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2019年8月 4日 (日)

世界を夢みて(140) ミケランジェロの作品を求めて(ブルージュ聖母教会)

このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。
ミケランジェロと言えば美術に興味がない方でもルネサンス時期の巨匠であることはご存じだと思います。
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私自身がミケランジェロに最初に興味を持ったのは、彼の人間味にありました。世界的に有名なシスティーナ礼拝堂の天井画を描くにあたり、教皇(ユリウスⅡ世)から強引に命令された彼なのですが、「辛いのは、専門(彫刻家)でもない画家として絵を描かされること」と父に手紙を書いていたり、作成中も「首にはコブができ、髭は天に向かって逆立ちし、頭は背中に傾き、背中は反り返り・・・目にも絵の具が入り目が見えなくなる・・・」と弱音を吐いています。あんな天才がこのようなことを書いているのが人間らしくて好きになりました。       Th_img_2851_3

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もう一つ私がミケランジェロを好きになったのは若い時に初めてバチカンでみたミケランジェロ作の「ピエタ」のマリア様が余りにも若くて気品に満ちた美しさに衝撃を受けたことでした。 まだ20代?の私はこの像の前で立ちすくんでしまったほどでした。

大理石はもの凄く硬い石でただ削るだけでも大変だと言われています。石を削ってマリア様のベールや服を柔らかい布のように表現しています。
このサンピエトロのピエタはミケランジェロ23歳の時の作品です。 信者の方には怒られるかも知れませんが、ミケランジェロは女性の、それも同年代の女性の美しさをこのマリア像に込めたのではないかと思えたのです。 とても慈愛に満ちた顔です。 鼻筋もそれ程高くなく、あっさりとした感じですが、キリストを抱きかかえる身体は随分とがっちりとした印象を持ちます。 あれほどまでに硬い大理石で服のヒダまでも完璧に造り上げています。 この彫刻をみてミケランジェロは本当に天才だと思ったのです。
これまで3回ほどイタリアを旅行しましたが、可能ならミケランジェロの作品を観るようにしていました。彼自身が言うように彫刻に関しては随一だと感じます。 絵画に関しては女神も筋肉隆々として描くことが多く、その意味では同時代のラファエロやレオナルドダビンチが好きです。
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最高傑作と言われるダビデ像や法王の墓所の為のモーセ像、画家としても素晴らしい腕だったことが分かる「聖家族」を直接観て感動しました。それと亡くなる前まで彫った悲しみのピエタ(ロンダニーニのピエタ)にはノミを振るう力もなくなりながらも全ての無駄をなくした姿には胸を打たれるのがありました。当時としては長寿で享年88歳でした。                                  

やっと今回の旅行の話になります
ブルージュの聖母教会にはミケランジェロの作品「聖母子像」があります。それを観るために教会に向かいました。ミケランジェロの作品がみられるのはイタリア以外では3カ所しかありません。ルーブル美術館に2点、エルミタージュに1点、そしてこのブルージュの聖母子教会しかありません。
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街の中心のブルグ広場から徒歩で5分程度で聖母教会があります。13〜15世紀に建てられ、何度も改修が行われたとのことです。尖塔は122mもありブルージュ1の高さを誇っています。

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運河を入れて写真を撮るとそれだけでも絵になり感激でいっぱいになります・・・手前の橋は「ボニファシウスの橋(Bonifacius Bridge)」で、ブルージュの最も美しい場所の1つとしても色々な雑誌で取り上げられています。後ろに見える教会が聖母教会です。ブルージュには他にも高い建物がありますが、屋根のギザギザが特徴のために、他の棟楼や救世主大聖堂などと見分けがつくとのことです。

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中央祭壇画も大きく、教会らしい絵画が描かれていました。

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その主祭壇の前には大きな霊廟があり、ブルゴーニュ公国の最後の君主になるシャルル突進公とその娘が納められているとのことでした。

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主祭壇に続く教会の中央には大きなパイプオルガンがあり、これも必見です。

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教会左側には私が観たかったミケランジェロの聖母子像があります。大きな祭壇の中央におかれています。 前の方にはロウソクが灯され、多くの方がお祈りを捧げていました。

Th_dsc02593_2大理石を用いた柱などの色合いも綺麗です。

Th_dsc02594_3我が子イエスを見つめるマリア様の顔が優しいです。サンピエトロのピエタのマリア様と違って力強さよりも優しく穏やかな感じを受けます。
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ミケランジェロも母子の自然な愛情を伝えたかったのでしょうか? この作品はミケランジェロが26〜29歳頃の製作ですが、僅か5年でシスティーナの時よりもより親子の情愛を感じ取れる人間に成長したのかも知れません。
イタリア以外でミケランジェロの作品を観れたことに満足しながらこの教会を後にしました・・・あとしばらくブルージュの旅行記が続きます☀

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コメント

先生、お疲れ様です。
ミケランジェロがお好きなのですね。ルネサンスの三大スターの一人、
彼はパワフルで情熱の人だったらしいですね。
最後の審判は、一人で巨大な絵画を描いたとか…彫刻家でありながら超人的です。

運河を入れてのブルージュの聖母教会の写真、先生がお撮りになったのですよね。
やや曇りの日だったのが良かったのでしょうか。自然でキレイ!☆。

こんにちは。
 懐かしいです。
ミケランジェロの作品に私も感銘を受けました。
「ピエタ像」は2度見る機会に恵まれ、
「ロンダニーニのピエタ」はとても悲しそうに見えました。
どれも気品に満ちておりますね。
 ブルージュの「聖母教会」へも入りました。
先生の「聖母子像」のお写真が見事です。
私のは小さくてはっきりせず・・・。
橋を入れた聖母教会も素晴らしいですね。
確か?この橋を渡りましたし、絵を描いて売っている方から
夫は求め、今でも拙宅のダイニングの壁にかかっております。
 続きを楽しみにお待ちしております。

暑い日が続いています。私の住んでいる埼玉は内陸なので、我が家のベランダは
連日40℃以上と、計測不能となっています。
好きな散歩も散策も暫くはお預けです。
今回の聖母教会の、ピエタのマリア像は本当に気品があって美しいですね。
心が洗われる気がします。
数年前、イタリアを旅した折に、バチカン市国に行き、システィーナ礼拝堂を見学
して来ました。一日ではとても回り切れませんでしたが、大壁画の最後の審判や天井画を時間の許す限り鑑賞して来ました。幸い現地で頼んだガイドさんが丁寧に説明してくれました。良い思い出となっています。
暑さが厳しい折、先生もご自愛下さいね。今日は有り難うございました。

由津子さん、こんばんは。

ダ・ビンチ、ミケランジェロ、ラファエロのルネサンスの三大スターの中ではやはりミケランジェロが好きです。 1番3人の中ではぶおとこですが、人間味があって好きです。

泣きべそをかきながらシスティーナ礼拝堂を一人で反り返りながら天井に書いたのは凄い方だと思います。

1番上の写真以外は私が旅行で撮った写真です。誰が撮っても美しい場所ですので、私が撮っても綺麗に写ったのだと思いますよ😅

マコママさん、こんばんは。

マコママさんもミケランジェロの像を何度か見たことがあるのですね。システィーナのピエタは3回ほど、ロンダニーニのピエタは1度見ることが出来ました。 私も若い感性でみたシスティーナのピエタのマリア様の美しさに魅了され、それ以来。ミケランジェロのファンとなりました。

ブルージュに行くと決めた時点で、この聖母子像は必ず見るつもりでいました。 いつもは広角で撮るのですが、この時にはあと1つ持参した望遠レンズの小さななカメラで撮りました。望遠の方が迫力がでました(最後の写真です)。

この橋は人気の観光スポットですので、丁度絵画を売っていたのですね。このような絵は後々まで旅の思い出になりますよね。

あと少しブルージュが続きますので、これからもよろしくお願いします💖

ガルボさん、こんばんは。

40度を超える気温ですか?そりゃ大変ですね。南国の沖縄ですが海に囲まれているお陰で、今日は31度程度で今の時間帯は28〜29度となっています。

ブルージュの聖母教会のマリア様は優しいお母さんの瞳をたたえています。凄く気品がありました。

システィーナ礼拝堂は全世界のカトリックの総本山だけあってその美術的価値は計り知れませんね。 天井画や最後の審判の場面を見るとこの迫力に圧倒されて立ちすくんでしまいそうですよね。凄い空間です。

ガイドさんの力によってその価値が大きく変わりますよね。よいガイドさんですと、短期間に必要不可欠な情報を教えて貰い、とても参考になります。ガルボさんはいいガイドさんに案内して貰えて良かったですね。

ありがとうございます。体調に気をつけながら仕事を続けて行きたいと思います。 しばらくの間はガルボさん宅の方が暑さが厳しいでしょうから、どうぞ熱中症には気をつけてお過ごし下さい💖

こんにちは。

私の中学3年生の担任の先生は美術の先生でした。

今では考えられない破天荒な先生でしたが、芸術を

愛する根本に触れさせてくれるような教育者でした。

進学準備に忙しい時期でしたが、先生が『良い映画

だから、みんなで見に行こう。』と誘っていただいた

題名は”華麗なる激情”です。サブタイトルは

The Artist who didn't want to painting

システィーナ礼拝堂の天井壁画を描くまでの作品。

壮大なスケールを緻密な表現で描いていく様は

大変感銘を受けました。

いつか本物をこの目で見たいと思っています。

tahepatsuraさん、こんばんは。

素敵な中学の先生に出会うことが出来あたのですね。今では、色々な制約がなされ破天荒な先生は手足が縛られてしまいました。 考え方や生き方の多様性を教えるのも教育だと思うのですが・・・

この「華麗なる激情」については全く知りませんでした。サブタイトルは「The Artist who didn't want to painting」だったのですね。全く知りませんでしたがネットで調べると元の映画のタイトルは「the Agony and the Ecstasy苦悩と歓喜」となっているのですね。 システィーナ礼拝堂を描くミケランジェロの心理が覗えます。

イタリアは遠いのですが、tahepatsura さんが、この絵を見ることが出来たら、私以上に感動すると思いますよ。出会えることをお祈りしております💖

先生、こんばんは。

サン・ピエトロには2度訪れましたが、2度共バチカンのシスティーナ礼拝堂には入れませんでした(;;)
ミケランジェロも天井画には苦労したんですね。
天才の人間らしい一面が窺がえますね^^

あとこのサン・ピエトロのピエタはとても印象に残っています。
大理石でマリア様の衣装の質感、ドレープを見事に表現し
悲しみを湛えキリストを抱きかかえる様子には胸を打たれました。

そして忘れもしませんがミラノのスフォルツェスコ城のロンダニー二のピエタ。
ミケランジェロの最後にして未完の作品ですが、
これを鑑賞中にツアーの一人の御夫人が突然倒れられました。
偶然だとは思いますが、このピエタの弱々しいタッチにとても負のオーラを感じたのを覚えています。

ブルージュの聖母教会の聖母子像のマリア様は幼子の手を握り、
とても平和で穏やかな表情に見えます。
ボニファシウスの橋と聖母教会の大きなお写真は構図も美しく、絵画のような1枚ですね。続きを楽しみにしています♪

sharonさん、こんばんは。

サン・ピエトロ大聖堂に2度も行かれたのです。システィーナ礼拝堂の天井画は圧倒的な迫力がありますよ。是非3回目には見に行かれて下さいね。

サン・ピエトロのマリア様の美しさには呆然として見続けていました。そしてロンダニーニのピエタには一切の無駄を省き、人生の全てをかけて描いたミケランジェロの姿も重なって見えて来たのです。

その観覧中にツアーのお一人が倒れたのは、驚きとともに印象に残った思い出になったのかも知れませんね。

ブルージュのマリア様の眼差しは母親の優しい眼差しが印象的でした。

ボニファシウスの橋からみる聖母教会は人気の観光スポットで、橋の上から観光客が去った瞬間に写真を撮ったら、川岸から自転車の方が・・・それはそれでスナップショットとしては思い出の写真になりました💖

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