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2020年8月16日 (日)

世界を夢みて(204); パンプローナ(Pamplona)観光No2

このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。

 

パンプローナ(スペイン語:Panplona、バスク語:Iruna)観光の続きです

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パンプローナはスペイン、ナバーロ州(スペイン語:Navarra バスク語:Nafarroa)の中央に位置して、パンプローナ盆地と知られる円形の谷の中にあるとWikipediaには記載されていました。ナバーロ州はスペインのバスク地方に与えられた自治州の1つで1県1州として認められているとのこと。

海に近いオンダルビアからパンプローナに向かう時に丁度雨も降っていましたし、緑の山々を抜けて来ました。私がこれまで3回訪ねて来た南部や中央部の乾燥したスペインとは気候もそしてイスラム文化を感じないなど全く違う感覚でこの地を捉えていました。

パンプローナは盆地ということもあるのでしょうが、年の平均気温が1月が1番寒く9.1度、8月が28.3度と最も暑くなります。降水量は平均で25から75mm/月で、湿度は年間を通して、57〜78%と書いてありましたので、かなり湿潤な気候のようです。やはり他のスペイン地域とは違うような気がします。

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今回の旅行で初めての傘の出番でしたので、雨に濡れないで済むパンプローナ大聖堂を先に見学していたら、出る頃には雨も上がって、次第に青空が拡がってくるようでした。

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パンプローナは中世の頃はナバラ王国の首都として栄え、旧市街地はやはり他の地域同様に硬い城壁で守られていました。旧市街をこのような城壁が取り囲んでいます。このような状況を見ると、中世までは戦争の繰り返しで領土を広げたり奪われたりしていたのでしょうね。

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大聖堂から北に向かうと見晴らし台があり、そこから階下の新市街地を臨むことが出来ます。遠くにフランスとの国境をなすピレネー山脈の山々の峰が続く、盆地であることもよく分かります。

Th__20200503165801城壁から再度門をくぐり、旧市街地へと入りました。いかにも歴史のある建物が続いていいます。
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その中の家の玄関の上に、枯れかけた草のようなものが飾られています。バスク地方でよく見かける事になります。この枯れたような花はバスク地方の標高の高い土地に生息する”EGUZKILORE”エウスキロレ(チャボアザミ)と呼ばれる花で「太陽の花」とも呼ばれているそうです。神話の中で、昔人間は暗闇で生活をしており、常に魔物に襲われる事がありました。それで女神Amm Lurに助けをもとめ月を最初に作るも、効果が薄いため更に人間は嘆願します。すると女神は太陽を与えます。昼は太陽が昇っていることで魔物は現れません。しかし夜になると太陽が落ち魔物が出没するようになります。更に人間は女神に嘆願します。それでは太陽に似たこの美しい花を人間に与えます。これは太陽の代わりとなり、魔物を寄せ付けない効果がありました。その為、バスク地方の人々は年に1回は高山まで登り、この花を持ってきて、玄関先に飾るようになったそうです。現在もこれを玄関扉につけることで魔除け、病や天災避けとして使われています。

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1年に1回しか咲きませんので、高山に咲いてある花は今回の旅行でも写真に撮ることは出来ませんでした。ネットで検索したら、本当にアザミのような葉の中にヒマワリが咲いているような植物でした。著作権がありますので載せることが出来ませんでしたので、イラストを描いてみました(当たらずとも遠からずぐらいです😢)

 

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先に旧市街地を突っ切ってパンプローナの南西部にある城壁公園に向かいました。城壁と堀の後が広大な公園として整備されその先にパンプローナのバスターミナルがありパンプローナの玄関口ともなっています。何となく日本の五稜郭のような感じがしました。城塞公園(Parque de Ciutadella)には、16世紀にフィリップ2世により建設された城塞跡が残されていました。
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本当に広々とした公園として、人々の憩いの場にもなっている様ですが、1つ上の模式図がなければ全体像は全く掴むことは出来ません。
Th_a7308342散策しながら元来た道が迷うほどの広々とした公園として整備されています。パンプローナは歴史ある建物が密集する市街地の中にこのような大きめな公園が幾つかありました。はやり色々な意味で余裕があるのでしょうね。
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緑の多かった公園から、入って来た城門と違う場所の城門から出て来ました。続いては、旧市街地の中の散策を進めたいと思います。

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コメント

こんばんは〜暑いですね。
晴れ男のomoromachi様は
健在ですね😄。 透き通るような
青空が素敵です。
パンプローナは中世の都市だけ
あって本当に城塞に囲まれた街
だったのですね。
太陽の花の伝説は何処にも
同じ様なことはあるのでしょうか?
何となく日本のしめ縄を思い
起こしてしまいます。似ている
気がしませんか?
綺麗なお写真ありがとうございます

こんばんは。
今日も各地で厳しい暑さでした!

パンプローナは静かな印象を受けますが〜。
雨もすぐに止み晴れ男さまですね。
太陽のお花の神話はいいですね!
魔除けに私も欲しいくらいです。
城壁公園も広くて五稜郭に似ていますね?
五稜郭も上迄上がらないと五角形が分からなかったです!
続きの旧市街を楽しみにお待ちしております。

こうして、昨年のご旅行の思い出を綴られ、お写真を
選ばれて、今のご心労から少しは開放されていらっしゃると
拝察申し上げます。お疲れが出ませぬように〜。

舞子さん、こんばんは。
東京も暑いでしょうね。

昨年の旅行ではバスク地方は雨が多いと伺っていましたが、傘をさしたのはパンプローナの2時間程度でした。その後も晴れが続きましたよ😀

パンプローナも中世の首都だけあって頑丈な城壁に街が守られていました。いわゆる旧市街はこの城壁の中にあります。

太陽の花・・・確かに日本のしめ縄と似ていますね。しめ縄も魔除けの意味がありますものね。ただ太陽の花はずっと飾っていて、次の年に入れ替えするようです。

こちらこそいつもありがとうございます💖

マコママさん、こんばんは。

今日も列島各地で高温注意報が出ていますね。熱中症にお気をつけて下さい。
パンプローナは私が行った9月は静かでしたが、牛追い祭りの期間は大変な賑わいだそうです。雨の中で到着後、教会を散策して出たら青空が広がる最高の天気となりました。

太陽の花の伝説は色々とあり、昔は各家庭でわざわざこの花が咲く頃に山にでかけて、摘んできたとのことです。今では買い求めることが多いようですが、伝統的に玄関口に飾っている家もまだ多いようです。

城壁公園の形はまさに五稜郭ですよね。恐らくスペインなどからこの造りが日本にも紹介されて北海道の五稜郭となったと考えています。

どんなに仕事で疲れていても、旅行のことを考えていると幸せな時間が戻って来ます。今年は行けませんので、来年行けることを願っています。

マコママさんも暑い季節ですので熱中症とコロナ対策を行って乗り切って下さいね💖

コロナ感染。沖縄のひっ迫した状況をニュースなどで見聞きするたびドキドキしています。GO TO トラベル 開始のとき某政治家の「犠牲は計算の内だ」と言った言葉には耳を疑いました。情けないです。怒りが収まりません。

さて、バスクの旅ですが内陸に向かわれたのですね。
小さな王国、どこも城壁に囲まれ教会があり宿屋と店がある・・
これってドラクエの世界やん!と自分が勇者になって冒険をするような気分になりますね(って私だけかも)
パンプローナは牛追いの町という事だけしか知りませんでした。
お写真だけで城門をくぐった気分を味わっています。
「太陽のお花」の神話興味深く読ませていただきました。

おたまさん、こんばんは。

GO-TOトラベルがあの状況の中で始まることは、全国に感染を広げること、夏の沖縄においては感染爆発が起こることは予想していました。それを分かっていて方針を変えない政治家にウンザリです。
人の命は数で評価するモノではありません。一人の命はその回りの方々にとっては「1人」という数ではなく大切な人間の命なのです。かけがえのない思い出とともに生きた一人の人間の命なのです。 

今回のバスクの旅は殆どが海の見える場所でしたので、かつてのナバラ王国の首都である内陸部のパンプローナも訪ねてみたかったのです。城壁に囲まれた街は歴史とともに歩んだ素敵な場所でした。

ドラクエは知りませんが・・・鎧を身につけて勇者になってこの城壁を駆け回りたいです😄
牛追い祭りは映像を見るだけで強烈ですので、日本人にも有名な場所ですよね。 おたまさんもご一緒に城門をくぐって中を見てみましょう・・✌️

「太陽の花」は神秘的です。昔は1年に1回この花が咲く頃に各家庭で花を摘みに出かけた様です。邪悪な物から1年守ってくれたのですね。

しばらくパンプローナを書いた後はおたまさんも出かけたサン・セバスチャンの旅行記に移ります。ブログの中でご一緒に旅が出来たら嬉しいです💖

こんばんは。

見晴らし台からの景色も素晴らしいですね。
太陽の花のお話は興味深いです。
神話による習慣が今も残っているんですね。
城塞跡、確かに五稜郭に似ていますね。
五稜郭にしてもペンタゴンにしても五角形は防衛に有効な形なんでしょうか?
上から見ないと形状が分からない城塞跡も
模式図の下のお写真のように地上から見るとシュールな感じです。
また見た事のない景色を見せて頂けるのを楽しみにしています。

sharonさん、こんばんは。

教会を出て見晴らし台の場所に来た時には天気も回復し、綺麗な景色を写真で撮ることが出来ました。
神話の話は興味深いですよね。最近まで各家庭で実際にこの花の咲く山に出かけて取ってきたそうです。それで1年間守って貰ったのでしょうね。

城壁の感じは五稜郭と同じですよね。あの形は防衛に適したのかも知れません。 かなり大きな公園で、模型がなければこの輪郭も全く分かりませんでした。

いつもコメント頂きありがとうございます💖

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