キリスト教の12使徒のシンボルが分かると教会や絵画を見る時に役に立つ
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ヨーロッパに旅行に出かける時には教会や美術館を回ることが多いです。美しさに驚嘆してみて回るのですが、無宗教家の私にとってもやはりヨーロッパ旅行ではキリスト教の文化が強いことが分かります。キリスト教の12使徒のシンボルが分かると教会や絵画を見る時に役に立ちますので、他の方のブログを参考にしながらまとめてみました。宗教的な意味合いで書いてはいませんのでキリスト教徒の方からみると間違えている点もあると思いますが、あくまで旅行者の目線で書いてみます。
レオナルド・ダ・ヴィンチによる「最後の晩餐」における配置は左から以下の通り: バルトロマイ(ナタナエル)、アルファイの子ヤコブ、アンデレ、ユダ、ペトロ、ヨハネ。イエスを越して、トマス、ゼベダイの子ヤコブ、フィリポ、マタイ、タダイ、熱心党のシモン。
<12使徒の名前とシンボル>これから派生する英語の名前(何となく聞いたことがある名前では・・・)
・ペトロ<アンデレの兄・漁師>:天国の鍵(十字架(Tを逆さにした形のペトロ十字)、字魚、雄鶏)Peter(ピーター)
マタイの福音書16:19「わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上でも解くことは、天上でも解かれる」とペトロに天国の門を開く鍵を授けたことから、ペトロが描かれた絵や聖像は鍵を手に持っています。ペトロは初代教皇に位置づけられています。主にローマで布教活動。ペテロの裏切り(キリストが処刑される前に、自身の命を惜しみキリストの使徒であるかという否定、3度目の問いの時にも「あの人を知らない、あの人の弟子ではない」と行った時に鶏が鳴いたとのこと鶏もシンボルになります。ただしイエスの復活の後は罪を赦され、ペテロはキリストと1番近い弟子となります。最後はローマのネロ帝により磔されるのですが、キリストと同じ形ではと逆さの磔にされて殉職します。そのためシンボルもTを反対にしたようなペテロ十字で描かれることもあります。
・アンデレ<ペテロの弟・漁師>:X形十字架 Andrew (アンドルー)
ローマ総督アイゲアテスによりギリシャで投獄され、X形十字架に架けられて殉教。主にアジアやギリシアで布教。スコットランド、ギリシア、ルーマニアとロシアの守護聖人
・(大)ヤコブ<ヨハネの兄・ゼベダイの子・漁師>:ホタテ貝、ひょうたん James(ジェームス)
ゼベタイの子ヤコブは、ペトロとアンデレの仲間の漁師で、ヨハネの兄弟です。アルファイの子ヤコブと区別して「大ヤコブ」とも言われます。初期エルサレムの教会で活動、スペインで伝道後に再度エルサレムに戻るもヘロデ王に捕らえられ斬首により殉教(十二使徒最初の殉教者)。エルサレムで殉教し、スペインのにサンティアゴ・デ・コンポステラに埋葬。船でスペインに運んだ時にスペインに辿りついた時に船に貝が付着していたことより、ホタテ貝がヤコブのシンボルに。その後サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼者は、ホタテ貝の貝殻をつけて巡礼するようになったとのこと。
・ヨハネ<大ヤコブの弟・ゼベダイの子・漁師>:羽根つきのペン、毒蛇の入った杯、大釜、書物(巻物)、鷲 John(ジョン)
ヨハネはヤコブの弟で12使徒の中で一番若い使徒です。アジアの宣教に向かう途中でローマ皇帝に捕らえられパトモス島に流刑(12使徒の中で殉教しなかった)となります。トルコで毒杯を飲み干しても、ローマで油の煮立った大釜に投げ込まれても死ななかったとのことです。また私も聞いた聞いたことのあるヨハネは「黙示録」と「福音書」を書いているために、ヨハネのシンボルも全然意味合いが違う「毒蛇の入った杯」「釜」と「書物(巻物)」なっています。ヨハネの福音書のシンボルは鷲となっています。なお、イエスが誕生する以前の預言者で、イエスの洗礼も行う「洗礼者ヨハネ」とは違う人物です。区別するために「使徒ヨハネ」と呼んでいる場合もあります。・・ここはいつもこんがらかってしまいます。
・マタイ<レビとアルファイの子・小ヤコブの兄弟・徴税人>:財布(金袋)、翼の生えた人、書物 Matthew (マシュー)
変わった経歴のマタイは徴税人としてのキャリアを生かして、イエス様の言葉を記録した「マタイ福音書」を書き上げます。各地で布教を行い、エチオピアまたはトルコで刀で殺され殉教。会計士・銀行家・公務員、サレルノ(Salerno, Italy)の守護聖人
・トマス<ユダ・トマス・ディディモ・漁師または大工>:大工定規、槍、双子、イエスの傷口に触れる Thomas(トーマス)
イエス様の傷口に触れるまでイエス様の復活を信じなかったことから「疑心のトマス」と呼ばれるが、その後は東方に渡って熱心に布教活動に励み、南インドで槍に突き刺さられ殉教。元が大工だったために、建築家、建築・測量に関係する職業やインドの守護聖人となっています。
・ピリポ(フィリボ)<バルトロマイ(ナタナエル)の友人・漁師>:パンの塊、T字十字架、足元の竜 Philip(フィリップ)
イエスと共に旅をする間は食糧の調達を担当。イエスの死後はサマリアやスキュティア(ウクライナ)、ギリシャ、小アジアで布教。ヒエラポリスの神殿で礼拝された竜を十字架を持って追い出したため、神殿の僧侶達の怒りをかい、二人の娘と共に十字架に架けられ、石打ちにされ殉教。シンボルは十字架と足元の竜となっています。他の殉教者が十字架に掛けられることが多い中、ピリポの場合は十字架を身体の前や斜めに持っていることで区別がつきます。帽子屋(Hatters)、菓子職人(Pastry chefss)、カーボ・ヴェルデの守護聖人。
・バルトロマイ<ナタナエル・フィリポの友人>:皮剥ぎナイフ、人間の皮膚 Bartholomew(バーソロミュー)
ヨハネ福音書ではナタナエルと呼ばれています。フィリポに導かれて12使徒に加えられます。イエスに「真のイスラエル人」と賞賛されたそうです。 バルトロマイは「最後の審判」の絵の中で剥がれた皮を持っています。ミケランジェロの自分自身の心象を描いたものとも言われるそうです。アルメニアで生きたまま皮を剥がれて殉教。そのため皮革業・装丁業・食肉業などを守護聖人。
・シモン(熱心党のシモン、ゼロテ党のシモン):のこぎり Simon(サイモン)
聖書の中では名前しか登場しないシモンはエジプトからモーリタニアを経てイギリスにまで渡り、更にタダイと共にペルシャへ行きタダイとともに旅をしながら布教しました。熱心党とはイエス時代に存在したユダヤ教の政治的宗教団体とのこと。ノコギリで切られて殉教したと言われています。皮職人(Currier)の守護聖人
・(小)ヤコブ<アルファイの子・マタイの兄弟>:こん棒、石 James(ジェームス)
こちらはアルファイの子ヤコブで、ゼベタイの子ヤコブと区別して「小ヤコブ」と呼ばれています。小ヤコブと呼ばれますが、大ヤコブよりも年長で布教にも熱心だったそうですが、キリスト教への入会が大ヤコブよりも後だったために、単に「小」とついているそうです。決して「小さい人物」ではなかったようです。 イエスの埋葬を手伝った敬虔な弟子で、イエスの復活を経て宣教の没頭し、初代エルサレム司教になった人物です。ヤコブはイスラエルの神殿から突き落とされた上に、こん棒で撲殺されて殉教。薬剤師と末期患者の守護聖人です。
・タダイ<聖ユダ・小ヤコブの兄弟または子>:槍、戈槍 Thaddeus(サデウス、サディアス)
ルカの福音書で「ヤコブの子ユダ」と呼ばれるています。斧(槍)にで殺害され殉教。
・イスカリティオのユダ<裏切り者のユダ>:財布、貨幣、鳩、悪魔、首吊り Judas(ユダ:普通の名前には使われず、裏切り者として引用される)
有名な裏切り者のユダです。殺害を企てる反イエス派に銀貨30枚と引き換えにイエスを裏切ります。ダビンチの「最後の晩餐」でイエスが「あなた方のうちの1人が私を裏切るだろうとしている」と言われる瞬間を描いたいます。イエス様を裏切った後に首と吊って自殺しますが、弟子達は自殺した後でユダが裏切り者だったと知ることになります。今でも西洋圏では「ユダ=裏切り者」と同意語で使われるようです。裏切る時に誰がキリストかをユダヤ祭司長に示すために、キリストに接吻します。この構図も裏切り者のユダとして描かれています。
・マティア<イスカリティオンのユダの後任>:斧 Matthias(マサイアス、マッチアス、マディアス)
マティアはイスカリティオのユダが裏切ったために、12使徒に加えられた人物です(裏切り者のユダを加えると13番目の使徒となりますが・・・)。使徒言行録ではくじ引きで決めたと書かれています(何となく安易ではと思わず私は思ってしまうのですが・・・🙇)。石打の刑にさせられた後に斧(おの)で斬首されて殉教。
世界最大のカトリック教の大聖堂の屋根にはキリストとその12使徒の像がそびえ立っています。無宗教家の私もヨーロッパ旅行の基礎知識として今回まとめてみました。間違いも多いと思いますが、ご容赦を・・💨
12使徒ではありませんが、人気の高い大天使ミカエルは翼があり槍や剣の持って足元に悪魔を退治しています。ヨーロッパでは大人気です。(英語の名前でよく使われる「Michael」は大天使ミカエルが由来)
😊 街の守護聖人だったり、教会に絵画に彫刻と引っ張りだこのミカエル様であります。
天使はユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神話で同様に登場しています。
多くのキリスト教教派では『ダニエル書』に於いて天使の長と言及され『ヨハネの黙示録』で天使の軍を率いるミカエルと、『ダニエル書』で預言者ダニエルが見た幻視を説明し『新約聖書』では洗礼者ヨハネの誕生をザカリアに、イエス・キリストの受胎をマリアに知らせるなど、神の言葉を人間に伝えるガブリエルの二大天使が人気抜群です。 それらに「トビト記」に登場するラファエルを加えた三大天使が有名でしょうか?
有名なレオナルド・ダ・ビンチの受胎告知(ウフィッツィ美術館)において大天使ガブリエルが描かれています。大天使ガブリエルは、マリアにキリストを身ごもったことも告げます(上記の受胎告知の場面)。またそれ以前に「洗礼者ヨハネ」の両親に、男の子が出来たこと、その名前を「ヨハネ」にするように預言をするの大天使ガブリエルが行っています。ヨーロッパ絵画や彫刻などで天使がお告げを告げる場面では大天使ガブリエルは大活躍です😅。
もう一人の大天使ラファエルはとなると、精神的、肉体的な癒やしを与える天使で、旅人などの安全を守ってくれる天使となります。ミカエルは威厳と力で悪を退治して我々を守ってくれる天使ですが、ラファエルはより人間らしい優しさで守ってくれる感じです(クリスチャンではありませんのでそのような感じです・・怒らないでね)。
コルドバ(スペイン)の旅行で橋の欄干の上にラファエルの像がありました、写真では遠くに写っていて使いもになりませんでしたの、Wikipediaからの画像を載せています。聖書の「トビト記」の一場面を題材にした作品です。旅の途中で病人を癒やしたり旅人を守ったりしています。薬剤師・盲人・病人・精神障害・旅人の守護聖人となっています。
*ちなみに、ユダヤ教の4大天使はミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルとなります。イスラム教ではジブリール(ガブリエル)、ミーカーイール(ミカエル)、アズラーイール(アズリエル)、イスルラーフィールが4大天使*
無宗教家の私から言うとユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同じ共通の起源(アブラハムの宗教)を持っていると言われているにも関わらず、喧嘩ばかりしていていることが不思議でたまりませんが・・・近い程喧嘩もすると言うことでしょうか?
まとめるために書いたのですが、多すぎてかえって混乱?😅・・・すみません!
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コメント
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こんばんは。
殆ど存ぜずでしたが、何人かの教徒のお名前は〜!
最後の晩餐はツアーに参加前に予約して、
荘厳な雰囲気の中で鑑賞できました。
丁度、修復が終わったあとだったと思います。
ツアー友さんの中で私達達夫婦だけだったのですよ!
大天使ガブリエルは受胎告知で知りました。
あと、どうしても観たかったフラ・アンジェリコの受胎告知も
フィレンツェのサン・マルコ美術館で〜!
とても静謐な雰囲気の漂う受胎告知でした。
大天使ミカエルはモンサンミッシェルの守護神でしょうか?
さっぱり知らずに出かけていた事を
丁寧に教えて頂きありがとうございました。
投稿: マコママ | 2021年2月17日 (水) 20時21分
こんばんは。
流石ヨーロッパ旅行を頻回になされた
方のまとめは素晴らしいです。
いつも感心していますのはこのような
企画力というかまとめ方です。
私などはとても真似できません。
イタリアの美術館でガイドさんが
絵について色々と説明して下さり
その時には納得しました。その後
直ぐに忘れてしまいました。
今後、この記事を参考にヨーロッパ
の宗教画を見てみたいと思います
いつもこのような時間のかかる記事を
書いて頂きありがとうございます。
投稿: ツクシンボ | 2021年2月17日 (水) 21時01分
omoromachi様こんばんは〜♥️
凄く参考になる記事ですね〜
絵については分かりませんが
12使徒から名前を貰った方が
多いのでしょうか・・・
私の仕事場にジェームズさんが
いらっしゃいますので、ヤコブから
名前を頂いたのでしょうか?
明日にでも聞いてみたいです。
ちょっと博学になった気分💋
投稿: 舞子 | 2021年2月17日 (水) 21時06分
マコママさん、こんばんは。
クリスチャンでもなければ名前は聞いたことはあってもはっきりしないと思います。ただヨーロッパ絵画でこの12使徒と大天使たちは人気があって沢山出てくるものですから、一度まとめないといけないと考えていたのです。
最後の晩餐は予約が必須ですね。私の知り合いもこの絵を見ようと出かけたら既にチケットは売り切れていたそうで、とても後悔したことを話をしていました。
マコママさんが書いてあるように名画の中にも大天使は引っ張りだこですね。特にミカエルは多くの都市や教会で守護神として活躍しています。モン・サン・ミシェルの「サン・ミシェル」はフランス語で大天使ミカエルのことですよ。マコママさんもモンサンミシェルの頂上に輝く像をご覧になったことでしょうね。
投稿: omoromachi | 2021年2月17日 (水) 21時34分
ツクシンボさん、こんばんは。
頻回に行ったわけではなくて、20代30代、そして50代後半から年に1回ヨーロッパ旅行をしていますので、歴史は長いです😓
私は忘れやすいので、このようにまとめないと整理がつかないので、自分の為にやっているのです。
ツクシンボさんもイタリアの美術館で色々と見てきたのですね。ガイドさんがいないと何の絵なのか分かりませんね。私などは余程有名な絵でないと見逃してしまうことが殆どです。
もし良ければヨーロッパ宗教画を見ながら間違っていたらご指摘下さいね。いつもありがとうございます。
投稿: omoromachi | 2021年2月17日 (水) 21時40分
舞子さん、こんばんは。
そう言って貰って光栄です(笑)。ヨーロッパの美術館においても、私は美的感覚はありませんので善し悪しが分かりません。こうなれば知識で勝負しかないと思いまとめてみました😓 背景が分かると絵の理解も少し出来るのではと考えています。
ジェームズさんはきっとヤコブさんから取った名前だはずですよ。聞いてみて下さいね💖
投稿: omoromachi | 2021年2月17日 (水) 21時44分
こんばんは。
確かにヨーロッパの教会を巡る時、キリスト教について
もっと知っていたならと思う事がしばしばありました。
先生がまとめて下さった12使途のお話は
基礎知識としてとても勉強になりました。
記憶に新しい所ではバルセロナ大聖堂のサンタ・エウラリアも
アンデレと同じくローマ総督にX型十字架に掛けられた事を思い出しました。
そして大天使ミカエルはモンサンミッシェルに行った時初めて知りましたが
「岩山に私を祀る聖堂を建てよ」と告げた神父が信じなかったので
おでこに穴を空けたと言う逸話を聞いてミカエルって怖いと思いましたが
軍神と知って頼もしいと思ったり、この種のお話は面白いですね。
でも12使途はいずれも残虐な殺され方で殉教しているんですね。
熱心に布教活動をしてその最後とは報われない気がします。
投稿: sharon | 2021年2月19日 (金) 19時46分
sharonさん、こんばんは。
ヨーロッパ旅行をしていて、教会や美術館に行くと描かれている人物が分かると理解が深まることがありました。 一度は忘れやすい自分の為にまとめようと思っていてやっと実現しました。
バルセロナ大聖堂のサンタ・エウラリアにもアンドレと同じ様に処刑されたのですね。
12使徒はキリスト教の布教活動でこれまでの既存の宗教や風習と対立して殉職した人が多かったようです。
モンサンミシェルのミカエルはそれ以外の場所でも利用されていますね。12使徒と違い天使で軍神ですから人気があります。
コメントいつもありがとうございます💖
投稿: omoromachi | 2021年2月19日 (金) 20時25分