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2020年11月 4日 (水)

呼吸はどこで調整しているのでしょう?

このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。

 

今日のFM「いきいきタイム」はイビキと睡眠時無呼吸症候群について説明しました。睡眠時に呼吸が止まることで循環器系を中心に負担がかかり、様々な合併症を起こします。無治療では平均余命が7年短くなるといっています(睡眠時無呼吸症候群については→http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-acac.html )。

・・・そう言えば皆様方「呼吸は何処で調整しているのか」って・・・分かります? 寝ているのに呼吸はしていますよね? 今回のブログはこの辺りを説明したいと思います。

Th_1829862 呼吸はそもそも何のためかと言うと、外から酸素を取り入れて、身体に溜まった二酸化炭素を排出するために行われます。

・・・と言うことは体内の「酸素濃度」と「二酸化炭素」の濃度に注目すれば解決できるはずです(またまた細かな所はすっ飛ばして説明します・・・と言うより私も細かなところは分かりません😅)

私達の体の全ての細胞は酸素がなければ生きてゆけません・・・だったら「酸素濃度」で呼吸を決めているはずと考えたくなります。勿論これも当たりですが、寝ていたり、意識しない場合には「二酸化炭素」の濃度で呼吸を促して調整しているのです。

Th_1116328

 

呼吸中枢の存在・・・私達の頭の中で大脳や小脳の他に呼吸や心臓、体温など生命の維持に深く関わっている視床下部・延髄・橋という場所があります。 呼吸を司るのは延髄と橋があります。延髄は呼吸中枢、橋は呼吸調節中枢と呼ばれています。

ではこの中枢は何に反応して、呼吸を促したり止めたりしているのでしょうか?・・・答えは血中の「二酸化炭素」濃度です(←酸素濃度には反応しません)。

 

これでスッキリ「二酸化炭素」で解決と思うかも知れませんが・・・呼吸が止まることは死に直結します。ですからこれだけでなくもう1つの呼吸調整器官が存在します。 それは酸素濃度と反応してゆくことになります。

頸動脈と大動脈の部分には血液の酸素濃度をキャッチするセンサーがあります(頸動脈小体、大動脈小体)。血液の酸素濃度が必要以上に低下すると、このセンサーが作動し、呼吸中枢に情報を与えることで、呼吸中枢は呼吸筋に呼吸するように指令を出すのです。 

Th__20201022123901

例えば運動すると酸素が低下するために、末梢の化学受容器が低酸素をキャッチして、延髄に情報と伝達して、呼吸と心拍が増加するように働きかけます。このことは無意識に出来ていることで私達は日常の生活をスムーズに行える訳です。

・・・まあ今回も老外科医の適当な解説です😅・・・40年ぶりに「頸動脈小体」などという医学用語を学生以来目にしました😃

もう一度古ぼけた頭を回転させてみたいものです。お付き合いありがとうございました。

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医療」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
本当に無意識で呼吸しておりますが、
ちゃんと脳内?や頸動脈など?でつかさどっているのですね?
止まったら最後😂です!
検診時によく人差し指に挟んで見ているのは
酸素濃度でしょうか?

難しいですが、解説ありがとうございました。
もう暫く呼吸続けられますように〜!
夫にお迎え暫しお待ちくだされ〜です。😇

こんばんは・・・
自分ではいびきかいているかどうか・・・分かりません。最近は寝相が良く、朝になっ
てもシーツはきれいな時が多いです。これも若さがなくなったことなのでしょうね(笑)
いびきは分かりませんが、寝言は多いようです・・・そんなことからか、起床後も
眠かったり・・・じっくり眠れていないような気がしますが・・・
睡眠時無呼吸症候群は、どうすれば分かるのでしょうか??

すみません・・・また、コメントでなく医学相談になったようです。

普段生活をするうえで呼吸を意識することはありませんが
もし、意識した呼吸をすれば血中濃度をコントロールできるという事でしょうか。
(自分でも言っていることがよく解っていませんが)
でも、寝ているときは呼吸を意識できないので脳に頑張ってもらっているのですね。
なんだか申し訳なくて有難いです。
教えていただきたいことがいっぱいあるのに上手く質問できませんトホホ。

マコママさん、こんばんは。

心蔵も呼吸も私達が意識しなくても、ちゃんと自動で調整出来ています。自律神経が関与するのですが、心蔵なら右心房近くに洞結節というペースメーカーで動きを調整し、肺は呼吸中枢や化学受容体で調整しています。

検診などで指に挟んで測るのは体内の酸素濃度です。ご主人はヘビースモーカーでしたのできっと低かったと思います。

ご主人はしばらく天国で見守っているはずですので、もうしばらく今の世の中で過ごして下さいね(笑)。

いつもコメント頂き心より感謝致します💖

でんでん大将さん、こんばんは。

なかなか自分ではイビキについては分かりませんので、奥様に聞いてみて下さいね。リズム良いイビキなら回りの迷惑になっても大将さんの身体には余り影響はないはずです。

一般的の若い方が寝返りが多いと言いますので、大将さんもそれなりのお年頃になったのでしょう😄

寝言はレム睡眠との関連ですので、眠りが浅いのかも知れません。睡眠時無呼吸症候群はイビキの途中で呼吸がいったん止まってしまう状況で、覚醒しなくても体は苦しくなって呼吸筋を動かして呼吸を再開させます。ですので寝ているのに鼻を摘ままれて息が出来ない状況を作り出しているのと同じで、体に負担が来ますし、日中の眠気が襲って来ます。

病院では1泊して貰い、睡眠ポリグラフと呼ぶ様々なセンサーをつけて寝て頂いて、その結果をみて睡眠時無呼吸症候群かどうかを判定します。

それ程難しい診断ではありませんし、治療が必要かどうかも判定します。相談する場合は呼吸器内科が良いと考えます。

おたまさん、こんばんは。

心蔵も呼吸も大切ですのに普段意識することはないですね。それを自動で調整してくれる大きなシステムが自律神経系です(自律神経は私達が何も考えなくても神経が自ら判断して心蔵や肺、汗などを調整してくれます)。

文系のおたまさん用に解説してみます。
①呼吸は呼吸筋や横隔膜を使って肺を拡張・収縮し空気を肺の中へ出し入れします。それにより酸素を取り入れ、二酸化炭素を体外に放出することになります。 
②自分で意識して呼吸を多くする(=過呼吸)と酸素も取り入れるのですが、血中の酸素濃度は100が限度ですので、通常の空気ではこれ以上は上がることはありません→過呼吸でもここは無視します
③では二酸化炭素は呼吸を繰り返すことで、次第に血液の濃度が低下して行きます→ここは無視できません。
④なぜかと言うと、血液の二酸化炭素が減りすぎると、それを補正するために血液が次第にアルカリ化します。
→そのため、「四肢のしびれ、動機、めまい、呼吸困難」などが出現します・・・・実はこれが、精神的な不安定感で「過呼吸」になるために起こす「過換気症候群」という状態になるのです。

長々となりましたが、おたまさん、無理に過呼吸にならないで下さいね😄


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