世界を夢見て(122); デルフト
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デン・ハーグを朝早く出発して、皆さま方も観たことがある白とブルーの鮮やかなデルフト陶器(←)で有名なデルフトを目指します。 デルフト陶器は中国の影響を受けたと言われていますが、本物は結構値段が高いです(買い物をしない私はスルーですが・・・)。
朝が早いため新教会よりも先にフェルメールの「デルフトの眺望」が描かれた場所を訪ねることに。途中で世界的にも有名な大学の「デルフト工科大学」へ行く、学生・教員の大自転車軍団が次々と進んでゆきました。これまでノーベル受賞者を3名出した名門校です。丁度授業開始時間になるのでしょうか? それにしても自転車が多いです。
オランダの大学は授業料が安く(EU圏内の学生なら年間23万程度、それ以外は120万程度)で、4年生ではなくて多くは3年間で学ぶため、質も非常に高いと言われています。 世界の大学のランキングでもトップ100にオランダは7校が入っています。(第59位:デルフト工科大学、第65位:ヴァーヘニンゲン大学、第69位:エラスムス・ロッテルダム大学、第77位:ライデン大学、第80位:フローニンゲン大学、第86位ユトレヒト大学、第94位:マーストリヒト大学)。
ちなみに我が国では東大が39位で京大が91位です。
目の前を通り過ぎる工科大学の自転車軍団の中から将来ノーベル賞の方だいるかも知れませんね。
世界的に有名なフェルメールですが、彼の本名はヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト (Jan van der Meer van Delft)です。オランダ語の「van」はドイツ語の 「von」と同じで英語で言うと 「of 」とか「from」と同じ意味で、denは男性与格で使われます。オランダ語は分かりませんがそのことからも、デルフト出身のJan van der Meer(これがvermeerと置き換わったのでしょうか?)ということのようです。
フェルメールはほぼ生涯に渡ってこのデルフトで過ごし、37点の作品を残しますが、生きている時代は余り評価が高くありませんでしたが、死後100年ほど経って評判が上がったとのことです。あの「真珠の耳飾りの少女」も二束三文の値段でオークションに出されていたそうです。殆どのフェルメールは室内での女性達の作品が多く、風景画は「小路」とこの「デルフトの眺望」の2点だけです。彼が描いた場所からみた、今のデルフトの眺望です。350年経っても当時の面影があります。
運河沿いを歩いて市庁舎の前の広場の奥に新教会があります。新教会と言っても1381年建造のゴシック様式の教会です。その前にすでに教会がありましたのでこれを旧教会とよんでいるのです。朝日に照らされて美しい眺めです。この教会の鐘楼は108.74メートルあります。9時になりましたので鐘楼に登ることが出来ます。鐘楼と教会内部の見学でチケットは8€でした。
朝から376段の階段を登ります。やはり疲れますが、この先にはご褒美が待っています。
登った先の展望です。真下の広場の奥に、デルフトの市庁舎、右奥には旧教会が見えます。
北側の方向です。向こうには今日朝出てきたデン・ハーグの街並みが望めます。
降りる前に市庁舎正面です。街並みが可愛くて、テーマパークに来たようです。
376段の階段を登ったら、同じ376段を降りなければなりません
降りたら今度は旧教会の内部見学です。天井が高く開放的です。
教会の奥にはHendrick de Keyser作のオラニエ公の霊廟があります。16世紀のスペインの支配下でオランダ人のオラニエ公(ウィレムⅠ世)はスペインに反旗を翻すのですが、この教会内でスペインの刺客により殺害されます。そのためこの教会に地下に埋葬され、その後歴代のオランダ国王(オラニエ公の子孫)は主にこの教会に埋葬されたそうです。
建立当初からパイプオルガンはあったそうですが、何度か火災などで駄目になり、今のパイプオルガンは19世紀初め頃のものと言われています。今でもミサなどで使用されるそうです。
ステンドグラスも美しく有名だそうですが、綺麗なものが多すぎてどれ程凄いのかさえも判らなくなります
旧教会は外観だけ観て、美術館にも入らずに、急いでロッテルダムに向かいました(続く)。
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院長先生
こんばんは。
東京からもうお帰りでしょうか?
昨日は真冬並みのお寒さでしたね。
お疲れ様でした。
デルフトは私たちも行きました。
デルフトの眺望は本当にフェルメールの絵の通りでしたね。
新教会にも上られたのですね。
凄い!でも景色を満喫されてご褒美でしたね。
デルフト焼きの体験も致しましたよ。
そしてショップをのぞいたら本当にお高い!
友人に灰皿(タバコを吸われていたので)にもなるような小皿を1枚!
そして私はミニチュアのお茶のセットを購入しました。
続きを楽しみにお待ちしております。
投稿: マコママ | 2019年3月24日 (日) 19時52分
omoromachi様、こんばんは。
デルフト焼きはオランダだったのですね
私の家にも貰いものの小さな小皿があります
それにしてもオランダの大学の授業料の安さ
教育水準の高さにはビックリしました。
新教会の階段を376段昇った甲斐があった
風景ですね。
omoromachi様のブルグの読者になって
改めて世界は美しいと再発見しています
いつもありがとうございます(感謝)
投稿: ツクシンボ | 2019年3月24日 (日) 20時11分
マコママさん、こんばんは。
東京は寒かったですが、厚着をして行きましたので寒さはこたえませんでした。夕方沖縄に帰って来てこのまま病院に行って先ほど帰って来ました。
フェルメールが生きていた時代と今の光景が余り変わっていないのが「デルフトの眺望」の絵画で判りました。不思議な時代感覚です。
新教会からの眺めが良いと旅行前から情報を得ていましたので、早朝身体の疲れもない時間帯でしたので疲れなく登れました。
眺望が開け素晴らしい風景でした。
デルフト焼きは綺麗ですが、値段が高いですね。私はもともと買い物は殆どしませんので、眺めるだけで終わっています。
私を含めてブログの更新の表示が前のままですので、新しくブルゴを更新した皆様方のチェックが難しくなりましたね。当分は我慢の時期ですかね。 ココログのスタッフの皆様早く解決して欲しいです。
投稿: omoromachi | 2019年3月24日 (日) 21時02分
ツクシンボさん、こんばんは。
デルフト焼きの模様は日本でも馴染みのあるものですので、見たことはあると思いますが、デルフトがオランダかどうかは知らない方も多いと思います。
日本の大学は授業料でも教育内容でもオランダの大学に負けているようです。国土も人口も多いのですから、日本ももっと頑張らないと行けませんね。
新教会から見下ろしたデルフトの街は美しかったですよ。写真も沢山撮って来ましたので、私の老後の楽しみ(笑)に取っておきたいと考えています
投稿: omoromachi | 2019年3月24日 (日) 21時06分
omoromachi さん こんばんは
いつもヨーロッパ旅行記楽しく読ませていただいています。
今回はオランダのデルフトということであのフェルメールの出身地ということでしょうか。
ヨーロッパの地理に疎いので位置的なことはかなりいい加減な理解になりますが、
ヨーロッパの街並みは全体に整然として統一感があってきれいですね。
石造りの建物が多いと思いますが明るくて屋根の色などもカラフルですね。
教会の建物の中の写真は構図も難しそうですが、明るくカラフルに撮れていてとてもきれいです。
ココログのリニューアルで「いいね」も出来なくなったようなので久しぶりにコメントさせていただきました。これからもどうぞよろしく。
投稿: いちろ | 2019年3月24日 (日) 23時10分
>いちろさん、こんばんは。
読んで頂きありがとうございます。よくご存じですね。フェルメールは一生の殆どをデルフトで過ごしたそうです。そのために数少ない風景も「デルフトの眺望」「小路」とデルフトの街を描いています。
ヨーロッパは国も多くて境界線も複雑ですので判りづらいですよね。
ヨーロッパの街並みは屋根の色や高さなども統一されて、街全体が美術館のような場所も多くあります。 この新教会からの眺めは旅行の本などにも書いてありましたので、頑張って階段を昇りました。 気分が良かったですよ。
教会内は高さもあり、全体を撮すのは難しいですが、最近はカメラがいいので素人の私でも結構綺麗に撮れたりします。
ココログのリニューアルは不満は多いのですが、最終的にはリニューアルして良かった状態になって欲しいと希望しています・・・さてどうなるのでしょうか?
投稿: omoromachi | 2019年3月25日 (月) 00時38分
omoromachi先生
大変充実したオランダ記、読み甲斐があります。
私の記憶は定かではありませんが、デルフト焼きの風車の風景の飾り皿が部屋に飾ってありますから私もデルフトを訪ねたのだと思います。
買ったのははっきりと覚えていますが、それほど遠い昔になってしまいました。
先生のカメラショットは素晴らしいですね。
心を時めかせながら夢中になって撮られたのではないかと思います。
ココログの記事はまだ読んだり投稿したり出来ないものと今日まで思っていました。
私の歳になると慣れたものが新しいシステムになったりするとついていけなくなりそうです。
頭のトレーニングだと思って頑張るしかありませんね。
投稿: ぴえろ | 2019年3月25日 (月) 14時17分
ぴえろさん、こんばんは。
ぴえろさん宅にデルフト焼の飾り皿があるということはきっと旅の記念に買ってきたものだったのかも知れませんね。 独特の色彩ですのですので気に入って購入したのではないでしょうか。
ええ、旅行はいつも夢の中にいるような気分です。美しいものを観ては感動し、美味しいものを食べては嬉しくなり、違う人種・言葉を聞いてときめいてしまうのです。
若い時は写真なんてと思っていたのですが、私も還暦を過ぎるともういけないかも知らないとシャッターを切ることが多くなりました。
今回のココログの改定は、私達にとっては難しいことが多く、戸惑ってしまいます。
ぴえろさんのように脳トレだと思って続けてゆきたいと考えています(笑)
コメント頂きありがとうがございます。これからも宜しくお願い致します。
投稿: omoromachi | 2019年3月25日 (月) 19時48分
先生、こんばんは。
以前TVでオランダでは不要になった自転車を運河に放り込むので、
定期的に舟で引き上げて回収すると言うのを見ましたが、運河の中には
かなりの自転車が沈んでいるようでした。
それなら廃棄しないでちゃんと回収するシステムを作ればいいのにと思っていました(^^;)
現在はどうか分かりませんが・・
4枚目の花と運河と街並みのお写真はとても綺麗でハウステンボスを思い出しました。
同所のドムトールンはエレベーターで昇り、下のお写真のように街並みを眺められましたが、実際の鐘楼は376段の階段を登るんですね。
私もいつか現地を訪れてみたいです♪
投稿: sharon | 2019年3月29日 (金) 20時42分
sharonさん、こんばんは。
そのように自転車を運河に捨てる行為は今はどうなっているのか判りません。 丁度アムステルダムの運河で運河のゴミ拾いをするボートを見かけましたよ。 捨てて拾うことをするぐらいなら最初から陸の上で回収する手段を見つけた方が手っ取り早いですね。
デルフトは綺麗な街でした。確かにハウステンボスもオランダの街並みをまねて作っていますので、とても近い雰囲気なのでしょう。
ずっと昔ハウステンボスには行きましたがドムトールンは無かったかあるいは昇ったことがありません。 いつか機会があれば日本のドムトールンからハウステンボスの街並みを見てみたいです。
投稿: omoromachi | 2019年3月29日 (金) 21時53分