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2019年8月

2019年8月30日 (金)

今週の生け花(令和元年8月第5週)

いよいよ8月も終わろうとしています。子供の頃楽しかった8月が終わり9月の声を聞くと寂しく思えました。その前に夏休みの宿題でいきなり大パニックの最終日となっていましたが😵〰

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今週も生け花クラブの活動があり、2階のいつもの場所にお花が飾られていました。夏の終わりの美しい花々の競演ですね。

 

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竹で編んだ花器は、丸く優しい印象を与えてくれますし、温もりを感じます。今週の生け花は美しい花々の美の競演と感じるほど乱舞しています。
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グラジオラス、ひまわり、ガーベラ、アスター、リンドウにカラフルな色のトウガラシもユニークです。中央が黄色くシクラメンピンク(白っぽいピンク?)の花は菊かと思いましたが、アスターだそうです。

もう来週からは9月ですね。またこの場所にはどんな花がいけられるのでしょうか? 沖縄はまだまだ夏が続くのですが、本土では一気に秋めいてくるのかも知れませんね💕

<花材:グラジオラス、ひまわり、ガーベラ、アスター、リンドウ、トウガラシ>

 

2019年8月28日 (水)

夏の食欲低下と夏バテ対策

Th__20190826181201 今日のFM放送は「夏バテ」について説明しました。以前ブログにも夏バテのメカニズムについては書いたので(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-75ee.html )今日はその時に書いた図を載せてみます。これを見るだけでおおよそ見当はつくと思います(笑)

夏の終わり頃に次第に体調が悪くなるのが夏バテですが、「全身の疲労感」「体がだるい」「熱っぽい」「立ちくらみ、めまい、ふらつく」「むくみ」「食欲不振」「無気力になる」「イライラする」「下痢、便秘の胃腸障害」・・・・など多彩な症状、なんとなくスッキリせず体が重く感じるのが夏バテの症状となります。

 

<夏バテの対策>は図の病態を考えて、しっかりと食事を取ってカロリー、ビタミン、ミネラルを補充する。クーラーは外気温と5度以内を目標に設定する。昼が長くなってもしっかり睡眠時間を確保して、暑さ対策をして熟眠ができる環境を整える。

食欲不振になる場合には、食べやすいものを食べる、それで足りないものはサプリメントも考慮となります。

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<何故、夏の暑い時期になると食欲が低下するのでしょう?>    

①暑くなると、基礎代謝が低下するから・・・・私達のような恒温動物(体温を一定に保つ哺乳類など)は体温を維持するために多くのエネルギーを必要とします。 私達人間は知的動物だから考えることにエネルギーを使っていると思うのでしょうが、実は体温維持に1番多くのエネルギー消費しています。 寒い時期には、体温を維持するためにエネルギーを沢山必要とするために、カロリーをとるために食欲も増します(動物達も秋口から冬に向かうと沢山食べて皮下脂肪を蓄えます)。 ところが暑くなると体温維持のエネルギーは必要なくなり、基礎代謝も低下し、食欲が低下してゆきます。

②上の図に書いた様に、自律神経が影響を受けて、リラックス出来る副交感神経よりも交感神経の方が優位になります。交感神経の方は緊張する神経ですので、唾液の低下、胃腸の動きの低下、食欲も湧かなくなるのです。

夏場は基礎代謝の低下、自律神経系の失調のために、食欲は低下してしまうのは自然界での動物の生体の仕組みなのです。

<食欲低下を乗り切ろう>

・暑いと体温を維持するための基礎エネルギーの低下が起こるのですが、逆に、汗を多量にかくほどの外気温上昇では、体を冷やすためのエネルギーも消耗も起こることになります。相対的にエネルギー不足に陥ります。 

そのため、夏バテ気味の時でも上手くエネルギーを確保することが重要となります。

私自身は余り栄養学など知りませんので、間違っているのかも知れませんが、参考にされて下さい。

・・・夏の時期の食欲低下時でも、麺類などは比較的食べやすかったり、ウナギなども好きな方もいらっしゃるかも知れません。 夏バテの時に私の薦めは、食べやすいものを食べるです。 それが偏っているのでしたら、サプリメントなどを利用して、ビタミンやミネラルを追加されたら如何でしょうか? 

この様なことに気をつけて、残り少ない夏ですが、夏バテを上手く乗り切って下さいね

2019年8月25日 (日)

世界を夢みて(146): グラン・プラス宿泊記(Résidence Le Quinze Grand Place Brussels)

ベルギーのブリュッセルを訪れる多くの方が、グラン・プラスに足を向けると思います。                                 Th_
ブリュッセルの中心地にある大広場(約110m×70m)で、四方を歴史的建造物に囲まれ、その美しさと、多くの歴史を刻んで来たグラン・プラスは1998年にユネスコの世界遺産に認定されています。                                
ヴィクトル・ユーゴー(フランスのロマン主義の詩人、小説家で政治家)はナポレオンからの弾圧を逃れるために、1851年からベルギーのブリュッセルに亡命します。自身もこの広場に面した部屋に1年近く実際に住み、執筆活動を続けます。
この広場をヴィクトル・ユーゴーは「世界で最も美しい広場」と形容し、またジャン・コクトーは「豊穣なる劇場」と称しています。      
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ブリュッセル中央駅からなだらかな坂を降りてきて、この四方形の東側の路地からこの広場に入ると目の前が開け、思わず「お〜!」驚嘆の声が出てしまいます。              

 

もちろん世界には美しい広場が沢山ありますが、世界一かどうかは別として本当に美しい広場です。 日本にいる時にこの広場で2年に1度行われる「フラワーカーペット」のTV番組を観たことがあり、是非ともこの場所に立ってみたいと期待していたのです。                                                   
多くの観光客がいる中を広場の中央に立つとその美しさが更に判ります。四方を美しく装飾された歴史的な建造物に囲まれ、その中心でぐるっと一周してみました。 どの向きを向いても絵になる風景です。 美しい建物の中心に自分が立っている不思議ささえ覚えるのです。
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3次元の美しさはやはり写真ではなかなか表現できないかも知れません。広場は大きく全体を1つの写真で収めることは出来そうもありません。丁度私が泊まった東側の面にあるブラバン公爵の館側からのグラン・プラスを眺めた写真です(↑)

この広場は1695年にフランス軍によって市庁舎を除いて殆どが破壊されてしまいますが、その後それぞれのギルド(各同業組合)は現在の石造りの建物として再興したとのことです。ですので、この広場の建物群は各ギルドの集会所として造られたのです。
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この広場でも一番目立つのは大きな尖塔を持つ市庁舎が北側の面の中央にあります。15世紀に建てられたゴシック・フランソボワイヤン形式の建物だそうです。内部見学ツアーもあるそうですが、残念ながら私は入りませんでした。

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市庁舎と反対側にあるのが「王の家」と呼ばれる建物ですが、実際は王様は住んだことがないそうです。元々はパン市場だったそうです(それにしても豪華なパン市場)。その後、スペイン政庁とか、牢獄などにも利用された歴史がありますが、現在は市立博物館となっています。

Th_dsc02859写真をいくら載せてもどれも美しくて、選択に迷ってしまいます。 王の家の向かって右側の建物の端に小さなチョコレート屋さんがありますが、何とここは私でも知っているゴディバの本店↑だそうですよ。世界中で高級チョコで有名なお店も、この小さなお店が出発点だったのでしょうか? 中も小さいながらシックなお店でした。

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日中も観光客でいっぱいですが、夜になっても広場に座ったり写真を撮ったりと多くの人がこの広場にはいました。 中にはごろんと横になって広場を眺めている方もいます(気持ち良いだろうな〜🎶)。

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このように美しい建物を四方に囲まれてくつろげるには最高の場所ですね。世界一美しい広場と呼んだヴィクトル・ユーゴーはゴディバのある建物の2階(3階?)に住んでいたとのことです。そりゃ、こんな所に住めたら世界一素敵な広場と言いたくなるのでしょうね

今回のベネルクス三国周遊旅行は完全にオーダーメイドのため、宿泊にも気を使いました。基準としては街の中心地で夜間まで散策が出来、ホテルの雰囲気やスタッフの評価も良く、リーズナブルな値段で泊まれる場所を捜していました。
今回ブリュッセルに2泊連泊と帰国前の1日泊まる予定を立てていました。ブリュッセルの中心には世界遺産のグラン・ブラスがあります。 このグラン・プラスにあるホテルが一軒あります。
レジデンス ル キャンズ グラン プラス ブリュッセル(Résidence Le Quinze Grand Place Brussels)と言うホテルです。小さなホテルですので、ツアー客では予約できないはずですし、特にグラン・プラスに面する部屋は少なくなかなか予約出来ないと考えていました。
ベルギーの大まかな観光ルートを決めて、まずはこのホテルの予約をと考えたのですが、9月の連泊は4ヶ月前でも無理でした。 飛び飛びでは空いていたので、1日宿泊し、次は近くのホテルに宿泊し、再度このホテルに泊まることも考えていました。 毎日の様にネットでの予約状況を確認していたら、何と1ヶ月前に連泊が可能となり、急いで次の予約し確定となりました。
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グラン・プラスの東側のブラバン公爵の館の右側にそのホテルの入口があります。

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小さな入口を通り2階へと上がります。

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奥には小さなエレベーターがありますが、如何にも古そうで古風ですが有難いです。

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部屋は落ち着いた基調で、ベットも柔らかです。その窓(二重で外の騒音は聞こえません)から、世界遺産の大広間が見えます。

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この窓からこの美しい景色、その広場で集う人々を眺めることが出来ます。なんて贅沢な場所なのでしょうか? ずっと眺めていたいです。

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私自身の旅行は折角来ているので出来るだけ夜までその街に浸りたいと考えて選んでいますが、この場所はもう何処にも行く必要のないほどブリュッセルの中心が楽しめます。

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日が落ちてライトに照らされるグラン・プラスがまた違う雰囲気となります。

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寝るのが勿体ない位の眺めで、その日は夜に目に覚めたら窓の外を眺め、またベットに潜り込んでも、外の景色が気になってしまうほどです😵

外に出ずとも、このホテルの窓から時間と共に変化する美しい広場の景色を堪能致しました✨✨


(次回?、この部屋から眺めた景色を動画にしましたので、見て頂けたら嬉しいです💖)

2019年8月23日 (金)

今週の生け花(令和元年8月第4週)

本土の方ではお盆を過ぎた辺りから秋の気配を感じるのだと思ったのですが、8月後半になっても残暑の所も多いようです。沖縄も今日の朝は突然の大雨でした。

先週はお盆のために生け花クラブもお休みだったようで、いつもの場所はガランと空いた状態でした。今週は久々にお花が飾られていました😃😃

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今週の生け花は赤い花器と、上方に伸びたレッドジンジャーと白いチーゼルが目を引きました。

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チーゼルは初めて見ました。真っ白い花穂が目立っていますが、実際の色はこの様ではなさそうです。これは生け花用に白くお化粧をされた状態のようなのです。チーゼルは学名を「ディプサクム・サティウス」という難しい名前です、近縁の種類をあわせて「チーゼル」と呼ばれているようです。マツムシソウ科の多年草で4月に種をまくと翌年の6〜7月に花穂の先端から小さな花を咲かせ、その後9〜10月頃には果穂(実)が乾燥するそうです。この果穂がギザギザに曲がっているので、織物の起毛材として使われたそうです。 私はなんとなく実験で使っていたビーカーを洗うブラシを思い出したしまいました😅

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この二つでは寂しく、大きな葉はいつもは花の部分が尖ったゴクラクチョウ花として使われているストレリチアです。赤いカーネーションと黄緑色のスプレー菊が優しげに咲いています。

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いつもの2階の場所は日中は上からライトが当たっています。今回はこの方の写真も追加してみます。光に吸い込まれそうですね。

8月も後半へと進みますが、まだまだ暑さが続くようですので体調管理もしっかり行って下さいね💖

<花材:レッドジンジャー、チーゼル、ストレリチア、カーネーション、スプレー菊

2019年8月21日 (水)

世界を夢みて(145): ベルギー人のフリッツ(Fritz)へのこだわり

ベルギーを旅行していて、街には沢山のフライドポテトが沢山売られていて、それに対して何人かから同じ話を聞いたので、ベルギー人のこだわりがあるのかと思えた「フリッツ」について記載してみます。 日本ではマクドナルドなどの影響かジャンクフード的な扱いですが、ベルギーではレストランで料理を注文してもパンではなくてフリッツが出るほどなくてはならない、主食のような扱いです。 Th_fritz

 

 

 

ベルギーでは「Fritzフリッツ」と呼んでいるのに、米国語で「French Friesフレンチフライ」と呼ばれることがどうも気にくわないようなのです。この話を何度か聞いたことがあるので、少しこだわりがあるのかと思い今日の話題にしました。
・この原料はもちろんジャガイモですが、元々はアンデスの食料でした。コロンブスが新大陸を発見後、スペインに持ち帰り、ヨーロッパでの栽培が始まります。 ヨーロッパの土地は石ころの多い痩せた土壌が多いので、これまで天候不順があると飢饉になり多くの死者が出ました。それを救ったのがジャガイモといわれています。 
・ベルギーではこのジャガイモを細く切って油で揚げて食べる「Fritz」が庶民に広がり、今でも多くの方は主食としても食べる程です。 この作り方は次第にヨーロッパに広がり、フランスでは「Fritesフリット」と呼ばれるようになり、イギリスでは「Chipsチップス」と呼ばれるようになったとのことです。
・当然、この食べ方は米国にはありませんでした。ところが第一次世界大戦で米国から多くの兵士がヨーロッパ戦線に送られます。そこでアメリカ人は初めてこの食品を知り、米国本土に伝えて、あっという間にアメリカ本土でも人気の食材となりました。 この米国軍人はフランスで初めて食べたものですから「フランスのフライ French Fries」と呼ぶようになったのです。
もう1つの定説はトマス・ジェファーソン(第3代アメリカ大統領)が18世紀後半にヨーロッパ旅行中にこの食品を食べて、このレシピを持ち帰り、ホワイトハウスの夕食に「フランス風ポテト」として出されたことから始まった・・など・・・
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・色々な定説があるようですが、いずれにしてもベルギー人にとっては面白くないネーミングなのです。自分の国から広がった食べ物なのに「ベルギーフライ」ではなくて「フレンチフライ」と呼ばれるとフランスが発祥と勘違いされたからなのです。

・この様なところにも歴史的に大国に翻弄された国民の意地みたいのが覗えてフッと笑ってしまう出来事でした・・・もし私なら「アンデスのフライ」とネーミングしそうですが・・・(ベルギーの方に怒られそう
・ブルージュにはこの様なベルギー人の意気込みを示すフリッツ博物館(Friet Museum)があります。好きな人は訪ねてみては如何でしょう。この博物館のヤマハのバイクもこだわりのあるデザインですね。
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・・・そういえば沖縄の私にとっても少し似たケースも。 

芋(イモ)は中国(唐の時代に)から沖縄(当時の琉球)に伝わり、広がって行きました。

琉球の人々は元の地名を尊重し、唐芋(トーイモ)と呼んでいました。

薩摩が沖縄を支配すると、今度は薩摩にも沖縄産の芋が持ち込まれます。

するとあろうことか、「サツマイモ」として呼ぶようになったのです・・・なんかベルギー人のこだわりに近い物を感じた私なのです(それならリュウキュウイモでしょってね)。

2019年8月18日 (日)

世界を夢みて(144): ブルージュからブリュッセルに移動、世界遺産に宿泊

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とても素敵な経験をさせてもらったブルージュともお別れ。ブジュージュ駅からブリュッセルまでは1時間ちょっと。ブリュッセル駅の自動券売機でチケットを購入。時間帯もあったと思うのですが、ゲントからブルージュに乗った時に2号車が一杯で更にスーツケースも持っているので座席に座ることも出来ず入り口付近で立って過ごしました。 朝早くから1日殆ど休みなしで歩いていたため、やや疲れ気味。思い切って1号車のチケットを購入。

 

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19時過ぎでしたので1号車は僅かに人がいるだけでスーツケースも座席の横に置けました。出発前にブルージュの駅で買ったパンとコーヒーで夕食です。 私の方は食べる時間があったら街歩きをしたくなり、この様な移動時間に食事を摂ることが多くなります。

暫く車窓を眺めると、すぐにブリュッセル中央駅です。
21時近くなっているので本日から2泊予定している世界遺産グランプラスにあるホテルに向かいます。 世界一美しい広場とも評されるグランプラスの中のホテルはここしかありません(B&Bタイプの家族向けは後一軒あるとのことですが)。 この旅行が決まってからはBooking.comなどの予約サイトを見ながら1泊は開いているのですが2泊目が開いていずに、ほぼ毎日このサイトを眺めてやっと2ヶ月前に連続の1泊も予約を取ることが出来ました。
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ブリュッセル中央駅からグランプラスまでそれ程遠くはありませんので、歩いて行くことにしました・・・しかしスーツケースを持っての移動は大変でした。 大きな石畳の道で、段差や石が欠けている場所もあり、スーツケースのキャスターが上手く回らないのです。半分は持ち上げて歩いている状態で、手がカチカチに。  グランプラスの中にはタクシーは入れませんが、すぐ近くまでは入れますのでスーツケースの方は駅からはタクシーがいいのかも知れません。リュックサックの人はいいとは思いますが・・・

 

Th_dsc02711iPhoneの Map を頼りに歩くと待ちに待った(?)グランプラスです。 沢山の人が思い思いに写真を撮ったり、座って談笑したりしています。4方を中世の石造りの豪華絢爛な建物で囲まれています。
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この一角のブラバン侯爵の館に一部がホテルとなっています。Résidence Le Quinze Grand Place Brussels(レジデンス ル キャンズ グラン プラス ブリュッセル)は最高のロケーションにある小さなホテルで、特にグランプラスに面する客室は僅かしかありません。

フロントは24時間対応とのことでしたが、実際はホテルの入り口での受付は19時までとの返答がありました。初日のチェックインは21時頃になることを伝えてみると、地下にあるレストランに連絡してあるので、そのレストランの方が部屋の鍵を渡してくれるとのことでした。 
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到着後、客で一杯のレストランの奥に進んで、「上のホテルの宿泊客ですが受け付けて貰えますかと」と声をかけたら、分かっているようで、外で待っていてとのこと。 10分ほど待たされましたが、無事部屋に案内して貰いました。一席だけの小さなフロントでしたが落ち着いた雰囲気でした。

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古い小さなエレベーターに乗り2階の部屋へ。内装も落ち着いてベットも気持ちよい硬さです。窓の向こうにグラン・プラスが見えています

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部屋からの眺めです。なんと贅沢なのでしょうか! 

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窓を開け少し眺めてそれから直ぐにスーツケースも開けずにホテルから出て周りを散策です。この時間でもまだまだ沢山の人で賑わっています。ビールで有名なベルギーですので、外のテーブルで通り過ぎる人々を観察しながら、ビールを少し飲んで部屋に戻りました。

この部屋で2泊連泊です。わくわくドキドキしながら、窓から移りゆく景色を眺めていました。
世界一美しい広場と言われるグラン・プラスと宿泊しないと経験出来ないこの部屋からの眺めを2回に分けて記載したいと思います。

2019年8月16日 (金)

世界を夢みて(143): ブルージュの鐘楼でカリヨンの生演奏に大興奮

ベルギーとフランスの鐘楼群(両国併せて56の鐘楼)は世界遺産として登録されています。
鐘楼はヨーロッパの多くの都市にあり、宗教的な施設において、鐘を吊して、時間などをつげる施設のことです。  多くの場所では、時間などを知らすために単発や複数の鐘を鳴らすことで市民に時を告げていました。
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ところが、ここベルギーでは鐘の音が楽器のように演奏されるようになり「カリオン」と呼ばれるようになっています。 13〜15世紀にベルギーの都市は交易として莫大な富を得、次第に市民が自由を獲得するようになると、これまで教会の付属の鐘楼が、広場などに独立して建てられるように変化します。 フランダース地方においては、この鐘が何種類も吊され、楽器のように演奏されうようになって行きました。

ブルージュの中心、マルクト広場にある鐘楼(ベルフォルト)は高さが83mあり、その中には大小47個の異なる鐘が吊され、楽器のように演奏されます。プロの演奏家も沢山います。ここでは毎週、水曜日・土曜日・日曜日の午前11時から12時までの1時間、演奏会が開かれ、棟楼の近くにいれば誰でもこの音を楽しめます。
・・・私もこの時間を目指して、鐘楼の前の広場でお茶をしながらカリオンの演奏を聴こうと考えていました。丁度私がブルージュの街の散策と夕食の場所をお願いしたガイドさんの知り合いにこのカリオンの演奏者がいて、本当に偶然、この演奏者の方と鐘楼の入り口で出会って挨拶することに・・・・
・・・これからがスペシャルです✨💡✨😃・・
なんとこの演奏者が11時から12時まで、この鐘楼で演奏することになっていました。そしたら彼から「一緒に部屋に入りますか」と・・・・まさかの展開・・・・も・も・もちろんご一緒させて貰うことに。
私の様なブルージュに住んでいないような一般人が、世界遺産の鐘楼の中で生の演奏を聴けるなんてあり得ないことです。
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以前、日本のテレビでカリオンの演奏を聴いたことがありました。 もちろん47個の鐘の紐を引っ張って奏でる訳ではありませんよ(笑)

 

大きなピアノの鍵盤(ちょっと違いますが・・)を手や足で叩いたり、指で押さえたりしながら、それが自動で鐘の部分に伝わり音を出します。ビアノのような楽譜があり、それによって音を出します。この仕組みをここで話をしても上手く伝わらないと思いますので、その仕組みについて鐘楼にシェーマがありましたので、左に貼り付けて置きますね。 まあ大体こんなものでしょう(笑)、自動演奏も出来るそうです。

 

演奏者も気さくな方で、最近のホップな音楽も奏でるそうで、私にも何か聞きたいのはあるかと質問したほどでした。
階段を演奏者と共に登り、上層階のカリオンを演奏する部屋に入りました。もちろん部外者は中には入れません。
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実際のカリオンの楽器(?)です。上部と下部に2段ずつ「バトン」と呼ばれる木の棒が飛び出ていて、この後ろがワイヤーで接続されています。 演奏室でこのバトンを押すと、最上階の47個の鐘が鳴る仕組みになっています。 演奏者が握りこぶしを作ってバトンを叩く場合や指で押したりして強弱もつけられ、両足での操作も行います。

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1時間この場所で、カリオンの演奏を楽しみました。棟楼に登る観光客が小窓からこの部屋の演奏者を観たり写真を撮ったりしていました。なんか申し訳ないような、気恥ずかしい思いもしましたが、私に取ってはあり得ない素晴らしい瞬間でした。もう二度とこの様な機会はないと思いますが、この偶然、なによりもその演奏者に本当に感謝致しました。

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私達のような一般旅行者ではこの様な幸運が重ならない限り二度とこの部屋からこの景色は見ることが出来ないと思いました
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窓越しにブルージュの聖母教会が見えます🎶

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この部屋からの贅沢な眺めです。私にとってはブルージュにもしも行けたとしても、二度とこの場所からは観ることは出来ない景色だと思いました。 本当に素敵な出会いに感動しました。ブルージュを案内してくれたガイドさん、この場所に快く私達を招いてくれた演奏者の方に心より感謝致します💕
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この部屋を出て、さらに上の鐘がある展望階よりのブルージュの写真です(↑)。ブルージュは美しい街でした、そこで出会えた方々はとても優しい方々でした。   世界は美しい景色で溢れています✨✨

改めて、演奏者の方とブルージュを案内してくれたガイドさんに感謝致します。ありがとうございました💕💕💕😃
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(この演奏者の動画も撮りました。一応動画のアップの了解も得てはいますが、私服での演奏ですので載せないことにしました)

2019年8月14日 (水)

卵の賞味期限は?

夏場の食中毒の御三家にサルモネラ菌があります。サルモネラ菌は非常に増殖が速いのが特徴で、そのために食べてから食中毒の症状が出るのが早いのが特徴です。6時間から半日で下痢、嘔吐、発熱などの症状がでます。

 サルモネラ菌は自然界の何処にでもいる菌で、人(感染しても症状が出ない人もいます)、牛、豚、鶏などの腸内や、河川・下水などにも存在します。保菌している犬、猫、亀などのペットやネズミ、ハエ、コギブリなどからの感染もあります。そのことから外出したり、ペットなどを触った後は手洗いをする習慣をつけて下さい。

今日のFM「いきいきタイム」は食中毒の話題でしたのでブログもサルモネラ菌に関連して書いてみます。サルモネラ菌による食中毒のルートは主に牛・豚・鶏などの食肉と卵に付着するケースと感染者が調理する過程で混入する二次汚染食品による感染があります。

特に夏場のサルモネラの食中毒は卵やマヨネーズなどの卵製品によるものが多くなります

食中毒を予防や治療が私達医療者に対して求められるのですが、ときどき「賞味期限切れているけど大丈夫ですよね」と質問される患者も中にはいらっしゃいます・・・・医療者としての答えは「止めた方がいいのでは」となるのです。

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・・・上記のことを理解した上で、これからは自己責任で読んで下さいね(笑)・・・

米国の事情は余り知りませんが、ヨーロッパ等にての卵の賞味期限は日本より長いのが殆どです。 日本では食品衛生法により親鳥の管理から鶏卵の流通過程などで世界一と言えるほど衛生管理は徹底されていると考えます・・・では何故短い?

それは日本では生で卵を食べる習慣があるからです。鶏卵についてはヨーロッパ含めサルモネラの食中毒などを考え「生」で食べることを前提としていません。

日本での賞味期限の表示は「安心して生食出来る期間」のことなのです。ですので、ヨーロッパなどより賞味期限が短いのです。逆に考えれば「火を通して加熱処理すれば大丈夫な期間がある」ということにもなるのです。

考えてみても、余程親鳥が瀕死の感染をしていなければ、卵は無菌状態です。卵を産む過程で殻に自然界にいるサルモネラ菌が付着する可能性はあるのかも知れません。サルモネラ菌は熱には弱いのですが、乾燥状態や保存(特に常温保存)には強いのです。

状態のよい卵の見分け方は私より皆様方の方がよくご存じと思います。賞味期限を僅かに越えた状態なら、生で食べるのは遠慮して、殻を割って綺麗な状態の卵なら、70度以上の温度で1分以上しっかりと加熱処理するのであれば、他の食中毒は分かりませんが、サルモネラ菌の食中毒は防げると考えます。

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・・・やはり今日の話題は知識として止めて下さいね・・・

生卵(卵かけご飯が多い)が原因によるサルモネラ菌の食中毒で子供さんが亡くなる痛ましい食中毒もありますので、賞味期限内に正しく保存管理した卵を食べて下さいね。

2019年8月12日 (月)

世界を夢みて(142) ブルージュ:ベギン会修道院とレースセンター

フランドル地方の水の都ブルージュは運河に囲まれた旧市街全体が「ブルージュ歴史地区」として世界遺産に登録(2000年)されています。その旧市街の中にあるベギン会院は世界遺産「フランドル地方のベギン会修道院群(1999年登録)」の一部として登録していますし、もう1つ街のシンボルの「鐘楼」も「ベルギーとフランスの鐘楼群(1998年登録)」の1つとして登録されています。つまりブルージュは3つの世界遺産がある特別な場所でもあるのです✨
ホテルを出て、運河めぐりを終え、街の中心部のマルクト広場・ブルグ広場を見学しながら南下しました。聖母教会を見学後、次にベギン会修道院に向かいます。
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運河に架かった橋を渡ると、広大なベギン会修道院の中に入ることが出来ます(写真の橋の左側が入口となります)。

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「修道院」と呼ばれていますが、いわゆる教会に属する修道女の為の施設ではありません。元は1245年にフランドル伯夫人によって設立された、女性達の互助的な組織で、信仰をベースとしていますが、その女性達は教会に属するのではなくて、半聖半俗の仕事場と生活の場を共有するベギンホフ(女性達の専用住居集落)で暮らしていました。

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この様なベギンホフがオランダやベルギーの各地にあり、それぞれが独立した組織として各自で運営されたいたそうです。 その中で女性達は教育や執筆や当時全盛を極めた織物などを生産して多くを支えることが可能だったようです。 このベギンホフを出ると結婚も可能だったとのことです。

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当時としては画期的な互助組織だったのではないでしょうか。この様な自由の雰囲気も今のベルギーやオランダの人々の意識の中に刻まれているのかも知れません。日本でいうと鎌倉時代や室町時代ですので・・・自由に対する認識も違うのかも知れません😵

ですので本来は「互助会?」ともいうべき組織が「修道院」と呼ばれているのは、誤解があるとのことです。 特にブルージュのベギンホフは大きな組織だったのですが、次第に居住者が少なくなったために、その場所をベネディクト会の修道女によって買い取られて、現在は文字通り修道院として使われているために、世界遺産の呼び名でも「フランドル地方のベギン会修道院群」となってしまっています😲
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広々としたベギン会修道院を出ると、白鳥やがん、アヒルなどがノンビリと過ごしている「愛の湖公園」があります。ここはブルージュの内港だったところで、今では運河と水門で仕切られた湖となっています。 

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運河クルーズなどでも運河から橋やこの公園を眺める場所はビューポイントとして人気があります。

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前後しますが、ここでブルージュのリニューアルした「レースセンター」見学を記載します。ベルギーが誇る伝統工芸遺品はベルギーの財政を支える重要な輸出産業でした。このこととベギン会は関連も高かったと思います。ベギン会修道院の中でもこの様な工芸品を作ることで多くの女性達が生活の糧を得ていたと考えます。

Th_dsc025292014年にレースセンターはリニューアルオープンします。1階では中世時代からのもの凄く緻密なベルギーレースが展示されています。

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人の手で織り上げたのがとにわかに信じられないほどの繊細で美しい作品が多くありました。 

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2階の方では、月曜から土曜の14時から17時まではレース編みのデモンストレーションも見学出来ます。熟練した手さばきで複雑な模様のレースを編んで行く様子は見ていても楽しく飽きてきません。

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現在ではこのようなきめ細かなレース編みが出来る方は殆どいなくなったとのことです。中世の頃から女性達が自ら生活を支えあう組織の発達やそれを支える細かな手作業の繋がりにも想いを馳せた時間となりました😃

2019年8月10日 (土)

世界を夢みて(141) 幻想的な夜のブルージュ

旅行において街の中心地に泊まることのメリットは朝から夜までこの街を堪能出来ることにあります。なかなか行けない海外ですし、もう2度と行くことも出来ない都市も多いと思います。 時間のない中で、夜の散策は昼間と違う風景があり、1日で2度楽しめるメリットがあると考えて行動しています(もちろん危険な所には行きません)。
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ブルージュの中心地マルクト広場にある世界遺産にも指定されている鐘楼です。昼間は丁度市場が開かれていて、この広場もテントや車で埋め尽くされていましたが、夜は静寂さを取り戻しています。

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マルクト広場に接する州庁舎です。ライトアップが美しいです。右側は郵便局となっています。

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直ぐ隣のブルグ広場に向かいます。この広場も美しく夜になっても人通りは比較的多く感じました。正面が市庁舎で左が公文書館(旧裁判所)で左が聖血礼拝堂(バジリカ教会)となっています。

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右側のギルドハウスの1階はお土産品店やレストランになっていて多くの方が楽しんでいました。このような美しい景色を観ながら食べたり飲んだり出来るのは幸せでしょうね。

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全体的に赤みを抑えた方が、実際の色合いがでるかも知れません。何処を切り取っても美しい街並です✨✨

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ブルグ広場を抜けてビスマルクト方向に向かうとこのような細いアーチのある通りがあり、その上もライトアップされていて、歩いていて気持ちが良いです。

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水の都と言われるだけあり、水が鏡のように跳ね返り、より一層街を美しく見せてくれます。

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このように水に向けてライトアップもされていて、このように映る景色をブルージュの方々は日頃から楽しんでいるのでしょうね。

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街歩きをしながら、運河の向こうに泊まるホテルが見えて来ました。

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もうすぐ23時近くになりました。ホテルの近くのポイントでは観光客の方が写真を撮ったりしていました。

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ホテルの近くの橋の上のライトアップも綺麗ですね。昼間と違う美しさです💡

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23時に無事ホテルの到着。朝早くホテルを出て、朝・昼・夕に夜の街まで堪能しました。最後はホテルの部屋からの景色です。シャワーを浴びてお休みなさいです💤💤

2019年8月 9日 (金)

今週の生け花(令和元年8月第2週)

先島諸島を台風9号が通り過ぎて、被害も大きかったようです。この季節、宮古、八重山、その周囲の離島の海は本当に美しく輝いています。陸からの眺めも、海の中の景色も素晴らしく沢山の観光客を引きついています。ただ自然が相手ですので台風に出くわした時には本当に悲しくなると思います。観光客が台風が近づく中で、急遽ごった返す空港の中で帰り便の順番を待っているニュースを見るとこちらも済まない気分になります。

那覇市は風や雨は強かったのですが、大きな被害もなく済んでいます。 ただ午前中は雨風が強かったので、来院する患者さんも雨に濡れた方も多かった思います。

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今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました😃 直接花器は見えませんが、竹で編んだ籠が柔らかい印象を与えてくれています。いわゆる陶器や金属の花器と比べて、竹籠は優しい光を放っていまね✨

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今週も個性派揃いの花々です。赤系統のホオズキとケイトウ、クルクマが可愛らしく配列する中で、黄色のひまわりは強烈に光を発しています。 靄がかかったような細かい綿菓子のような花は、名前の通りスモークツリー(けむりの木)です。 この霞のお陰で、他の花々の色が被らなくても良いのかも知れません。

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早く夏の沖縄に戻って欲しいです。台風10号の今後の進路が気になります。影響を受けそうな地域の皆様はお気をつけて下さいね💕

<花材:ホオズキ、ひまわり、ケイトウ、クルクマ、スモークツリー(けむりの木)>

 

2019年8月 7日 (水)

腸管出血性大腸菌の特徴と抗生剤の使い方

今日と来週の2回に分けてFMレキオ・FM21の「いきいきタイム」では食中毒について説明をしました。ブログには出血性大腸菌O-157(オーイチゴーナナ)を例にして抗生剤の使い方の要点や大腸菌が全て悪い悪玉菌ではないことを説明したいと思います。

自然界には大腸菌が何処にでもいます。私達の体にも周りの家畜やベットの腸の中にも沢山います。多くの大腸菌は普通は何も症状を起こすことはありません。この大腸菌のなかで少ないのですが人に下痢などの消化器症状を起こす菌がいて、これを病原性大腸菌と呼んでいます。

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更にこの病原性大腸菌の中には毒素(ベロ毒素)を産生して、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS:毒素によって急激な腎機能・全身状態の悪化をもたらす)を起こる菌も中には存在します。代表的なものは「腸管出血性大腸菌O-157」ですが、それ以外に「O-26」「O-0111」などもいます。

20190806-82112 厄介なことに、腸管出血性大腸菌は牛や家畜の便から時々見つかるのですが、家畜で症状がでなくて、普通に健康な家畜の腸にいることになります。 そのため人が牛の生を食べて0-157に感染するケースが後を絶ちませんでした(左の図は厚生労働省のデーターです)。 平成28年には千葉県と東京都の老人福祉施設における「キュウリのゆかり和え」による集団食中毒が起こったために死亡数が増えています。

現在の医療において感染症対策は大きな柱ですし、細菌に対しては有効な抗生剤があります。細胞内で産生するベロ毒素という毒素を持っている腸管出血性大腸も抗生剤によって菌を死滅させることも可能です。しかし、これまでの経験にて抗生剤がよく効いた方に重症が多く出たことも分かるようになりました

・・・・ではどうして?

強力な抗生剤を投与すると、一気にベロ毒素を持った菌が死滅すると同時にベロ毒素が多量に放出されます。菌は死んでも、この多量のベロ毒素によって人体は損傷をうけ、急激な腎不全やショック症状が起きてしまったのです。 ですので、これを参考に今では、O-157などの食中毒の場合は、抗生剤は強力なものは使用せずに、この大腸菌が増殖しない程度(静菌)の抗生剤を投与して、点滴などで脱水を防ぎ、体力の回復を図るようにしているのです。

追記:(大腸菌なのに大腸菌と呼ばれることのない菌がいます)・・・大腸菌は自然界の様々の場所にいます。全部が悪いわけではないため、病原性がある大腸菌を区別して病原性大腸菌と呼んでいます。しかし皆様方の多くの方も知っている「赤痢菌」は実は大腸菌の仲間です。

終戦後、赤痢の患者数は10万人以上で2万人近い死亡者も出た時期が暫く続いていました。そのため「赤痢菌」という単独の三類感染症として対策がとられていましたので、赤痢菌はすでに独立して「病名」となって分類されていたのです。 今日の話からすると「赤痢菌」も病原性大腸菌の範疇に入るのでしょうね。

2019年8月 4日 (日)

世界を夢みて(140) ミケランジェロの作品を求めて(ブルージュ聖母教会)

ミケランジェロと言えば美術に興味がない方でもルネサンス時期の巨匠であることはご存じだと思います。
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私自身がミケランジェロに最初に興味を持ったのは、彼の人間味にありました。世界的に有名なシスティーナ礼拝堂の天井画を描くにあたり、教皇(ユリウスⅡ世)から強引に命令された彼なのですが、「辛いのは、専門(彫刻家)でもない画家として絵を描かされること」と父に手紙を書いていたり、作成中も「首にはコブができ、髭は天に向かって逆立ちし、頭は背中に傾き、背中は反り返り・・・目にも絵の具が入り目が見えなくなる・・・」と弱音を吐いています。あんな天才がこのようなことを書いているのが人間らしくて好きになりました。       Th_img_2851_3

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もう一つ私がミケランジェロを好きになったのは若い時に初めてバチカンでみたミケランジェロ作の「ピエタ」のマリア様が余りにも若くて気品に満ちた美しさに衝撃を受けたことでした。 まだ20代?の私はこの像の前で立ちすくんでしまったほどでした。

大理石はもの凄く硬い石でただ削るだけでも大変だと言われています。石を削ってマリア様のベールや服を柔らかい布のように表現しています。
このサンピエトロのピエタはミケランジェロ23歳の時の作品です。 信者の方には怒られるかも知れませんが、ミケランジェロは女性の、それも同年代の女性の美しさをこのマリア像に込めたのではないかと思えたのです。 とても慈愛に満ちた顔です。 鼻筋もそれ程高くなく、あっさりとした感じですが、キリストを抱きかかえる身体は随分とがっちりとした印象を持ちます。 あれほどまでに硬い大理石で服のヒダまでも完璧に造り上げています。 この彫刻をみてミケランジェロは本当に天才だと思ったのです。
これまで3回ほどイタリアを旅行しましたが、可能ならミケランジェロの作品を観るようにしていました。彼自身が言うように彫刻に関しては随一だと感じます。 絵画に関しては女神も筋肉隆々として描くことが多く、その意味では同時代のラファエロやレオナルドダビンチが好きです。
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最高傑作と言われるダビデ像や法王の墓所の為のモーセ像、画家としても素晴らしい腕だったことが分かる「聖家族」を直接観て感動しました。それと亡くなる前まで彫った悲しみのピエタ(ロンダニーニのピエタ)にはノミを振るう力もなくなりながらも全ての無駄をなくした姿には胸を打たれるのがありました。当時としては長寿で享年88歳でした。                                  

やっと今回の旅行の話になります
ブルージュの聖母教会にはミケランジェロの作品「聖母子像」があります。それを観るために教会に向かいました。ミケランジェロの作品がみられるのはイタリア以外では3カ所しかありません。ルーブル美術館に2点、エルミタージュに1点、そしてこのブルージュの聖母子教会しかありません。
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街の中心のブルグ広場から徒歩で5分程度で聖母教会があります。13〜15世紀に建てられ、何度も改修が行われたとのことです。尖塔は122mもありブルージュ1の高さを誇っています。

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運河を入れて写真を撮るとそれだけでも絵になり感激でいっぱいになります・・・手前の橋は「ボニファシウスの橋(Bonifacius Bridge)」で、ブルージュの最も美しい場所の1つとしても色々な雑誌で取り上げられています。後ろに見える教会が聖母教会です。ブルージュには他にも高い建物がありますが、屋根のギザギザが特徴のために、他の棟楼や救世主大聖堂などと見分けがつくとのことです。

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中央祭壇画も大きく、教会らしい絵画が描かれていました。

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その主祭壇の前には大きな霊廟があり、ブルゴーニュ公国の最後の君主になるシャルル突進公とその娘が納められているとのことでした。

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主祭壇に続く教会の中央には大きなパイプオルガンがあり、これも必見です。

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教会左側には私が観たかったミケランジェロの聖母子像があります。大きな祭壇の中央におかれています。 前の方にはロウソクが灯され、多くの方がお祈りを捧げていました。

Th_dsc02593_2大理石を用いた柱などの色合いも綺麗です。

Th_dsc02594_3我が子イエスを見つめるマリア様の顔が優しいです。サンピエトロのピエタのマリア様と違って力強さよりも優しく穏やかな感じを受けます。
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ミケランジェロも母子の自然な愛情を伝えたかったのでしょうか? この作品はミケランジェロが26〜29歳頃の製作ですが、僅か5年でシスティーナの時よりもより親子の情愛を感じ取れる人間に成長したのかも知れません。
イタリア以外でミケランジェロの作品を観れたことに満足しながらこの教会を後にしました・・・あとしばらくブルージュの旅行記が続きます☀

2019年8月 2日 (金)

今週の生け花(令和元年8月第1週)

8月に入ったかと思ったら大雨の沖縄地方です。猛暑、極暑の8月かも知れませんが、夏休みで子供達の歓声が聞こえてきそうです。子供達には素敵な夏休みを作って欲しいですね。

外は大雨でも、病院の3階の場所には今週も生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました😊

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今週の生け花は、それぞれがガツンとした迫力があります。綺麗なシアンブルーの丸い花器から前方に深緑色の大きな葉(クッパカラ)が目立ちます。この大きな葉のお陰で花々がより惹きつける効果があるようです。

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クッパカラの間から黄色と紫のカーネーションをバランス良く配置しています。正面からは少し隠れるのですが、後方の花器の上には頭状花序で、細いピンク状の長い雄しべが特徴的なピンクッションが顔を覗かせています。斜めからの写真が分かりやすいですね。真っ直ぐと枝を伸ばしたストレリチアなシャープの穂先も全体を引き締めています。

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それぞれ個性的な花材をしっかりとまとめているのは流石に上手いなと思いながら眺めています。

まだ熱さに十分に慣れていない体に猛暑は答えますので、熱中症に気をつけながら夏を楽しんで下さいね💖

<花材:クッパカラ、ストレリチア、カーネーション、ピンクッション>

 

 

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