世界を夢みて(238):パリ・ピカソ美術館 No2
パリのシケ島を散策後、ピカソ美術館(パリ)へ向かいました。パリ3区にある国立の美術館で、17世紀に塩税徴収官の邸宅であったことから「Hôtel Salé(オテル・サレ、塩の館)」と呼ばれるそうで、1985年からピカソ美術館として開館となっています。前回のブログの続きです(→ピカソ美術館No1 )。 収蔵もバライティーで沢山な貴重な作品が展示させ、見応えある美術館です。
沢山の作品が有りましたが、絵を理解出来ない私ですので、解説はなし(😅)で1部の作品だけ列挙します。皆様方も観たことがある絵があるかも知れません。
絵画だけでなく、このような彫刻作品も有りました。この猿の顔は車になっています。彼の自由奔放さが伺われる作品です。『猿の母子』 - La guenon et son petit (1951年10月)と呼ばれる作品です。
この美術館をみて回るとピカソが「20世紀最大の画家」と称される理由が分かる様な気になります。これまでの常識に捕らわれずに常に新たな境地に挑戦する多彩な才能を読み取ることが出来ます。これ程多くの作品を残した続けた彼の情熱に敬服いたしました。
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ピカソ美術館にはピカソ自身が生前購入した多くの画家の作品も展示されています。ピカソは彼らからもインスピレーションを得ていたと思われます。
印象派の大御所ルノワールからもピカソは影響を受けたと言われています。 ピカソと画風が異なると考えたのですが、柔らかな曲線と穏やかな色使いで美しさを追求したルノワールに対してとても敬意を払っていたとのことでした。
ピカソ、ダリと共に前衛美術における世界的な巨匠の1人と呼ばれるジョアン・ミロ。ミロはバルセロナ出身で、同じスペイン出身の先輩にあたるピカソとぱりで交流を深めてたとのことです。ピカソも彼の作品を購入して持っていたようで上の作品などが展示されていました。
マティスは1869年生まれで、ピカソは1881年に生まれですので12歳の差のある二人ですが、お互いに意識し競争し合った間柄だったようです。素人の私でも時々ピカソとマティスの絵画が重なって見えることがあるほどです。
イタリア出身のモディリアーニには1906年にパリに移住し、ピカソとの交流も生まれたようです。貧困、病気、薬物依存で生前は絵画も殆ど評価されずに35歳で亡くなったモディリアー二の作品です。ピカソとはあまりにも生き方が違いすぎると思いますが、ピカソ美術館にモディリアーニ作品があったのは少し驚きがありました。
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ピカソの生涯はアグレッシブで美術界だけでなく当時の多くの著名人とも交流があり、手紙のやり取りなどあったようです。その中から面白い作品を紹介します。
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・・・今回のパリでは頼もしい助っ人をお願いしていました。と言うのは当時土日は「黄色いベスト運動」が活況(笑)を擁しており、いつ何時交通機関が麻痺したり、デモなどで不測の事態になることも考えられたために、現地在住の日本人の素敵なマダムに1日半のパリ観光を依頼していたのです。予想通り、急に地下鉄やバスの路線が止まったり、シャンゼリゼ通りが閉鎖になったりしました。身動きが出来ない事態となったと思いますが、彼女のお陰で実にスムーズに観光が出来ました。本当に頼もしかったです。それにとてもチャーミングなマダムです😉。
彼女にも了解を得ましたので、パリ在住のigo_ksさんのインスタグラムを紹介しますね(パリ好きな方はフォローしてみて下さいね)→https://www.instagram.com/igo_ks/
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コメント
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こんばんは。
ピカソ美術館は沢山の絵画の外、彫刻もあるのですね?
有名な画家の絵もありお楽しみになられた事でしょう。
彫刻で思い出しましたが昔、箱根にある「彫刻の森美術館」へ行き
ピカソ館があり立ち寄りました。
どうしても私には理解出来なかったのですが、
最初の頃の具象的な絵は少し?分かりましたよ。
バルセロナのモンジェイックの丘へ行く時、
ミロ美術館の前を通りました。中には入れず〜!
妹はピカソが好きです!
続きを楽しみにお待ち申し上げております。
投稿: マコママ | 2021年4月18日 (日) 19時10分
マコママさん、こんばんは。
パリのピカソ美術館は絵画だけでなく、彫刻や陶器などもありました。ピカソの多彩さが分かる美術館となっています。
箱根の森の美術館はいいですね。私も何度が出かけたことがあります。マコママさんも感じたようにピカソの芸術は初期の段階の所は理解出来たも、次第にキュビスムの時代になると理解出来なくなりました。 彼の絵を分解して解説して貰うとなるほどと思うのですが、理解するのは難しいです😅
私の方はバルセロナのミロ美術館で大きめのポスターを買って帰りました。額を作って今でも居間の壁に貼っています。私の方はピカソよりミロの方が理解しやすいです。
いつもコメント頂き、感謝致します💖
投稿: omoromachi | 2021年4月18日 (日) 20時23分
先生、お疲れ様です。
ピカソ美術館へ行かれたのですね。
ピカソは抽象画が多いけど、写実やイラストも沢山描いていて、
デッサン力が凄かったらしいです☆
女性の顔をペンで描いている、タイトル Head 1946だったかなぁ。
素敵ですよ~。見てくださいね。
今日もありがとうございました(^_-)-☆
投稿: 由津子 | 2021年4月18日 (日) 21時01分
ご無沙汰しております、Kです。
ピカソの作品は多くの美術館で
観ることが出来るのは、これ程
多くの作品を残していたからなの
ですね。東京の国立西洋美術館
にもピカソの作品がありました。
そこで生のピカソの作品を観たと
記憶しています(中学か高校の時)
前のブログと合わせて少しピカソの
ことが分かった気になりました。
このブログは私の勉強の材料にも
なっております。(*^-^*)
沖縄県もコロナ対策で大変と思いますが
どうぞお体に気をつけて下さいね。
いつもありがとうございます。
投稿: shiroyama.K | 2021年4月18日 (日) 22時40分
由津子さん、こんばんは。
絵を描いている由津子さんにとっては私以上に気になる画家だと思います。由津子さんにとってもからの後期の作品を理解するのは難しいのでしょうか?
今ネットで「Head 1946」を検索しました。素敵な女性のイラストですね。
ピカソのイラスト力は凄いのがありますよね。バルセロナのピカソ美術館は彼の幼少期から十代の作品の展示も多くありました。その美術館で初めて鉛筆で書いたような作品もありますが、もうその時から動物の動きなどの躍動感のあるイラストを描いていました。 小学生にしてきっと今の美大生ぐらいのデッサン力は身に付けていたと想像しました。 彼は天才です。
由津子さんならこの美術館だけで1日楽しめると思いますよ😊
投稿: omoromachi | 2021年4月18日 (日) 22時49分
Kさん、こんばんは。
ピカソは本当に多くの作品を描いた芸術家ですね。僅かな絵画しか残さず、短命で、生前に殆ど認められなかったゴッホとは対称的です。
日本国内の多くの美術館にもピカソ作品は展示されていると思います。学生の頃に国立西洋美術館で私も確かピカソ作品は観たと憶えています。きっと日本にも多くのファンがいると考えています。
沖縄県は人口当たりの新規感染者が大阪に次いで多い県となっていて、いつもヒヤヒヤしながら診療を行っています。 少なくとも早く医療者にワクチンが届いて欲しいです。
投稿: omoromachi | 2021年4月18日 (日) 22時56分