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急遽ルクセンブルグを前日に無理矢理押し込み、滞在期間が5時間ほどの既成事実を作っただけの大まかな観光となったのは、この日が日曜日で、日曜日の14時から開催される世界遺産「ラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントス運河の4つのリフトとその周辺」という世界遺産の運河の施設案内のツアーがあることが分かったからなのです。
2002年に高低差73mの昇降が可能となる世界最大級のストレピ=ティウ船舶昇降機が完成し、その後は商業的な運行はこちらが担うことになっています。そのストレピ=ティウがツアーの集合場所となっています。 急いで向かうと遠くからもこの巨大な建造物が確認でします。
ツアー開始のギリギリに到着するも、チケットは売り切れ・・😂・・・・しかしながら受付の方がもう少し待っていてというので待つことに・・・・なんとツアーを組んでいた会社に数人のキャンセルがあり、その分をこちらに回して貰うことに・・・それも定額よりも安い値段で手に入れることが出来ましたラッキー!⤴🎁
ベルギーの産業革命を支えた交通網として2つの主要な川があります。フランス東北部からベルギーを通り、北海へ流れるマース川とフランス北部からベルギーを通りオランダから北海に流れるエスコー川があります。この主要な川同士をワロン地方で結ぶためにサントス運河が作られました。ただその川同士をを連結する7Kmの長さの中で、2つの川には高低差が66.2メートルがあります。この66メートルを19世紀から20世紀にかけて8基のリフトで徐々に高低差を縮めて連結して行ったのです。今でも稼働している4基が世界遺産に登録さえています。
この日曜日の限定ツアーが定刻に開始となり、まず全員揃って運河の船に乗り込み、 鉄骨で出来たポートリフトをみながら、いったん上陸して、このリフトの駆動部分の説明のため、大きなリフトの動力源がある工場内に入ります。
ツアーのガイドさんはフランス語、英語、ドイツ語の順に説明して行きます。残念ながら日本語はありませんが、説明用の映像などもあり、なんとなく仕組みが分かります。
・・・ここで頭の整理のためにも、簡単に運河の仕組みやリフトの仕組みを図にしてみました。 高低差のある堰を通るために、昔から使われているのは、高低差のある片一方をとじて、通行する船と同じ高さになったら閘室(こうしつ)に入り、両サイドの堰をとじて、自然の水の高低差による出し入れを行って、最終的に出る側の運河と同じになれば、ハッチを開けて通る方法で、多くのヨーロッパの国々でも見かけるやり方です。
一方、今回のベルギーでは、このようなまどろっこしいこと(時間の短縮のため)はせずに、動力で船を昇り降りさせる装置を作ったのです。単に上げるだけでなく、もう一方と連動することで、大きなエネルギーを使わないようにも工夫されています。
・・・と言う事で、旅行記に戻ります。
一通り説明を終えると、再び乗船し、今度は本当にこの船に乗りながら、Houdeng-Goegniesの船舶昇降機に乗り込み、実際に開門通過します。
段々と近づくと、あいにくの雨模様でしたが、皆雨具をつけて、船のデッキで見学することに。リフトに中に船ごと入ります。両サイドの閉じ、水の中に船が浮いた状態で、リフトが次第に昇降する様子を見学出来ます。本当に大がかりな仕掛けです。間近でみると大迫力です。
大迫力の昇降機で高低差を乗り越えて、昇降機の向こう側に出ることが出来ました。場所も不便ですし、ツアーを体験することはなかなか難しいと思います。本当に経験出来てラッキーでした。
運河についてあと1つあるのですが、長くなりましたので次に書きたいと思います。
2002年には高低差73メートルの昇降が可能にした、世界最大級のストレピ=ディウ船舶昇降機(一番上の写真)が完成したため、現在は商業的な運航はこのリフトで一気に高低差を解消して連結できるようになっています。
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