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2020年12月23日 (水)

脂肪細胞の特徴

このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。

 

今回のFM放送は中性脂肪について説明をしました。(中性脂肪とコレステロールの違いについては以前ブログで説明しましたので、気になる方はご覧下さい→http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-0fbf9a.html  )

今では何かと嫌われ役(?)の脂肪組織本来の役割は、エネルギーの備蓄場所です。私達の単純なエネルギー源は糖分(ブドウ糖、炭水化物)ですが、食事を取らないと枯渇してしまいます。その時に脂肪細胞に蓄えた中性脂肪が分解されてエネルギー源となり私達は活動できるのです。 気になる皮下脂肪も実は寒さから身を守る緩衝材の役目や何かにぶつかったり転んだ時のショックアブソーバーとなって、内臓や筋肉・骨を守っています。

では実際に中性脂肪はどのように身体に蓄積されるかと言うと、脂肪細胞の中に取り込まれて貯蔵されるのです。で中性脂肪=脂肪細胞はありません。 今回はこのことを簡単に図にしました。 何となくイメージ出来れば幸いです(またまた外科医の単細胞が描くシェーマですので専門家からは叱られるかも・・・その時は💨逃げます・・)

Th__20201222155101

私達の体には成人で脂肪細胞は大凡250〜300億個あると言われています。 脂肪細胞の数は胎児期、1歳までの乳児期、思春期に増えますが、それ以外は余り増加することはありません。大人になって急に肥ったり痩せたりするのは脂肪細胞の数の増減ではありません。上記のシェーマに書いた様に、脂肪細胞が取り組む中性脂肪の量によって、脂肪細胞が大きくなったり小さくなる結果、私達の体重の増減があるのです。

Th__20201222163801

この脂肪細胞が取り込む中性脂肪の場所により性質が変わっています。女性は皮下脂肪に貯めやすく、男性は内臓脂肪に貯めやすい性質があります。皮下脂肪は余り悪さをしませんが、内臓脂肪細胞が肥大化すると色々な悪い物質の分泌も促し、血栓形成(心筋梗塞や脳梗塞など)やインシュリン抵抗性の増加(糖尿病の発症)、悪玉コレステロールの増加を引き起こします。 

女性の皮下脂肪タイプは余り悪さをしませんので、無理なダイエットよりもバランスの取れた食事をされて下さいね。

 

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医療」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
皮下脂肪はこのところ、減って来ました。
お腹を触ると分かります。体重も軽減!
お粥、消化の良い物!ばかりです。油っこいものは禁食。
タンパク質は鶏肉、卵、お豆腐などです。
お寿司が食べたいです。
内臓脂肪も少ないです。
毎朝、体組成計に乗り確認しておりますが〜?

今日も有意義な記事、ありがとうございました。

院長先生、毎朝、勝手にご挨拶、ご迷惑でしたらやめます。
遠慮なく仰って下さいませ。

マコママさん、こんばんは。

だいぶ体重が落ちて、その分皮下脂肪も減ってきたようですね。
ブログにも書いたように女性に多い皮下脂肪は身体に悪い影響は余り与えませんので、心配ありません。 内臓脂肪は余り良いことはないようです。

食事も色々と試しながらなされて下さいね。

マコママさんから朝のつぶやきが届くのはとても楽しみにしています。私は何も返事が出来なくて申し訳ありません。 マコママさんがいつもコメントを下さるお陰で、ブログを書き続ける原動力になっております。 これからも宜しくお願い申し上げます。 マコママさんも大変な時にはどうぞ中止して下さいね。 いつもありがとうございます💖

ワァ〜イ舞子も気になる中性脂肪の
話なので興味津々です
これまで中性脂肪細胞だと思って
いました😅が、脂肪細胞の中に
中性脂肪を蓄える機能があるの
ですね・・なるほど!
なんとなく舞子にも難しい医学の
話が分かる気がします😊
舞子のお腹周りも気になるお年
頃ですが、ケーキの誘惑に
負けてばかりです・・・
来年はダイエットするぞ〜💋

舞子さん、こんばんは。

なんとなく多くの方が気になる中性脂肪と思いますが、中性脂肪=体脂肪(皮下脂肪とか内臓脂肪とか)と考える方がいるようです。今回このことを記載しました・・・だからといってなんなのさと言われてしまえばそれだけですが・・😅

食事で脂肪食や高カロリーが増えると、血中の中性脂肪も増加し、余った中性脂肪を脂肪細胞が細胞内にため込むために細胞が肥大化します。200〜300億個の脂肪細胞が肥大すると、それが体脂肪の増加(体重増加)に結びつくのです。

お腹周りが気になり出すお年頃ですか・・・舞子さんはお若いので食べてもきっと新陳代謝がよくて脂肪は増加しないと思いますよ。来年はダイエット頑張って下さいね😄

先生、お早うございます。

いつも有意義なお話、有り難うございます。
私は今年、75歳になりますが、検診で引っ掛かったのは
胆嚢結石だけです。、毎年腹部エコーの検査をしていますが、
今のところ、石が暴れてないようで、通常の生活です。
脂っこい食事だけは、なるべく避けてはいますが、
好きな物には勝てません。
一時脂肪肝が多いと言われましたが、徐々に解消しているようです。
歳を取ると、食は細くはなりますが、一定の体重は保持しています。

散策が趣味ですので、よく歩くのが健康を維持しているのかもしれません。
コロナ渦であっても、近所のあまり人のいない所をよく歩いています。
同じ年代の友人達がしょっちゅう病院通いをしている事を聞くと、
自身の健康には感謝しております。

今年は思いもかけない年となってしまいました。
これから、どのようになるのか不安です。
先生も健康には充分留意なさって下さい。

今日も有り難うございました。


ガルボさん、おはようございます。

朝の回診から戻って来ました。ガルボさんは検診で指摘されているのは胆嚢結石だったのですね。胆石の場合は胆嚢炎(食後の右上腹部を中心の痛み、発熱など)や胆嚢の壁の肥厚などがなければ経過観察でよいと考えます。時々チェックされて下さいね。

運動不足、過栄養が病気の原因となることも多いので、日常のウォーキングは健康維持に最適だと思います。体重を維持して、筋肉量を落とさないように心がけて下さい。 

今年は全世界がコロナウイルスに翻弄された年でした。来年は人間の知恵で克服したいですね。

いつもありがとうございます💖

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