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2020年7月 8日 (水)

マスクと熱中症

今日のFM放送は熱中症について話をしました。これまで熱中症に関しては病態や注意点については何度か書いています。去年のブログでは、人間の体は燃焼機関である事を書きました(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-2a25.html )  
連年通り、梅雨明けから熱中症患者さんが急増して来ます。特に今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防でのマスク着用により、例年以上の熱中症患者が増加しないか危惧されています。
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そこで、日本救急医学会の呼びかけにより、日本感染症学会・日本救急医学会・日本臨床救急医学会・日本呼吸器学会の4学会で構成するワーキンググループが組織され、「『新型コロナウイルス 感染症の流行を踏まえた熱中症予防に関する提言』について」が発表されています。これをご覧になれれば私のブログを見る必要もないかと考えます😅

同提言では、感染対策としての換気やマスク着用の重要性、熱中症対策としてのエアコン使用やマスクを外す必要性との両立など、夏季を迎えて注意する要点をまとめています。 特に真新しいことではなく常識の範囲内と考えています。

4学会の提言では、大きく5項目を示し、細かい解説を加えている。提言の内容は次の通り。
①屋内においては、室内換気に十分な配慮をしつつ、こまめにエアコン温度を調節し室内温度を確認しましょう。
②マスク着用により、身体に負担がかかりますので、適宜マスクをはずして休憩することも大切です。ただし感染対策上重要ですので、はずす際はフィジカルディスタンシングに配慮し、周囲環境等に十分に注意を払って下さい
。また口渇感に依らず頻回に水分も摂取しましょう。
③体が暑さに慣れていない時期が危険です。フィジカルディスタンシングに注意しつつ、室内・室外での適度な運動で少しずつ暑さに体を慣れさせましょう。
④熱中症弱者(独居高齢者、日常生活動作に支障がある方など)の方には特に注意し、社会的孤立を防ぐべく、頻繁に連絡を取り合いましょう。
⑤日頃の体調管理を行い、観察記録をつけておきましょう。おかしいなと思ったら、地域の「帰国者・接触者相談センター」や最寄りの医療機関に連絡・相談をしましょう。

これまでの熱中症対策の中で今年だけ変わるといえば「②のマスクの着用」についてではないでしょうか?・・・ここでマスクと熱中症について、私の考えを述べてみたいと思います(私の勉強不足で正確なエビデンスを書くことが出来ません)。私の経験も踏まえてのこと(←信用出来ない?😂)を記載します。

Th_1980035 ・私達医療者がCOVID-19対策でつける場合のあるN95マスク(0.3μmの粒子を95%以上を捕集するマスクのこと)は空気中の微粒子やウイルスもブロックする確率が高く、これまで結核やSARSなどでも効果が実証されています。 この性能はいいのですが、問題は付け方です。これは練習を要しますし、マスクの横から空気が出入りしたら何だ意味がありません。しっかりとN95マスクを装着して呼吸をすると、このマスクの布を通して外気との受け渡しをするので、結構息苦しさや、呼吸筋を使うためか長時間使用すると疲れが出てしまいます。

・では一般的な皆様方が使用しているマスクはとなると、多くの場合は布マスクやガーゼマスク、不織布を使ったマスクなど実にその性能は様々です。これらのマスクを皆様方が通常の状態で使っても息苦しさは圧迫感は余り感じないはずです。殆どのマスクは布やガーゼ、不織布を使ったとしても、それを通して以外に、マスクの前後左右から空気の出入りがあるために普通に息が出来ているはずです。
このことは一般の方にN95のマスクの使用を勧めていません。 ではなぜ、マスクを推奨するのとなると、無症状でも感染している方も多いために、せきなどで出る一部の大きな飛沫(ひまつ)が正面に飛ぶことで、周りの人や環境を汚染することを防ぐことが1番の目的です。新型コロナウイルス感染症は空気感染ではありませんので、接触感染のリスクを減らす作用もマスクにはあるのです。
・恐らくN95を正確に装着して作業すると息苦しさを感じますし、それで運動をしようなどとは思えません。しかし一般的なマスクでも、通常なら息苦しさは感じないと思いますが、ジョギングなどで運動する場合には、マスクを介することで若干の息苦しさや暑さを感じるはずです。

日本の夏は高温・多湿です。汗による気化熱で体温を下げる作用も多湿の場合には蒸発が進みにくく熱がこもります。その上マスクとなると更に熱の逃げ場がなくなるかも知れません。 周りとの距離を保てるのあれば、マスクを外したり、休憩をうれて運動をなされて下さいね。

つくづくコロナウイルスは嫌な奴だと思ってしまうのです😠

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医療」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
コロナで大変な折、大雨の被災者の方々はお辛い事と思います。
お見舞い申し上げ、早い復旧を祈ります。

先週、ホームドクターへ伺った折、
マスク😷着用での熱中症のご注意を受けました。
独り身、持病あり!故、十分に気をつけたいと思います。
コロナウィルスは本当にイヤなやつですね😫

WHOで空気感染での精査を進めているそうですね?
なお一層怖いです!

勝手に院長先生へのコメント、盗み見しました!
お許し下さいませ!
それでおたまさまの楽しいブログを
拝見させて頂きました!
同じウイドウとして〜!

マコママさん、こんばんは。

本当に九州から本州の広範囲にかけて豪雨の被害が出ています。これ以上被害が広がなければいいのですが・・・

コロナ対策としてマスクは重要ですが、タダでさえ高温多湿な真夏の日本でのマスクは辛いですし、熱中症の危険も増すと考えています。そのため必要でない時にはマスクを外すことが大切です。そのことを啓蒙しておかないと、マスクを着けていないことが敵視されるようになることが怖いです。
空気感染が本当に起こっていたら、満員電車の都心では全員が集団感染していると考えますので、あまり空気感染は気にしなくてよいと思います。

「おたまさん」のブログ、楽しいですよね。私とも旅行先が重なるので楽しく読ませて貰っています。 マコママさんとはウイドウ仲間として頼りになると思いますよ✌️

こんばんは・・・
きょうのニュースで確かフランスでという事だったと思います。マスクの不着用で乗客と運転手のトラブルがあったと報じられていたようです。マスクは今の状態からして、やはり着用すべきかと思います。俺の場合は農作業ではマスクせずにやっています。周囲に人はいませんし、作業時はとても出来る事ではないですね。それに比べて、医師や医療関係の方々は常時のマスク着用・・・大変かと思います。
俺はきょう2回目の健康講座に出ました。きょうは「熱中症に注意しましょう」でした。30分ほどの講座でしたが、やはりこの時期のマスクの着用についても話があり、時にはマスクを外すことも話されていましたね・・・いよいよ梅雨が明ければ夏本番です。適宜状況を見ながら判断して夏を乗り切りたいものです。

こんばんは。
今、関心事の熱中症とマスクの話題
タイムリーでよかったです。
実際のN95のマスクを着けるとやはり
息苦しくて疲労困憊となるのですね
確かに普通のマスクは周りから空気が
自由に入り、その分苦しくなかったの
ですね・・・N95との違い理解出来ました
はやりマスクは意味のあることですので
暑さ対策をしっかりと行いたいと
考えています。
何時も為になる情報ありがとうございます

でんでん大将さん、こんばんは。

欧米ではコロナが出現するまでマスクを予防で着ける文化はありませんでしたので、マスク着用は異質に思われていました。しかし今では公共機関を利用する場合などはマスク着用が義務づけられていることが多くなっているようです。フランスもそのようか感じでしょうか?

今日少し書いたのは、これからの季節、外で近くに人もいなくてもマスクじゃないと悪いような感じになっていますし、マスクなしで歩けば非常識に思われかねません。 やはりどんな時でも冷静になって考えて行動して欲しいですね。
大将さんも農作業中回りに人がいなければマスクなしにされた方が健康上も宜しいかと思います。
健康講座を受けられたのですね。講師の先生が言っているように状況に応じてマスクを利用されて下さいね。

ツクシンボさん、こんばんは。

熱中症とマスクは文面の学会などでも情報を発信する程ですので、今の関心事かも知れません。 私は何時も沖縄の梅雨明けで熱中症が増加するこの時期にラジオ番組で熱中症の話題を取り上げています。

医療者も余り知らない方がいますが、しっかりとN95を装着して仕事をすると慣れるまでは息苦しさと疲労感を覚えます。逆に余り変わらないという医療者に対してはマスクの装着がちゃんと出来ていないのではないかと疑う程です。

一般のマスクにもそれなりの意味がありますので、人混みではマスクを着けて下さいね。

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