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2020年11月11日 (水)

インスリンの働き

このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。

 

今日のFM「いきいきタイム」は糖尿病について話をしました。今回は最も基本的な「インスリンの役割」について記載します。

糖尿病を理解するために、インスリンと血糖について考えることにします。私達は生命を維持するために、エネルギーが必要です。三大栄養素の中で最も基本的なものが糖分となります。食事を取ると主に小腸で吸収されて、ブドウ糖(糖分)として血液の中に取り込まれます。血液の中にはブドウ糖が存在して、血液と共に体中を循環しています。

A)生きて行くためには酸素とエネルギーが必要(こんなの常識?😅)

人間の身体にはおおよそ37兆個近い細胞が存在します。その細胞の種類によって消費するブドウ糖や酸素の量が違いますが、いずれにしろブドウ糖(エネルギー源)と酸素なしには生きてゆけません。

私達の細胞の中にはミトコンドリアというエネルギー生産工場があります。この工場内で人間の細胞に必要なエネルギー(ATP:アデノシン3リン酸)を作り出すために、材料となるのが「ブドウ糖、脂肪、蛋白質」で、その触媒が酸素になります。 ですので、酸素がなくても栄養分がなくても死んでしまいますし、足りないとエネルギー不足を生じて体調を悪くします(バテてしまいます)。

B)ではインスリンは必要ないの?

上記のことからすると、酸素とブドウ糖があれば十分と言うことになるのでしょうか? はやりそうは行かない訳です。血液の中に酸素(実際は赤血球のヘモブロビンと一緒に運搬)とブドウ糖は流れていますが、それだけでは各々の細胞の中には取り込まれません。赤血球(ヘモグロビン)にくっついた酸素は細胞膜を介して、細胞内に取り込まれ、消費された二酸化炭素をもらい受けます。

ここで、今度はブドウ糖が細胞に入るために必要なことがあります。細胞の中にブドウ糖を取り込むためにインシュリンという物質が必要となるのです。これがなければただ血液の中をブドウ糖が流れているだけで、細胞は栄養素を取り込むことは出来ません。インスリンは膵臓のβ細胞から作り出される物質で、私達の血糖を下げる唯一の物質になります。

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 食事を取ると血糖が上昇するため膵臓のβ細胞からインシュリンが分泌されます。しかしインシュリンが十分なければ血管の中に糖分はあっても細胞内には取り込むことが出来ず(←インシュリンの最重要役割①)、細胞はエネルギー不足に陥ることになります。細胞で使われない糖分のため、血液の中の糖分が上昇し、高血糖の状態(糖尿病)となるのです。

それ以外にもインスリンの重要な役割としては ②エネルギーが切れてしまわないように、ブドウ糖を貯蔵しておくことの出来る物質、動物性デンプン「グリコーゲン」に変えて肝臓や筋肉に蓄積します。 ③肝臓で蓄積されず余ったブドウ糖を中性脂肪として脂肪細胞の中へ取り込む。 このようにインスリンは私達の細胞のエネルギー産生や栄養備蓄に大きな役割を担っているのです。

一般的な糖尿病(2型糖尿病)は、必要以上に糖分をとったために膵臓のβ細胞が疲れてしまい、次第にインシュリンの分泌が低下します。また肥満が起こると脂肪細胞から様々なサイトカインが出て、インシュリンの反応も悪くなるために、更に高血糖が持続してしまいます。これが糖尿病の発症の大きなメカニズムの1つとなります。 

元々日本人は欧米人と較べてインシュリンの分泌が悪いために、余り肥満でなくても糖尿病になるリスクが高いのです。 粗食に耐えて生き延びてきた日本人の身体は急に飽食の時代になっても細胞レベルでまだ時代の変化についていけてないのです😂

 

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医療」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
あまりにも?有名な糖尿病ですが、
その発症をご説明頂き、
ババのボンヤリ脳も少し理解出来ました!
よく遺伝性、家族性とか言われますが
義弟の一家はその系統が見られるように思います。
私の方はまだ糖尿病は出ておりませんが、
いつ?発症するかもしれないので食事には要注意ですね?

今日もありがとうございました。

マコママさん、こんばんは。

現在日本人において糖尿病と思われる方が1100万人、糖尿病予備軍が1100万にいると考えられています。
もちろん遺伝的な要因は存在すると考えられますが、戦後糖尿病患者さんは35倍ほどに増加しています。これにはやはり戦後の飽食、運動不足が影響していると考えられます。

マコママさんはこれまで糖尿病と指摘されていないようですので、このままの食生活を続けてゆけば大丈夫だと思いますよ。

いつもコメント頂き本当にありがとうございます💖

こんばんは・・・
こうした事は良く聞くのですが、なかなかすっきりとは頭に入りません。改めて勉強させて頂きました。
母はやや血糖値が高く、俺も母に似た体質のようです。まだ、糖尿病との診断はされていませんが、予備軍に位置付けられそうです。そんなことから、食べ物には注意しているものの、なかなか抑える事が出来ないこともままあります。幸いにも、昨今酒の付き合いはほとんどなくなりましたから、これを機会にさらに注意したいものです。
きょうの記事も大変、参考になりました。有難うございます。

でんでん大将さん、こんばんは。

糖尿病は戦後日本で急激に増えて来た病気ですが、国民の多くも気をつけるようになったせいか増加率は鈍化しています。それでも40代以降の年代では3人に1人が糖尿病か糖尿病予備軍となっています。

日本人の体は粗食で過ごした為か、インシュリンを出す能力が白人や黒人に比べて少ないのです。 飲酒機会が多いとどうしてもダラダラと食べてしまう傾向もありますので要注意ですね。

昔から腹八分と言われたのには訳があったのかも知れません。これからも食事に気をつけながらお過ごし下さいね。

こんばんは。ご無沙汰しております。
春の人間ドックでHgA1cがやや高い(6.1)
とのことで指摘がありました(昨年は5.8)
体重も増えましたので減量しようと
取り組んでいます。先月測定したら5.7と
改善しておりひとまず安心です。
今回のブログの内容でインスリンの役割が
よく分かりました。これまでなんとなく関連
があることは知っていましたが、インスリンが
ないと細胞に糖分が供給されないなど
人間の身体の仕組みに感動を覚えます
お忙しい中このように素人に分かるように
イラストも描いて頂き本当に参考になり
ます。参考になりました(感謝です)。

ツクシンボさん、こんばんは。

人間ドックでHgA1cが6.1なら丁度指導を受ける程度となりますね。治療の必要はありませんが、血糖が少し高めですと注意を受けたと思われます。
その後半年程度頑張った甲斐があったせいで正常値になっていますね。なかなか直ぐに立て直すことは出来ない方が多いので・・・ツクシンボさん偉いです!

わざわざ素人の方がインシュリンの作用を知る必要はないかと思いましたが、自分の頭の整理のためにも記載しています。言葉だけでは難しいのでなるべくイラストを描こうと考えています。

このように言って貰えて嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

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