今週の生け花(令和2年2月第4週)
まだまだ先の見えない新型コロナウイルス感染症でに対して病院でもその対応に追われている状況です。現時点では指定医療機関を中心に検査・治療にあたってゆくのですが、そこで対応が出来なくなるほど患者増になると私達のような病院も受け入れをしなければならなくなります。これまで1ヶ月に1回の感染対策委員会が週に1〜2回開催され刻々と変化する状況の把握に努めています。
そのような状況の中でも、今週も生け花クラブの皆様が頑張って花を飾ってくれています。ありがたいことです😃
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まだまだ先の見えない新型コロナウイルス感染症でに対して病院でもその対応に追われている状況です。現時点では指定医療機関を中心に検査・治療にあたってゆくのですが、そこで対応が出来なくなるほど患者増になると私達のような病院も受け入れをしなければならなくなります。これまで1ヶ月に1回の感染対策委員会が週に1〜2回開催され刻々と変化する状況の把握に努めています。
そのような状況の中でも、今週も生け花クラブの皆様が頑張って花を飾ってくれています。ありがたいことです😃
このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。
新型コロナウイルスの感染が広がり、その対策は封じ込めることより、拡散速度を遅くし、重症患者を救命することの目標がシフトした感があります。FM放送でも既に2月5日には新型コロナウイルス感染について説明しました(ブログにも書きましたので参考にされて下さい→http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-19ed85.html )
私自身は以前より、手洗いの重要性を話をしてきました。マスクは自分が感染した場合に周りにうつさないために非常に重要な手段ですが、マスクをすることでの自分がかからないための予防効果に関してかなり低いのです(やらないよりはましな程度。現にアメリカの疾病対策センター(CDC)はマスクの有用性に疑問を呈して、予防マスクの着用を推奨していません)
いま、問題になっているのは新型コロナウイルスと冬場のインフルエンザです。どちらも飛沫感染であり、麻疹、水痘、結核などの空気感染ではありません。その違いを説明したいと思います。
<飛沫感染と空気感染の違い>
①飛沫感染とは: 飛沫(ひまつ)感染の飛沫は「しぶき」のことです。実際は咳やくしゃみあるいは会話によって「飛散する唾液」をさしています。
大きさの定義からすると「水分を含んだ直径5マイクロメートル以上の粒子」のことで、目にみえる様な唾液はすぐに地面や周りの机などに落ちます。小さい粒子は少しだけ空気中を漂いますが、暫くすると重力で下に落ちて行きます。 もしもこの飛沫の中にコロナウイルスやインフルエンザがいたら感染リスクになります。飛沫を直接吸い込んだら感染するリスクは高まりますが、わざわざマスクもしないで相手の顔をめがけてクシャミをする方はいないと思います(やる奴がいたら変な奴です😰)。
→ですのでマスクは咳をする方がつけることが重要ですし、クシャミの時にハンカチなどで口元を被う「咳エチケット」が大切なのです。
**空気感染に入る前に「飛沫」と「飛沫核」について**
飛沫は水分を含んだ直径5マイクロメートル以上の粒子と言いました。この大きさだと空気中に漂うよりも重力により地面(床やテーブル、ドアなど)に落ちて付着します。元々が5マイクロメートル以下粒子径だったり、あるいは「飛沫」の中の水分が蒸発することで、更に小さい粒子へと変化します(5マイクロメートル以下の粒子「飛沫核」と呼んでいます)。そうなると空気中を漂う場合も想定されます。
→では、コロナウイルスもインフルエンザウイルスも乾燥して空気中を漂い、それを吸うことで「空気感染」になると思われるかも知れませんね <ANSWER>コロナウイルスもインフルエンザウイルスも乾燥する過程で水分を失うことで感染リスクが軽減すると考えられているのです。
②空気感染とは
飛沫と違い「飛沫核」となるような5マイクロメートル以下の粒子は空気中を漂うことが多く、部屋中に拡散してゆきます。
ウイルスの中には「飛沫核」となっても感染力を失わないものがいるのです。この中で有名なのは「麻疹(はしか)」「水痘(水ぼうそう)」「結核」などがあります。 これらのウイルスや菌が漂うなかで、呼吸を介して感染するのが「空気感染」となります。 この場合は通常のマスクでは意味をなしません。よく医療現場で使っているフィルター径が細かくて、周りから空気が入らないような特殊なマスクが必要となるのです。 私達にやれることは、換気をすること、現場に近づかないことしかありません。
③接触感染と手洗いの重要性
・・新型コロナウイルス(インフルエンザ)対策に、手洗いの重要性の意味・・
今回の新型コロナウイルスも季節性のインフルエンザウイルスも飛沫感染です。飛沫ですので、机やドアノブ、電車での手すりなどには、ウイルスを持っ人が触った可能性があります。そして私達も見えないウイルスがついた周りのものを触って生活をしています。 そしてその手を介して今度は自分が感染してしまします。 この様に殆どはこの手を介して感染するのです(接触感染)。
ですので、頻回な手洗いが重要なのです。マスクは全否定はしませんが、マスクをしていてそのマスクの付け方も十分理解していない方が多いので付け方や処理法に注意して下さい。
<追記>
・現在の日本の対応としては4日以上37,5度以上の発熱があり、倦怠感などが強い場合は「帰国者・接触者相談センター」に連絡後、対応機関に行くよう指針で決められています。
これは恐らく通常の風邪ならよくなる時期に改善しないために新型コロナウイルスを疑う経験値から勧めたと考えます。
丁度2月19日に発表された雑誌(The New England journal of medicine. 2020 Feb 19; doi: 10.1056/NEJMc2001737.)に実際に感染した患者さんの鼻と喉にどの程度ウイルスがいるのかを調べた結果が報告されていました(SARS-CoV-2 Viral Load in Upper Respiratory Specimens of Infected Patients.)。
それによると発症後3日以内が一番ウイルスの活性が高そうですので、この時期に色々な所に出歩くと周りにうつす可能性が高くなります。そういったことも考えれると4日以上発熱が続く(当然重症者は除きますが)場合としたのは理にかなっているかも知れません。 また感染も喉よりも鼻でウイルス量が多いことより、同じコロナウイルスであるサーズやマーズよりも通常のインフルエンザウイルスに近い感染部位かも知れません。 新型コロナウイルスがサーズやマーズよりもインフルエンザウイルスに感染力や致死率などが近い原因かもしれません。
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今回、独自の文化を持つバスク地方を中心に訪ねたくて旅先に選びました。これまでなかなか機会がなく特に最近ではやたらと「美食の街」と叫ばれ、お酒にも弱く味音痴の私が行く場所でもない雰囲気が私を尻込みさせていました。しかし以前から気になっていたバスク地方、美食以外にも素晴しいところが満載だろうと思い決定しました。
マイレージポイントを使いパリまでの往復は取ったのですが、これから先、どのようなルートにしようか迷っていました。いくつかのルートの中から、これまで訪ねたことがない南フランスのトゥールーズ経由としました。そこから大西洋側へスペインとの国境沿いを横切りフランスバスクの中心のバイヨンヌを目指すルートにしました。さらにバイヨンヌから南下しながらスペインバスクを巡り、スペインバスク中心地ビルバオから飛行機でパリに戻ることにしたのです。
偶然、トゥールーズからのルートをみていたら、小さな文字で「ルルド」という地名が読み取れました。ルルド?・・・もしかしてキリスト教徒の巡礼地のルルド? 映画「ルルドの泉で」となった町のこと?・・・確かにその町でした。この機会を逃したらなかなか立ち寄れる場所ではないと考えましたし、奇跡を信じることはどのようなことかも興味がありましたので宿泊地に選らぶことにしました。
しかしながら、トゥールーズからルルドへのアクセスが今ひとつです。もちろん鉄道を利用して行くのも楽しいのですが、ここで時間をロスするとどうしてもバスク地方が余り回れなくなりそうでした。そこでトゥールーズ市内を案内してくれた日本人ガイドさんに事前に相談すると、ルルドからバイヨンヌへも移動を助けてくれることになり、車で送って貰うことに✨️。(素晴らしい旅程で多くの所を案内して貰いました。その方のことは一番下に載せておきます)
トゥールーズから一路南西に向けて出発です。高速道路を快調に飛ばして行くと、次第にピレネーの山々が迫ってきます。少し標高が高い所に来たことも感じますが、それ程ひんやりすることもありません(南に向かっているせい?)
途中休憩を僅かにとって3時間程度でルルドの街が見えて来ました。 尖塔が見えてきてルルドの街だと分かりますし、急に建物が密集してきました。
ルルド到着後は先に宿泊ホテルにチェックインを済ませました。すぐにルルドの聖域に入り、この街の全体を大まかに見て回りました。ルルドで宿を取ったのは20時からの夜のローソク行列を見たかったためです。 夜の準備に備えてざっくりと散策後に夕食をとりました。(宿泊ホテルも良かったですし、ルルドの聖域の説明やローソク行列についは長くなりますので、分けて説明したいと思います)
ルルドはピレネー山麓の小さな村でしたが、「ルルドの奇跡」を信じて多くの信者や観光客が年間600万人押し寄せる場所と変貌しています。 この小さな街でホテルの収用人数はなんとフランス国内ではパリに次いで多いということです。街を歩いても大きなホテルが建ち並び、レストランやカファなども人々でいっぱいでした。
中心部のレストランは既に満席状態。川向こうに渡ったレストランで食事を頂くことに、やはりここもいっぱいでしたがどうにか入れて美味しく頂くことが出来ました。いつものように私は食事の説明は出来ませんが、写真だけは載せて起きます😅
さあ、急いで食べ上げて、20時からのローソク行列に参加しました。 ルルドも沢山書きたいことがあり、1回では書き尽くせませんので何度かに分けて記載したいと思います。
💖・・・・・〜・・・・〜・・・・💖
今回、トゥールーズからフランスバスクのバイヨンヌまでを案内してくれた日本人のガイド(TADOKORO )さんの情報です
地球の歩き方→https://tokuhain.arukikata.co.jp/toulouse/ 彼女のホームページ(フランスパラディ)→https://www.france-paradis.com/
連日のように新型コロナウイルスの感染拡大が報じられています。まだどのように経過するのかは明らかではありませんが、ゆっくりと広がっているのは事実です。 これは封じ込めが難しくなり次の重症患者がでた場合の医療体制をどうするかが問題になるのだろうと考えています。だだしパニックになる必要はありません。私達に出来ることは通常のインフルエンザ対策と同じで手洗い、うがい、マスクとなります。 マスクはあればいい程度で、私が何度も書いているように重要なのは「手洗い」です。巷でマスクがなくなったり、ネットなどで高額で取引される自体はおかしいことだと考えています。
院内の感染対策も厳重に行われていたり、面会の制限など、また色々なイベントの中止などコロナウイルスに振り回されいますが、2階のいつもの場所には穏やかに生け花が飾られていました。 ありがたいことです✨️
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旅のスタイルは人それぞれでどれがベストだと言うこともないと思います。1カ所をじっくりと散策することもありますし、出来るだけ多くの場所を周遊する旅もあります。また何かのテーマを決めて訪ねる場合もあると考えます。旅が非日常を経験する為に、同じ場所で何も考えずに日柄ボートするのもありかも知れません。 私の場合は兎に角、時間が許す限り1日中街を歩いて見学したいのが優先の旅となっています。旅に出ても時間を惜しんで、寝る時間や食事時間さえ勿体ない気分で過ごしてしまいます・・・余りいい旅のやり方ではないかもと・・・😢
夜まで散策することが多い私にとってはホテルの位置は重要で、高い安いではなくてその場所が街の中心部で1日中安全に出かけることが可能な場所を選んでいます。 トゥールーズでは街の中心のキャビトル広場に面したホテルに宿泊しました。 これまで何度かに分けてトゥールーズを紹介して来ましたので、最後はトゥールーズの夜景の素晴らしさも紹介いたいと思います。
トゥールーズの9月は日が落ちるのがまだ遅いのですが、街歩きをしながら19時半頃には少し暗くなりかけて来ました。 市庁舎からポム通りを南東歩くとサン・ジョルジュ広場にでました。広場の中も、周りも賑やかで、多くの方々が外で食事を楽しんでいました。耳を傾けるとフランス語や英語、ドイツ語なども聞こえて来ます。ざわめきはあっても大声がないのはまだ時間が早いせいなのか、この広場の落ち着いた感じなのかは分かりません。それでも心地よい広場の一角でした。
丁度広場に面したフランス料理店[Monsieur Georges]の公園側に空き席がありましたので、ここで食事を取りました。室内での食事は予約が必要かも知れませんが、公園を行き交う人々を見ながらの外での食事も楽しいものです💖
夜のトゥールーズもまた綺麗です。はやり旅は1日24時間楽しめます💖 次回からはルルドへと向かいます。
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キャビトル広場がある中心部からガロンヌ川に向かい、青いドーム屋根(キューポラ?)が美しいサンジョセフ礼拝堂(ラ・クラーヴ病院の付属)とそこに渡るサン・ピエール橋が美しく、トゥールーズに滞在した短い時間でもこの橋の袂には朝・昼・夕と通いました。
上流にあるヌフ橋と比べて、サン・ピエール橋は1987年にかけられた新しい橋ですが、周囲の光景にマッチするように創られた美しい橋です。
トゥールーズには中世の頃より多くの巡礼者のための教会施設や病院などが建てられたとのことで、サンジョセフ礼拝堂も11世紀スペインの聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」
この病院や周りの赤瓦を近くで見ると、沖縄の赤瓦の屋根に似ていて一瞬沖縄に戻ったかのような錯覚に陥ります。
しばらく橋を渡り対岸(左岸地区)を歩きました。 通りが交差する場所に少し広場のようなスペースもありましたが、そこは地下鉄Saint-Cyprien-Républiqueの入口でもあるようです。
地図アプリをみないでなんとなくブラブラと歩きましたが、色々な交差点でカフェがあったりと眺めているだけで楽しいです。
慌ただしい2月です。クルーズ船が寄港した沖縄でも、とうとう接触者による新型コロナウイルスの感染者が確認されました。現時点ではPCR法しか有用な診断法がなく、簡易的な診断キットがでるまでには後半年以上かかるかも知れません。
それでも現時点ではウイルスの毒性を示す致死率ではサーズやマーズの状況ではなく、インフルエンザと同等と思われますので、医療関係者のみならず県民もパニックにならずに対応して欲しいと願います。
院内外の慌ただしさとは無縁のように、いつもの2階のスペースには生け花が飾られていました。ホッと致します😊
新型コロナウイルスに関しては緊張を持ちながら対応をしたいと考えますが、お花をみる時だけは息抜きしたいと考えています。
<花材:レンギョウ、アイリス(アヤメ)、菊、小菊>←記載するのを忘れていました(マコママさんから言われて気がつきました)
・・・オマケ・・・今日はバレンタインでしたので、医局にも沢山のチョコが並んでいました。ありがとうございます💖
観て頂いた皆様に、私からのプレゼントです🎁 昨年出かけた旅行で見かけたチョコレート店の写真です。美味しそうです✨️
この番組で脳細胞は他の体の細胞と比べて、「過保護なお坊ちゃま」と話をしました。脳細胞の栄養源はブドウ糖だけで低血糖になるとするに意識消失を起こしてしまいますし、血液が途絶えたら3〜4分で直ぐに死んでしまいます。心蔵は20分停止しても戻りますが、脳は全く駄目です。
人間の体の中でやはり1番重要なのは脳細胞なのです。実はそれを守るために私達の身体の中では色々な仕組みがあります。見た目にも判り易いのは脳を守るために常時ヘルメットを被っていますね。そう頭蓋骨です。
内部からもこの脳を守るために、血液の循環システムにも脳独自のシステムが備わっています。これが血液脳関門(BBB:Blood-Brain Barrier)というものです。きっと一般の方は余り聞いたことのないシステムだと考えます。
私達の体の細胞は血液の中から全ての栄養分や酸素などを供給されて生きています。しかし血液の中には栄養素や薬物、更にエネルギー産生で出来た不要な物質、有害な物質まで一緒に流れています。体を循環しながら肝臓や腎臓で代謝をされ無害な物質へと変えられ体外へ排出することで生命を維持しています。
脳細胞は単位当たりでもの凄い量の酸素とエネルギーを消費しています。それだけ凄い仕事をしているのです。その脳細胞の負担を少しでも減らして必要で安全な血液だけを脳に送り込むシステムがあるのです。これが血液脳関門です。
血液の成分を全て通すのではなくて、脳に必要なものを通して、必要でないものを通さない関所が脳細胞の入口には備わっています(実際は血管を流れる血液の中から脳の血管内皮細胞を主体として機能して、脳細胞に必要なものだけを通すシステムです)。
どのように分けているかと言うと(専門の先生方からは怒られそうですが、大まかなイメージです)
①大きさがあります。酸素やブドウ糖などは単純で小さい物質ですのでそれは通ります。おおよそ分子量で500Da(ダルトン)前後で分けているようです。①の基準を満たして、
②もう1つは油に溶けやすいかどうかです。脂分の多い脂溶性物質は脳関門を通り易くなります。
①、②があるために、例えば細菌などはここを通りません。多くの栄養素や毒物や代謝産物あるいは多くの薬物も通りません。
・・・ここであれと思う方がいたら凄い方です・・・・睡眠薬や向精神薬、あるいは全身麻酔薬などは何処で効いているのでしょうか?? このように脳細胞に直接作用させる薬などは開発の段階から、①②の条件を満たすように開発されているのです。
今、多くの認知症としてアルツハイマー型認知症の脳内への異常産物の蓄積が指摘されています。脳の中へ薬を調達させる為には薬の有効性だけでなく①②の関門をクリアしないといけないのです。 この様に薬の開発にも血液脳関門の理解は重要となっているのです。
・・・そう!あなたの大好きなアルコールも分子量が小さいので脳細胞に到達して麻痺(ほろ酔い気分)を味わわせてくれるのです😊
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トゥールーズの街並みの中に幾つかの教会を観ることが出来ます、前回紹介したサン・セルナン・バジリカ聖堂と共にトゥールーズで有名なのがジャコバン修道院です。私が泊まったキャビトル広場のホテルより徒歩で5分程度で歩いて行ける場所にあります。
最近ではジャコバン修道院は毎年9月に「ジャコバン・ピアノ・フェスティバル」のメイン会場となり、世界中からクラシックファンが集まることでも有名となっています。
1215年に設立されたドミニコ修道士会が最初に造ったゴシック様式の修道院だそうです。1275年から1292年にかけて造れ、1番目立つ八角形の鐘楼は1298年の建造。
少し入口がわかり難いのですが、教会の中へは無料ではいること出来ます(回廊や中庭へは4€で入ることが出来ますので、ここまで来たら是非見学されて下さいね😀)。
内部に入るとステンドグラスから教会内へ光が入り込み、幻想的な雰囲気となります
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トゥールーズのキャピトル広場に面したイビスホテルに宿泊し、ロストバッケージでスーツケースが届かない夜に時々窓のカーテンを開けて広場を眺めていました。初めて見る外の景色にしみじみと「旅行」に来たなとう感慨が湧いて来ます😀
6時頃に起きて窓の外を眺めるとまだ暗い中で少し明るくなって朝の気配を感じられます。まだ人の動くはないようです。夜まで待っていても、フロントからロストバッケージのスーツケースの到着の連絡はなしです。しかたなく早朝にホテルのフロントに尋ねたら無事エールフランスからスーツケースが届いていました。沖縄を発って着替えな無かったため、スーツケースを部屋に持ち込み、シャワーと着替えた後、食事までの間、早速街歩きにでました。
この間に街が明るくなり、キャピトル広場にも露店のパンが並べられています。みな美味しそう! ホテルで朝食を予約していなければそこのパンを買ってみたい程です。
キャピトル広場からRue du Taur 通りに入ると、直ぐ奥にサン・セルナン・バジリカ教会の尖塔が見えて来ます。まだ周りの商店は開いていませんが、良い雰囲気で朝の散歩です✨️
サン・セルナン・バジリカ教会は11世紀から12世紀にかけて建てられ、13世紀から14世紀に増築したそうで、ロマネスク様式の教会としてフランスで最も大きな聖堂です。 1998年には世界遺産に登録されています。
教会の南側から入って来るとミエジュヴィル門と呼ばれる入口が見えます(ミエジェヴィルとは、主に南フランスで話されているオック語で「町の中心」の意味)。そのタンバン(扉口上の半円形の壁画を「タンパン」と呼ぶそうです)を飾る彫刻はガイド本によると必見だそうで、12世紀の彫刻で「キリストの昇天」を描いており、人物の動きに南フランスのロマネスク彫刻の特徴がみて取れるそうです(私には分かりません・・😅)
トゥールーズの独自のものという八角形の鐘楼は、高さが67メートルあり、目を惹く美しい存在です。 朝早いためにまで内部をみることが出来ませんが教会の周りを1周することが出来ます。大きな教会ですし、観る角度や場所でも色々と変化があります。
ぐるっと1周してガロンヌ川の岸部を眺めて、ホテルに戻り朝食を頂きました。清々しい朝のガロンヌ川の景色です💖
ネットで調べると聖ロッシュは、高貴の出でしたが、自分の財産を貧乏人に与えて、乞食の巡礼者になりました。 巡礼の旅の途中でペストで苦しんでいる地域に入りました。 彼は病人に寄り添い、よく病人の上で十字を切って治癒を願い、何人もの人が奇跡的に治ったんだそうです。その時に彼自身もペストに罹り、死を予兆して森の中に入った所、パンを加えた犬が付き添って次第にその傷も癒えたとのことです。
調べついでに説明しますと・・・キリストの12使徒に「ヤコブJame」がいます。ヤコブは同じ12使徒の「ペテロ」と「アンデレ(ペトロの弟)」の仲間の漁師で、聖マリアの従兄弟であることより、キリストの親戚となるのです。ヤコブはエルサレムで打ち首にされますが、スペイン出身の弟子が遺骸を船に乗せて運び出し、たどり着いたのがサンチャゴ・デ・コンポステーラでそこで建立したのがサンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂となり、巡礼者のメッカともなっています。
何故、巡礼者とホタテ貝かというと、ヤコブの遺骸を乗せて船には沢山のホタテ貝が付着していたそうです。そのためホタテ貝がヤコブの象徴となり、サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者もホタテ貝をシンボルとして持っているのです。
ちなみにイエスの第1の弟子のペテロの名は「シモン」でしたがイエスが「お前の名は岩(ペテロ)だ」、その岩の上に教会を建てなさいと天国の門を開く鍵を授けます(ペトロの象徴は「鍵」となっています)。逆さ張り付けで殉教したペテロの墓所がバチカンにあり、その上に建てたのが、サン・ピエトロ大聖堂(聖ペテロの大聖堂)となります。
2月に入り少し寒い日が続いた沖縄ですが、今日は23度程度で少し暖かくなったようです(本土の方からすると暑いと感じるのかも知れません)。日差しも刺していましたので、昼にドライブしている方はクーラーが必要だったかも知れません。また明日から気温が低めになるようです。皆様方のお住まいの地域はどうなのでしょうか?
日本中(世界中?)で新型肺炎(コロナウイルス感染)が話題となっています。現時点でどのような経過を辿るか予想が出来ませんが、マスクやうがい、特に手洗いを頻回に行って予防をして下さい(現在、日本中でコロナウイルスが蔓延していると言う訳でなく、インフルエンザの予防にもなるからです)。
先週は生け花クラブの活動がありませんでしたので、2週間ぶりの「生け花」の紹介となります。
今週は赤が基調となっていますね。一本立ちの白いストックがなければ赤一色になりそうです。総状花序という白い花が連なっていて、白い花そのものが光を出しているかのように目立っています。横から見ると花器も面白い形をしています。
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連日のように報道されている、新型コロナウイルスですが、今日のFM放送「いきいきタイム」では実際にコロナウイルスとはどのようなものかを説明しました。その要約を少し記載します。今後、刻々と変化しますので、これまでの情報を元に書いてみました。皆様方もこれからの推移を見守りながら、パニックにならずに冷静な対応を取って欲しいと願います。
元々コロナウイルスでもいくつか種類があります。その中で人間の中でずっと感染を繰り返しているのが4種類あります。これは普通の風邪として毎年のように人間に順繰りと蔓延している風邪のウイルスの1つとなっています。この4種類のコロナウイルスは私達が罹る風邪の2〜3割を占めている代表的な風邪のウイルスの1つなのです。
電子顕微鏡で見ると、王冠をがぶったように見えるために、コロナウイルスと呼ばれています。今回の武漢市でのウイルス感染もコロナウイルスの1種類になります。様々な動物がこのウイルスに感染しています。
ところが問題になっているのは、コロナウイルスの中で、通常の人から人に感染する4種類ではなくて、動物から人に感染すると重症の肺炎となるため、注意が必要となるコロナウイルスが出現しています。 その2種類は皆様方も記憶にあるかも知れませんが、サーズと呼ばれた重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)と、マーズと呼ばれた中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)です。皆様方の記憶にもあると思います。
・動物から人にうつったのでしょうが、現在は、その感染した人から人へとうつることも確認されていますので、今後世界中で感染が広がることが危惧されている状況です。
中国と言う、世界で一番人口を抱える国の中央部で感染が広がり、特に時期が悪かったのが、旧正月の時期で中国国内での大移動もありますし、春節を利用して、海外に出かける中国人も一気に増加する時期と重なったことが非常にことを深刻にしています。
また医学的に問題となるのが、無症状の方がいることも判明したことなのです。症状があれば医療機関を受診することで確認出来るのですが、本人は無症状でも他人感染させることは出来るために、悪気がなくても、あちらこちらでウイルスをまき散らす危険も出てきたことなのです。
あと1つ懸念されているのが、人から人へ流行する過程で、ウイルス自体が変異を起こして、より毒性の強いウイルスが出てくることも心配されているのです。
ただし現時点ですぐに世界中で感染が広がるかどうかまだ分からない状況です。
・日本で直ちに流行が起こるとは考えられていませんので、正確な情報を元にパニックにならないことが重要だと考えます。
重要なことは麻疹のように空気感染ではありません。上記の表にも書いてあるように、感染した人の咳や痰など接触して感染をしています。と言うことは、基本的な手洗いとマスクなどの着用により予防もある程度可能と言うことです。 すぐにマスクに情報が行きますが、実際は咳をしている方が周りにいなければ殆ど問題ありません。それより手の方から感染する機会が多いためより「手洗い」が重要となります。 わざわざ咳を人の顔に向けてやる方はいないと思いますので、周りに咳き込む方がいればその方も廻り方もハンカチなどで直接咳や痰が飛を飛ばさない、吸い込まなければ大丈夫です。色々なものに触れた後はすぐに手を洗うことを習慣づけて下さい。
昨夜、杉原千畝の映画を観た。2015年作品の『杉原千畝 スギハラチウネ』と言う映画です。
その映画の中でこれまで私が疑問に思っていたことがいくつか解決した気がします。 今日はそのことを少し記載したいと思います。
杉原千畝のいわゆる「命のビザ」については以前から知っていました。そのこともあり、2016年にバルト三国+ポーランド旅行の際にはリトアニアのカウナスにある旧日本領事館(現:杉原千畝記念館)を訪ねました→(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/56-e6bc.html )。丁度、私が訪ねた時に、記念館内に「この映画のポスターや関係者も訪ねた写真」が貼ってありました(一番上の写真)。
その記念館では彼の仕事ぶりや、短時間の千畝氏の紹介動画も上映されていました。彼が実際に描いたビザや助けられた多くのユダヤ人からの感謝の手紙も展示されていました。杉原千畝氏が命のビザを発給した机も当時のまま保存展示されていました。私もその机に腰掛ける事も出来ました。彼はどのような思いで決断したのでしょうか・・・
今回この映画を観ることで、私がずっと疑問に思っていることも解決出来ました。私の疑問の1つは「運良くシベリア鉄道でウラジオストックに行けたとしたも、どのような手段で船に乗って日本に上陸できたか?」でした。日本の外務省の意に反して杉原氏がリトアニアにてビザを発行しても、ビザを貰ったユダヤ人達がウラジオストクに到着する頃には日本の外務省も詳細を把握していたはずです。 外務省は彼らが日本に入る時に「ドイツと同盟を結んでいる日本政府は彼らの受け入れを拒絶するのではないか」と考えていました。 この映画の中で杉浦千畝の「ハルピン学園」の後輩だったウラジオストック総領事代理の根井三郎氏の存在が大きいことを知りました。
この二人やユダヤ人の関わりをみると、「人は偶然にも何処かで繫がって理解出来る存在なのだと」改めて思えたのです。
根井は杉原のことを理解していました。根井は外務省のお役所仕事を逆手にとって「一度日本の政府のリトアニア領事館で発給したビザを携え、ここまでやって来た人々を追い返すのは、日本の外務省の権威に反する」と権威に弱いお役所に訴えて、彼らが日本に渡るように手配したのです。 命を賭けて逃げて来たユダヤ人の必死の訴えと、杉原、根井という博愛精神を持った外交官がいた偶然が重なって生き延びることが出来たのだと知りました。
もう1つこの映画の中で杉原千畝を動かす原動力なる、ハルピン学園の「自治三訣(さんけつ)」の言葉が何度も出てきました。これは杉原、根井の両氏が通ったハルピン学園の初代校長の後藤新平の言葉で「人のお世話にならぬよう 人のお世話をするよう そして、報いを求めぬよう」という精神でした。今で言う校訓みたいなものでしょう。ここで若い頃に学んだ杉原、根井の両外交官の思想の根底がこの校訓にあったのではないかと想像しました。
日本人の中に流れる武士道精神や、様々な世界の宗教おいても、我々人類の心の中には脈々と「正しい行いを善とみなすこと」が受け継がれているのだと考えるのです。人間の歴史は殺戮の繰り返しだったのかも知れませんが、その都度「善」がその修復を行ってきた気がするのです。
彼らのお陰でナチスからの迫害を逃れて日本通過ビザで命を救われたユダヤ人は6000人を超えると言われています。私は2016年の旅行で「アウシュビッツ収容所」「ビルケナス収容所」も訪問しました→(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/65-5983.html )。もしも彼らのビザがなければ、この6000人の中には私が訪ねたアウシュビッツ収容所の毒室で虐殺された方がいたかも知れません。そのことを思うと本当に杉原千畝氏が書いたビザは「命のビザ」と思えるのです。
私は杉原千畝さんや昨年亡くなられた中村哲さんや緒方貞子さんのことを同じ日本人として誇りに思っています。しかし同時に私は彼らにはなれないと自覚しています。もしも当時のドイツで私が生まれていたら、時代に流されてユダヤ人を虐殺する側になっていたのだろうとその旅行は教えてくれたのです。
夜中から観た映画『杉原千畝 スギハラチウネ』を見終え、布団の中で色々な思いが交差しました。もしご覧になっていなければ観てみたら如何でしょう。今の自分が不自由で満足出来ないとしても、自分の運命、自分の命を自分自身で決めることができるのは本当に幸せなのだと言うこことを再認識させられた映画でした。
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