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2021年5月 2日 (日)

世界を夢みて(240):エトワール凱旋門

モンパルナスから地下鉄でシャンゼリゼ通りの端に建つ、パリのエトワール凱旋門に立ち寄ることにしました。スペイン・ビルバオを金曜日の早朝に飛行機に乗ってパリに9時に到着。明日の土曜日の観光を残して、日曜日の朝にはパリから日本へ帰国。2019年の旅行も終了となります。 
2018年5月よりフランス(特にパリ)では燃料費の値上げに端を発した抗議運動が毎週土曜日に開かれることになっていました。 私の旅行の最終日と重なり、デモ隊が1部暴徒化して放火などでパリが騒然となったこともあり気になっていました。
このこともあり、パリでは頼りになる日本人に2日間パリの案内を頼みました。その方の情報で、パリ市内では明日の土曜日は大きなデモが予想されて、シャンゼリゼ通りや1部の交通機関は閉鎖されるとのことでした。明日は凱旋門のあるシャンゼリゼ通りは閉鎖されるとのことで、凱旋門をみるなら今日(金曜日)のうちがいいでしょうとのとになったのです。そして実際に土曜日は交通機関も閉鎖されるところもあり、デモ隊が通過する場所は警察車両が並んで、厳戒態勢となりました。 彼女がいなければ私は身動きが取れない事態となったかも知れません・・・アリガタヤアリガタヤ・・・仏さん、いやマリヤ様にも思えました😄
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二日間のパリの周遊チケットを買っていますので、地下鉄に乗り凱旋門の近くの駅から地上に上がることに。直ぐに凱旋門が見えました。

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凱旋門と言うとパリの凱旋門を思い浮かべますが、凱旋門は軍事的な勝利を讃えてその勝利をもたらした将軍や国家元首や軍隊の凱旋式を行う記念Th_-20210211-182127のために作られた門ですので、世界各地にあります。発祥の歴史は古代ローマ時代まで遡るとのことで、以前旅行の時に見たローマのコンスタンティヌスの凱旋門が古い凱旋門の1つだったと記憶しています 。

フランスだけでも幾つかの凱旋門が存在するようです。フランスの都市計画で凱旋門のあるエトワール広場を中心に12本の通りが放射線上に伸びたようの造りになっています。地図で見る形が星(=etoile:エトワール)のように見えることから「星の広場(エトワール広場)」にある凱旋門とのことで「エトワール凱旋門」と呼ばれているのです。

「エトワール凱旋門」は、1805年にナポレオン・ボナパルト皇帝が、ロシア・オーストリア連合軍を破った「アウステルリッツの戦勝」を記念して、1806年にナポレオン自らの命によって建設が始まっています。完成までに30年を要し、1836年に完成した凱旋門です。完成はナポレオンの死後10年以上を経過していました。
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25年ぶりの凱旋門ですが、やはりでかいです。時間があれば頂上まで登れるのですが、今回は辞めました。入場料が必要で、らせんの階段を頑張って歩く必要があります。昔頑張って登ったのですが・・・
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今回の旅行では凱旋門には登りませんでしたので、外にある大きなレリーフを写真で紹介したいと思います。
シャンゼリゼ通り川から右側の壁のレリーフがリュード作の「1792年の義勇軍の出陣」で、通称は「ラ・マルセイエーズ」と呼ばれています。なんとなく聴いた名前ではないでしょうか?
当時の義勇軍が広めた歌の題名で、現在の「フランス国歌」です。その意味でも1番有名なレリーフかも知れません。
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シャンゼリゼ通り通りからみて左側のレリーフはコクトー作の「1810年の勝利という名前です。真ん中に立っているのがナポレオンで、月桂冠をかぶった勝利の女神より、ナポレオンの頭にも勝利の月桂樹を受けている場面です。


ナポレオンの命で作られた凱旋門ですが、このように彫刻で残って彼も心置きなく過ごせているかも知れません。
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シャンゼリゼ通りの反対側のグランダルメ通りから凱旋門をみるとやはり大きな2つのレリーフが壁面に飾られレています。
向かって右側にエテクレ作の「1814年抵抗」という作品です。この年にフランス革命があったわけではありませんので、フランス人の支配者への抵抗の歴史を著しているのかも知れません。

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最後は左側になるエテクレ作の「1815年平和」です。これも先ほどの抵抗のように、紛争(戦争)の後の平和の探求を示したのかもしてません。


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夜の凱旋門です。この日は土曜日の夜で2018年から続いている「黄色いベスト運動」のデモが予定されているために、明日早朝からのデモに備えて警察車両が続々と集まってきました。 案の定、明日土曜日はシャンゼリゼ通りは閉鎖となりました😭 これもまさにフランスの象徴する出来事かも知れません。

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折角のパリのシャンゼリゼ通りを散策したかったのですが、黄色いベスト運動のデモのため閉鎖となりました。それでも先月の大規模な破壊を伴うデモはなかったようで、土曜日の20時頃より徐々に閉鎖が解除されて、シャンゼリゼ通りに入ることが出来ました。当然どの店も閉まっていましたが・・・(上の写真は土曜日の22時頃の写真です)

改めて個人旅行では、このようなことが予想される場合には現地に住んでいる日本人の力は偉大だと感じたパリでした。もう一度元気なうちにパリのシャンゼリゼ通りを闊歩してみたいです😀

 

*〜*〜*〜*〜*〜*
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今回パリを案内して頂いた彼女にも了解を得ましたので、パリ在住のigo_ksさんのインスタグラムを紹介しますね(パリ好きな方はフォローしてみて下さいね)→https://www.instagram.com/igo_ks/

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コメント

こんばんは。
お休みがとれて良かったですね。
気持ちよくドライブ🚗をお楽しみだった事でしょう。
助手席は勿論!奥様ですね!♥♥

パリの凱旋門は二度とも外観のみでしたが、
このような彫刻があったのですね?
ツアー友さま達で登られた方がいらっしゃいました。
私達はまず?階段は大の苦手😥

是非、シャンゼリゼ通りをまたお歩きになられますように〜。

こんばんは。
再度すみません。
お好きかどうか分かりませんが、
パリ在住でシングルパパの作家でミュージシャン、料理人?の
辻仁成氏がセーヌ川クルーズとライヴを
30日に行うそうです!

私達は一回目はバトー・ムーシュでお食事と夜景を楽しみ、
2回目は屋根のない?クルーズ船でしたが、
今回、このクルーズ船でされるそうです。
ピアでチケット販売中のようですが、私はご遠慮致します。
ご存知でしたらお許し下さいませ。

マコママさん、こんばんは。

久しぶりに病院に行かない1日でした。今日は天気もよくて7時には出かけてお昼には戻りました。助手席ですか・・・二十歳のピチピチの女の子・・・と言いたいですが😀

凱旋門は大きな彫刻が4カ所あり、それ以外にも多くの彫刻で飾られています。

私は2回目の時に凱旋門に登りましたが、今回は時間もなく出来ませんでした。階段ですのでいける時に登らないといけないなと感じました。

いつもありがとうがございます。

マコママさん、こんばんは。

辻仁成さんについては殆ど知りませんでした。彼の名前を知ったのは、今回のパリの時に入ったカフェで時々、辻仁成さんも来られるとのことを知りましたが・・・私は?で、元の奥さんの名前を出されてなるほどその方の夫だった方がこの近くに住んでおられることを知った程度です。

・・・と言うわけで、私のとっては余り興味の湧かない企画のようで遠慮します😀 それ以外のネット配信の旅行には興味はありますが、緊急で呼ばれたり、手術が長引いたりしますので、時間が決まっている企画には殆ど参加したことがないのです(その為に1年に1回の旅行が大切です)。

わざわざお知らせして貰えたのですが、一般常識のない私には辻仁成さんは知らない方でした😅

こんばんわ!

凱旋門にシャンゼリゼ通り、とても懐かしいです。
ブリュッセルに行く時に1泊、帰りにもう1泊しました。
確かコンコルド広場の近くのホテルに泊まった記憶があります。

ブリュッセルでは雪混じりの雨が降ったりして、寒かったのですが、
パリでは急に初夏の暖かさでした。
凱旋門は想像以上の大きさで、壁面のレリーフも素晴らしかったです。
シャンゼリゼ通りは、オープンカフェが建ち並び、沢山の人達が
午後のティータイムを楽しんでいました。

先生には、是非もう一度行かれる事を祈っております。

ガルボさん、こんばんは。

写真を載せてよかったです。ガルボさんにとってもとても楽しい思い出の1つではないでしょうか? 宿泊は便利な場所に泊まっていらっしゃったのですね。

旅行先で寒くて天候が悪い場所から、暖かくて天気がいい場所に変わった時には凄く得した気分になります。ガルボさんもパリはこのような所になったのですね。

凱旋門は間近で観て、この巨大さを感じることが出来ますし、凱旋門の上に登った人間の大きさを観るとこの巨大さが分かります。

早くコロナが収まって旅行に行きたいです。まだまだ行きたいところがいっぱいあります。退職時期と体が動けなくなる時期の駆け引きが難しいです😅

おはようございます〜

昨日は遅くまでネットで映画を観た
ので寝ぼすけの舞子です、コーヒーと
パンを前にしながらコメントを書いて
います(omoromachi様から態度が
悪いと怒られそう😅)

エッフェル塔はツアーで行きました。
写真を沢山撮ったのですが、壁面に
多くの物語的な彫刻があったのですね。
気にしていませんでしたが舞子の写真にも
壁面のレリーフが写っていました。

このブログを先に読んでいれば綺麗に
写真を撮ったのかも知れません。
友人とシャンゼリゼ通りでカフェしました
よ。気分はもうバリジェンヌでした😊

これからも楽しみにしています😘

舞子さん、こんにちは。

私も仕事を終え、帰って来ました。コロナがなければ舞子さんもおでかけでしたでしょうね・・・舞子さんは若いのに自粛が出来ているようで偉いです。

自分の出かけた所の写真は懐かしく思い出すのかも知れませんね。ツアーですと写真を撮ったりするが精一杯で、なかなか細かいことは気がつきませんよね。舞子さんは恐らく私の半分も生けていませんので、これから沢山行ける時間は出てくると思います。 もう一度パリに出かける機会があれば凱旋門の細かなレリーフもご覧になられたいいと思いますよ。

舞子さん達、若い女性たちがシャンゼリゼ通りでお茶なんで絵になると思いますよ。きっととても可愛いと思います。おじさんも写真が欲しいです😀

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