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2019年5月26日 (日)

世界を夢みて(131); ネロ少年とパトラッシュが最後に見た絵

このブログの記事をまとめたホームページを作りました。見て頂くと嬉しいです😃(ニライの夢:https://dreams-nirai.com )。
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ルーベンスはベルギーを代表とする世界的な画家であることは間違いないのですが、彼の絵画より1975年の「フランダースの犬」のネロ少年とバトラッシュが最後に見た絵を描いた画家として私の記憶には残っていました。

多くの日本人はこのアニメに感激し涙したと思います。原作はイギリスの児童作家のウィーダが1875年に書いた作品です。
当のベルギーでは作家が英国人であること、悲しい物語であるため人気がなく多くの国民は知らなかったようです。  ところが日本でアニメの「フランダースの犬」が公開されて以降日本人が沢山押し寄せ、逆にベルギーで「なぜ無名な物語が日本で有名になったのか」というドキュメンタリーも作成されたとのことです。
かつて号泣して見ていたアニメのネロ少年の気持ちになってルーベンス作品を観にアントワープ大聖堂(聖母大聖堂)を訪ねることに。
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聖母大聖堂はアントワープの守護聖人である聖母マリアに捧げられたゴシック様式の教会で、1352年から1521年にかけて建築されています。

塔(鐘楼)の高さが123m、長さが124m、幅65mの立派な大聖堂です。ユネスコの世界文化遺産に登録されているのですが、登録されているのはこの高い鐘楼の部分だけで大聖堂全体ではありません。
現在のユネスコの登録名も「ベルギーとフランスの鐘楼群」となっているのです。 少し面白いのは、この塔の部分は時間を知らせたりする鐘楼として使用されていましたので、教会のものではなくて市の所有財産なのだそうです。なにか複雑ですね。

 

10時からの開館を待って入ることに。料金は6ユーロで日本語のパンフレットもありました。
Th_dsc01786内部も天井が高く、白いシンプルな柱に美しいステンドグラス、さらにはこの教会を有名にしている絵画が張り巡らされいます。Th_dsc01793
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沢山のステンドグラスは美しいだけでなく教会内に優しい光を注いでくれます。マリア様の像もあり厳粛な気分になります。

Th_dsc01830沢山の宗教画で教会内は埋め尽くされています
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沢山の彫刻も見逃せません。Th_dsc01814

天井が高く、更に高いキューポラの部分にも天井画が描かれています。

・・・さあ、これから「フランダースの犬」のネロ少年が憧れていたルーベンスの作品と対面です。貧しいながら愛犬パトラッシュと共に牛乳配達で生計を立てていた少年は画家を夢見ていました。全ての夢が絶たれたネロは死ぬ前にルーベンスの絵を見たいと考えて吹雪の中を聖母大聖堂に向かいます。
Th_dsc01811最後、彼の夢は叶えられ、夢見ていたルーベンスの「キリストの昇架」を見ることが出来ます・・・もうこの時点で私の方は昔を思いだして、涙がチョチョキレの状態に・・・ 上の三連作の正面の絵画の左下にもう一つ秘密があります。Dsc01861

ルーベンスは「キリストの昇架」の向かって左下に当時、彼が飼っていた愛犬の「パトラッシュ」を描いています。それでネロは子供の頃に拾って来た犬にルーベンスの愛犬と同じ名前をつけたのです。

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いよいよ「フランダースの犬」の最後の場面になります。「キリストの降架」の前でパトラッシュと共にいます。  飢えと吹雪の中を歩いてきて低体温症(?)になり、意識がもうろうとする中でネロはパトラッシュに呼びかけます「パトラッシュ、僕は見たんだよ。1番見たかったルーベンスの2枚の絵。だから僕は今凄く幸せなんだよ」と・・・書きながら、私の方がもう駄目です。更に

・・・静かに息絶えたネロとパトラッシュが天使とともに天国に旅立ってこの物語は終わりました。
辛い作品ではありましたが、このようなアニメは今でもあって欲しいと願います。海外では子供向けには余りにも寂しすぎてハッピーエンドで終わらせようという向きもあるとのことですが・・・
ルーベンスの絵に会いに来たのかネロ(昔の思い出に)に会いに来たのか分からない状態で教会を後にしました。
外は今日もいい天気です。さあ次の場所に移ります💖

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コメント

院長先生
 こんばんは。
あ~思い出しますね。
院長先生のお心の優しさが伝わって参りましたよ。

ネロ少年とパトラッシュ!
私も昔、アニメで観ましたし、
この大聖堂へも・・・。
 ルーベンスのキリストの昇架と降架も勿論、
観る事ができました。
 続きを楽しみにお待ちしております。

omoromachi様、ご無沙汰しております。
いつもながらステキなヨーロッパ旅行記で、ウットリしながら見させて貰っています。
もう隠居してなかなか海外にも行けなくなってしまいました。

聖母大聖堂がこんなにも美しい教会とは思いませんでした(omoromachi様の写真が上手いのかも知れませんが・・・)

私も昔の漫画を思い返していました。この作品もとても良い漫画でしたね。
omoromachi様は子供の頃から優しかったのでしょうね。このような名作は今の子供達にもみて欲しいですね・・・この作品のようなものは余りウケないのでしょうか?

このブログの更新はとても楽しみにしております。前回の「サルビアの花」もよかったですよ。

今日の安曇野はもの凄く暑く、沖縄よりも暑かったのではないでしょうか? 今年の天候も気になる所です。

マコママさん、こんばんは。

マコママさんもご覧になっていたのですね。フランダースの犬は家族全員で毎回欠かさずに見ていました。

最後の場面は私よりも姉たちの方が号泣だった様に記憶しています。 良いデレビ漫画でした。

マコママさんもこの教会をご覧になったのですね。やはりアントワープへ来たら日本人として外せません😊

いつもコメントを頂き本当にありがとうございます。

信州の隠居老人さん、こんばんは。

以前はヨーロッパにも駐在したことがあると仰っていましたね。色々な思い出がヨーロッパにはあると想像します。

アントワープの聖母大聖堂は外観だけでなく内部の美しかったです。私の撮り方ではなくて誰が撮っても綺麗な教会なのです。

フランダースの犬は最後は悲しかったですが、その分多くの感動を与えてくれました。日本むかし話やアトムなども夢がありましね。

今の子供達はこのような作品は受けるのでしょうか? まずはこの親の世代の感性がどの方向に向いているかで決まるのかも知れませんね。

サルビアの花も聴いて頂き嬉しいです。

なんと安曇野も今日は暑かったのですね。学生時代に安曇野を旅した時に夏でも川の水の冷たさにビックリした記憶が今でも残っています。 またいつか行きたい場所です💖

omoromachiさま

ルーベンスの絵と共に「フランダースの犬」の最後のシーン、鮮明に思い出しました。
最後のシーンは印象的でした。
娘たちにも本で読み聞かせをした覚えがあります。
最後のシーンでは必ずシクシク泣きました。二人とも。

後に「フランダースの犬」は辛いよね!報われない!救いが無い!と
言っていました。
父親を看取った今も同じ感想なのか訊いてみたいと思います。
もう少し違う見方が拡がっていると良いなと思います。

娘に誘われても、海外に行く気力が湧かず、omoromachiさまのブログで
行った気分を味わわせて頂いております。
いつも 有難うございます。

お黒ちゃんさん、こんばんは。

お黒ちゃんさんは娘さんにフランダースの犬の読み聞かせをなされたことがあったのですね。 二人とも泣かれたのですね。
悲しい結末ですが、それが皆の記憶に残っているのですから大きなインパクトを与えたと思います。
心を揺れ動かされた記憶は感動する心も育てたのではないでしょうか?

娘さん方が成長して、あの物語について聞いてみるのもいいかも知れませんね。

私の健忘録として旅行記を書いているのですが、写真をご覧いただき、美しい景色を共有出来たら嬉しいです💖

こんにちわ。

ルーペンスの絵をご覧にり、フランダースの犬の物語を思い出され、涙され、思わず私も涙が出てしまいました。
遠い昔の話ですが、私の時代はアニメなど無く、漫画本や童話で涙を流しながら読んだ記憶があります。
アントワープ大聖堂は外見だけで通り過ぎたのですが残念でしかたありません。
美しい教会ですね。先生のお写真で見学した気分です。
毎回楽しく拝読させていただいた後は何時もハッピーになります。

次が楽しみです。

ぴえろさん、こんばんは。

ルーベンスの絵と言うより私に取ってはフランダースの犬の最終回に出てきた絵画のイメージが強かったです。それ程こどもの頃に見た作品は印象に残っています。

ぴえろさんはテレビアニメではなくて本を読んで心を動かされたのですね。

アントワープ大聖堂は外観だけでなく内部も素晴らしいですし、やはりルーベンスの絵画があるのは一見の価値があります。内部見学が出来なくて残念でしたね。

私のブログの写真で一緒に旅行に行って貰えたら、本当に嬉しく思います。これからも宜しくお願い致します。

先生、こんばんは。

フランダースの犬のお話は本当に可哀想過ぎて報われないと思っていましたが
ネロが最後に憧れのルーベンスの絵を見れた事がせめてもの救いだったのでしょうか。
私はラストシーンしか覚えていませんが、先生は今でも涙されると言う事はとても純粋な心の持ち主なんですね。
なので実際にルーベンスの2枚の絵をご覧になった時には
ネロの気持ちとシンクロしていたのかも知れませんね。
あとパトラッシュと言う名前がルーベンスの愛犬の名前と言うのは初めて知りました。
昔感銘を受けた物語の舞台にいらっしゃって、感慨もひとしおだったのではないでしょうか?
また大切な想い出が増えましたね^^

sharonさん、こんばんは。

フランダースの犬は悲しい物語でした。それでも多くの方が今でも覚えているのですから、大きな影響を与えた作品だとも言えます。

私は今の方が涙脆くなって来ました。すぐ感動してしまいます😅

アントワープについた時から気合いを入れてこの2点の作品は見逃さない様にして、教会内を散策しました。 
ネロが最後に見た絵ですので、他の色々な教会の絵画よりも印象が強かったですね。 私も死ぬまでに?この作品が見れて良かったです。

大人になって読んだ本の解説でこの絵の中の犬の名前について書いてありました。 あの漫画で見ていた「パトラッシュ」と同じ名前でした。 これを知った時にはちょっと衝撃で感動もしました。

旅は感動するからまた行こうと思えるのです。 沢山の感動に出会いたいですね。

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