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2021年9月22日 (水)

白癬症はなぜ水虫とかタムシと呼ばれたのか?

今日のFM放送は「白癬症」について話をしました(私は外科医ですので皮膚科は専門外ですので調べた範囲内で話をしました)

日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン(2019)によると、足白癬(足の水虫)の有病率は21.6%で日本全体での患者数は2,500万人程度。また、爪白癬(爪の水虫)は 10.0%(1,200 万人程度)と報告されています。

真菌の菌類(きんるい)とは、皆様ご存じのように、一般にキノコ・カビ・酵母と呼ばれる生物のことなんです。その中の皮膚糸状菌(白癬菌)が皮膚に感染することを白癬症と呼んでいます。皮膚糸状菌は、タンパク質の一種であるケラチンを栄養として必要とする糸状菌(真菌の一種)です。ケラチンは人間の皮膚の外層を構成する成分で、同時に毛や爪の主な材料でもあります。皮膚糸状菌は、生きのびるために皮膚、毛、爪を養分とする必要があります

糸状菌のうち、皮膚の一番表面の角質層に感染して起こす皮膚疾患を白癬症といい、そのうち足に発生するものを俗に水虫(足白癬)といいます。外陰部に感染した場合は「いんきんたむし(股部白癬:コブハクセン)」、手足以外の胴体、腕などに感染したものを「たむし」や「ぜにたむし」(体部白癬)と一般的に呼びます。 さらに頭に感染してできる皮膚疾患は「しらくも」(頭部白癬)と呼びます。ですので水虫も、タムシ、インキンタムシ、ゼニタムシ、シラクモも、場所の違いで名前も変わってしまいますが、原因となるのが、皆、白癬菌であることには変わりありません。

以前は高温多湿となる梅雨時から夏にかけて多くなる季節病でしたが、暖房の普及、靴を初めとする生活の西洋化で、サラリーマンの4人に1人、オフィスレディの5人に1人が感染している通年病、国民病ともなってきています。(実際の白癬症のタイプについてては以前のブログを読んで下さい→水虫は季節病から通年病へ

今日の白癬症という医学用語での話ですが、俗に言う水虫といったりタムシ(田虫)と呼んだりと、カビなのに何故「虫」といったのでしょうか?

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折角ですので調べてみたら次のようなことがYahooニュースに書いてありました(→https://news.yahoo.co.jp/articles/6989228ad35c8a3631f3dfba7f37593288768bdf)。きっと医学書には載っていないと思います😅

「水虫という名前が登場したのは江戸時代のことだそうです。 田植えなどの田んぼ仕事の季節になると、当時は、足に強いかゆみがある水疱(すいほう)のできる人が数多くいたそうです。恐らく、1日中田んぼの水の中に入っていたでしょうし、帰って来ても雨の時期でもあるし、当時の農家の家の中も湿気が多かったと推測します。水虫にかかる環境ではあったはずです。 しかし当時は裸足だったでしょうから、冬場にはこのような症状はなくなっていたと考えます。 ですので、当時の人々は田んぼの中にいる虫が影響して足がジクジクと痒くなったりしたと考えるのごく当然のような気がします。 当然 今のように医学が発達している時代でもなかったので、カビが悪さをしているとは思いもせず、水の中にいる正体不明の虫に刺されたと思い込んでいた様だと記載されていました。なるほどこれが水虫とか田虫と呼ばれ始めた由来なのですね。

色々と調べると面白いです。

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医療」カテゴリの記事

コメント

院長先生
こんばんは。
今日もお疲れ様でございました。

FM放送は時々?電波の具合でしょうか?
途切れましたが、ブログと合わせて理解出来ました。
残念ながら高齢者の40%の患者の1人です😠

ザ・フォーク・クルセイダーズのお歌に
「水虫の唄」があるのは存ぜずでした!
ギター弾き語りの「悲しくてやりきれない」素敵でしたよ♪
北山修氏は精神科医としてご活躍ですね。
先生もお読みと存じますが、日本経済新聞夕刊に
水曜日ご担当で「あすへの話題」を執筆中ですね!
今日もありがとうございました。

マコママさん、こんばんは。

FM放送はコロナが流行してからはリモートで行っています。私達の病院やFM放送のレキオがある那覇市の新都心地区は丁度番組時間帯の18時から19時の時間はインターネットの利用者が急激に増える時間帯と重なるとのことでした。それによって回線が不安定になることがあるようです。聞きづらくて済みませんでした。 早くスタジオでお喋りがしたいです😊

白癬症は多くの方が罹患している病気の1つ(病気と言えないほど軽度のものが多いのでしょうが)です。特に日本の気候は高温多湿ですので、ある意味国民病の1つですね。

北山修さんは九州大学の医学部の教授をもう退官されました。多くの素敵な歌詞を書いていました。日経新聞は午前だけ取っていますので、夕刊での北山さんの記事は読んだことがありません。

いつもコメント頂き本当に感謝致します🙇

こんばんわ・・・
コロナ感染者も減少しており嬉しい限りです。しかし、急速に減って来たのはワクチン接種が進んだことだけなのでしょうか、緊急事態宣言が果たしてどれだけ効果があったのかも分かりませんが、いずれ減少していることは喜ぶべきことなのでしょう。これがこのまま収束の方向に向かって行くのか、次の感染拡大に向かうのか、いずれ気になりますね・・・
恥ずかしながら俺にも左足の指に水虫があります。皮膚科で治療受けていますが、なかなか治りません。長くつなど長い時間履いていたことが要因のひとつだろうなと思っています。水虫の由来、よく分かります・・・

でんでん大将さん、こんばんは。

東京を中心として急速にコロナ感染者が減少したことの誘因が今ひとつ分からない点があります。緊急事態宣言で人混みが急激に減少した感じは受けませんでした。 ただ不幸なことですが、入院できずに自宅療養者が亡くなるケースをマスコミも報道したことで若者達にも危機意識が芽生えた可能性があります。 もう一つはコロナウイルスそのものがいい方に変異をして来ている可能性もあります。 これまでウイルスは感染力や重症化し易い場合には宿主(この場合は人間ですが)が死亡しやすくなり、ウイスルも生き残れなくなります。 その為に感染力や重症化が起きにくいウイルスが細々ながら生き残る戦略を立てることもあるようです。

水虫は国民の多くがかかりますし、高齢者だと4割ぐらいの方が感染しているポピュラーな疾患です。長靴などはどうしても蒸れてしまいますので仕方ないです。気長に治療を続けて下さいね。

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