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2021年9月26日 (日)

世界を夢みて(161):ザグレブ・聖母被昇天大聖堂

スロベキアの首都リュブリャナからクロアチアの首都ザグレブに向かいました。距離にして139Kmのようですが、国境の通過も意識することなく直ぐ済み(パスポートチェックがあったかどうか記憶にありません😅)、バスの移動も2〜3時間程度でした。

リュブリャナでは雨が続いていましたがザグレブに近づくにつれ次第の小雨となり、到着時には晴れて来ました。👍

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ザグレブ(Zagreb)はクロアチア共和国の最大都市で首都となっています(人口約80万人)。古くから中央ヨーロッパとアドリア海を結ぶ交通の要所として発展を遂げた街となっています。

クロアチアの首都ザグレブには、かつてカプトル(Kaptol)グラデツ(Gradec)という2つの都市が存在したとのことです。 現在の聖母被昇天大聖堂周辺の辺りがカプトルと呼ばれた街で、司教区もこちらに置かれています(教会の呼び名の違いはこちらを参考に→教会の呼び名で混乱)。 

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到着後すぐに、ザグレブで一番高く象徴的な聖母被昇天大聖堂と入ることになりました。ネオゴシック建造物で二つの尖塔の高さは105mあり、クロアチアで最も高い建物だそうです。当時は小さなコンデジしか持っていませんでしたので、大きすぎて近くでは全体が入りませんでした😢

大聖堂の建設は1094年に始まり、タタール侵入時の1242年に破壊されたそうです。その後13~18世紀にかけて再建されて、2つの尖塔を持つネオ・ゴシック様式の外観は1880年の大地震後の修復によるものだそうです。当時は建築資材や資金が不足していたため、尖塔に使われた資材の質が悪く、20世紀後半から丈夫な石で新たに修復が始められたそうです。訪問した2013年には左側の尖塔の修復が終わり、右側が修復中でした。最近ネットでこの大聖堂の写真を観たらまだ右側の尖塔は工事中でした。あと何年かかるのでしょうか?

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かなり大きな身廊で正面のステンドグラスも美しいです。大聖堂内部に入るとキリスト教徒でもない私も落ち着きます。
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主祭壇にはザグレブの守護聖人、聖母マリアの母子像が祭られています。
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主祭壇の奥に進むと、教会の中にこのようなガラス張りのお墓があるのが不思議でした。かつてのザグレブの大司教ステピナツ(Alojzije Stepinac)の墓だそうです。色々調べると、時代に翻弄された聖職者で今でも彼の功績は賛否両論があるようです。
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教会の壁にびっしりと書いてある文字はグラゴル文字だそうです。グラゴル文字はスラブ系言語を記述するために造られたアルファベットで、グラゴルとは古いスラブ語で「言葉」を意味するとのことです。不思議な形の文字となっています。

やはりカトリックの大聖堂は何処も豪華絢爛ですね。 教会から出てその後の観光でもこの美しい教会は見えて来ました。 二つの写真を追加して載せておきます。
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青空市場近くの広場には、ギターを弾く吟遊詩人のようなブロンズ像を見かけたのですが、反対側は首を吊された像が表現されていました。何を意味していたのでしょうか? 調べてみるとギターを弾いているのはペトリツァ・ケレンブッフの像で、クロアチアの作家・ミロスラブ・クルレジャの詩集「ペトリツァ・ケレンブッフのバラード」に登場する主人公とのことです。

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少し離れた高台からみた聖母被昇天大聖堂と旧市街です。落ち着いたたたずまいですね💖 次回はザグレブの市内観光を記載予定です。

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コメント

院長先生
こんばんは。
今日もお疲れ様でございました。

お天気回復してザグレブにご到着で良かったですね!
やはり、晴れ男さま☀
聖母被昇天大聖堂、身廊も見事ですが、
ステンドグラスが美しいですね?
ヨーロッパ等の大聖堂など中に入ると
本当に荘厳な感じになりますね?
最後のお写真が素敵です😍
献灯台がある教会などでは信者でもありませんが、
献灯した事がございますよ。

次回も楽しみにお待ち申し上げております。

マコママさん、こんばんは。

リュブリャナでは大雨でしたが、午後から天気が回復してザグレブでは青空も見えて来ました。

ザグレブで1番有名な教会を先に観光しました。やはり教会は当時の建築の粋を集めた建物ですので、どの地方でも見応えがあります。 内部の空間が広く、ステンドグラスも美しいです。

最後の写真は少し離れた高い場所から撮していますので、街の屋根と教会が同時に写る光景です。素敵ですよね✨️

教会に行くと信者でなくても献灯したくなりますね。私も信者ではありませんが、敬意を払うようにしています。

こんばんは。

大聖堂の右の尖塔が未だに修復中と言うのは
また資金不足か何かでしょうか。
パリのメダイ教会の聖カタリナの遺体が見える所に安置されていたり
バルセロナ大聖堂でも地下霊廟に聖エウラリアの遺体が納められていて
信者が祈りを捧げたりする事が出来ますよね。
こちらでも大司教の遺体がガラス張りの棺に安置されていて
ヨーロッパの聖堂には他にもこのような形態があるのでしょうか。
神聖で厳かで畏れ多い雰囲気ですね。

sharonさん、こんばんは。

この旅行は2013年ですので、ネットで調べるとまだ工事中のようです。資金の問題なのか、職人や材料の問題なのか分かりません・・・が・・長いですね😢

日本と宗教感が違うせいでしょうが、ヨーロッパの教会などで聖人の遺体がおかれていたり、手などの一部が安置されていることも見かけます。 恐らく信者にとっては人間ではなくて神と同じ様に考えているのかも知れませんね。

私が経験しただけでも色々な国の教会でありましたので、このような形態で皆の信仰の対象になっているのかも知れません。 私には余りなじめませんが・・・。

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