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2020年3月 4日 (水)

室内待期時には深部静脈血栓症に注意

このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。

 

新型コロナウイルス感染の対策が新たな段階になり、学校などでの休校やイベントの中止が行われています。寒い冬場に高齢者の方々も外出を控えて室内ですごさられいる方も多いと考えています。あるいはデイケアや訪問看護も控えることで運動不足となることも懸念されます。 決して外出を控えてではなくて人混みの少ない公園などや近所を散歩されることは健康維持のためにも有用であると考えています。

今日のFM放送は主に深部静脈血栓症やそれに伴う急性肺血栓塞栓症について話をしました。以前にもブログで書きましたので重複することもありますがご了承下さい

皆様方の多くも「エコノミークラス症候群」と言う名前を聞いたことがあると思います。エコノミークラスに多い例えなのですが、何もエコノミークラスに限ったことではありません。要は長い時間同じ様な姿勢で座ったりすると、足(特に下腿)の静脈の流れが腰も曲げて膝も90度曲げた状態も重なり停滞してしまいます。長い間血液が停滞すると、血管の中で血液が固まってしまうことがあります(静脈血栓)。

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それが動いた時などに足の静脈で固まった凝血塊が血液の流れに乗って心臓に向かって流れてしまうことがあります。 下大静脈から右心房→右心室にながれ、最後は肺動脈の中に移動します。 肺の中で血管は徐々に細くなるために、この凝血塊(血栓)が肺動脈に引っ掛かり詰まってしまいます。 これが肺血栓塞栓症で、大きな血管に引っ掛かる場合は急に呼吸困難や心不全となり急死することもあるのです。

時々、「血の塊が出来たら頭に流れて脳梗塞になる心配があるのでは」と質問を受けることがありましたので、上の図を書いてみました(余りにも簡単すぎて怒らないで下さいね😅)。 足や手に出来た血栓などは頭には行かずに肺の動脈を閉塞さえてしまいます。 一方で心房細動などの不整脈の時に、左心房の中に小さな血の塊が出来ることがあります。それが心蔵の拍動と共に胸部大動脈に流れて、それが脳動脈へと流れて行くと脳塞栓となることもあります。

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足は心臓からの距離もあり、座った場合や立ったりする時には一番うっ血してしまう場所になります。 横になっていても足を動かさないでいると静脈の流れは滞ります。

このような血栓を防ぐには、適度に足を動かした方がよいのです。

その理由を左の図の<筋肉のポンプ作用>見ながら考えてみて下さい。

足には見えませんが深い場所に大きな深部静脈が流れています。

足の筋肉を動かすと中を通っているこの深部静脈も影響されてます。

静脈弁もあることより、この静脈が筋肉の運動により停滞した血液の流れが押し出して移動しやすくなります。

この筋肉の作用を心臓のポンプ作用になぞらえて筋肉のポンプ作用と呼んで、第2の心臓とも言っているのです。

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では予防策はとなると、皆様方も飛行機に乗ると、左のような足の運動の絵が入ったパンフレットを見ることがあると思います。

上記の心蔵のポンプ作用が分かればなぜこの様な運動をした方がいいのか、もう分かったと思います。

新型コロナウイルス感染で外出を控える方も多いと思いますが、室内でもいいですので適度な運動や行って下さいね。

このように屋内で過ごす時間が多かったり、長時間のフライトでは足の運動を適度に行って深部静脈血栓症を予防して下さいね。

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医療」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
確かに動きが減っております。
夕刊を取りに行く時に僅かですが、廊下(回廊式)を3周しました!
もっと動くように努めたいと思います。
毎日、足の指でグー、チョキ✌パーをしてます!
今日もありがとうございました。

マコママさん、こんばんは。

コロナウイルスのため、人々の動きが鈍っていますね。特に心配なのがもともと持病があり自宅療養の方にとって訪問看護なども自粛しないと行けなくなると更に動かない事態となりかねません。

マコママさんはまだまだ自由に歩けませので問題はないと考えています。それでも時々はエコノミー症候群の予防のイラストのように足を動かして下さいね。

いつも本当にありがとうございます💖

こんばんは〜
イラストを見て初めて納得の
舞子です😅
以前点滴を受けた時に空気が
入っていったのを経験しました
その時思ってのは脳に空気が
入っても大丈夫かしらでした
・・おばかな私です。
エコノミーにしか乗ったことの
ない舞子ですので、足の運動を
行って血栓を予防したいと思います
いつも判り易い情報ありがとう
ございます💕

舞子さん、おはようございます。

イラストで判って貰えたら嬉しいです。以前点滴の中に僅かに気泡が入っていたことで看護師さんを怒鳴りつけていた若い患者さんがいました。 もちろんわざわざ空気を入れる必要はありませんが、少量の空気が点滴内に入っても害はありません。 その若い患者さんは気泡が脳梗塞の原因になると勘違いしていたようで心配したようでした。

長時間のフライトで窮屈な姿勢では、血栓が出来る可能性もありますので、時々足の運動をして下さいね💖

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