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2019年4月17日 (水)

パリ・ノートルダム大聖堂の火災

今週はFM放送がないため、健康ネタはありません。日本でも大きく報じられたパリのノートルダム大聖堂の炎上に絡めて、旅行記ではなくて思いで話として書いてみます。

Photo

20代、30代は1年に1回海外旅行に行っていたのですが、大学病院から離れて30代後半から50代半ばまでは、年に1回の海外旅行も出来ないほど忙しくなり、本当に365日年中無休で働いていました。50代後半から思い切って海外旅行を復活させることにしました。病院の再建、移転と忙しく働いた仲間からも「行ってらっしゃい」と背中を押されて、ここ5年はヨーロッパに行っています(皆に感謝です)。

私がフランスに行ったのは1990年代ですので、随分と経ってしまいました。フランス各地を回るとフランスが農業国で各地方の文化度が高く、豊かな国だと言うことを実感しました。そしてその旅の最後が花の都パリの2日間でした。エッフェル塔からの夜景や運河からノートルダム大聖堂やオルセー美術館などを見学し、華やかなムーランジュールのショーも見学しました。本当に夢にような若い頃の旅行でした。

Th__9 昨日、悪夢のようなノートルダム大聖堂の炎上のニュースをみました。本当はもう一度ゆっくりと観る計画を頭の中では考えていたのです。 気になっていたノートルダム大聖堂が炎上する光景を観ながら、パリ市民が涙を流し賛美歌を歌っている動画には思わず涙が溢れそうになりました。 私自身は全くの無宗教家ですし、キリスト教のことも知りません。 だだ世界の美しい景色や街並み、教会や美術館をみるのも好きなせいで、ヨーロッパを旅行するとキリスト教の文化には触れることがあり、学ぶことも多くありました。

パリのノートルダム大聖堂はゴシック様式の始まりであり最高傑作にも挙げられる教会です。宗教革命やナポレオンの時代、2回の世界大戦も生き延びた教会で、パリ市民にはなくてはならない存在、そして永遠に有り続けると信じていた教会だったと思います。その火災を目の当たりする喪失感は如何ばかりかと想像します。

久々に20数年前のアルバム(当時はデジタルではありませんでした)を取り出してみました。懐かしい景色ですが、もう無くなってしまった部分も多くあるのでしょう。 その写真の横に小さな文字で私が書いた解説がありました。 「ノートルダム大聖堂は十字架の形」だそうです。

折角ですので、記憶の整理に書いてみたいと思います。

ヨーロッパを旅すると聖母マリア信仰が根強いことを感じます。キリスト教文化ですので、キリストが一番でしょうが、マリア様の方が人気が高いかも知れないと思うことがあります。 一度そのようなことを現地で聞いたことがありました。キリストの教えは絶対的なもので、戒律なども厳しいそうです。それに対してマリアさんは慈愛の象徴で、何もかも受け入れて許してくれるそのような母親像のために、マリアさんは人気があるのではと・・・なるほどと納得した思いでがあります(きっと諸説あるのでしょうが・・・)

この「ノートルダム」と言う名の教会は世界各地にあります。 炎上したのはパリのノートルダム大聖堂とわざわざ「パリ」のと付いているのです。 ノートルダム(Notre-Dame)とはフランス語で「我らの貴婦人」という意味で、聖母マリアをさす言葉です(フランス語を知らなくてもマダム(Madame)は聞いたことがあると思います。語源は「私の (ma)婦人  (dame)」から来ていて、英語のミセスやミスに相当するそうです。Notre-DameのDameもこれと一緒です)
。 そのため世界各地にノートルダムと名を記した教会(聖堂、大聖堂)があります。(以前、教会の呼び方について書いてますので、一緒に読んで頂ければ嬉しいです→http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/88-4e57.html

ノートルダム教会の基本的な形は上空からみると「十字架の形」をしています。教会の上部にはマリア御堂があり、中央の交差部分にイエスの十字架がおいています。ゴシック様式は空高く造られ、内部の空間の広々とし、ステンドグラスなどの光が美しいのが特徴です。そのために壁の外部にはそれを支える支柱が沢山建ち並ぶ構造となっているのです。

Th_-6

上の写真は20数年前に運河クルーズから眺めたシテ島にあるノートルダム大聖堂の威風堂々した姿です。私がノートルダム大聖堂を観てから随分と経ちましたので、もう細かなことは覚えていません。

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若かりし頃は時間も永遠にあると思い、旅行に行っても写真も余り撮りませんでした。今思うとノートルダム大聖堂の写真を沢山撮っておけば良かった思います。マクロン大統領もすぐに再建する話をしていますし、既に沢山の寄付を出すという方も多いようです。 ただ残念ながら昔の資材は消失したのも多いかも知れません。 再建され形は同じでも同一ないのですね。 

Th__10

私が観た昔の内部の彫刻や美術品はどうなったのでしょうか? キリスト教徒でなくてもこの教会は永遠だと思えていたのですが・・・・・

永遠というのは実際にはないのでしょう。永遠はなくても継承は出来ると思います。同じ作り手や材料ではなくても、人類の財産はその歴史の継承と共に次の世代にもみて欲しいですね。

焼灼されてしまいそうな貴重な美術品や重要な遺産をフランスの消防士の懸命な努力で救われたものも多いと聞いていいます。フランスだけでなく全世界の遺産ですものね。お怪我をなされた消防士もいたと報道されています。御回復をお祈り致します。

 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

院長先生
 こんばんは。
本当に衝撃的な映像でした!
尖塔が倒れるところを観て思わずあ~つと
叫んでしまいました。
信じられないような出来事です。
まさか?と思いましたよね。
院長先生もお若い時にいらっしゃったのですね。
私は夫との初めてのヨーロッパ旅行で
パリに3泊しましたし、08年にも行きましたが
この時は内部へは入らずでした。
昨日、ブログへ載せたノートルダム大聖堂の画像は
セーヌ川クルーズで観たものです。
世界中から支援金が沢山、集りマクロン大統領は5年で
再建と言ってらっしゃいますね。是非、実現を願いましょう。
 バラ窓の一つは外されたそうですね。
外のステンドグラスはどうなったのでしょう。

マコママさん、こんばんは。

マコママさんもその場所を訪ねたことがあるのでなおさらでしょうね。行ったことは無くても、美しい建物が崩壊するのは見たくない光景だと思います。

マコママさんは初めてのヨーロッパが花の都パリでしたか。私もセーヌ川クルーズをしたまでは覚えていましたが、そこからノートルダム大聖堂を見たかどうかは、昨日のアルバムで判りました(笑)。

世界中から寄付が寄せられるほど、本当に美しい教会ですね。消失したものは仕方ありませんが、元に近い形で復元されたらいいですね。 今度は外観は変えなくても、屋根裏など消火活動がやりやすい内部構造にして欲しいです。

バラ窓は本当に美しかったです。少しでも多くのものが残って欲しいです。 時代はいつも変わります。永遠のものはありませんが、美しいものは次の世代にも残して欲しいと願います。

omotomachi様、こんばんは。

ご無沙汰しております。しばらく東京に戻っています。

先生は本当に色々なことに興味があり博学でいらっしゃいますね
ノートルダム大聖堂のニュースは私も衝撃を受けながら見ていました
 今回、マリア信仰の多いことや、ノートルダムの意味、それに
別のブログの教会の名前の区別なども判りやすく学べました。
 私も70近くになり、永遠の持つ意味や人間の命について考える
ようになりました。ブログの内容が染み入りました。
 いつもながら素晴らしい知識の詰まったブログですね。
他の人にも読んで頂きたく思っています。
いつも楽しく学ばせて貰っています。ありがとうございます。

Kamiyamammさん、こんばんは。

東京に戻られていたのですね。沖縄から戻ると寒く感じるのではないでしょうか?

ノートルダム大聖堂の火災のニュースは本当に衝撃的でした。燃える火を見ながら、早く鎮火して欲しいと願っていました。尖塔が焼け落ちた時にはもう駄目かと思いました。 その中でも大切なものが持ち出されたたとのことですので、多くの方が世界の宝物を守ろうと尽力を尽くされたと考えています。

Kamiyamammさんも私同様に、人生が永遠でないことを実感して来た年代ではないでしょうか? 永遠でないから有りがたいのかも知れません。

ただノートルダム大聖堂は、次の世代の人々にもみて欲しい世界遺産ですので、復興して欲しいですね。

いつも過分なコメントを頂きありがとうございます。私の健忘録としても書いていますので、これからもお付き合い願えたら嬉しいです。

先生、お疲れさまです。
本当に、まさか無くなってしまうとは思いませんでした。
行ったこともありませんが、再建しても、月日を重ねた
良き古さは作れませんよね、残念です。
空からみて、こんなに正しく十字架になっていたとは、素晴らしい発見です。
今日もありがとうございました。

余談ですが、今日、ココログさんから別件でお電話頂きまして、
リニューアルの諸々の件、伝えることが出来ました。
時間がかかりそうですが、頑張っているそうで、こちらも(^_-)☆
再建してくださるようです。

由津子さん、こんばんは。

こんなに長くパリを見ていた建物ですのでまさか火事で中央部分が焼け落ちるとは思ってませんでした。

実は今年の旅行でフランスに行くならノートルダム大聖堂を観る予定でした。とても残念に思います。

ココログの関係者もがんばっていると思いますのでもうしばらく時間がかかっても、以前の様に皆様方の最新記事が分かるようにして欲しいですね。

由津子さん、ありがとうございました。

こんばんは。

omoromachi先生は若い頃に沢山旅をされて、
そのことが見地を広げる一助になったのでは
無いでしょうか?
私も若い時にパリに出かけたことがあります。
運河を巡る中でシテ島に浮かぶノートルダム大聖堂の
美しさは今でも昨日のように覚えております。

本当に永遠とはないのでしょう。私も70中盤となり
時間の短さを実感しております。

この火災で私は生きている内にノートルダム大聖堂
を見ることは出来ないと思いますが、
omoromachi先生は是非とも再建後のお写真を
沢山とって来て下さいね。

ノートルダム大聖堂が十字架の構造であること
初めて知りました。ありがとうございます。

信州の隠居老人さん、こんばんは。

いま振り返ると、若い頃に無理してでも海外に出かけたのは良かったと思います。1年に5日から8日程度の旅行でしたが、体力にものをいわせて、朝から夜まで観て回りました。通常のツアーの1.5倍程度はみて回ったのではないでしょうか。

信州の隠居老人さんも若い頃にパリに出かけていたのですね。そういえば昔、東京で仕事をしていたと言っていましたの、そのお仕事だったのでしょうか? 昔はアンカレッジ経由でヨーロッパでしたね。

ノートルダム大聖堂は再建されても昔のままではありませんし、形が変わる可能性もあるとのことですね。 新しくなっても気品ある教会であってほしいです。

世界は美しいものが沢山ですね。私も後何回行けるか判りませんが、贅沢ですが沢山観て人生を終えたいです。

昔のアルバムの写真の横に手書きで当時のことを数行書いていることがあり、当時の写真に十字の構造と書いてありました。 今のデジタルよりも色々な情報がありました。

こんにちは。
本当に残念な事ですね。
私たちでさえ、胸が痛むのですから、
フランスの国民の方々は
さぞ、気を落とされているのでしょう。
ニュースで3次元化された設計図があるそうのでかなりの
精度で復活できることを期待したいですが、
長い年月をかけた人々の祈りが沁みた
風合いなどは戻らないでしょうね。
火事は怖いですね。

monnaさん、こんにちは。

昨日まで大阪の学会に行っていましたので、午前の回診を終えて戻ってきたところです。
フランスを始めヨーロッパで熱狂的な信者は少なくなっていると感じますが、それでも多くの国民の心のよりどころの教会だと思います。その教会から火の手が上がる光景はショックだったと考えます。

何年か前にレーザーによる緻密な計測が行われており、復元するのには時間を要しないと思われます。 しかしながら全く違った建築になる可能性もあるとニュースが伝えていました。

どちらにしても、昔の状態ではないのですから、旧新がバランスがとれた気品ある大聖堂として復活して欲しいです。

建物にとっては火事は怖いですし、地域でみると地震はもっと怖いですね。 災害はいつ起こるか分かりませんので、私達も備えをしっかりしておかねばなりませんね。

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