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ルーベンスはベルギーを代表とする世界的な画家であることは間違いないのですが、彼の絵画より1975年の「フランダースの犬」のネロ少年とバトラッシュが最後に見た絵を描いた画家として私の記憶には残っていました。
多くの日本人はこのアニメに感激し涙したと思います。原作はイギリスの児童作家のウィーダが1875年に書いた作品です。
当のベルギーでは作家が英国人であること、悲しい物語であるため人気がなく多くの国民は知らなかったようです。 ところが日本でアニメの「フランダースの犬」が公開されて以降日本人が沢山押し寄せ、逆にベルギーで「なぜ無名な物語が日本で有名になったのか」というドキュメンタリーも作成されたとのことです。
かつて号泣して見ていたアニメのネロ少年の気持ちになってルーベンス作品を観にアントワープ大聖堂(聖母大聖堂)を訪ねることに。
聖母大聖堂はアントワープの守護聖人である聖母マリアに捧げられたゴシック様式の教会で、1352年から1521年にかけて建築されています。
塔(鐘楼)の高さが123m、長さが124m、幅65mの立派な大聖堂です。ユネスコの世界文化遺産に登録されているのですが、登録されているのはこの高い鐘楼の部分だけで大聖堂全体ではありません。
現在のユネスコの登録名も「ベルギーとフランスの鐘楼群」となっているのです。 少し面白いのは、この塔の部分は時間を知らせたりする鐘楼として使用されていましたので、教会のものではなくて市の所有財産なのだそうです。なにか複雑ですね。
10時からの開館を待って入ることに。料金は6ユーロで日本語のパンフレットもありました。
内部も天井が高く、白いシンプルな柱に美しいステンドグラス、さらにはこの教会を有名にしている絵画が張り巡らされいます。
沢山のステンドグラスは美しいだけでなく教会内に優しい光を注いでくれます。マリア様の像もあり厳粛な気分になります。
沢山の宗教画で教会内は埋め尽くされています
沢山の彫刻も見逃せません。
天井が高く、更に高いキューポラの部分にも天井画が描かれています。
・・・さあ、これから「フランダースの犬」のネロ少年が憧れていたルーベンスの作品と対面です。貧しいながら愛犬パトラッシュと共に牛乳配達で生計を立てていた少年は画家を夢見ていました。全ての夢が絶たれたネロは死ぬ前にルーベンスの絵を見たいと考えて吹雪の中を聖母大聖堂に向かいます。
・・・静かに息絶えたネロとパトラッシュが天使とともに天国に旅立ってこの物語は終わりました。
辛い作品ではありましたが、このようなアニメは今でもあって欲しいと願います。海外では子供向けには余りにも寂しすぎてハッピーエンドで終わらせようという向きもあるとのことですが・・・
ルーベンスの絵に会いに来たのかネロ(昔の思い出に)に会いに来たのか分からない状態で教会を後にしました。
外は今日もいい天気です。さあ次の場所に移ります💖
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