この時期は口内炎にも注意
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今日(12月25日)のFMレキオは口腔粘膜疾患(口内炎、舌炎、潰瘍など)について話をしました。歯以外の口の中、歯肉や舌、のどの奥は粘膜という滑らかな組織に覆われてるため、そこに出来た異常を口腔粘膜疾患と呼んでいます。
局所的には耳鼻咽喉科や口腔外科が専門で、口内炎やウイルスや自己免疫との関連では内科や小児科が主に扱うことになります。外科の私としては外傷だったり、抗がん剤使用時の副作用や手術などによる消耗疾患で時々診察することがあります。
口の中は消化器や呼吸器の入り口としてみることも出来ますが、味覚や臭覚などの感覚器官でもありますし、唾液を出すことで消化を助ける役割、舌には発語としての機能もあり複雑な機能がこの部分には集約されています。
沢山の病気がありますが、今日はアフタ性口内炎に絞って書いてみます。口の中や歯茎、舌などは表面を粘膜が覆っているのですが、何らかの原因でこの粘膜が傷ついて剥がれてしまうと小さな潰瘍となります。炎症が加わりますのでこの潰瘍の周りが赤くなり中心部分は白っぽくなります。
誰もが一度はかかったことがあると思いますが、余り大きくはなくても、痛みが強いのがアフタ性(潰瘍性)口内炎の特徴です。口内炎のある場所を噛んでしまったり、刺激物やお醤油、暑いのを食した時などは激痛が走り、思わず「アガ〜(いて〜)」と叫んでしまいます😭
口内炎は試験勉強の時などに起こることも多く、ストレスが一因であると思われますが本当の原因は簡単ではありません。 鉄、亜鉛、ビタミンの不足だったり、ウイルス感染に伴うもの、義歯よる刺激や唾液分泌の減少、鼻詰まりで口呼吸による口腔内乾燥、睡眠不足などが影響し合って発症すると思われます。
通常のアフタは数ミリ以下の大きさで単発・多発両方あり、痛みは4〜7日続きます。重傷になると発熱や首の周りのリンパ節が腫れ、風邪のような疲労感が現れることがあります。 だたし大きさが1センチを越えたり、長い間(2〜3週間)治癒しない場合は医療機関で検査を受けた方がよいと考えます。
治療は自然治癒するまで、痛みを和らげる対症療法が中心です。痛みが強い場合は麻酔薬の入ったうがい薬を使用したり、ペースト状になった局所麻酔薬を塗ったりします。アフタを保護して炎症を鎮めるような軟膏類や最近ではアフタを覆うようなパッチ製剤もありますので試してみたりします。
年末は何かと忙しくなりますし、睡眠不足、疲労の蓄積や気候の変化も強いですし、空気も乾燥します。皆様方も体調管理に気をつけて口内炎を予防して下さいね。
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コメント
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こんばんは。
口内炎は自慢ではありませんが、何回か
経験ありです!
あの軟膏?は気持ちよくありませんね!
これからの時期、乾燥に気をつけたいと思います。
投稿: マコママ | 2019年12月25日 (水) 21時02分
こんばんわ・・・
以前は結構口内炎で大変でした。若い頃はがまんしていると一週間ほどで治ったものです。それが年を重ねるとなかなか治らず、治療を受けたものでした。ところが、最近はほとんど口内炎にならなくなりました。毎日、ぶらぶら遊んでいるからかも知れません。ストレスもないからなんでしょうね。俺の感覚では、疲れたなと思うときに口内炎が出来たように思います。
投稿: でんでん大将 | 2019年12月25日 (水) 22時18分
マコママさん、こんばんは。
マコママさんも口内炎にはよくなるのですね。そう言う私も現在進行形で口内炎が出来ています。ピークは越えたのですが、まだ少し痛みがあります。
口内炎の軟膏を使用したことがあったのですね。余り好きにはなれませんでしたか(笑)。 痛みが強い時には貼る薬もありますので次回は試してみて下さい。
疲れやストレスがたまると口内炎になりやすいですし乾燥もよくありませんので、部屋の湿度を保って下さいね。
いつもありがとうございます💖
投稿: omoromachi | 2019年12月25日 (水) 22時30分
でんでん大将さん、こんばんは。
口内炎は局部の痛みだけで済む場合もありますが、時にはリンパ節が腫れたり、微熱や倦怠感まで出現することがあり要注意です。
若い頃は治癒力もありますので治りも早いと思います。
大将さんが感じているように、ストレスは口内炎の原因になりますし、寝不足や疲労が原因ともなります。大将さんも若い頃と比べて体力は落ちてもストレスは減ったのかも知れませんね。
慌ただしい12月は色々な行事が続きますので、口内炎も出来やすくなりますのでご注意下さいね。
投稿: omoromachi | 2019年12月25日 (水) 22時35分