フォト

« 今週の生け花(令和元年5月第5週) | トップページ | 胃酸分泌のメカニズムと潰瘍治療薬 »

2019年6月 2日 (日)

世界を夢みて(132); 世界遺産「プランタン・モレトゥス博物館」

今回の旅行は完全な個人旅行でしたので、なるべく多くの世界遺産も回りたいと考えていました。 ベルギーのアントワープには「ベルギーとフランスの鐘楼群」の世界遺産として、有名な聖母大教会の鐘楼が入っていました。
それ以外にあまり有名ではないのですが「プランタン・モレトゥスの家具・工房・博物館複合体」2005年の世界文化遺産に登録されています。
Th_dsc01948聖母大教会からiPhoneのMAP頼りにこの場所に向かいました。周りも全部古い建物ですので、入り口もこれが世界遺産なのという感じでした
入り口で8€で入場券を購入し、荷物はロッカーに預けます。係の方から何処から来たのと尋ねられたのですが、日本語のパンフレットはなかったため「英語のパンフレット」と頂くことに。
Th_dsc01885この敷地内は思ったよりも広くじっくりを観るには時間がかかるかも知れません。途中にあったこの敷地の模型図です。やはり大きな商館だったようです。
Th_dsc01926ここは世界でも類を見ない活版印刷の博物館です。1576年にスペイン人の商家をプランタン家とモレトゥス家が買い取って、1605年(日本では江戸時代慶長10年)からはヨーロッパ初の活版印刷の新聞も発行されたそうです。 これまで手で写していた本がそれ以降一気に多量生産が出き庶民の手にも活字が手に入ったことになるのです。 現代文明の礎を作ったとも言えるかも知れません。

Th_dsc019471867年まで印刷業に使用されていた建物は、その建築的価値と当時のヨーロッパ最大の印刷出版工房の生活と仕事の完全なる例証であることが評価され、2005年に世界文化遺産に登録認定されました。また同博物館所蔵の古文書は、2001年にユネスコの記憶遺産として認定を受けています。

Th_dsc01887活字をはじめとする活版印刷用の道具や、世界で最も古いとされるプレス機器、2万5000冊もの古書、昔の郵便物、更にはこの家は知識人階級や芸術家のサロンとしても使われ、当時ヨーロッパで1番の印刷所だったことが覗えます。
Th_dsc01890沢山ある豪華な部屋にルーベンスによる同家の人々や有名な哲学者などの肖像画も展示されいて、まるで美術館のようです。
Th_dsc01931
Th_dsc01933二万冊以上の古書が図書館のように展示されています。今ではどれ程の値段がつくのでしょうか?
Th_dsc01942次第に印刷技術の向上に伴い文字だけでなくこの様な絵の印刷や色もつける技術が発達したようです。
Th_dsc01894
Th_dsc01896

中庭も豪華です。創業者の彫刻でしょうか?

Th_dsc01907館内ではビデオによって当時の印刷のやり方や郵便の仕分けなどの説明もされています。なかなか観ていても面白かったです。
Th_dsc01922やはり見終わって、なるほど世界遺産に登録されるだけあると驚きました。16世紀イタリアやスペインにも劣らない文化芸術を極めたベルギー・オランダの実力が分かった見学となりました。
アントワープ観光では一見の価値がある場所だと思いますので、是非お立ち寄り下さいね。

« 今週の生け花(令和元年5月第5週) | トップページ | 胃酸分泌のメカニズムと潰瘍治療薬 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

院長先生
 こんばんは。
初めて拝見いたしました。
全然存じませんでした。
さすが世界遺産に登録されているだけのものですね。
印刷技術もさる事ながら、蔵書も凄いし、肖像画も沢山!
中庭のなんと美しい事でしょう。
個人旅行ならではのご見学だったと思います。
 続きを楽しみにしております。

マコママさん、こんばんは。

この世界遺産はアントワープの聖母大聖堂と比べてもあまり有名ではないかも知れません。実は私も旅行するまで知りませんでした。
確かに印刷機械だけでなく書物や絵画も凄かったです。時間配分が掴めず、かなり駆け足での観察となりましたが、急いでも1時間程度かかりました。じっくり見るためには半日かかるかも知れません。

印刷技術の発達で庶民にも新聞などの情報が伝わり、本も一般的になったと考えます。文明開化の重要な役割を担った施設だったと感じました。

omoromachi様、こんばんは(^_-)

このような世界遺産があるのですね。
本好きな私としてはこのお陰でいま
沢山の書物が出版されるように
なったのでしょう。有難いです

内部は図書館や美術館に来た
かのようですね。
私なら1日ここで過ごせそうです

このブログで海外への憧れがまします(*^-^*)

舞子さん、こんばんは。

私もアントワープの旅行をするまでこのような世界遺産があるのさえ分かりませんでした。
今いる本好きな方、いや全ての人類にとってもこのように簡単に本が読めるようになったのもこの印刷技術の向上があったのでしょうね。

私はおおよそ1時間の見学を予定していたのですが、途中からは大急ぎとなりました。かなり見るとことが多くてゆっくり出来ませんでした。

舞子さんがもし行く機会があれば、時間を割いて見学して下さいね😊

先生、こんばんは。

ツアーでは恐らく行く事のないレアな博物館ですね。
あまり知られていないと言う事で尚更貴重な体験をされましたね。
当時の印刷機の数々やルーベンスの手による肖像画、
圧巻の古書の蔵書、確かにかなり見応えがありそうです。
特に画期的な活版印刷の文化遺産に触れられるのは興味深いですね。
希少な博物館のご紹介ありがとうございました♪


sharonさん、こんばんは。

確かにツアーでは殆ど行くことがないかも知れませんね。 そう言えば入館しても団体客やガイドさんを交えて何名かの団体もいなかった気がします。

内部は活版印刷機だけでなく当時の手紙(郵便)の配達法も見学出来ました。

やはり世界遺産と名がつくだけあって(私達が余り知らないだけで)凄い施設でした。 

いつも観て頂きありがとうございます😊

ハイサイ先生(^_^)お疲れ様です。
プランタン・モレトゥス印刷博物館素晴らしいですね。アントワープにこのような世界遺産があったとは知りませんでした。
建物はもちろんですが、絵画、書物だけでも大変貴重な物ばかりのようで見ごたえのありそうな複合的博物館で中庭も素敵ですね。
江戸時代に世界ではこのような印刷機が既に開発され現代印刷の礎がここから始まったと考えると当時のヨーロッパの技術の高さがうかがえますね。

こういった世界遺産や音楽(もちろん先生の弾き語りも含めて)を見たり聴いたりする事はまさに「ぬちぐすい」になります。
またのupが「まちかんてぃさー」 「にふぇーでーびる」

mosaさん、おはようございます😃

あまり知られていない世界遺産ですが、書物が一般の人にも手にすることが出来たことより、文字による伝承や情報の伝達が急激に発展したと考えます。
博物館の中には沢山の古い書物もありましたので、その一つ一つが価値のあるものだと思いました。
日本も優れた文字文化を持っていましたが、多量な情報、そして次第に絵やカラフルな色も加えた印刷が可能となっていった過程も見ることが出来ました。今と同じ製本技術も凄かったです。

私のブログが「ぬちぐすい」「みみぐすり」になれたら嬉しいですね。mosaさんの方言力も凄いですね。 本土の方が音楽を通して沖縄の文化もリスペクトしてくれていることに感謝致します。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 今週の生け花(令和元年5月第5週) | トップページ | 胃酸分泌のメカニズムと潰瘍治療薬 »