このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。
ルルドはフランス、スペインの国境に近いピレネー山麓とポー川に抱かれた紀元前からあった小さな村が原点だそうです。この村の貧しい家庭に生まれた14歳の少女、ベルナデッタ・スルビーの前に突然、聖母マリアが現れ、聖母が言うままに洞窟の土を掘ると次第に水が溢れ出しました。この水(ルルドの泉)が病を癒す奇跡を起こすとローマカトリックで認定されカトリックの最大の巡礼地となったとのことです。今では年間6万人の患者や家族を含めて600万人の巡礼者や観光客がこの地を訪れるそうです。
祈りの中で何度も現れる女性(マリア様と言われています)に名前を尋ねたところ「Que Soy Era Immaculada Councepciou と答えたそうです。これは、ルルド地方のビゴール方言で「私は無原罪の御宿りです」の意とのこと。 ベルナデッタは気管支喘息や結核により35歳の若さでなくなりますが、ルルドに聖堂を建ててローソク行列をして欲しいことを生前に伝えていました。ルルドの泉の上に立つ聖堂の名前も「無原罪のお宿り聖堂」となっています・・・「無原罪の御宿り 」についてはキリスト教徒間でも解釈などが難しそうです。無宗教の私としては・・・特に言うことはありません😅
ただこの「無原罪の御宿り」の名前を何処かで聞いた覚えがありました・・なかなか思い出せなかったのですが・・・やっと思い出すことが出来ました(スッキリ😃)
それは以前スペインに行った時にトレドのサンタクルス美術館のエル・グレコの作品が「無原罪の御宿り」 と言うタイトルでした(ちなみに左の絵です:今回のルルドとは関係ありませんが・・😰)
前回のブログは「ルルドの泉」を記載しましたが、今回はマッサビエルの洞窟の上に建つロザリオ・バジリカ聖堂(無原罪のお宿り聖堂)の写真を中心に記載したいと思います(なるべく綺麗な写真を載せたいので時間帯が昼の写真だったり早朝や夕方の写真になったりしますがご了承を)。
・・・その前にまたまた横道に逸れそうですが・・・😅 私は帰国するまで「ロザリオ・バジリカ聖堂」は同じ建物でその上に「無原罪のお宿り聖堂」が建てられていると考えていました。 ブログに書こうとすると、更に混乱してしまいました・・・と言う事で呼吸を整えてと・・・下の写真はポー川を挟んだ対側から撮った大まかな全体像です。実際はこの様な構造になっているようです。
14歳の少女、ベルナデッタ・スルビーが「聖母マリア」のお告げ通り、 マサビエルの洞窟で、穴を掘るように諭されて行うと、何もなかったところから泉が出現(これがルルドの泉)。その水には病や傷を癒す効果があるとのことで奇跡に認定されて、現在の一大巡礼地となります。お告げを聞いた時にベルナデッタ・スルビーはその方の名前を尋ねます。その時に女性(実際は聖母マリア)は「無原罪の御宿り」と名乗ったそうです。(「無原罪の御宿り」 とは「聖母マリアは全ての罪から守られ、原罪の汚れがないままキリストを宿した」という意味です:キリスト教徒ではないので余り追求はしませんが😅)
その洞窟の上に教会を建てることになります。1866年着工で1871年に完成する比較的新しく短期間に出来た聖堂で名前も「無原罪のお宿り大聖堂」となります。名前が長いせいか「バジリカ聖堂」の名前もあります。ですので「バジリカ聖堂」 = 「無原罪のお宿り大聖堂」 なのです。
更にややこしくしているのは、「無原罪のお宿り聖堂」 の前の部分に、同じ色で区別が着かないようなロザリオ聖堂を建立したことにあります(1889年完成)・・・・私を含めて多くの方には区別する必要もないかも知れません。
ルルドの泉をみてポー川を渡り対岸(上の案内図の7番)からみた聖域の写真(案内板の16番)です。 広角の写真でも全体が入らない程大きいです。
橋を渡り、聖域の入り口側からみたロザリオ聖堂 とその上に立つ 「無原罪のお宿り聖堂(=バジリカ聖堂)」 です。ピレネー山麓と青い空と相まって本当に美しい教会です。
振り返るとマリア像と聖域の入り口の広さが判ります。多くの方がこのマリア像の前で祈りを捧げていました。ルルドのマリア様の衣装は白でマントは青で統一されています(それには諸説あるようですが、「無原罪のお宿り」と言われる教義の中で、マリアが白い服を着て青いマントを羽織ったとのことや、ルルドの泉の泉の色で青になったのだとか・・・)。それ以前のヨーロッパ絵画では赤い服と青いマントで出てくることが多かった気もします。白い百合を持っていたらマリア様だと思ってみていましたが・・マリア像も同じ色では飽きたのかも知れませんね😃
ロザリオ・バジリカ聖堂に近づくと、やはりまだ新しい教会なのでしょうか入り口正面はモダンな印象を受けます。
この両サイドに内部に入る入り口があります。この内部に入りました。
丁度ミサが行われていました。この内部が本当に美しく、正面には両手を広げたマリア様のモザイク画が迎入れてくれました。 カメラを消音モードにして写真を撮りました。この一枚だけ撮って邪魔にならないように退出して、翌朝聖域を散歩しながら7時前にもう一度入ってみました
2〜3人いましたが邪魔にならないようにゆっくりと観察出来ました。 それぞれの壁には「ロザリオの奥義」がモザイク画で表現されているとのこと。私は分かりませんが、ため息が出るほど美しかったです。その奥に昨日ローソク行列で運ばれていた神輿と共にマリア像も安置されていました。
外に出ると夜がだいぶ明けて来たようです。暫く聖域を散歩してホテルに戻り朝食です。朝はひんやりと冷たい風が吹いていました。この聖域に立っているとピレネー山麓から吹き降ろす風の流れに、東洋的な「気」を感じてしまいました。
人の少ない早朝の散歩はひんやりとした空気の中で、自身も引き締まる感覚も味わえるルルドの早朝でした。
最後にとても印象的だった夜明けの教会の写真です。まだ満月が残っていました。少しデジタル加工して仕上げてみました。
次回はルルドで泊まったホテルがとても素敵でしたので紹介したいと思います💖
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(今回、トゥールーズからフランスバスクのバイヨンヌまでを案内してくれた日本人のガイド(TADOKORO )さんの情報です
地球の歩き方→https://tokuhain.arukikata.co.jp/toulouse/ 彼女のホームページ(フランスパラディ)→https://www.france-paradis.com/ )
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