春先からの感染症に注意
寒い冬の時期はインフルエンザやノロウイルスなどの感染性疾患の流行が起こります。春先に向けてインフルエンザなどは少なくなるのですが、春先から初夏にかけて流行しやすいウイスル性疾患に注意が必要となります。
これからの時期は昨年から流行が続いている風疹(三日はしか)、麻疹(はしか)と流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふく風邪)が流行する季節となります。 どちらもウイルス性感染症で予防にはワクチン(あるいは既に子供の頃に罹患し免疫が出来ている)しかありません。
日本では4月に新年度がはじまり、入園、入学、進学、新社会人として新しい(or初めての)集団生活に入る方が多くいます。新しい生活では、これまでと全く違う環境、集団生活の中で、多くの方と接する機会が一気に増える時期になります。 ワクチン摂取や罹患により十分な抗体を持っている方ならいいのですが、 特に子供達にとっては親子関係以外に密に接することがなかった中で初めてのウイルスに出会う機会が増えるのです。今度は子供達から大人の社会へと感染が広がることで、この4月以降、集団生活の中で麻疹、風疹、流行性耳下腺炎などが増えるのです。 また海外から日本に持ち込まれる機会も増える季節になります。
前回のブログでも書いた様に、春先は気候が目まぐるしく変わる季節で多くの方が知らず知らず体調を崩す季節でもあるのです。これまでの日本においてはワクチン行政の不備もあり、子供の頃に十分なワクチンの接種を行っていない世代も多く混在しています。
このような社会的、気象学的な原因も重なって春先から初夏にかけてウイルス性の感染症が流行することもあるのです。皆様方も感染症の情報に気をつけたり、自分自身のワクチンの接種状況などを母子手帳などでもう一度把握して欲しいと願っています。
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ここ数日、雪が降ったり積もったりと寒さの続いている秋田です。
この時期になって、娘と孫がインフルエンザにかかってしまったようです。熱は下がったようですが…来る日曜日には遊びに来ると言っていたのです。ひょっとすると来られなくなるのではと心配しています。
病院や施設では、インフルエンザの罹患が少なくなっていて、面会等の制限が解除されているというのに、流行おくれ?もまた困ったものです・・・
投稿: でんでん大将 | 2019年3月27日 (水) 21時49分
でんでん大将さん、こんばんは。
大将さんのブログを見ると、あの雪景色は真冬に戻ったかのようでした。 暖冬かと思ったらここに来て寒さがぶり返していますね。
娘さんとお孫さんがインフルエンザですか。時期の後半ですのでそろそろB型が主流になったのかも知れません。私達の病院も2週間前まではインフルエンザにより面会制限を設けていましたが今は解除されました。
折角の娘さんとお孫さんの里帰りですので、元気になって遊びに来て欲しいですね。
投稿: omoromachi | 2019年3月27日 (水) 22時11分