2021年10月10日 (日) 18時15分
こんにちは。
いつも素敵な旅行記、ありがとうございます。
国内旅行はけっこう行っているのですが、
海外旅行は数えるほどしか行っていないので、
とても楽しいです。
ニコラ・テスラはクロアチアの人なんですね。
すごくいろいろな発明をされた科学者だと聞いています。
アメリカのテスラ社はこの人に敬意を表してその名をつけたとのこと。
今、この人が出てくるのは、何か本当にタイムリーな感じがします。
投稿: ふうちゃん組 | 2021年10月10日 (日) 18時50分
マコママさん、こんばんは。
ザグレブに入った時には曇り空だったのですが、最初の聖マルコ教会の写真は翌朝が晴れていましたので、ホテルより出かけてもう一度写真を撮りました。綺麗ですよね。
エジソンは直流でしたが、テスラは交流にすることで遠くま電流を流すことに成功し、今や世界の電力は交流の形式になっています。テスラさまさまです。
「ニライの夢」のネーミングは、沖縄には「ニライカナイ」という伝説があります。遠い海の向こうにある理想郷のことをさしています。それをネーミングに取り入れたのです。 子供の頃、私にとっては海の向こうは夢のような世界だと思っていました😊
投稿: omoromachi | 2021年10月10日 (日) 19時14分
舞子さん、こんばんは。
聖マルコ教会はクロアチア旅行のパンフレットや案内本には必ずと言っていいほど載っている思います。特徴のある形と可愛らしい屋根ですよね。
昔は通貨の代わりに石を使っていたり、貴重なものやテンなどの毛皮をブツブツ交換の単位と考えて使っていたのでしょうね。金などが沢山ある場合には金貨などになったのかも知れませんが・・・
クロアチアは私の想像以上に観光には非常に良い箇所でした。是非とも舞子さんのこれからの候補地の1つにして下さいね。
2回目の接種お疲れ様でした。舞子さんのような若い世代の接種が進んで欲しいと願っています。
投稿: omoromachi | 2021年10月10日 (日) 19時20分
ふうちゃん組さん、こんばんは。
昔と比べたとはいえ海外旅行はパスポートの申請や長い飛行時間を考えると難しいですよね。この2〜3年は旅行に行けませんので、昔出かけた国を紹介してゆきますので、これからもご覧になって頂ければ嬉しいです。
私もこの旅行に行くまでテスラがクロアチア人だとは知りませんでした。発明王エジソンと対比されていることは知っていますが出身国までは知りませんでした。
今や世界の大企業となった「テスラ社」はニコラ・テスラの名前からつけたのですよね。ニコラ・テスラも少し変わった性格だったようですが、テスラ社の創業者のイーロン・マスク氏もニコラと似ているのかも知れません。 天才肌は違うのでしょう😊
投稿: omoromachi | 2021年10月10日 (日) 19時29分