免疫チェックポイント阻害薬の効能について
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今日のFM放送は肺がんについて説明をしました。肺がんと言っても組織により分類され、治療法も変わってしまいます。大きく小細胞癌と非小細胞癌(腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌)に分かれて検討されます。肺がんの治療に関しては主に手術、化学放射線療法(抗がん剤と放射線治療)および薬物療法があります。
肺がんの薬物療法には①細胞障害性抗がん剤(一般的な抗がん剤)、②分子標的療法、③免疫療法 があります。私自身が手術するようになった35年間で大きく発展したのが②と③の薬物療法です。 ブログではノーベル医学生理学賞にもなった本庶佑京先生が考え出した免疫チェックポイント阻害薬の効能を説明したいと思います。
本庶先生の薬が開発されるようになって初めて免疫療法が他の治療法に肩を並べるようになって来たと臨床医の立場からは思うのです。
これまで免疫療法と言っても多くは「免疫療法もどき」であり実際に効果があるのかどうかも不明で、単純に免疫細胞を増やしたり、あるいは試験管レベルでの効能をうたって効果があると吹聴するレベルだったと考えています。
がん細胞は様々な特殊な能力があり、色々な手段で転移や増殖を行ってゆきます。また、がん細胞は人間の免疫細胞で自分が攻撃されないように様々な手段を用いてカモフラージュをしてます。その仕組みを取り外したのが免疫チェックポイント阻害薬となります。
最近、ブログの医療欄でも難しいことを書きましたので、免疫チェックポイント阻害薬の効能についてあえて簡単に図にしました。
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コメント
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こんばんは。
あ~院長先生、今、末妹がこの肺癌で21日に手術、左肺にも転移です!喫煙はなしですが、乳癌から10年ほど経って肝臓、胃、大腸癌で昨年手術。そして肺に転移。可哀想です。今の医学を信じて頑張って欲しいです!すみません。阻害薬に触れずにお許し下さいませ。
投稿: マコママ | 2019年11月27日 (水) 20時15分
再度お邪魔させて頂きます。
「ブリクマン指数」ですが夫はもう最高危険区域です!
私も受動喫煙ですから・・・。
夫は肺がんになり、奇しくも一度消えました。
主治医の先生もこんなこともあるのですね?と
仰って頂いたのですが、タバコを止めなかったので
再発(左肺下葉)しました。
年齢もありもう抗がん剤治療・手術もなし!
と言われて現在に至っております。
確か4か月?毎の検診になっております。
ご多忙の折、すみません。
投稿: マコママ | 2019年11月27日 (水) 20時43分
マコママさん、こんばんは。
お返事遅れてすみませんでした。2つもコメント頂きありがとうございます。
妹さんについては以前ブログでも書かれていましたね。色々と大変ですが、その都度手術をして頑張っていらっしゃるのですね。1度だけでなく何度も手術をされている方は本当に大変だと思います。これからも頑張って欲しいです。
ご主人さんはヘビースモーカーでブリクマン指数も最高危険域なのですね。いつもマコママさんが注意しても聞いてくれていないようですね。
その為にマコママさんも受動喫煙の被害者ですね。まあ大切なご主人ですので悪く思わないで下さいね。
色々と大変だと思いますが、今や日本人の2人に1人は癌になりますので、もう特別な事ではないのかも知れません。
これからもお互いに、1日1日を大切に生きて行きましょう💖
投稿: omoromachit | 2019年11月27日 (水) 23時02分